Facebookは怖い、国際ロマンス事件はもっと怖い

 昨日の私のFacebookに見知らぬ外国籍の若い女性から「いいね!」を頂きましたが、常軌を逸している感じで、無暗やたらに10連発の「いいね!」です。写真を見ると、スタイル抜群で大変魅力的な女性です。でも、どうも私のブログを読んでいるとは思えず、一体、何が目的なんでしょうかねえ、と思ってしまい、半ば、ゾッとして来ました。Facebookは怖い!もうFacebookはこれを最後にしたい。

 というのも、新聞で、「国際ロマンス事件」の話を読んだばかりだったからでした。噂では聞いたことがありますが、実際に引っかかる人がいるとは信じられませんでした。被害者は著名な(とはいえ私は知りませんでしたが)女流漫画家で、犯人は、ハリウッド俳優を名乗るマーク某。女流漫画家は彼に何と7500万円も送金してしまい、後で詐欺だったと分かっても後悔先に立たず。最初、750万円かと思ったら、7500万円もですよ!山口県阿武町で起きた4630万円の誤送金事件より遥かに大きい。(んな、話か?!!)

 その女流漫画家は古希を過ぎておられますが、結婚した相手から大変なDV被害を受けた上、浮気されて他に子供まで作られ、漫画で稼いだお金はほとんど使われ、やっと離婚はできましたが、散々な目に遭った経験があったようです。(今年1月に「週刊女性」誌で初めて公表)

 女流漫画家さんは、人生の酸いも甘いも知り、分別もあるはずなのですが、人の弱みや良心に付け込まれるとコロッと騙されてしまうんですね。いやあ、国際的に活動する詐欺師の手口は、凄まじい。マインドコントロールしてしまうのですから。

 私も最近、詐欺師からではありませんが、信頼していた人から間接的に金銭を要求されたことがありました。(銀行口座振り込みや現金書留ではなく、茶封筒にそのまま現金を入れるように具体的な指示まで)考えてしまいますよね? 相談の当事者は私自身ではなく、病を患っている私の友人だったので、その友人にこの話をしたところ、金銭は支払わず、相談は断念することに決めました。

 このことを、その信頼していた人に折り返し伝えると、それまで毎日のようにLINEやメールで連絡があったというのに、こちからメールしても、一切、無視か黙殺されるようになりました。何かあったのでしょうか?不思議ですねえ。

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 英語で詐欺師のことを、con man とか con artist とか言ったりします。 conとは、 confidence(信用)の略です。つまり、人の信用や信頼を利用して騙す「信用ビジネス」ということなのでしょう。そう言えば、ホームレスなどに生活保護を受けさせて搾取する「生活保護ビジネス」もあれば、人の不幸に付け込んで、高額な壺やお守りを買わさせたりする「不幸ビジネス」もあります。

 人の悩みは尽きません。国際ロマンス事件で騙された女流漫画家も孤独や不安に付け込まれたということなのでしょうか。

 しかし、孤独や不安でもいいじゃないですか。孤独や不安解消のために、アルゴリズムやAIや占い師や霊媒師や透視家や預言者や宗教家や国際ロマンサーに付け込まれて、莫大な金銭を詐取されるよりマシです。

 信頼する人から「君は程度が低い!とても付き合えないと言って、次々と貴兄の傍から去っていくのがよく分かります。」と蔑まされようが、大いに七転八倒して、孤独や不安は耐えるしかないのです。

 一番良いのは、努力して、悟りを開いて悩まないことです。苦しまないことです。心配しないことです。「サピエンス全史」のハラリ氏に言わせれば、人生には目的も意義も生き甲斐すらありませんが、そんな世迷言は捨てて、「人生とは幸せになることだ」という目標を心に決めて、せっかくこの世に生を受けたからには、自分の人生を大いに楽しむことです。

 それしかない。

 人間、悩んで迷うのは当たり前。それを他人やAIに丸投げしてしまっては、自分の人生ではなくなってしまいます。