必要でないのかもしれない=コロナ後を見つめてーマイナンバーカードが怪しい

 昨日、大型書店に行ったところ、会計の際に「袋は有料ですが…」と言われてしまいました。えっ!?です。7月1日からスーパーやコンビニで、レジ袋が有料になるという話は聞いてましたが、本屋さんまで有料ですか…。3冊、締めて5000円以上もの「お買い上げ」でしたのに…。

 でも、考えてみれば、袋なんて必要なかったのかもしれません。欧米の書店なんか、丁寧に包装してくれたり、袋に入れたりしてくれるところは滅多にありませんでした。日本だけがバカ丁寧だったのかもしれません。

 昨日はこのブログで、経路依存性(偶然に起こったことについて、因果関係を見い出して必然だと思い込んでしまう人間の性)のことを書きましたが、考えてみれば、何でも習慣的に必要だと思い込んでいただけで、本来は必要でなかったのかもしれません。

 特にコロナ禍で自粛を余儀なくされたりすると、今まで絶対に必要だと思っていたことは、大して必要ではなく、単なる商業資本主義に洗脳されていただけだったことに気付かされます。

銀座のスペイン料理店

 例えば、こんなことを書けば、アパレル業界やファッション業界や出版業界の人に怒られ、「商売妨害」と訴えられるかもしれませんが、流行などいうものは、業界人が「今年のトレンドは紫」とか「今年はセシルカット(古い!)が流行の兆し」などと、作為的につくるもので、「流行に遅れたら大変だ」と焦る若者には必要かもしれませんが、それ以外の人には全く必要ではありません。(例えが悪くてすみません。コロナ禍で、リモートになり、たまたま、リンカーン大統領も愛用したブルックス・ブラザーズ破綻のニュースを聞いたもので)

 そう言えば、先日、「マイナンバーカード」の更新のお知らせが届きました。5年経過したから、カードは使い物にならなくなるぞ、というのです。更新するには、市役所、区役所の担当窓口に会社を休んで平日に行かなければならないというのです。「マイナンバー」は、会社から半ば強制的に登録させられましたが、カードとなると現在、全国の普及率はわずか16%だというのです。

 私の周囲に聞いても、カードまで申請している人はほとんどいなく、「カードは下請けの下請けに作らせて、中国の子会社で製作したりしているから、個人情報が中国当局に筒抜け。お前みたい奴は、中国に入国できなくなるだろう」なぞと脅す奴までいました。もちろん、その人はマイナンバー登録してもカードまで作っていません。

 今、マイナンバーカードを作れば、「5000円ポイント還元」のキャンペーンをやっているようですが、そこまでやるとは! 実に怪しいですねえ。個人情報を根こそぎ採取して、他人の財産を監視するのにこんな簡単な手段はありませんからね。カードのメリットはパスポートを取る際の本人証明になる、とか書いてますが、そんなもんなくたって、自動車免許証や保険証があれば取れますからね。だから16%しか普及しないんですよ。しかも、「隗より始めよ」であるはずの国家公務員のカード取得率でさえ25%(2019年10月末時点)なんですからね!国家公務員は日本で一番賢い人たちですから、彼らが取得しない、ということは、何か裏があるということなのでしょう。

 マイナンバーカードも必要ないのかもしれません。

ランチ1250円

 経路依存性を突き詰めていくと、本当に、衣食住の最低限と病院と薬局さえあれば、他のものは必要ではないのかもしれません。それだけでなく、これまでの人生経験も教養も今後、何ら役に立たず、必要でないのかもしれません。

 さらには、家族も友人も必要でないのかもしれません。宗教も科学も経済学も必要ではないかもしれません。当然、SNSもブログも必要ないということになります。うーん、いやこの辺で止めておきましょう。このままでは、地獄への恐れも、極楽への願いまでも捨てた「捨聖」の一遍上人になってしまいそうですからね。

 ただ、コロナ禍で自粛を余儀なくされた芸術もスポーツもギャンブルも酒も、本来なければないで済んでしまうものかもしれません。でも、必要ないからこそ、逆に、人々は熱狂したり熱中したり、アイドルに貴重な時間やお金を捧げたりするのでしょう。ーということだけは付け加えておきます。

HSPとは何ぞや?神経過敏症?=そのうち和らぎますよ

ラファエロ WST National Gallery Copyright par Duc de Matsuoqua

 新聞や雑誌で、医療関係の記事を読んでいると、本当に色んな病名が出てきます。日常のわずかな刺激がきっかけで、顔面に激痛が生じる「三叉(さんさ)神経痛」、加齢により食事でむせたり食べこぼしたり、滑舌が悪くなったりする「オーラルフレイル」…等々。そんな時、「医者はちょっとしたことでも名前を付けることが好きだなあ」と傲慢にも思ってしまいます。

 しかし、病名が付くことによって、患者のモヤモヤが解決することがあります。原因不明の腰痛や腹痛、肩こり、眼痛、手足のしびれに襲われ、検査しても何も分からない時、医者から「それは、フレイルですよ」と言われれば、分かったような分からないような気分ですが、「嗚呼、俺はフレイルなんだ」と病名が分かっただけでも安心します。実際、「もう年なので、治しようがありませんよ」という意味なのかもしれませんけどね(笑)。

 そんな中、最近、「へー」と思ったのが、HSPという病気です。いや、病気や障害ではありません。HSPとは、Highly Sensitive Person(過度に繊細な人)の略でそういう体質、気質の人のことです。精神病理用語ではなく、心理学用語で、1990年代に米国のエレイン・アーロン博士が提唱したもので、人口の20%、つまり5人に1人の割合で見られるといいます。こういう人たちは、生まれつきストレスを処理する「扁桃体」が普通の人より活発で、不安や恐怖を感じ取りやすい性質を持ちます。

 つまり、異様に感受性が鋭く敏感な気質を持った人ということになります。昔言っていた神経質とか神経過敏症に近いかもしれません。

ヤブカンゾウ

 アーロン博士によると、HSPには四つの特性があります。

(1)行動処理の深さ Depth of processing=その場限りの快楽よりも真面目な生き方や哲学的ものに惹かれる、など。

(2)刺激に敏感で疲れやすい Overstimulation=人の些細な態度や言葉に傷つき忘れられない、など。

(3)人の気持ちに振り回されやすく共感しやすい Empathy and emotional responsiveness=人のちょっとした仕草や声音などに敏感で相手の機嫌が分かる、など。

(4)あらゆることに敏感 sensitivity to subtleties=寝る時、時計の音が気になり、強い光が苦手など。

 いやはや、確かにこういう人たちは、単に生きているだけでつらいし、疲れますよね。HSPは病気ではありませんが、こういう気質の人は、鬱病や双極性障害、統合失調症などの精神障害になりやすいと言われます。

 可哀そうですね。と言っても我が身にはね返ってきます。

 特に若い頃の私は、これら四つの特性に全て当てはまりました。(1)→とにかく、誠実に正直に生きたいという願望がありました。(2)→相手を気遣うのですぐ「人疲れ」してしまい、家に帰るとどっと疲れが出てきました。(3)→人の気持ちに作用されやすい。(4)→感受性が鋭く、ゴッホの「アイリス」を見ては感情が高ぶって涙がでてきて、ワグナーの「ニュンルンベルクのマイスタージンガー」を聴いただけで感動でむせび泣いたりしました。あまりにも繊細で感受性が激しいので、「自分の神経はピアノ線より細い!」と絶叫したことがあります。

 こんなんでは、行きつく先は、知れたものです。事実、私もそうなりました。

 でも、加齢のおかげで神経も摩耗し、大分穏やかになりました(笑)。歳を取るのも悪くはないですね。ちょっとしたことがきっかけで、神経が壊れてしまうことが分かったので、落ち込まなくなりました。気にしてもキリがないので、物事に執着しなくなりました。

 何と言っても症状が和らぎ、薬なしで夜、眠ることができるようになったことは、本当に有難いことでした。

 HSPの確率は5人に1人の20%だということは、残りの80%、つまりほとんどの人はHSPではないということになります。人の気持ちに振り回されることはなく、些細な言葉に傷つくこともなく、うるさくてもぐっすり眠られるということでしょうか?羨ましいですねえ。そう言えば、暴露本で叩かれても馬耳東風で、週刊誌に悪口を書かれても全く気にすることなく堂々とメディアに出続ける人も世の中にはいます。神経が図太くみえますが、単に「偏桃体」が正常だということなのでしょう。医学的に割り切れば何でもない話です。

 HSPだからと言っても、特別でも何でもない。歳を取れば、神経も少しは和らぎますよ、と若い人には伝えておきたいと思い、こんなことを書きました。

【お問い合わせ】高瀬照雄 様

前略

6月30日、このブログの記事に登場した「群馬県在住の88歳の作詞作曲家」についてお問い合わせして下さった高瀬照雄様。

こちらから何度か返信致しましたが、メールアドレスが間違われているようで、戻ってきてしまいます。

「ドメイン khaki.plapa.or.jp が見つからない」との理由でした。

改めて、正しいメールアドレスを御教授頂ければ幸いです。

また折り返し関係者からご連絡申し上げます。

恐惶謹言

渓流斎

東京アラートを発しないのは小池知事の選挙対策か?

 東京・銀座 朝日稲荷神社

  新型コロナの感染者は、首都東京ではここ数日50人超と、なかなか減りませんね。「東京アラート」(6月2~11日)が発令された頃は、30人前後でしたから、本来なら再びアラートを発しなければならないのですが、再選を狙う小池百合子知事はその素振りも見せません。

 選挙対策なんでしょうか?

  しかも、アラートを発する感染者数は基準を超えているというのに、その基準は見直して、「新指標」として、今度は病床数の「余裕の数」で判断しようとしてます。為政者たちに都合の良いように勝手にルールを変更しているようにみえます。(6月29日現在の入院者数は1000床の病床数に対して272人、重症者は100床に対して12人)

 選挙対策なんでしょうか?

 いや、台所事情もあるようです。東京都は4月15日に新型コロナウイルス対策に伴う補正予算案として東日本大震災やリーマン・ショックを大きく上回る総額8000億円を超える規模を組みましたが、どうやら、再び、店舗に自粛要請して、休業補償給付をしようものなら、枯渇しそうだという話です。東京都の予算は、スウェーデンの国家予算に匹敵するらしいですが、まあ、どこの国でも事情は同じです。

 ですから、為政者は、どうも「自粛、自粛」と言いにくくなり、今度は「自衛しろ」という始末。「感染したらあんたらの責任ですよ」と言わんばかりです。識者の中には「行政放棄だ」と批判する人もいますが、見方を変えれば、「当局による監視態勢が緩和された」と言えなくもないですね(笑)。

 昨日は、東京だけでなく、首都圏のさいたま市や宇都宮市内のキャバクラ、ホストクラブで集団感染が発生し、ニュースを見ていたら、栃木県知事が「県外から来た人でした」と、ウイルスを持ち込んだ人が県外の人だったことを明らかにしていました。まあ、それは事実のようですが、そこまで強調しますかね?また、埼玉県知事は、緊急記者会見し、「東京での会食は控えるよう」アラートまで発令していました。これでは、ますます、藩閥政治が復活したみたいにみえます。しかし、「自分の藩だけ、感染者を出さなければいい」という話でもないでしょう。

 恐らく、コロナとの付き合いは長期戦になることでしょう。私自身も、7月になれば、「県外から」東京にまで出てきて、夜の街に繰り出そうかと思っていましたが、感染者が減らない状況で躊躇しています。まさか、マスクをしながら呑むわけにはいかないでしょう(笑)。

 いずれにせよ、為政者や他人に丸投げすることなく、自分で考えて覚悟するか、もしくは楽観主義で自分自身を洗脳してから、繰り出すつもりです。

傘、受難物語とATM物語

 東京のコロナ感染者がここ数日50人超と、また増えてきました。もう第2波が始まったんでしょうか?東京人の感染率は0.05%などと計算した偉い学者さんもいますが、そんな統計数字ではなく、忘れてならないことは、感染確率とは、経路不明にせよ、濃厚接触にせよ、感染するか、しないかの50%だということです。夜の街に繰り出すのは個人の自由ですが、自分で自分の身を守るしかないのです。

 さて、梅雨の季節真っ盛りです。毎日、傘が手放せません。ですから、私は大抵、バッグに折りたたみ傘を入れているのですが、それが、しょっちゅう壊れます。超一流の東京・銀座の三越で買った傘だから安心していたら、1年ぐらいで骨が折れたり、壊れてしまいました。同じ銀座の傘専門店で買った折り畳みも1年ちょっとで使えなくなりました。 

 すると、調布先生が「いい傘がありますよ」と薦めてくれたのが、前原光榮商店の傘。何と高い傘で21万円もします。折りたたみ傘も2万円ぐらいからです。買えるわけないじゃないですか! 文句を言ったら、「それでは貴方だけに特別にお教えしましょう。仲御徒町にある『ワカオ』、ここなら手頃な価格で買えますよ」というので、早速買い求めました。7000円もしましたが、これも1年持ったか持たない感じで壊れてしまいました。最初は傘の柄がスポンと取れてしまい、一度は直してもらいましたが、結局ババをつかまされたのか、使い物にならなくなりました。駄目ですねえ。

 そんな中、先日、新聞で丈夫そうな折りたたみ傘を紹介する記事を発見しました。アウトドア専門のモンベルmont-bell(日本の会社だったんですね)が発売している傘です。価格は5720円。どこか記事稿(記事に見せかけた宣伝広告)の臭いがしましたが、登山用なら頑丈にできているはずでしょうし、暴風雨でも大丈夫でしょう。ということで、わざわざ御徒町の店舗にまで買いに行きました。そしたら、10種類ぐらい傘があり、迷いましたが、トレッキングアンブレラを選びました。4950円。まあ手頃な値段でした。

 購入の際、店の人から「会員カードをお作りしませんか?このように様々な特典がありますよ」と勧めてくれたのですが、「老い先短いので」とやんわり断りました。もう、昔のように山に登ったりキャンプしたりする体力がなくなってきたからです。これでも若い時は南アルプスの北岳(3193メートル)と北アルプスの奥穂高岳(3190メートル)を登頂したことがあるのです。日本一の富士山(3776メートル)には登ったことはありません。あれは遠くから拝見するものです(笑)。ちなみに北岳は日本で第2位、奥穂高岳は第3位の高峰です。

 そう言えば、大型遊園地にある「絶叫マシーン」と呼ばれるジェットコースターには、65歳以上はもう乗れないそうですね。65歳以上は前期高齢者とはいえ、まだまだ若い。私の世代の漫画ではありませんが、遊園地でそんな決まりになっているのなら、「北斗の拳」のケンシロウから「おまえはもう死んでいる」と宣告されたようなものです。

 誰にでもヒトには老いがやってきます。でも心の持ち様だけは大切です。先日、テレビの「何でも鑑定団」を見ていたら、91歳10カ月になる方が出演されてましたが、どうみても70歳ぐらいにしか見えません。司会者が「若さの秘訣は何ですか?」と尋ねると、その人は「ATMです」と答えるのです。これは「明るく」「楽しく」「前向きに」の略称だそうです。

 確かにそうですね。良い話を聞きました(笑)。

築地本願寺の親鸞聖人像

 最近読んでいる本が仏教書。聴いている音楽がブラームス、ベートーベン、マーラーの難い交響曲ばかり。これでは気持ちも重苦しく暗くなります。(クラシック通が「軽音楽」と馬鹿にしているモーツァルトを聴いて少し楽になりましたが)

 世の中の見方も斜に構えて悲観的なので、ニュースを見聞すれは絶望的になります。これではATMとは程遠い生活ですね(苦笑)。思い切って、心を入れ替えますかぁ…。

スパコン「富岳」が世界一、おめでとうございます!

WST National Gallery Copyright par Duc de Matsuoqua

 昨日、「ブログを書き続けることが億劫になった」と正直に吐露したところ、このブログを熱心にお読み頂いているYさんを始め、皆様から「是非続けてください」とのメッセージを頂きました。しかも、昨日は普段の2倍以上のアクセスがありました。有難いことです。

 「ほとぼりが醒めてから」再開しようかと思っていましたが、早速書きたいことが出てきてしまったので、もう再開することにしました。懲りませんねえ(笑)。

 6月24日。今日ついに一律給付金10万円が地元の銀行に振り込まれました!やっとですが、やったー!です。高額商品の返済に充てます。はい、これで終わりなんですが、これだけではあっけないので、続けます。懲りませんねえ(笑)。

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 いつも、このブログの写真を使わせて頂いたり、歴史的証人として当時の体験談を伺ったりしてお世話になっている満洲研究家の松岡將氏の御子息である松岡聡・理化学研究所計算科学研究センター長が、開発リーダーとして陣頭指揮を執った富士通製スーパーコンピューター「富岳」がスパコンの計算速度ランキング「TOP500」で世界一になった、というニュースが昨日飛び込んできました。

 日本勢が首位を奪うのは、蓮舫さんから「2位じゃ駄目なんでしょうか?」と指弾された先代の「京(けい)」以来9年ぶりなんだそうですが、久しぶりの明るいニュースで嬉しいじゃあありませんか。

 富岳の計算速度は1秒間に41・6京回(京は兆の1万倍)、と言われても何のことか素人にはさっぱり分かりませんが、昨年まで首位だった米国製スパコンを2倍以上引き離したという話ですから、凄いことです。ただし、進境著しい中国が「富岳」の2倍の性能を持つスパコンで王座奪回を狙いながら、今年は間に合わなかったということで安閑としてはいられませんが…。開発費として国費だけで1100億円も投入した国家プロジェクトですから、センター長としての重責は相当なものだったと推測されます。まずはお疲れ様でした。そして何よりもおめでとうございます。

 もし、ご興味があれば、「富岳世界一獲得記者会見」がユーチューブで御覧になれます。

露悪趣味のブログを書き続けるという億劫さ=辺見庸氏の文明批判を聞いて

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作家辺見庸氏がNHK-Eテレの「こころの時代~宗教・人生~」という番組に出演し、「緊急事態宣言の日々に」というタイトルで、新型コロナウイルス感染拡大がもたらした世界を深く深く思索し、鋭い洞察力で分析していました(放送は6月13日)。

 緊急事態宣言をテコにして、個人の自由を奪い、監視しようとしている権力者たち。それにあまり頓着しない大衆。そんな事態に辺見氏は、憂い、嘆き、心の底から呻きます。まさに「坑道のカナリア」です。氏の御尊父は同盟通信記者、本人は共同通信記者出身ですから、政治や社会批判は舌鋒鋭く、病気で体調を崩したとはいえ、衰えていません。

 アフターコロナというか、ポストコロナというか、ウイズコロナの時代が早くも叫ばれ、政府は「新しい生活様式」を推奨します。「何でそんなことまでお上から言われなければならないんだ」と辺見氏は憤ります。そして、店頭で売り切れ続出の消毒液が1万5000円もの値段で販売している広告を目にしてキレます。新型コロナで、金持ちと貧乏人との格差はますます広がることから、「弱者と貧者を切り捨てることがニューノーマルになる」と断言するのです。(記憶で書いているので、細かい数字などは間違っているかもしれません)

 これから書くことは、辺見氏は私の尊敬する作家の一人ということを前提に、彼を貶めるつもりは全くないことを意図した発言ですが、この番組を見て、彼の「毒」に当てられた感じでした。こういう批判は誰かがしなければならないし、言葉や音声で具象化して叫ばなければならないし、それは辺見氏が一番相応しい役割だと思っています。が、それでも、聞いていて段々苦しくなってきました。彼の世の中の見方や分析にも違和感を覚えました。一言でいえば、辺見氏と同じように追い詰められた考え方に捉われた人があと10人もいれば、集団パニックになるのではないかと危惧してしまったわけです。

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 彼の言わんとするところの貧富の格差拡大も、弱者、貧者切り捨ても、何もアフターコロナから始まるわけではなく、もう20世紀どころか、人類の歴史始まって以来延々と行われてきたことです。新型コロナで不況になり、パンデミックで世界は惨憺たる有り様になることでしょうが、コロナが終息すれば、その後の世界は何も変わらないと私は確信に近い形で思っています。人間の心因性が何も変わらないからです。ヒトは相変わらず、裕福になりたいという願望を持ち続け、他人より優位に立ちたいと思い続ける限り、何も変わらないからです。効率主義にはますます拍車がかかることでしょう。人々はコロナのことは忘れ、また100年後に新型コロナが蔓延すれば、未来人は過去の我々の作為を振り返り、あまりにも共通点が多いことに驚くことでしょう。

 辺見氏の叫びは共感できますし、彼の真骨頂である鋭い文明批評は100年後も読み継がれることでしょう。しかし、その作為的あざとさが、どうしても喉元に引っかかってしまうのです。人を怖がらせ、絶望にさせ、名状し難い暗い気持ちにさせられるせいなのかもしれません。

 「坑道のカナリア」としていち早く世間に危険を知らせることは素晴らしいことです。しかし、テレビに出たり、書いた文章を出版して代償を得た上でのことです。それがプロだから、世間で認められているから許されているということなら、「これは素晴らしい」「これは美味しい」と笑顔でコマーシャルに出ているタレントさんにも同じ論理が適用することができるはずです。

 木で鼻をくくったような言い方になってしまいましたが、プロの表現者には共通して自己顕示欲や露出願望といった作為がどうも見え隠れしてしまいます。「嫌あな感じ」がします。

 となると、こんなブログを書いてネット上に公開している、そういうお前は何なんだ、ということになります。何様だ、というわけです。そうですね、認めます。露悪趣味の権化みたいなものです。

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 今話題になっている公職選挙法違反の買収容疑で逮捕された前法相で衆院議員の河井克行容疑者(57)と妻で参院議員の案里容疑者(46)の資金源は、自民党党費からの破格の1億5000万円で、その党費が政党交付金だとしたら、原資は回りまわって国民の税金になるのではないか?国民の血税で買収?許せない。ーこんなことを書いても、事態は何も変わることなく、所詮、犬の遠吠えか蟷螂の斧で、ただ言いたい放題に言っているだけで、ワザとらしい…。露悪趣味もいいところだ、お前も同じ穴のムジナじゃないか、となるわけです。

 そう指弾されると、全く弁解の余地はありません。どうも今年で15周年になるこのブログを書き続けていくことが億劫になってきました。

都知事選に注目と、あるブロガーの弁明

WST National Gallery Copyright par Duc de Matsuoqua

 18日に東京都知事選が告示され、過去最多の22人が立候補しました(7月5日投開票)。現職の小池百合子さんが、暴露本「女帝」出版もものかは。恐らく再選することでしょう。立憲民主や共産、社民の支援を受けた元日弁連会長の宇都宮健児氏と、れいわ新選組代表の山本太郎氏が、「反小池」票を分散してしまうからです。

 東京都の予算は、スウェーデンの国家予算に匹敵すると言われてますから都知事は強大な権力です。でも、今回のコロナ禍で都の貯金はほとんど使い果たしてしまったという話も聞きます。コロナ対策や五輪問題が選挙戦の焦点になることでしょう。私は都民ではないので、選挙権がありませんが、注目しています。

 それにしても立候補が過去最多の22人ですから、色んな方が出馬されていますね。政党代表や元副知事といったその筋のプロのほか、弁護士、薬剤師、作家、ミュージシャン、歌手…。今の時代を反映してか、ユーチューバーなんておられますね。私は、Wi-Fiは月に6GB程度しか契約していないので、ユーチューブはあまり見ないのですが、中には年に何億円も稼ぐユーチューバーがいるらしく、子どもたちの将来なりたい職業のナンバーワンだとか。驚くしかありません。

 私は、本当に狭い世界で生きているので、漫画も読みません。私が知らないだけで、何百万、何千万部も売れている人気漫画があるらしく、作者の年収も億を超えるとか。いつぞや、1億6000万円もする都心のマンションをローンではなく、さらりと現金で買ってしまう漫画家がテレビに出演していたので唖然としたことがあります。

 本は読みますが、決まってノンフィクションか歴史もの、古典、宗教関係なので、サスペンスとかスリラー小説は読みません。そしたら、森博嗣さんという推理小説の作家が、印税収入が20億円を超え、「お金の減らし方」なる本まで出版されたとかで、これまた吃驚です。大変失礼ながら、1957年生まれの森氏のことを小生は全く存じ上げていなかったのですが、大ベストセラー作家らしく、作品の多くがドラマ化されているそうです(テレビのサスペンスドラマは全く見ないからなあ…)。森氏は、名古屋大学の工学博士号まで取得し、現在は2000坪の自宅敷地に線路を敷いて、毎日、趣味の機関車を運転して広大な庭巡りをして、1日1時間の範囲で執筆を続けているそうです。ポカンと口が空いてしまいます。

 都知事選の話からつい一人で脱線してしまいました(笑)。

 私は推理小説家にも、漫画家にも、ユーチューバーにもなれず、単なるブロガーとなり、年収1億円どころか、1万円ぐらいでしたっけ? 忘れてしまいましたが、年間収益はそんなもんです。えっ?そんなにない?(笑)。「このブログには最近やたらと広告が付く。動画広告まで付く」とお嘆きの皆様。そういった台所事情を察して頂き、文字だらけのつまらないブログでも、広告をクリックしながら(笑)、大目に見て頂ければ幸いです。

 【追記】

 2017年9月に新しく独立してサイトを開いたこのブログは、いつの間にか、30万ページビューを超えておりました。3年弱で30万ですから凄いペースです。これも愛読賜っています皆様のお蔭です。改めて感謝申し上げます。

アベノマスク、やっと届きました

WST National Gallery Copyright par Duc de Matsuoqua

このブログはほぼ毎日更新していますが、たまに更新できない日もあります。正直、どうしても書けなかったり、一応、書いてはみるのですが、自分で満足できることが書けずにボツにしてしまったりするからです。

 今日もそんな日になると思って帰宅したら、何と、自宅にアベノマスクが届いていました。

 東京の高級住宅街にお住まいの皆様は、既に、もう1カ月近く前に届いた、と漏れ聞いていたのですが、こちらはやっとですよ。首都圏とはいえ、通勤には1時間20分も掛かる「陸の孤島」みたいな所に住んでいますから、致し方ありませんけれど。

 でも、もう初夏ですからね。こんな小さな暑苦しいマスク、掛ける気にもなりません。こんなマスク、テレビに映る為政者で掛けているのは1人ぐらいじゃないでしょうか。勿論、転売禁止ですから、どこかに仕舞っておいて、この秋か初冬の「第2波」に備えるしかありませんね。

 そうそう、「10万円の一律給付金」もやっと申請書が届き、昨日8日(月)郵送申請しました。しかし、ニュースで言ってましたが、実際に給付されるまで、早くて4日、だいたい16日間ぐらい掛かるというではありませんか。まあ、6月下旬まで振り込まれていなければ、裏の手を使いますか?(笑)。

 それにしても、何でこんな対応が遅いんでしょうかね。また、持続化給付金の支給業務も、経産省が「サービスデザイン推進協議会」とかいうトンネル会社みたいな一般社団法人に委託したりして、まだまだ実態は解明されていません。

 これでは安倍政権の支持率が軒並み下がるはずです。

入院中のGさんに贈る花の写真=名声求めず慎み深くあれよかし

躑躅

 私は、スマートフォンの「位置情報」はオフにしています。ウイルス警告アプリが「位置情報がオフになっています」と、何度も何度も警告してきますが、そのままにしています。位置情報はマップを使う際、重宝ですが、それ以外でいつでも「オン」にしている人の無防備ぶりは信じられません。

 それほど自分のプライバシーには敏感になっているのに、ブログにプライベートなことを書くことがあります。矛盾していますね(苦笑)。だって、ブログだもん(はかまみつお)。

 そこで、本日は個人的な話をー。

 5年前の私の入院中の際に大変お世話になった旧友のGさんに今日、久しぶりに連絡を取ったら、ご本人が先週から入院していたというので吃驚してしまいました。詳細は書けませんが、自宅で転倒したとかで足を骨折し、しばらく掛かるということでした。このご時勢ですから、家族との面会やお見舞いも叶わず、必要な物や荷物は、家族が病院の1階のロビーにまで運べるだけ。あとは看護師さんが病室に持って来てくれるそうです。

 新型コロナ禍のせいで、今はオチオチ、病気もケガもできませんね。

紫陽花

 そう言えば、会社の後輩の高齢の母親は養護施設にいて、もう何カ月も面会できないそうです。高齢者が感染すると重篤になるといいますからね。

 コロナは人を引き裂きます。

 新型コロナは、「濃厚接触」による感染が多いと言われているのに、東京の人たちは、わざわざ「3密」のホストクラブやキャバクラに行って、お金を払って、ウイルスに感染してきます。ご苦労様です。だって、人間なんだもん、ですか?

 私は、他人のプライバシーを業者に販売して商行為を展開しているフェイスブック(FB)は嫌いだ、といつも公言していますが、このブログを発信する手段として仕方なくFBを使っています。でも、そのFBのおかげで、卒業以来40年も会っていない学生時代の友人たちと少しずつ繋がっています。

 40年も経っていますから、若い人から見れば、ギリシャ・ローマ時代か、化石時代みたいなもんでしょうが、皆、それぞれ、山あり谷ありの人生だったようです。

 事業に失敗して破産した人。慢性病で仕事を辞めざるを得なかった人。大した出世もできないまま精神科に入院して人生を棒に振った人。離婚した人。愛する奥様に先立たれた人…。うーん、これでは、山がなくて、谷ばかりですね(苦笑)

 まあ、40年間もブランクがありますから、その間の事情について何も知らないのは当たり前です。でも、改めて知ると、それまで知らずにいたことが申し訳なく思ったりします。

 逆に言えば、昔だったら知らずに済んだのに、プライバシーを転売するFBのおかげで知ることができた、とも言えるかもしれません。キツイ皮肉ですか?

 私はこの40年、ずっとマスコミ業界の片隅で棲息してきたので、色んな有名人とお会いしたり、表に出ない裏の社会を見てきたりしました。でも、失礼ながら、有名人だからと言って、その人が一点の曇りもない人格者かと言えば、疑問符がつくことがあり、普通の人と変わらない所があります。よく有名な学者や作家や評論家に原稿を書いてもらいましたが、「えっ?この程度の人だったの?」と文章の拙さに驚いた経験もあります。

 こんなことを書いて、自分でも何を伝えたいのか分からなくなってきましたが(笑)、こうして私の周囲にいる近しい人たちが、世間では無名でも、色んな禍いに襲われながら、本当に一生懸命に生きていて、名声を求めず慎み深いということを伝えたかったのかもしれません。

 テレビでは、「リモート」になっても、タレントさんやコメンテーターさんたちが名声を求めて「出演」していますが、そこまでしてテレビに出て有名になりたいのかなあ、と思ってしまいます。有名になって、CMに出て、お金を稼ぐのが目的なのかもしれませんが、それなら、そういった商業主義には染まりたくない、と反発したくなります。そんな顔は見たくありません。共同正犯になりたくもない。

 今日はまとまりのない話になりましたが、入院しているGさんもこのブログの愛読者で、「この前の花の写真がよかった」というものですから、今日は散歩中に見かけた美しい花の写真を掲載するために、こんな個人的なブログを書いたようなものです。

 Gさん、お見舞いにも行けず、大変失礼致します。外出できないことでしょうから、せめて、綺麗な花の写真でも眺めて心を癒してください。(花の名前を知らずゴメンナサイ)