「いきなり!ステーキ」はひど過ぎる!

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 最近、仏教の勉強をしているというのに、根本的に人間ができていないせいなのか、毎日、怒ってばかりいます。

 ニュースを見聞しては怒り、うるさい観光客には怒り、電車内でマナーを守らない人間には怒り、といった調子です。

 また、仏教の四苦八苦の一つである怨憎会苦にも悩まされています。会いたくもないのに、顔を合わせてしまうという地獄のような苦しみです。職場では、人の恩を仇で返す人間les hommes ingratsに会ってしまう巡り合わせに怒り、集合住宅で、挨拶をしないで顔をそむける人間と、会いたくもないのに、出くわしてしまうことに怒ったりしてしまいます。ほんの十秒でも時間差があれば会わずに済むんですが、不思議なことに、会ってしまいます。

 でも、そんな怒りは連鎖するんですね。

 昨年、日本を代表する経済紙に、「いきなり!ステーキ」の売り上げが落ちて大変だ、という記事を読み、「かわいそうに」と思い、本日、会社の近くの東京・銀座四丁目店にランチで行ってみました。実に2年ぶりぐらいでした。

 以前は、ステーキなのに立ち食いでしたが、入ってみると、座りの席に改装されていて超満員。「よかったじゃないか」と同情したところ、店のおばさんが、ツカツカと寄ってきて、「今、満員ですので、少しお待ち頂きますが…」と言いながら、店の外に連れ出して、「ここでお待ちください」というではありませんか!

 店内で待っていても、場所的に余裕があるのに、1月の寒風が吹きすさぶ戸外で待てというのか!!「ここで」と大人を捕まえて幼稚園児扱いするので、キレてしまい、「冗談じゃねえぞ」と、怒りにまかせた暴言を小声で吐いて、立ち去りました。

 誠に、ひどい店ですね。客扱いが全くなっていない。客商売じゃありませんよ。これで、 「いきなり!ステーキ」 の業績が悪くなったことがよーく分かりました。同情して損しましたよ。

 この後、行くあてもなく、ランチの店を物色したところ、以前、よく行ったことがあるフランス料理店が潰れて、他の店に代わっていました。

 入ってみると、店員の感じがとてもよく、ランチの値段も銀座にしては、上の写真の通り、手頃な価格。

 しかも、この価格でドリンクバー付きで、スープやジュースやウーロン茶やコーヒーが飲み放題。そりゃあ、お値段なりで、味は超美味とまではいきませんが、安さ抜群です。

 この店なら、もう一度行ってみようかと思っています。

古着は着てても心は錦=非正規労働者と年金生活者のための強い味方

どうも人混みが嫌いなもんで、正月休みは、初詣も買い物もほとんど近場で済ましてしまいました。

 たった1日だけ行った都心は、日暮里でした。なあんだ、そんな所か、と仰らず、まあ、先を聞いてくださいな。

 日暮里駅前に建つ太田道灌像

 日暮里に行ったのも訳がありました。

 冬の寒い日用に、新しいセーターを買おうか、と思ったわけです。ちょっと気になったのが、英国製のフィッシャーマンズセーター。チャンネル・ジャンパー社のオルダニーセーターが2万0350円でした。また、英国王室御用達で、あのスティーブ・ジョブズも愛着したというジョン・スメドレー。そのケーブル編みセーターが4万5980円もしました。うーん、ちょっと高いなあ…と二の足を踏んでいたところ、思わぬ噂が耳に飛び込んできました。

 「日暮里に行けば、2~3万円のセーターでも、4~5千円で買えますよ。ただし、古着ですけど」

 古着?いいじゃないですか。自慢じゃないですが、私は、京都・北野天満宮の「終い天神」の市場で、高級英国製ジャケットの古着を格別の安さで購入したことがあるのです。

黒岩一郎商店

 で、紹介されたのは、日暮里中央通りの布専門店街の北の端にある「黒岩一郎商店」でした。JR山手線・京浜東北線の日暮里駅か鶯谷駅、または常磐線の三河島駅が一番近いようです。

 古着専門店ですが、商店の看板もなく、店構えも一見、大正か昭和時代のレトロです。畳10畳あるかないか、といった程度の敷地でした。上の写真のように、ガラスが割れても修理する余裕がないようです。でも、お宝がザックザックでした。店内全てを見なかったのですが、紳士専門店でした。

 70歳代後半と思われる店主に、「セーターありますか?」と尋ねたところ、店先に無造作にセーターが山積みになっていました。25着ぐらいあったでしょうか。直ぐ、良さそうなものが見つかりました。5000円以内ならすぐ買おうと思って、店主に値段を聞いたところ、「みんな600円ですよ」と言うではありませんか。一桁、間違っているかと思いました。

 ということで、適当に見繕って、自分が着ることができる大きさと柄だけをみて、3着も買ってしまいました。

 これで、合計、たったの1800円。

 えっ!?ですよ。まさに、クリーニング代で3着も買えてしまったのです。これなら、非正規労働者でも、2000万円の貯金がない年金生活者でも、凍死することなく冬を越せそうです。

 セーターを買うために、この店に寄ったのですが、ほかに、ダウンジャケット風のジャンパーなどがあり、これらはどれも1200円で販売されていました。原価はどう見ても1万円、いや2〜3万円しそうな代物でした。

 好きな彼氏のためのプレゼントでもいいじゃありませんか。まさか、本命の彼氏も破格の値段に気が付くわけありませんよ(笑)。私もまた、いつか日を改めて、ダウンジャケットでも買いに行こうかと思っています。

 人聞きの悪い言い方ですが、この店は、あまり儲かっていそうに見えなかったので、宣伝も込めてこの店を紹介することにしました。御主人にお金を払う際に、「採算取れているんですか?」と念を押したら、御本人は苦笑いしてましたけどね。

 

孤独は伝染する負の連鎖

今朝の朝日新聞日曜版別刷りの「グローブ」で「これから百年の『孤独』」を特集していました。

 この中の記事で、孤独感というものは「友人の友人の友人」まで伝染する、という故ジョン・カシオッポ・シカゴ大教授の説には本当に納得、実感してしまいました。同氏によると、元々孤独感を抱いている人ほど、人間に対する不信感が強くて、数少ない友人との関係も断ち切ってしまうといいます。その断ち切られた友人も孤独感に苛まられてしまい、同じようなことを真似てしまい、このようにして、負の連鎖が続くという説です。

 確かに確かに、私自身にも身に覚えがあります。大して友人が多くいそうに思えない友人が最近、メールを出しても返事がなく、疎遠になってしまい、「何かあったのかな?」と自責の念に駆られておりましたが、どうやら、ちょっとした行き違いか、私自身には身に覚えがありませんが、不信感が原因だったのかもしれません。

 それならそれで、しつこく付き纏うことなく、本人の方針に委ねるしかありませんが、先程の「グローブ」紙の別の記事で、昆虫のアリでさえ、孤立すると、死期が早まるという結果を導き出した科学者の実験も紹介していました。

 産業技術総合研究所の古藤主任研究員の実験で、オオアリの働きアリを(1)1匹だけの「孤立アリ」(2)幼虫と一緒の「同居アリ」(3)10匹の「グループアリ」-の3パターンに分けて飼育したところ、生存日数の中央値のトップが(3)のグループアリで66日、次が(2)の同居アリで22日、(3)の孤立アリはわずか6.5日しか生きられなかった結果が出たというのです。

 へー、と思ってしまいました。

 人間も社会的な動物ですから、虚勢を張るのはやめ、何と言っても、人間不信ばかりに陥ることなく、ほどほどのところで妥協すれば、短命に終わらずに済むかもしれません。

 私が、今年頂いた年賀状の中で、「今年限りで、年賀状を取りやめにすることに致しました」と書かれた方が、3人もおりました。私自身も、先方から返事が来なければ、黙って翌年は出さないというデクレッシェンド方式を始めておりますが、どうも、すっぱりと断ち切ることは躊躇っておりました。先方も何かと色んな事情があるのでしょうが、受け取った方は、たとえ1年に1度の御挨拶に過ぎないとはいえ、絶交されたようで、ドキッとしますよね。日本人はどうも「こちらに落ち度があったのか」と考えてしまいます。

 でも、こういうネガティブ思考は考えものです。負の連鎖は自分の所で止めて、自然体でいくのが賢明でしょう。ということで、このブログの愛読者の皆様方に対しては、こちらから断ち切ったりしませんから(笑)、本年もどうぞ宜しくお願い申し上げます。

人間嫌いで友達もいないのに人間に興味がある=樹木希林著「一切なりゆき」

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 2020年、令和2年、新年明けましておめでとう御座います。

 えっ!? お正月だというのに、ブログなんかをチェックしているんですか?まあまあ、お正月ぐらいゆっくり休んで、気楽にお過ごしくださいな。

 私も皆さまと同じように、年末年始はゆっくり過ごさせて頂きました。大晦日は、何年振りかに「紅白」を30分ぐらいチラッとみて、除夜の鐘も聞かずに寝てしまいました。(最近流行の音楽は、もう、とても付いていけなかったのですが、乃木坂とか日向坂とか、欅坂とか、やけに坂が付いたアイドル名が多いんですね。あと、46とか48ってどういう意味何でしょうか?)

 正月は実家に行って、お節料理と、ノーベル賞授賞式後の晩餐会で出されたという灘の生一本「福寿」を堪能しました。

 そんな年末年始の日本人の油断と隙をついて、あのカルロス・ゴーン被告が、まさかの国外逃亡するとは!今年も波乱の幕開けとなりました。

 個人的ながら、私自身の運勢は「ディケイド decade」と呼ばれる「人生で10年に1度、変革が起きる」という運命に左右されており、今年がその年に当たります。社会人になって、1980年、1990年、2000年、2010年と、過酷な運命に晒されて来たわけです。

 ま、これ以上、悲惨な人生になることはないので、2020年は、良い意味での変革が起きると思っております。

 さて、年末年始は、軽い、といったら失礼ですが、お酒に酔っても頭に入るような本を読んでいました。昨年2019年に最も売れた大ベストセラーでもある樹木希林著「一切なりゆき」(文春新書)です。著書というより、そしてエッセイというより、本人が、色んな雑誌などのメディアの取材で応えたことをまとめた「安易」な作りで、「現代日本人のベストセラー」の読者と編集者のレベルが如実に反映されていました。

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 樹木希林さんは、かなり自然に振る舞うように見せかけた演技でしたが、日本の芸能史には欠かせない、比類のない個性派女優でした。ロックンローラー内田裕也氏との40年以上にわたる「別居結婚」や、映画やテレビやCMに至るまで幅広く活躍し、2018年9月に行年75歳で逝去されたことはほとんどの日本人なら御存知のことでしょう。この本で面白かった箇所を引用しますとー。

・モノを持たない、買わないという生活は、いいですよ。私の下着は、友達の亡くなった旦那さんのお古で、みんな前が開いているの。

・年を取るって好きなの。若くなりたいなんて思わない。

・私は人のこと嫌いなんです、煩わしいから。だから友達もいない。…だけど裏腹に、人間そのものにはすごく興味があるんです。

・失敗することも沢山あるけど、歳のせいかすぐ忘れちゃう。特に嫌なことは(笑)。だから、「あの時、こうしておけばよかった」と後悔することは一切ありません。いつまでも後ろを振り返るより、前に向かって歩いた方がいいんじゃないですか。

・どうやったら他人の価値観に振り回されないか?「自立すること」じゃないでしょうか。自分はどうしたいか、何をするべきか、とにかく自分の頭で考えて自分で動く。時に人に頼るのもいいかもしれないけど、誰にも助けを求められないときにどうするかくらいは考えておかないと。

 女優樹木希林は、やはり、普通の知識人以上に物事をよく考え、見極める人だったんですね。

・性格の良い男はいると思うんですけど、性格の良い女はいないですね。年齢に関係なく、女の持っているものの中でまず裏側の怖さの方が先に分かっちゃう。女の持っている「たち」というのは、凄まじいものだなと思います。

…嗚呼、もっと若い時に、知っていたならば…

仏教思想と古代史と現代人=2019年の個人的回顧

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今日は大晦日。午前中は、狭い陋屋を一人前に大掃除して、窓も綺麗に拭いて、良い新年を迎えられそうです。

 皆様にはこの一年、御愛読賜り、誠に感謝申し上げます。中には「つまらない」だの、「読む価値なし」だのと仰る方もおりましたが、それは、読んでいる証拠でもあり、叱咤激励のお言葉と勝手に受け取って、来年も続けて参りたい所存で御座います。

 このブログは、気の進まないまま、フェイスブックとツイッターに同期しておりますが、フェイスブックでは毎回アップする度に、まだお会いもしたことがない西日本にお住まいのYさんがお忙しい中、無理を押して「いいね!」ボタンを押してくださるので、励みになっております。イニシャルだけでお名前は書けませんが、御礼申し上げます。

 さて、この後に書くことは、本当にどうでも良い個人的な話です。一年を振り返って、個人的に一応区切りを付けたいだけですので、もうお読み続けることはありませんよ(笑)。

高野山 壇上伽藍

 我が人生、いつの間にか、老境の域に達してしまい、個人的な趣味が、全国の寺社仏閣とお城巡りになりましたが、昨年は、その長年の念願を実現することができました。7月に和歌山県の高野山、12月には出雲大社と、日本を代表する国宝姫路城に行くことができたのです。その内容については、既に事細かく書きましたので、このブログ内で検索して頂ければ出てきます(笑)。

 高野山から帰った後、真言宗について勉強を始めました。アカデミックではなく、職業柄、残念ながらジャーナリスティックな面での勉強、というか情報収集です。具体的には、真言宗内の宗派の力関係とか、全国に展開される真言宗寺院の展開、そして宗祖空海の人となりについてです。これも、ブログにかなり詳しく書きましたので、また、検索でもしてご参照ください(笑)。

 その後、ひょんなことで、このブログを通して、作家村上春樹氏の従兄弟に当たる西山浄土宗安養寺の村上純一住職と知り合い、8月の最も暑い盛りに京都・安養寺を訪れて村上御住職と面談しました。その際、また、色んなお話を聴くことができ、また、何度かメールをやり取りするうちに、法然上人や浄土宗にも興味を持つようになりました。

 またまた、ジャーナリスティックなアプローチで、浄土宗の宗派や全国の寺院について勉強していたら、たまたま、柳宗悦著「南無阿弥陀仏」(岩波文庫)と出合い、日本の浄土教思想に目覚めてしまいました。この後、読んだ沖浦和光著「天皇の国・賤民の国 両極のタブー」(河出文庫)により、仏教とカースト制度に影響を受けた差別問題が日本の歴史の底流に流れていることを初めて知り、実に、実に衝撃的でした。

出雲大社

 出雲大社に行ったのは、古代史に大変興味があったためで、実際に参拝し、その規模と大きさを知ることができたのが収穫でした。やはり、大和朝廷との関係が気になるところで、大陸や半島との交流で一足先に文明が進んでいた出雲が、最終的には大和に「国譲り」したことになるのでしょうが、何とも言えない、霊的な「気」も感じることができました。

  既にこのブログで登場させて頂いた武光誠著「一冊でつかむ古代日本」(平凡社新書) によると、 これまで「大王」と呼ばれた王族の長を初めて「天皇」と名乗ったのは壬申の乱を経て統一した天武天皇(631?~686年)でした。「古事記」「日本書紀」に則った紀元2680年にならんとする皇室からみると、「天皇」の名称が登場したのは1300年ほど前ということになるので、意外と最近だったことが分かります。

 また、古代の朝廷は、十数人からなる公卿と呼ばれる太政官(左大臣、右大臣、大納言、中納言、参議)による合議制で政策が決まり、天皇はそれを追認する形だったという史実を知り、「いかにも日本的だなあ」と改めて思いました。中国やドイツでは考えられないことです。

 先の大戦で、戦艦「大和」が米軍の爆撃によって沈没したことは、まるで古代から続いてきた大和朝廷が滅ぼされたような象徴的な意味合いがあり、それに代わる(米国直輸入の)「戦後民主主義」と呼ばれる時代も、70年も過ぎれば綻びが目立つようになり、ついには、公文書を改竄したり、破棄したり、処分したりしても平気な政権が長期にわたるというのに、その弊害さえ、その政治システムにより除去できない日本の現代人は、歴史的に見ても、古代の朝廷を批判できないんじゃないかと思っています。

 このブログも、どういうわけか、最近、驚くほどアクセスが増えてきており、感謝申し上げる次第で御座います。取材費も原稿料も出ないのですが(笑)、色んな世界(精神世界も含む)を駆け巡って、これからも頑張って執筆していこうかなと存じます。

 来年もどうぞ宜しくお願い申し上げます。

 令和元年12月31日

 渓流斎 敬白

年に一度の忘年会=新橋が再開発ラッシュ

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 昨晩は、年に一度の忘年会でした。場所は、東京・内幸町の居酒屋「はらぺこ」で、本当に久しぶりでした。3年ぶりぐらいなのに、女将さんが小生のことを覚えていて、「あらまあ、本当に久しぶり。でも全然変わりませんね」とお世辞を言ってくれました。

 店の辺りが工事中で、昔はよく行っていたのに、ちょっと迷ってしまいました。女将さんに取材した者によると、新橋の田村町は目下、再開発中で、JRAの馬券売り場などがあった所には巨大なビルが2021年にオープンするそうです。はらぺこビルにも再開発の声がかかったそうですが、途中で立ち消えになったようです。また、来年の東京五輪後にはNTTビル、帝国ホテル、東京電力、みずほ銀行の広大な土地が三井不動産によって再開発され、新橋駅前のニュー新橋ビルも建て替えられるといいます。 新橋も大きく変わっていくんですね。

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  今、ユヴァル・ノア・ハラリ著「21世紀の人類のための21の思考」(河出書房新社)を読んでいますが、その中で、「人間は社会的な動物であり、そのため、人間の幸福は他者との関係に大きく依存している」と書かれていました。一人で本ばかり読んでいないで、たまには友人たちとの懇親も大切ですね。

 でも、そのはずだったのが、顔を合わせると、貶し言葉ばかり飛んできます。忘年会に参加したのは、審美眼に厳しいマスコミ業界の方々ばかりでしたが、密かにこのブログを盗み見している人もおり、やれ、「長過ぎる」だの、やれ、「つまらない。読むに値しない」だのと非難轟々です。それでいて、「ブログのうるさい広告で1000円儲かったらしいじゃないですか。ここの飲み代を全部払ってくださいよ」と恐喝する人までおりました。なあんだ、ちゃんと読んでいるじゃないか!

 話題は、最新のメディア業界の話でしたが、「ブログに書いたら、いてこましたるでえ」と恫喝する者もおり、茲では書けません。残念でしたが、大した話は全くありませんでした(笑)。

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「現代用語の基礎知識」が半分になってしまった!

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 今年も「新語・流行語大賞」が発表されました。 既報の通り、今年日本で開催されたワールドカップ・ラグビーの日本代表が掲げた公式テーマ「ONE TEAM」 が大賞に選ばれたことは皆さま御案内の通りです。

 今日はその話ではなく、この大賞を選考している主催者の自由国民社の発行する「現代用語の基礎知識」のこと。本当に腰を抜かすほどビックリしましたね。今年発売の「2020年版」が、前年の半分になってしまっていたのです。

 上の写真の通りです。最初は、2020年版とは知らず、19年版の付録だと思ってしまい、正直、大笑いしてしまいました。

 比較すると、2019年版が、1224ページで、3456円だったのが、2020年版となると、その4分の1ぐらいの280ページで、価格も半分以下の1650円です。

 調べてみると、「現代用語の基礎知識」 が創刊されたのは1948年10月だとか。発行する自由国民社は 昭和3年(1928年)8月5日、初代社長長谷川國雄によって設立された「サラリーマン社」が創業母体。「時局月報」「雑誌サラリーマン」等、反権力のマスコミの一端を担った、などと会社概要に書かれています。へー、そうでしたか。

  私の記憶違いかもしれませんが、かつて、東京・銀座に本社ビルがあったと思いますが、今の本社は高田馬場のようです。

 個人的には仕事の関係で、随分昔に「現代用語の基礎知識」は毎年のように何冊か購入していました。百科事典のようにずっしりと重く、全部読みこなしていたわけでもありませんでした。最近は買うことはありませんでしたが、こんな薄っぺらになってしまったとは、隔世の感があります。

 当然のことながら、人は、用字用語はネットで検索して、それで満足してしまうので、売れなくなったことが原因なのでしょうね。その変わり目のエポックメイキングが今年だとは思いませんでした。「現代用語の基礎知識」のライバルだった「イミダス」(集英社)と「知恵蔵」(朝日新聞社)は、ともに2006年に休刊しています。これまで、よく頑張ってきたとはいえ、 やはり、寂しいですね。

 

国風文化主義者宣言

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皆様ご案内の通り、小生は今月初めに、2泊3日で「山陰・山陽の旅」へ行ってまいりました。その間、初日に鳥取県の県紙「日本海新聞」に目を通しただけで、2日間も新聞を読みませんでした。普段は、一日に数紙目を通しているので、まずはありえないことでした。

 でも、読まなければそれで済んでしまった自分にも気が付きました。若い人の新聞離れが叫ばれている昨今ですが、ニュースなら今は簡単にスマホで読めてしまうので、むべなるかな。確かに、どうでもいい情報が多すぎるかもしれません。

 あ、いけない。新聞は何でもいいから読みましょう(笑)。新聞は、一報だけでなく、背景や解説も充実し、ためになります。私は新聞業界の回し者ですからね。

Rembrandt Harmenszoon van Rijn Copyright par Duc de Matsuoqua

 ところで、昨日の会社からの帰り道。通勤電車の中で、中国人と思われる若い女が、車内でずーと携帯電話でわめていたので閉口しました。4駅間でしたから10分ぐらいだったでしょうか。沿線は国内でもかなり中国人の人口が多く、中華料理店の多いチャイナタウン化している駅もあります。

 女は私から4~5人離れた所にいたので、目で注意しても届きません。まして、言葉が通じないでしょう。困ったものです。携帯電話については、車内で日本人だけにマナーの注意喚起アナウンスしているのに、外国人は野放し状態です。

 とにかく、彼ら川向うで話しているかのように声がでかく、傍若無人です。こういうことを書くと、良識のある知識人と呼ばれる皆さんは、すぐ差別だの、ヘイトだのと弾劾しますが、そんな根拠のないレベルの話じゃありませんよ。

 京都の一流ホテルのロビーで平気でつばを吐く輩もいるそうじゃありませんか。人権感覚に乏しいのか、根本的にマナーをわきまえない連中なのです。

 商業従事者は儲かるからいいですけど、何で無辜の庶民が自国で肩身の狭い思いをして生きていかなければならないのか不思議です。街中や駅構内では、やたらと中国語や韓国語の案内看板が増え、もし、災害や事故があったとき、外国からの皆様のために分かりやすく丁寧に周知しましょう、と良識派は訴えますけど、海外に行って日本語で懇切丁寧に指導してくれる国なんかありますかねえ? 私の経験では台湾ぐらいじゃないでしょうか。

 「郷に入れば郷に従え」と言うではありませんか。嫌いな日本の文化や歴史を勉強したくなくても、最低限の大人のマナーだけは弁えてほしい、と切に願います。そんなことは、文明国同士なら万国共通のはずです。日本は和をもって尊ぶ国ですから、あからさまに注意する人はいません。中国人と思しき女も注意されないから図に乗ってるんじゃないでしょうか。

 こういうことを書くと、すぐ極右主義者に間違えられそうですが、乃公は、国家主義者ではなくて、単なる穏便な国風文化主義者です。と、言っておきます。

Jaque-Louis David Copyright par Duc de Matsuoqua

さて、月に2、3回はメールのやり取りをしていた律儀なM氏から2カ月以上音沙汰がなく、気になって昨日、安否確認のメールをしたところ、案の定、二度も入院していた、ということでした。何かの虫の知らせだったんでしょう。

 でも、今は無事に退院されて、ご自宅で静養されているということで一安心です。

漢字忘れて2円足りず

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 11月の下旬、毎年、この時季になりますと、喪中のはがきが送られてきます。歳を取るとはそういうものかもしれません。

 今年は、若い頃に大変お世話になった方の奥さんが5月に亡くなられていたという報せを受け、御返事しようかと思いましたら、その方も高齢でパソコンやスマホもやってないようでしたので、久しぶりに、こちらも手紙を認めてみました。

 本当に久しぶりの「手書き」でしたので、漢字が分かっていても、出てきません。目の前のパソコンで、キーを叩いて、漢字を出すのですから、情けないと言ったらありゃしません。個人的ながら、私が生まれて初めてワープロを買ったのが29歳の時、初めてパソコンを買ったのが39歳の時で、それ以前はせっせと「手書き」に励んでいたわけです。そんな世代でさえ、漢字を忘れてしまうのですから、今の若い世代は、最初から漢字は、書き順も分からず、形だけ覚えているだけなので、手書きは難しいんじゃないかなあ、と老婆心ながら思ってしまいました。

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 さて、手紙を書き終わって、郵便ポストに入れる前には切手を貼らなければなりません。最近はいつもメールで済ませ、手紙を出すことは稀なので、切手の備えはあまりありません。あったのは、今年の年賀状葉書の番号くじで当たった切手です(笑)。葉書用の62円と手紙用の82円でしたが、今年10月の消費増税とやらで、葉書63円、手紙84円にいつの間にか、値上がっていたんですね!

 2円足りないじゃありませんか。仕方ない。郵便局に行って、窓口で不足分を払ってきますよ。

 ついでの話で恐縮ですが、最近、旧い友人にメールを出しても、返事がないことが2人、3人と続いています。メールが届いていないのか、相手が返信する意思がないのか、どちらか不明ですが、不信感だけが募るばかりです。どんどん人が離れていく感じで、こんなモヤモヤを晴らす良い方便はないものでしょうかねえ?

スウェーデンの最新事情を聴いたら…

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 昨晩は、北欧スウェーデンから一時帰国中のH氏を囲む会が、「非正規雇用者と年金生活者の聖地」赤羽で開催されました。語弊ありますが、老若男女数多(あまた)参集し、大盛況でした。

 H氏は、時の権力者だけでなく、大手メディアも批判する筋金入りの新聞社を数年前に定年退職し、奥方様の生地に永住することを決めましたが、年に2回は帰国して、こうして昔からの馴染みのある人たちと歓談しています。

 せっかくですから、スウェーデンの最新事情を聴こうと、色々と質問してみました。特に、スウェーデンでは今や90%以上の人がキャッシュレスで、現金は使わないという話を記事で読んだので、状況を聴いてみました。そしたら、「俺、やり方、分からないから、やってないんだよね」とのお答え。まるで、説明責任も情報開示もあったもんじゃあーりませんか(笑)。以前、メールでも問い合わせた時も返事がなかったので、「返事ができないのは、知らなかったからかあ!」ということが今回初めて分かりました。

 「若い人たちは、何か、スマホに登録して、バスに乗るときでも、何か操作してピッピッと払っているみたいだけど、俺の場合は、プリペイドカードみたいなもので払ってる。面白いことに、友人のユダヤ系の人はクレジットカードも信用していないので、いつも現金払いなんだよねえ」と、やっと説明責任を果たしてくれました(笑)。報道と現実のギャップを感じましたね。

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 スウェーデンといえば、グレタ・ガルボ(1905~90、ストックホルムの有名なPUBデパートの売り子だったがスカウトされた)やイングリッド・バーグマン(1915~82)ら「美人の産地」として知られますが、H氏は「それがねえ、そうではない人も結構いるんですよ」と、筋金入り新聞社の元記者としての真骨頂を発揮しておりました。

  政治面では、移民の問題があり、極右政党の民主党が勢力を伸ばしている話をしてくれました。欧州では、フランスでもドイツでも事情は同じですからね。H氏は日本国籍ですが、スウェーデンの永住権を持っていると、選挙権もあるんだそうです。「でも、俺、一回も投票行ったことないんだけね」と仰るので、またズッコケてしまいました。

同席した赤坂先生は、酔った勢いで、急に、2年前の「コート取違事件」で真冬の寒風の中、非常に難儀したのに、「本人から何の連絡もない」とか、京都に行っても、「京洛先生は、渓流斎の野郎の待遇は良いのに、自分の場合は接遇が劣る」といった話を蒸し返して、見かけによらず、蛇のような執念深い性格を露わにしておりました(笑)。

 でも、お互い、性格を知れあった仲ですから、和気藹々と散会しました。