台風19号の猛威と横浜カジノ誘致の裏側

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「今まで経験したことがない」「数十年ぶりの大雨」「命を守る行動を取るようにしてください」ー。これを書いているのは10月12日(日)午後2時頃ですが、昨日の11日(土)に伊豆半島に上陸して、東北地方まで縦断した台風19号は、東日本に甚大な被害を及ぼしました。

 今回は堤防の決壊などで多くの川が氾濫しましたので、これから、さらなる被害状況が徐々に明らかになっていくことでしょう。 氾濫した川は、島崎藤村が叙情的に詩(うた)いあげた長野県の千曲川、それに私も「山城歩き」で側を歩いた埼玉県の都幾川や富裕層が住まう東京と川崎の多摩川などでした。

 昔は「地震、雷、火事、親父」と言われてましたが、親父の権威は急降下して地底深くに潜り、今は「地震、台風、雷、火事、洪水、土砂崩れ、雪崩」ということになるんじゃないでしょうか。

 被害に遭われた皆様には御見舞い申し上げます。

 私は、激しい雨で夜は眠りにくかったですが、幸いなことに、自宅周辺での被害がなく、断水も停電もありませんでした。

 テレビを見てたら、宇都宮市内の道路が冠水していたので少し心配になりました。今週末に(そう言えば)生まれて初めて宇都宮に出掛けて、地元の栗原先生に宇都宮城などを案内して頂く予定でしたから。また、来月行く予定の唐沢山城のある栃木県佐野市も今回、川が氾濫して、低地は水浸しになっていました。改めて、御見舞い申し上げます。

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 さて、「毎日一日も欠かさない執筆」が建て前のこのブログ「渓流斎日乗」ですが、もうそんなことを言ってられなくなりました。日々、仕事でのパソコン作業とスマホ中毒で眼精疲労で眼痛が酷くなってきたからです。

 特に先週末に、パソコンのWindows10のアップグレードがあるとかで、自宅に光ケーブルも無制限Wi-Fiもないため、ある喫茶店(のWi-Fi)でチャレンジしたところ、3時間以上も掛かってしまいました。お蔭で、眼痛が酷くなり、視力も一気に落ちた感じになりました。

 この喫茶店は名古屋発祥の超人気店で、週末は超満員で、店内にパソコンを持ち込む若者も多く、そのせいか、「お一人様、2時間制」という時間制限までやりやがって、時間が過ぎると、肩を叩かれます。私は仕方ないので、飲みたくもない珈琲を2杯も注文しましたよ。1杯450円、フィッシュフライバーガー480円で、計1380円也。

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 嗚呼、せっかくブログを再開したというのに、あまり個人的なことばかり書いていてはいけませんね(笑)。

 京洛先生のお薦めで、10日発売の月刊「文藝春秋」11月号で、「ハマのドン」と言われる著名な藤木幸夫氏の「菅官房長官、カジノは筋悪だよ」を読みました。

 あれほど、カジノに大賛成だった藤木氏が、何で急に、大反対に回ったのか、これを読んで、よく分かりました。ギャンブル依存症の怖さを痛感したことと、同氏は、米国筋からの圧力があったのではないか、と推測しています。

 米国筋とは、トランプ米大統領の選挙資金として2000万米ドル(約22億円)を用立てした「カジノの帝王」こと「ラスベガス・サンズ」社のシェルドン・アデルソン会長のことです。当選したばかりのトランプ氏にいち早く面会したい安倍首相が、ソフトバンクの孫正義会長を通して、アデルソン会長に仲介してもらったそうです。その恩返しとして、アデルソン会長⇒トランプ大統領⇒安倍首相⇒菅官房長⇒林・横浜市長の流れで、横浜市が「カジノ都市」として立候補するように、陰に陽に圧力があったのではないか、というのが藤木氏の見立てでした。

 このほか、同誌では、「新天皇・雅子皇后『65人の証言』」が特集され、この中で、皆様ご存知の八牧浩行氏の「証言」も掲載されておりました。御同慶の至りで御座います。

「他人を見たら泥棒と思え」の世界

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 (昨日の続き)

 昨日は、あのようなブログ(「他人は変えられない」)を書いた後になって、やっと、弱者を蔑(ないがし)ろにする出世欲の強い自己保身の塊の男から返信メールが来ました。

「至らぬことがあれば、遺憾に存じます」

 何じゃ、こりゃあ? まるで政治家の国会答弁じゃないですか!

 この「至らぬことがあれば」の「あれば」が曲者です。本心は、至らぬことがあったとは、少しも思っていない。「あれば」は、よしんば仮に、という話です。あるとしても百億万分の一ぐらい。あったとしても知ったことはない。あくまでも、俺は何も悪いことはしていない、という主張です。

 この「遺憾」も謝罪になっていない。あくまでも他人事。百歩譲っても、「わーるいねえ、わーるいねえ」といった感じで、言い方も小松政夫風。反省も何にもしていないのです。

赤坂不動さんの好きな「義を見て為ざるは勇無きなり」の精神で思い切って、上申書を提出しても、本人は、今後の自分の出世に害が及ばぬよう、穏便に済ませたいだけですから、もう何をしても始まりませんね。暖簾に腕押しでした。

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 さて、先日は、偽メールに見事騙されてしまいました。アフリカの某国の御夫人で、これから日本に夫婦2人で行くので1週間、通訳ガイドしてほしい、といった英文での依頼です。ガイド料は、1週間で9000ユーロを予定している、といったものでした。

 私はその料金の多寡をよく確かめず、単に1週間という長期の期間は無理なので、真面目にお断りの返信を送ったのでした。そしたら、このメールは私以外に2人の日本人の通訳ガイドにも、同じ文面が送られていて、そのうちの1人から先ほど、「アフリカ人と称する人からメールが届いたと思いますが、それは詐欺メールです。私は8月20日にも同じようなメールが届き、今回が2度目です。御存知だったかもしれませんが、一応連絡を差し上げました。気をつけてくださいませ」と私に連絡をくださったのです。

 驚きました。同時に、わざわざ連絡してくださった面識の全くないMさんには感謝のメールを返信しておきました。

 詐欺グループの目的は分かりませんが、このままいけば、振り込みをするからという理由で、銀行口座を聞かれたり、何やかやと交渉してくることでしょう。

 詐欺も国際的になりました。しかも、メールという実に簡単な手段で。他にも毎日のように、「高額賞金が当選した」だの、「子どもが大病にかかり手術代が必要だ」だの、「亡命資金のための寄付をしてほしい」だのといったメールが飛び込んできます。そういう疑惑メールは、すぐ見破れますが、今回の「通訳依頼」メールには見事、騙されてしまいました。そうそう、いつぞやは、「Apple ID 変更」のお知らせには、まんまと引っ掛かるところでした。Apple のロゴや電話番号は本物と同じでしたが、メールアドレスが、変でした。Appleの Aの文字も入っていない、何か怪しげな、架空のメールアドレスでした。

 こういうメールは私だけに来るのかと思ったら、周囲にも結構、いることはいるんですね。とはいえ、このままでは「他人(ひと)を見たら泥棒と思え」の世界を地で行くしかない世の中になってきました。

 受信メールには、今後、細心の注意を払うことにしますが、随分せちがない世の中になったものです。

 

 

 

他人は変えられない

 浄土宗廓信寺

 私自身は、天才でも秀才でもなく、お金持ちでも富裕層でもない、単なる迷える凡夫ではありますが、世の中には自己保身が強く、自己の出世のために汲々としている人間を見ると怒りさえ覚えます。

 それが「社会の木鐸」と呼ばれ、裁判官のように関西電力の幹部を批判しているようなマスコミの人間となると尚更です。自分の出世のためなら、平気で嘘をつき、人を裏切り、逃げ隠れする卑怯な行為をしても何とも思っていません。

 先日、ラジオを聴いていたら、日本のジャズ界の至宝北村英治さんが見事なクラリネットのライブ演奏を聴かせてくれました。今年満90歳だというのに、失礼ながら全く音色は衰えていません。

 司会者が長生きの秘訣を聞いたところ、彼は「嫌な奴と付き合わないことかなあ」と即、答えていたので納得してしまいました(笑)。でも、仕事上、嫌な人間と付き合わざるを得ない人も多いはず。接客業となると相当大変です。アーティストだから、長生きできるのかもしれません。

 北村さんによると、ジャズ界にも嫌な奴がいるらしいですね。驚いたことに、大変著名なベニー・グッドマンやスタン・ゲッツなんかも非常に「嫌な人」らしく、北村氏も「いくら演奏が素晴らしくても、個人的には付き合いたくないなあ」と本音を漏らしていました。そう言えば、ジャズ・マンは個性的な人が多く、カルテットやクインテットを組んでも長続きするケースは少ないですよね。

浄土宗廓信寺  法然上人

 ということで、ここ2~3日は、人間関係で不愉快な日々が続きましたが、相手は梃子でも動くわけがなく、考え方も行いも変えるわけがなく、結局、こっちが変わるしかないんですよね。

 自然災害と同じです。いくら科学や技術が進歩しても、人間が台風の進路を変えたり、噴火を止めたりすることは不可能でしょう。

 そう言えば、人間も自然の一部でした。自然を変えられないと同じように、他人も変えられないのです。そう考えたら、スッキリしました。

悪名高き経産省と業界との癒着

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 岐阜の高山先生です。

 日本は「情報格差」が大きいと言われていますが、おそらく貴人の視野にも入っていないでしょう。

 一昨日から「競輪」のシステムに大障害が起こり、10月3日(金)、4日(土)の2日間、競輪が開催中止され、今日以降も開催が出来るかどうか、復旧のメドもたっていない状況です。

 スポーツ新聞各紙は、出走表が掲載できないので「お断り」を載せていますが、一般紙は勿論、テレビの低俗なワイドショウも全く取り上げていません。

 主催者の「JKA(公益財団法人)」の責任は大きいですが、この「JKA」は、競輪、オートレスを運営している経済産業省所管の団体で、霞が関の天下り組織なのです。

 JKAは「オッズデータの提供が出来なくなり、番組編成などの入力処理もできない。原因不明で、開発メーカーが今、調査している」としていますが、競輪の売り上げが、ここへきて急激に落ち込んでいます。近年は、開催地の自治体が続出しているだけに、これはその組織存在に大きな痛手になりそうです。

 恐らく、開発システムを委託した業者の手抜きがシステムダウンの原因だと思いますが、「JKA」とシステム委託業者との受発注にも、不明朗な関係や癒着があると疑われても仕方ないことでしょう。

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 福井県高浜町の森山栄治元助役が、関西電力会長以下20人へ贈与した巨額な賄賂もそうですが、経産省関連に、こういう不祥事は頻繁に起こっています。経産省と業者との腐れ縁は、こうした「原発ビジネス」に象徴されるように構造的にあるからです。

 業界は天下りを受けることで、利権を得る構造は、そう簡単に断ち切れるものではありませんね。そこに政治家も関わるわけです。今回の関電シンジケート事件では、安倍晋三首相の大のお気に入り、地元福井県選出の稲田朋美元防衛相、現自民党幹事長代行が、高浜町の森山元助役が取締役を務めていた警備会社から2013年までに計36万円の寄付金を受け取っていた事実も判明しました。

 しかも、今や「これが見えぬか!」と安倍首相の印籠を振りかざして、首相官邸で大権勢をふるっているのが、この悪名高き経産省出身の今井尚哉首相補佐官(安倍家と今井家は親戚)なのです。「選良」の国会議員よりも政治力があり、霞が関の官僚も人事での制裁を恐れて、今井補佐官のご機嫌を伺わないとどうにもこうにもならないわけです。

 これは、永田町で取材している政治部記者の間では常識ですが、大手マスコミはどこも書きませんね。渓流斎ブログも、知っていて書かないでしょう?(笑)

 「競輪の開催中止など、たいした問題じゃない」と考える人は、エスタブリッシュメントか似非エスタブリッシュメントなのです。

 こんないい加減なシステムを「公共財団法人」が採用していて、何が「カジノ誘致」ですか!競輪ファンしかこの事実を知らないというのは、いつもながら、いかに、問題ある事実や情報が、ごく一部にしか伝わっていないということの証左なのです。

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 そもそも、日本人の金持ちは、日本国内でカジノなんかやりませんよ。マネーロンダリングを兼ねてラスベガスやマカオに行くわけですから。「個人番号カード」で税務署に筒抜けの国内で誰がやりますか。

 だから、日本の賭博は、貧困層によって支えられているのです。麻雀もパチンコも、競輪も競馬も競艇も、現場に行けば、そりゃあ、1%ぐらいは貴賓席でふんぞり返っている大金持ちがいても、99%は貧民ですよ。

 つまり、日本の賭博業界は、貧困層によって支えられているわけです。一攫千金を夢見る庶民のささやかな楽しみであるわけです。だから、毎回「オケラ」になっても、彼らは死ぬまで賭博(ギャンブル)をやり続けるのです。

ポイント還元で8円儲かった、と思ったら、越後屋…!

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森林ジャーナリスト田中敦夫氏の公式ブログの「自己紹介」で、こんなことが書かれています。

ブログとは、書く瞬間の瞬発力で記すものだと考えています。意見も、その場の思いです。意見は時間とともに変わることもあります。だから、日時がたってからブログ記事を読んで、どうこう言わないでください。

書かれた情報や意見も、確実な裏を取ったり、熟考していません。そのつもりでお読みください。だから責任も負いません。その点は、仕事で執筆する雑誌や書籍の記事とは明確に一線を引いています。

「うまいこと言うなあ」と思い、勝手ながら引用させて頂きました。

 私も毎日、ころころと意見が変わるからです。節操がない、と言われればそれまでですが、仕方がないのです。「だって、人間だもん」です(笑)。くどくなるのでこれ以上書きませんが、昨日はそんなことを考えていたら、一行も書けなくなってしまいました。

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 さて、10月1日から消費税が10%に上がりました。しかし、軽減税率やら、ポイント還元やら、店内飲食なら10%なのに、お持ち帰りなら8%…等々、複雑でよく分かりません。

 一番笑ったのは、「オロナミンC」は8%なのに、「リポビタンD」は10%だとかで、「何じゃ、これ」ってな感じです。

 ポイント還元は、キャッシュレス化をもくろむ政府の企てですが、来年6月までということで、効果覿面とまでいくんでしょうか?ラヂオで聴いたのですが、今回の消費増税で、ざっくり言って、5兆円の税金が入りますが、軽減税率やらポイント還元やらで3兆円払い戻すので、結局、2兆円しか国庫に納まらないんだとか。「社会保障費が足りないから」と始めた消費税です。そんな中途半端でいいんですか?昔、奥村チヨさんも唄っていたじゃありませんか。「中途半端はやめて~」と。(この曲を知っているのは、55歳以上か?)

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 そんなことを言いながら、浅ましい庶民の私は「ポイント還元を受けたいものだ」と望んでいました。まず、スマホ決済なるものは、信用できないのでやらないことにしています。ネット上に銀行口座がダダモレで、信用できないからです。いつ、何処で、○○を買った、と個人情報まで抜き取られるそうじゃありませんか。嗚呼、怖ろしい。

 持っているカードは、通勤にJR東日本を利用しているので「スイカ」です。バスでも使いますが、スイカを使うと195円だったのが、10月1日から199円に跳ね上がっていました。「なあんだ、恩恵ないじゃん」と思っていたところ、今朝、携帯電話会社のプリペイドカードで、コンビニで週刊誌(420円)を買ったら、何と、「キャッシュレス還元」として8円も戻ってきました。

 「8円儲かった」と喜んでいたら、世間では、菓子折りの下に15万円の小判が10枚も忍ばせていたものを受け取った電力会社の社長はんがいてはったんですね。(関西電力の岩根茂樹社長、と書いても、辞任も時間の問題だと言われていますから、来年の今ごろは誰も覚えていないでしょう)

 でも「いいなあ…」。私も一生に一度でいいからそんな役柄を演じてみたい。勿論、台詞は、

 「ムフフフ、越後屋、お前も悪やのお~」

W杯ラグビーで日本がアイルランドに勝った、とはいえ、目眩しではないか?

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 ワールドカップのラグビーで、日本代表は、ついに歴史的快挙を成し遂げてくれましたね。大興奮です。

 今まで一度も勝ったことがない世界ランキング第2位のアイルランドに逆転勝ちして、決勝トーナメント進出を濃厚にしました。このまま、目標のベスト8どころか、ベスト4まで行ってほしい。私も、にわか国粋主義者になりました(笑)。

 正直、私はラグビーの熱心なファンではありませんでした。仕事で、寒風吹き曝しの正月の花園ラグビー場で開催される全国高校選手権に取材に行かされ、辟易していました。

 ところが、世界の頂点のW杯と高校ラグビーでは月とスッポンでしたね。怒られる比喩ですが、高校ラグビーがボクシングの新人4回戦なら、W杯は、世界ヘビー級チャンピオンシップです。

また、テレビ観戦すると、分かりにくいルールも字幕で解説してくれます。上空からも撮影してくれます。攻撃と防御の構えも、歌舞伎や大相撲のような「様式美」を感じました。

そんなこんなで、大いに感動していたら、名古屋にお住まいの篠田先生から警鐘のメールを頂きました。

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拝啓 渓流斎さま

昨日は、貴人もラグビー中継を見ていたでしょう。日本が勝って、大騒ぎで嫌になります。ワタシは天邪鬼ですからね(笑)。スポーツほどファシズムに走るものはありません。朝日も日経もグローバリズム大礼賛するなら、それと、全く逆で、正反対の「自国第一主義」のスポーツを大きく礼賛するのは可笑しいのですがね。

 トランプ米大統領をマスコミは「自国第一主義だ」と、よく批判できますね。トランプも迷惑な話です(笑)。トランプが日頃「お前らは嘘つきだ!」とマスコミ批判するのは理解できますね。ワタシは「自国第一主義」ですが、スポーツは冷めた目で見ています。「わあわあ」と言っているのは、吉本の三流芸人の、どうでもいいようなアドリブを喜んでいるのと同じです。

アイルランドは、初戦で太ももを痛めたセクストンという優秀な司令塔が不在欠場で、だいぶ戦力が落ちていたようですね。そんなことは少しも解説しません。

「NHK」はラグビーで大騒ぎですが、「関西電力」の原発マネー疑獄があるのに、この調子では、ラグビーが、目晦ましになりかねません。関電経営陣を究極の「役得」で終わらせたら駄目です。関西電力首脳が「お金を返したら、助役さんが激怒されるので…」と言ったのを、会見で記者が「死人に口なしですよ!」と反論しなかったのも、今の新聞記者の体質が表れています。

 喧嘩腰でやり取りしたら、ほかのメディアが大きく取り上げるので、関電側は窮地にさらに追い込まれるのですがね。

草々

…あらまあ、さすが篠田先生、目の付け所が凡俗な衆生とは違いますね。

何の為の信仰か?=映画「典座」が公開へ

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 今夏に高野山と京都の浄土宗の寺院を巡ったせいか、仏教思想への興味が復活し、深まっています。何処かの特定の宗教集団に所属して、信仰にのめり込むというのではなくて、あくまでも、これからいつの日にか、あの世に旅立つに当たって、称名、念仏、もしくはお題目、またはアーメンでも何でもいいのですが、個人的に勉強して、納得したいものを見極めたいと思ったからです。

 我ながら、タチが悪いですね。お前は宗教を冒涜しているのか、と言われればそれまでですが、そんなつもりは毛頭ありません。

 しかし、オウム真理教事件以来、日本人は宗教に対して、特に強引な布施や寄付金を求める新興宗教に対して、警戒心を募らせるようになったのではないでしょうか。もしくは、「葬式仏教」などと揶揄される既成宗教に対する幻滅などもあるかもしれません。

 これは、あくまでも個人的な見解ながら、例えば、空海の思想は、真言宗の僧侶や門徒、檀家だけのものではないはずです。空海さんは、そんな排他的な人ではなかったはずです。それは、最澄でも、法然でも、親鸞でも、道元でも、栄西でも、日蓮でも、いかなる宗祖にでも言えるはずです。

 そんな個人的な「悩み」を、今夏お邪魔した京都・安養寺の村上住職に御相談したところ、御住職はお忙しいながら、面倒くさがらず、真面目に正面からお答えして頂きました。有難いことです。(二人のやり取りは私信ですので、ここでは公開致しません。悪しからず。)

そんな中、「生まれ出づる悩み」を抱えているのは凡俗の衆生だけかと思ったら、何と、お坊さんにも、それなりに色々と悩みを抱えているんですね。

 ドキュメンタリー映画「典座」は、全国曹洞宗青年会の主宰、製作で、富田克也監督がメガホンを取った作品ですが、10月4日から全国公開されます。全国公開とはいっても、東京から大阪までわずか5単館しかありませんが、見逃せませんね。

 映画の主人公は、曹洞宗の大本山永平寺で修行した山梨県都留市の光雲院の河口智賢(かわぐち・ちけん、1978年生まれ)副住職と、同じく永平寺で修行した三重県津市の 四天王寺の倉島隆行(くらしま・りゅうぎょう、1977年生まれ)住職という若い二人。智賢副住職は、普通の勤労者と同じように寺の仕事と家庭の問題で板挟みになる悩みを抱えながらも、今後の仏教の在り方を模索します。隆行住職も東日本大震災で被害を受けた福島でさまざまな支援活動を行いながらも、自分の無力感に苛まれたりします。二人の若い僧侶に対して、高僧青山俊薫(尼僧)がどんな助言を与えるかも見ものになっています。

 実は、私はまだ見たわけではなく、あくまでもネットで予告編を見ただけですが、映画のポスターにあるように、「何の為の信仰か?」「誰のために祈るか?」と、若い僧侶自らも悩んでいる姿が見られるようです。

 となると、僧侶の「弱さ」や宗教界の恥部などマイナス面まで見せてしまうことになり、全国曹洞宗青年会の一部の人からは、製作や公開の反対もあったようです。それでも、完成させ、来月から公開されるということですから、私も応援したくなります。

 このブログを読まれて、興味を持たれた方のために、映画「典座」の公式サイトをリンクしておきます。日程とわずか5館の公開劇場もあります。これは、宣伝ではありません。差し迫った思いを持つ私自身が興味を持っただけです。

庶民が知りえない秘密の別世界=京都・百味会

 大阪の浪速先生のライバル、京都の京洛先生から電話があり、「浪速先生は賭博師ですねえ。渓流斎ブログの沽券に関わりませんかねえ(笑)」と半ば冗談で忠告されるのでした。

 京洛先生は真面目ですからね。お彼岸の日は、競馬場には行かず、檀家である京都五山の建仁寺にお参りして、上層幹部僧侶と談笑されたそうです。詳しい内容については茲ではあまり書けませんが、相国寺の有馬頼底管長をはじめ、古刹の管長さんともなると一般庶民からみると破格の扱いで、想像もつかない別世界があるということです。

 映画や小説などで、京都のお坊さんは、よく祇園の老舗料亭に招かれて芸者をあげている場面などがありますが、それらは空想のフィクションではないかもしれない、ことだけは書いておきましょう(笑)。

 その話の延長で、京都には「百味会」という老舗の味を守るのれん会があることを教えてもらいました。戦後まもない昭和24年2月、「1名物1店 」の原則で結成され、創業が400年も500年も続く老舗67店が加盟。一切の追加入を認めていない「京都の真髄」の集まりと言われています。

 皆さんとはご縁がない(笑)懐石料理の「瓢亭」、スッポン料理の「大市」など超高級料亭もありますが、京都土産の定番、八ッ橋の「聖護院八ッ橋総本店」、羊かんの「とらや」、日本酒の「月桂冠」など、皆さんでも手が届く馴染みの店もあります。ご興味があれば、こちらを⇒「京名物 百味会」

 この秘密のヴェールに包まれた百味会が、「知られざる“奥座敷”の世界」として、テレビ史上初めて内部にカメラが入り、今年8月4日にNHKで放送されたらしいのですが、私は見逃しておりました。それが、今ではユーチューブで見られるというので、私も一生懸命に探して見てみました。私が探したのは、音声が途中で長らく切れたり、NHKなのに何度も何度もCMが入るガサツモノでしたが、京洛先生が口を酸っぱくして仰っていた通り、実に面白かったですね。

 祇園にある創業480年の「二軒茶屋 中村楼」を中心に、そこの12代目の辻雅光氏と跡継ぎの13代目喜彦氏の悲喜こもごもがテレビカメラの前で晒されます。若女将の出奔場面まで出てきます。

 百味会だの、老舗中の老舗だのと言っても、どこの世界でも大変です。伝統の味は守らなければならないのに、現代風にアレンジしなければ今のお客や増え続ける外国人観光客がついて来ないという二律背反に迫られ、特に跡継ぎ問題や嫁入りする女将の素質問題など、色々と山積します。番組では創業440年の老舗京菓子屋さんが廃業に追い込まれて、そこの御主人が今ではタクシードライバーをやって生活費を稼いでる有様までカメラで捉えています。

 京洛先生が、何で百味会の話をしたかというと、その番組の中で、普通の人ではとても区別は付きませんが、京洛先生には見慣れた建仁寺のお坊さんたちが登場していたからでした。上層幹部僧侶にその話をしたら、「いやあ、撮られていましたか。テレビに映っていましたか」と、しきりに頭をかいていたそうです。

 どういう形でお坊さんたちが登場していたのか、ご興味があれば、例のユーチューブで御覧になってみてください。世の中には、我々のような庶民が知りえない秘密のヴェールに包まれた別世界があるということですよ(笑)。

 京都「百味会」はこちらのサイトの方が見やすいかもしれませんので、リンクを貼っておきます。

悪銭身につかず?=阪神競馬場貴賓席体験記

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ご無沙汰しています。浪速先生です。数カ月ぶりですかね。ブログは毎日、読ませてもらっています。

  京洛先生が近くに住んでおられますが、大阪と京都は近くですが、なかなかお会いできません。

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 秋の彼岸になりましたが、日頃、仏法に帰依されている渓流斎先生、もう、お墓詣りは済まされましたか?

西に沈む太陽を眺めて修行する一つ「日想観」(にっそうかん)」をされては如何でしょうか。

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そんな、お彼岸の最中に、罰当たりにも、政府公認のギャンブル場「中央競馬(JRA)」の阪神競馬場に出かけきました。

22日に上京された某経済ジャーナリストからのお誘いです。

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 某ジャーナリストはJRAの一口馬主でもあり「浪速先生、『馬主席』は無理ですが、『来賓席』なら入れますから、社会勉強にご一緒しませんか。阪神競馬場正門前でお待ちしていますから」と、親切にご優待いただきました。

その昔、府中や、草競馬の大井競馬場には出かけましたが、いつも夏は暑く、汗たらたら、冬は寒風吹きさらしの入場料百円程度で、社会の吹きダメみたいな場所でした。それだけに、どんな金持の人士が集われているのか、と思って、好奇心もあって、覗かせて頂きました(笑)。

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 朝一番で東京から見えた馬主さんと「正門前」で待ち合わせ、「来賓」入口から入場しましたが、やはり「馬主」特典で入場も厳しく、「来賓席」フロアーに入るにも、指紋認証ではなく大型の「手形認証」されました(笑)。

 一般人も入場できる「特観席」とは違って「来賓席」は、アロハ、ジーンズなど厳禁、ネクタイ着用など緩やかながらも“ドレスコード”がありました。座席もゆったりできて、ゴール正面の良い席で、まあ、芝居、相撲の升席気分ですね(笑)。

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馬主さんの知人が、先に来ておられましたが、いずれも「一株馬主」ながら、馬を何頭もお持ちでしたが、経済ジャーナリストのお知り合いだけに、テレビのワイドショウ、ニュースショウで、よく解説者としてお顔を見るエコノミスト、アナリストでした。なるほど、エコノミスト、アナリストの究極は、博打、ギャンブルに通じると再認識しました(大笑)。

渓流斎さんは「経済」を真面目にとらえておられますが、財テクもその程度ですよ。危ない!、危ない!。そして「来賓席」から一般入場者を優越感をもって見ることが出来るのもよく分かります。当たり前ですが、なんでも上中下があるのです。階層社会で「存在が意識を既定します」ね(笑)。

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馬主は「馬券」に一喜一憂したりしません。「もちろん持ち馬」の勝ち負けに勝負をかけて楽しむのでしょうが、勝った馬と、馬場に出て、表彰式に大きな花リボンをつけ、優勝馬の持ち馬の口輪を持って、写真に納まるのが最高の気分でしょう。

調教師、調教助手ら関係者に祝儀を配るーこれも楽しみだ、と思います。鰊(にしん)長者が暗がりにお札に火をつけ、足元を照らした、と言いますが、似たようなもので、戦国大名が持ち馬自慢になったのも同じ気分です(笑)。

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ワタシは貧者らしく、数千円を賭けましたが、やはり、螻蛄帰りでした(笑)。

東京からやって来られた方たちは「阪神競馬場は中山、府中よりはるかに洗練されていて立派です。阪急『仁川』駅から雨にあたらなくて直接、入場でき、ゴミも落ちていない」と絶賛されていました。

ではまた。以上…

年金は毎月13万円しかもらえない?=森永卓郎氏の講演会

 経済アナリストの森永卓郎氏の講演を聴きに行って来ました。主催者からの「注意事項」で、講演会での写真、動画撮影は禁止ということでしたので、関連写真はありません。ということで、講演会の日時と場所も書きませんが、大変有意義な時間を過ごすことができました。遠路はるばる足を運んだ甲斐がありました。

 森永氏の現在の肩書は、獨協大学教授・経済アナリストですが、バイタリティがある人ですね。話を聴くだけで、元気になります。この立派な大学の先生に向かって言うのは失礼かもしれませんが、この方は芸能人に近いエンターテイナーですね。聴衆の心をつかみ飽きさせない力を持っております。

 最初は、ライザップで20キロの減量に成功した逸話から始め、減量したお蔭で、医者から「余命いくばくもない」と宣告されていた糖尿病も治ってしまったことを話し、聴衆を一気に話に引き込みます。しかも、それは、テレビ番組の企画で広告宣伝になることが条件でしたので、500万円の優勝賞金を得たばかりか、30数万円のライザップの費用もタダだったというオマケつき。

 さて、彼の講演の骨子は、「年金だけでは生活できない老後を、いかにやり繰りして生き抜くか」というものでした。

講演会場近くの公園

まず、今年6月に金融庁の審議会が報告して大問題になった、年金だけでは「老後2000万円足りない」という真相について、森永氏は、そんな試算はまだまだ生ぬるいというのです。

 単純な計算式にすると、夫婦二人の月平均年金が21万円なのに、実際の生活消費費用の平均は26万5000円。となると、毎月、5万5000円足りない。これが65歳から95歳まで30年間続くと、2000万円の不足になるという試算です。しかし、「人生100年」時代が現実的となり、介護や医療費の増加などを加味すると2000万円ではとても足りない、と森永氏は強調するのです。

 しかも、将来的に年金が下がる可能性が十分にあります。現在、現役世代の2.3人が1人の年金高齢者を支えていますが、40年後には、少子高齢化で、それが1.3人が1人を支えることになり、とても現状の水準を維持することはとてもできなくなるというのです。

 それでは、どうすればいいのか?

 現在の毎月26万5000円の暮らしを見直すしかないといいます。例えば、彼は平日は東京都中央区の事務所で仕事をしていますが、週末は自宅のある埼玉県所沢市で過ごしたり、群馬県に農園を借りて野菜を育てたりしているといいます。彼の感覚では、埼玉県の物価は、東京より3割ぐらい安いといいます。勿論、家賃も安いので通勤苦を除けば、彼の命名する「イナカトカイ」の方が暮らしやすいといいます。

 また、テレビの企画で、彼は「1カ月1万円で生活」するという競争で優勝したことがあったらしく、この際、1カ月の食費はわずか4200円だったそうです。仲の良い八百屋さんから余った野菜をもらってきたり、1カ月はゆうに食べられる、廃棄されるような大量のパンのミミを1袋30円で買ってきたりしたそうですが、要するに、これから、生き抜くためには「見栄を棄てろ」と彼は言うのです。

 その通り、彼はテレビやマスコミに出まくって相当稼いでいるように傍から見えますが、テレビ局では用意されている3人分のお弁当を、一つは自分で食べ、残りのマネジャーやスタイリストさん用は来ないので事務所に持って帰って、冷凍にして一週間分の食費を浮かしたり、出演者用に用意されているお菓子までポケットにつっこんで持って帰ってしまうといいます。

 さすがに、最初はTVディレクターから顰蹙を買ったそうですが、そのうち、「タレントの有吉君から『ケチダヌキ』という綽名を付けられ、それからは堂々とお弁当もお菓子も持ち帰ることができるどころか、向こうからわざわざ袋に入れて用意してくれるようになった」と言うではありませんか。

 彼は「『せこい、どけち、しぶちん』は誉め言葉と思ってください」とまで言うのです。

 森永氏は、厚生年金のモデル世帯は、現在の23万円から、将来は13万円になると予想しています。毎月13万円になれば、見栄を張って生きていくわけにはいきませんね。冗談で笑っていた聴衆も、急に深刻な現実に引き戻されてしまいました。