緊張事態宣言の効果に疑問

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 昨日は、ついに日本の国家の最高責任者である安倍首相が「緊急事態宣言」を発令しました。午後7時からの記者会見は、天下のNHKも民放もどこもかしこも同時生中継でした。私も長く生きていますが、こんな宣言は生まれて初めてです。我々は凄い時代に生きていますね。

 どれくらい凄い宣言なのか、私も固唾を飲んで聞いていましたが、以前と変わらない自粛要請のみで、都市封鎖もなし。厳しい外出禁止令を施行している欧米なんかは、違反すれば10万円とか30万円とか高額な罰金を取り、フィリピンの大統領は、違反者は射殺するとまで言ってるというのに、そんな制裁も何もなし。拍子抜けしてしまいました。緊急事態宣言は、5月6日までの期限付きで、7都府県で実施。感染者の多い愛知県が含まれなかったのは、トヨタがあるせいでしょうか。勘ぐりたくなります。

 事前にマスコミ辞令では閉鎖が発表されていた理髪店に行ってもいいし、安倍首相は「散歩やジョギングをしても構わない」とまで言う始末。果たしてこの宣言がどこまで効果があるのか疑問を持ちました。

 安倍首相といえば、ゴリゴリの強権主義者で、大胆無敵なイメージがありましたが、意外にも、結構ナイーブで、慎重、控えめな人だったんですね。英字紙では、緊急事態宣言を「State of emergency」としてましたが、同じ言葉でも、諸外国に当てはめて訳すと、「非常事態宣言」になります。「緊急」と「非常」の違いなんでしょうか?

 でも、日本の場合は、あくまでも単なるお願いですからね。緊急事態が宣言される前の3月下旬ですが、慶応大学病院の若い研修医たち40人もが、小池都知事の自粛要請を無視して、というか、小馬鹿にして、「3密」で楽し気な懇親会を深夜遅く3次会まで開き、18人以上が新型コロナウイルスに感染していたことが判明しました。医療従事者がこの体たらくですからね。罰金刑にしたいぐらいです。

 何でこんなこと言うのかといいますと、緊急経済対策など椀飯振舞いした後の財源が心配だからです。甚大な影響を受けた中小企業や個人事業主らに対しては納税も1年間猶予する方針らしいですから、赤字国債を発行するのか、いずれにせよ、国民の税金に跳ね返ってくることは素人でも分かります。

東京・銀座

 一方、お上が「店を閉めろ」と言ってるだけで、休業補償なしでは生活が成り立たないという商店主や夜の接待業者らの訴えもよく理解できます。

 減収世帯の賃金補償も、厳しい複雑な基準があって、月収20万円の世帯が11万円になっても補償なしなんですよね。半額以下の10万円ならいいようですが、何じゃらほいです。

 そんなこんなで怒りに駆られながら、先程、椅子から立ち上がろうとしたら、右脚がギクッとして、力が入らず、暫く歩けなくなりました。ギックリ腰はやったことがありますが、ギックリ脚は生まれて初めてです(苦笑)。

 生まれて初めて、尽くしです。

「影の首相」今井尚哉氏とは

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 新型コロナウイルスで多数の死者が出ているのに、先日は、くだらないジョークを書いたところ、非難轟々。森一中の白沢さんからは「貴方は相変わらずのsarcasm ですね」と言われてしまいました。sarcasmとは相手を傷つけようとする悪意のある嫌味のことで、ユーモアを含んだirony とは違います。せめて、criticism(批評)と言ってもらいたいものです。

 修行の足りない小生なんか、他人様から何か言われると、すぐ怯んでしまいますが、その点、京洛先生は怯みませんねえ。

 「医師会もテレビも、医療崩壊、医療崩壊なんて叫んでますが、ベッド数にしても医者・看護師の数にしても、日本はコロナの前からとっくに医療崩壊しているのです。何を、今さらですよ」と、内部事情に通じた発言をぶちかましていました。

 「それより、毎日新聞日曜版に連載されている松尾貴史さんのコラム『ちょっと違和感』読んでますか?新聞記者もあれぐらい書けなければ駄目ですね。松尾さんはなかなか大したタレントですよ。今の記者は何をやってるんですかねえ」とご立腹でした。

 ということで、3月5日(日)に掲載された「志村けんさん、新型コロナで死去 心がない、お悔やみの言葉」と題したコラムを読んでみました。為政者に対する痛烈な批判です。特に、小池都知事に対しては、「死者に対する心ない発言」や、緊急性のない記者会見を夜に開いて、記者から「夜出歩くな、とか分かるんですが、それを聞くために夜に集まった私たちは何なんですか」と指摘されても「状況は刻刻と変化しております」と開き直る態度をコテンパンに批判してます。これ、あくまでも、sarcasmではなく、 criticismの極致ですね。

 つまり、目立ちたがりの小池さんは都知事として「やってる感」をテレビで強調したいだけなのです。ついでながら、テレビに出ることで、再選のための選挙公報運動をやっているようなものなのです。都民も騙されてはいけませんね。

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 話は変わって、今、「影の首相」として今井尚哉・内閣総理大臣補佐官が俄然、注目を浴びています。この方、「全校一斉休校」も「1世帯、マスク2枚」も考案して安倍首相に進言して、周囲の制止を振り切って採用させようとしたという噂の持ち主です。

 ジャズシンガーの山岡未樹さんは、メルマガで「84円の切手を使用したとして 50億円、マスク1枚\200円 2枚で 400円で  200億円 かかります。これ 私達の税金ですよね。」と発言されてました。

 確かに。

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 この今井尚哉さん、どんな人なのか調べたら色々と出てきました。まず、お名前は「なおや」ではなく、「たかや」と読むそうで、1958年8月、栃木県生まれの61歳。日本工業倶楽部理事長を務めた宮島清次郎も出た名門・県立宇都宮高校卒業後、東大法学部へ。卒業後、通産省に入省したバリバリのエリート高級官僚です。

 名前からすぐ分かったのですが、新日鉄会長、経団連会長を務めたあの今井敬氏(1929~)は叔父に当たります(本人の父親は医者だったとか)。この今井敬氏も著名人ですが、さらに有名なのが、もう一人の叔父今井善衛(1913~96)です。えっ?何?知らない? この方、府立1中ー1高ー東京帝大ー商工省という絵に描いたようなエリートコースを歩み、官僚トップの通産省事務次官を務めました。。城山三郎の小説「官僚たちの夏」で、商工省入省同期の佐橋滋が主人公の風越として登場し、今井は、同期で次官を争う玉木のモデルになっています。

 この今井善衛は、安倍晋三首相が敬愛する祖父岸信介が商工大臣だった時代の部下で、奥さんが山種証券をつくった山崎種二の娘。一方、安倍首相夫人の昭恵さんの叔母が、山崎種二の三男誠三の妻ということで、安倍家と今井家は遠い縁戚になります。

 そっかあ。ネポティズム(縁故主義)は今に始まったわけではなく、戦国時代、いや古代から日本の伝統芸能でした!

新型コロナで大打撃の飲食業界、芸能界…クラウドファウンディングに挑戦する店も

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 東京・銀座の歌舞伎座近くにある居酒屋Wは、昼は火木金だけランチをやっていて、私も週に1回は行く馴染みの店なのですが、昨日はそこの御主人が嘆いていました。「夜はほとんどお客さんが来ないのでどうしようかと思ってます」と。

 新型コロナの影響で、何処の飲食店も同じような状況だと思います。そこの御主人は30代後半といった感じで、最近、2番目のお子さんが生まれたばかり。昨年は、臨月の奥さんがギリギリまで給仕で働いておりました。「これから子どもに手がかかるので、どうやったらいいのか…」と頭を抱えていたので、私も「夜、お客さんが入らないんだったら、ランチを毎日やるしかないんじゃないですか。協力しますから、頑張ってください」と慰めておきました。

 このほか、観光サービス業界が一番の打撃を受けたことでしょうが、映画、演劇、音楽、芸能、スポーツ関係は軒並み大ダメージを受けています。高校時代の友人佐藤史朗君はプロのアコーディオン奏者で、舞台音楽の作曲など幅広い音楽活動を続けていましたが、ライブハウスでの活動の自粛で、4月の公演も延期せざるを得なくなったようです。

 そう言えば、このブログの技師長である松長氏から紹介された高校時代の後輩に当たる坂元さんが東京・湯島で経営している居酒屋「純酒肴 吟」という店が、お客さんの激減で存続が危ぶまれ、クラウドファウンディングを募集し始めました。例えば、1万円寄付すれば、2カ月間ドリンクが半額、3万円なら半年間は半額、…そして30万円なら3年間、ドリンク代は無料といったリターンがあります。資金は他に、給排水管工事費用にも充てる予定のようです。(私もわずかながら支援しました。他に「システム手数料」もかかります)

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 あまり暗い話ばかりでは、読まれている方も面白くないでしょうから、くだらないジョークをー。

 我らが一国の首相安倍さんのマスク姿がダサい、と米通信社ブルームバーグの記者から嘲笑されています。「もはや、アベノミクスではなく、アベノマスクだ」という見出しで写真入りで報道してます。余計なお世話ですけどね。

 でも、安倍首相のガーゼマスクは確かに珍竹林で、みっともないですね。アベノマスクとはよく言ったもんです。

 あれっ? ジョークにならないぞ!

 それなら、もう一つ。

 最近、急に「三つの密」とか話題になっています。「密集」「密閉」「密接」の三つの密を避けてください、との自治体の長からの要請なんだそうです。

 しかし、そんなことと知らず、初めて「ミッツのミツ」と聞いたおじさん。それは、ミッツ・マングローブとやくみつると壇蜜のことかいな、と誤解したそうな。

 何?おもろうない? 失礼しました~

新型コロナで世界は激変=緊急事態宣言はメリットだけなのか?

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 まあ、何と言いましょうか、新型コロナの影響で、世界が一変しました。どう考えても良い話は一つもありません。(おかげでブログを書く気力が失せました)

 何しろ、二律背反。あっちを立てれば、こっちが立たず。究極的な話は、経済を優先すれば、健康を脅かし、健康を優先すれば、経済が駄目になる、という話です。まあ、ヒトが死んでは元も子もないですから、株価が大暴落しようが大不況になろうが、とにかく、ウイルス感染拡大阻止と終息に向けて、当面、世界規模で全力を挙げるしかありません。

 それでも、観光業を始め、航空・バス輸送業、飲食業、サービス業、エンターテインメント業界を中心に大打撃どころか、辛うじて社員だけは確保して立場の弱い非正規雇用者は見捨ててる状況です。日本の基幹産業である自動車業界も生産どころではないので、その裾野産業の部品関連も目を当てられない深刻事態です。

 卒業式も入学式もできず、アパレル業界もレンタル業界も大打撃。マスコミもイベントやセミナー、講演会等が開催できず、面接調査もできないので、テレビもラジオも新聞も代理店も大幅減収で、実はヤバイ状況です。

 夜の街の徘徊も自粛されましたから、友人と会って情報交換もできません。暗い話ばかりです。

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 さて、久しぶりに京都にお住まいの京洛先生に安否確認してみました。つい先日まで、鷹揚に構えていらっしゃったのですが、今週になって京都産業大学の学生さんの集団感染が明らかになり、京都も緊迫した雰囲気のようです。5月15日に開催される京都三大祭の一つ「葵祭」は、今年は中止が決まったそうです。

 いつも世の中を斜に構えて冷ややかに眺めている京洛先生のことですから、今の状況に対する批判は辛辣です。

 …京都は知事、市長が2日に、共同記者会見して「不要不急で、首都圏や大阪、兵庫に行かないでくれ」と、禁足令が出ました。東京は事実上”封鎖都市”ですね。
 戦時下と同じですが、そういう見方をする人は少数で、テレビは「早く!緊急事態宣言を出せ!」と安倍首相の尻を叩く大合唱です。安倍さんが気の毒になりました(笑)。緊急事態宣言を出したら凄いことが起きますよ。買い溜めなどをして高く転売する人間が増殖し、治安も悪くなり、予想もしない副作用や反動が起こります。

 安倍さんは、それを、恐れて慎重になっているんです。「医師会」は医療体制の視点だけで「医療崩壊する。早くしろ!危機的状況で俺らは大変なんだ」とだけ言っているのです。私も病院業界に少しだけ首を突っ込んだことがありますけど、開業医の団体は、エゴだけです。本当に大変なのは黙々と、新型肺炎の治療に当たっている現場の人達です。テレビに出て喋っているドクターと称する輩に対しては「テレビに出るより、現場に出たらどうなのだ!」と言いたいですね。「謝礼」だけもらって、「私の知り合いが、本当に大変だと言ってました」などと言ってるのですから酷いものです。専門家だけが正しいわけでも、正義でも何でもないのです。逆に言えば、専門家って、その世界のことだけしか知らない人のことでしょ?専門家の中には非常識な人間もいるです。
 今やテレビに引っ張りだこの岡田女史も、もはや「医療関係者」「専門家」でなく、女優サンです(笑)。ドラマ「看護師は見た!」を企画して、その主演に起用したらどうですかね。あの程度のルックスのタレントは少ないですから、丁度いいですよ。…

 いやはや、大笑いです。これだけシニカルに世の中を見られる人はいません。日本人は、集団ヒステリー気味のところがあります。戦時中、イケイケドンドンと声高に叫んだのは軍人だけでなく、隣組の庶民たちでしたからね。

 ラジオを聴いていたら、実にアンケートを取った85%もの人が「緊急事態宣言」を出すべきだと主張しておりました。恐らく、メリットしか頭になく、副作用やデメリットは全く考えていないからなのでしょう。マスコミが「早く出せ」と世論を煽っている側面もあります。
 フィリピンのドゥテルテ大統領は4月1日夜、国民に向けてテレビ演説をし、移動制限など政府の政策に抗議した場合、射殺を含めた強硬措置をとると宣言したそうじゃないですか。「射殺」ですよ、射殺。日本は良識ある国だから、そんなことありえない、というのは浅はかな考えでしょう。緊急事態宣言で、土地や建物の接取に抗議したり、品不足のスーパーでデモ抗議したり、自粛要請を無視したりすれば、まず公務執行妨害で即、逮捕かなあ。。。

全体主義的な監視態勢には反対です

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 2020年の新しい年を迎えた1月に、新型コロナウイルス感染がこれほど猛威を振るって世界的に拡大することを想像できた人は皆無だと思います。何しろ、1月半ば過ぎにこのウイルスの話が初めて日本に伝えられた時、テレビに出てきた医者の肩書を持つコメンテーターが、はっきりと「ヒトからヒトへの感染はない」と断言していましたからね。

 毎日、憂鬱なコロナウイルスの蔓延のニュースを聞かされてうんざりする中、笑いが一番欲しい時に、志村けんさんが亡くなり、日本でも流れが変わりました。

  とはいえ、いつまでも悲観しているわけにはいきません。テレビに出てくるコメンテーターは、まるで井戸端会議のように言いたい放題です。真偽は定かではないのに、言い放しで終わり、誰も責任を取ろうとはしません。いっそのこと、分からないことは分からない、予想がつかないことはつかない、とはっきり言ってもらった方がすっきりします。

  でも、はっきりしていることは、この2020年の新型コロナ騒動で、世界全体がガラリと変わったことです。どう変わったのか?ー

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 「サピエンス全史」で知られるイスラエルの歴史学者のハラリ氏が、今朝の日経新聞に寄稿して、良識ある市民にとってただならぬ事態になりかねないことを警告していました。 例えば、「全体主義国家」である中国当局は、市民のスマホを細かく監視し、顔認証機能を持つ監視カメラを何億台も配置して情報を収集しているといいます。市民には体温や健康状態のチェックとその報告義務を課すことで、感染が疑われる人物を特定します。同時にその人の行動を追跡して、接触した者まで特定するといいます。感染者に近づくと警告するアプリまで登場したとか。まるで、ビッグ・ブラザーによって監視されるジョージ・オーウェルの「1984年」の世界のようです。

 これは、感染者を発見することで良い面がある一方、いずれ終息して平時に戻っても、一生、死ぬまで当局に監視追跡されかねいことになります。そして、一度、「緊急事態宣言」が出されれば、後戻りできない可能性があることをハラリ氏は指摘し、最悪の事態にならないよう警告しているのです。

 ハラリ氏は「全体主義的な監視態勢を敷くのではなく、むしろ市民に力を与えることで、私たちは自分の健康を守り、新型コロナの感染拡大を阻止することを選択できる」と主張するのです。

 大いに賛同します。言い方は悪いですが、どさくさに紛れて、市民を監視する全体主義的な緊急事態宣言を発令しようとする極東の島国がありますが、いかがなものか、です。 「厳重な監視態勢を敷かなければ感染拡大を阻止できない」と主張する政治家がいることは承知していますが、中国の例のように後戻りできない可能性の方が大きいのです。 (平時でも、時の政府は、自分たちの気に入らない霞ヶ関の高級官僚を追跡し、風俗店に出入りしていたことを御用新聞にリークしてましたからね)

 昨晩は、小池都知事が緊急記者会見して、 密集、密接、密閉の「三つの密」がそろうバーやキャバクラやカラオケ等への夜間の出入りを自粛するよう呼び掛けました。私自身は、何年、いや何十年も行ってませんが(苦笑)、店側は死活問題でしょうね。でも、首都封鎖されるよりマシでしょう。封鎖されれば、首都機能が麻痺して、株も大暴落して世界同時大不況になる最悪のシナリオも考えられます。

 自由とデモクラシーを取るか、全体主義を取るかー。良識ある市民を信じるか、罰則を厳しくするか-。監視社会にするのか、しないのかー。新型コロナウイルス騒動は政治思潮にも影響を与え、今後の世界を変革していくことは間違いありません。

 

志村けんさん逝く

 コメディアンの志村けんさんが29日深夜に新型コロナウイルス肺炎で亡くなりました。今朝のニュースで聞いて、「えっ!」と衝撃を受けました。でも、一番驚いているのは本人自身かもしれません。まだ、70歳ですから、これからまだやりたいこともあり、やるつもりだったことでしょう。

 何か、中途で終わったような気がしましたが、ここ数年の、彼のテレビ出演を見ていると、「ファミリーヒストリー」で過去のルーツを探ったり、民放のバラエティーで、一度は結婚を決意した女性アイドル歌手との仲を初めて告白したり、どこか、自分の過去を総括するような番組が多かった気がします。

 厳格な学校教師の息子ですから、根は真面目でかなりの勉強家だったようです。

 私自身は、ドリフターズ時代から何十年も見てきて、大いに笑わせてもらいましたので、本当に惜しい人を亡くしました。とても悲しいですが、 選ばれたような時代を象徴する病気で亡くなり、志村けんらしい劇的な最期でした。語り継がれることでしょう。

 昼休みに銀座を歩いていたら、志村さん死去のニュースが影響したのか、街を歩く人の10人中9人はマスクをしていました。慣れたとはいえ異様な光景でした。

土浦城

 さて、3月5日から3週間ほど、このブログがフェイスブックやツイッターなどのSNSと同期していなかったのですが、別にブランクなどなく、普通にほぼ毎日ブログは更新してきました。

 それが長年愛読して頂いているM氏から、「ブログ再開おめでとうございます。しばらく更新がなかったので心配してました」とのメールが今朝届きました。「えっ!?」です。失礼ながら、M氏は、フェイスブックやツイッターを通してこのブログを閲覧されるような方ではないと思っていたからです。

 私自身、正直、このままSNSと同期しなければ、あまり好きでないフェイスブックをやめるつもりでした。これまで、フェイスブックのことを「他人のプライバシーを切り売りする吸血鬼」とか「メディアにかこつけた宣撫諜報部隊」なぞと散々悪口ばかり書いてきましたからね。

 そしたら、本当に最近になって急に、卒業以来一度も会っていない大学時代の旧友と40年ぶりにフェイスブックを通して繋がったのです。学生時代に参加していた音楽倶楽部の人たちでした。

どうせ全ての情報は抜き取られているんでしょうが、やるじゃん、フェイスブック!と感心しました。

新型コロナ騒動が収束して落ち着いてから、いつか皆で再会しましょう、という話にまでなりました。楽しみですね。

以上、あくまでも個人的な感想でした。

【単なるお知らせ】SNSと同期できました!

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 今年3月4日以来、この《渓流斎日乗》ブログと、SNSのフェイスブックとツイッターとの同期が、テクニカルな問題のため、途切れていましたが、本日から再開することができるようになりました。

 ここ3週間以上、途切れていましたので、「もしかして、新型コロナウイルスに感染しているのではないか」と思われた方は、一人もいませんでしたが、たったお一人、SNSのブラウザを通して愛読して頂いている西日本にお住まいのAさんから「最近、更新されていませんが、どうかなさいましたか?」と、途切れて1週間ぐらい経ってから心配メールを頂きました。有難いことです。

 それでも、フェイスブックなどでは途切れたとはいえ、普通のサイトでは、ほぼ毎日更新しておりました。今さら、過去の記事を遡ってお読み頂くような殊勝な方はいらっしゃいませんでしょうが、お伝えだけはさせて頂きます(笑)。

 また、フェイスブックもツイッターもなさらない皆さまは、何の話かさっぱり分からないことでしょうから、この話はどうか御放念賜りたく存じます。

 SNSとの同期が途切れたのはテクニカルな問題が生じたためでしたが、その復旧作業のために日々、獅子奮迅して頂いた情報通信技術の松長技師長様には御礼申し上げます。

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 おかげさまで、この《渓流斎日乗》ブログも、先週の3月15日で、丁度、満15周年の節目を迎えることができました。2005年に、当時住んでいた北海道の帯広で始めたのですが、山あり谷ありの出来事があり、一番脂がのっていた頃の2008年8月から2015年10月までの7年間の記事は消滅してしまいました。

 そんなことに怯むことなく、今後も、ほぼ毎日のペースでブログを更新して参りますので、宜しくお願い申し上げます。

新型コロナの影響で、カミュの「ペスト」が売れているそうな

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 新型コロナの世界的な感染拡大の影響で、24日になってやっと東京五輪が来年に延期されることになりました。表では報道されませんが、最終的にゴーサインを出したのは、独占放送権を持つ米NBCでした。勧進元のIOCじゃなかったんですね。もちろん、日本の内閣総理大臣や東京都知事や米大統領にも最初から決定権はなかったわけです。

 NBCといっても、単なる放送局ですから、最大の最終的意向はスポンサーということになります。(テレビ局と代理店が慌てふためいてスポンサーさんの意向を伺っている姿が目に浮かぶようです)そのスポンサーである米大手企業も、新型コロナの影響をもろかぶって株価が大暴落して、青息吐息です。オリンピックどころじゃない、今年の開催はとても無理ということになりました。そもそも五輪は慈善事業でも何でもないし、経済波及効果を狙った営利活動ですからね。

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  さて、新型コロナの蔓延で、今、日本ではフランスのノーベル文学賞作家、アルベール・カミュ(1913~60年)が1947年に発表した「ペスト」(新潮文庫、宮崎嶺雄訳) が爆発的に売れているようです。文庫は、1969年10月30日初版ということですから、もう半世紀以上昔の本です。が、「都市封鎖」など今の状況と酷似しているということで、真面目な日本人のことですから、急速に話題になったわけです。版元も2月中旬から1万4000部の増刷を決定しました。

 カミュが「ペスト」を出版したとき、まだ34歳の若さです。この作品は世界的なベストセラーとなり、10年後に史上最年少の44歳でノーベル賞を受賞する大きな弾みになったとも言われてます。(ペストは、第2次世界大戦の戦争の惨禍を比喩したとも言われ、改めてカミュの想像力と創造力には感服します)

 私は学生時代にフランス語を専攻していましたから、もちろん、読みました。1970年代の学生の間では、サルトルとカミュが人気を二分していました。ということで、結構、カミュの作品は読みました。代表作「異邦人」は、原書で読みましたが、「ペスト」は翻訳だけでした。そこで、今回、話題になっているということで、原文に挑戦してみることにしました。

 そしたら、いきなり、出だしで躓いて、ニッチもサッチもいかなくなってしまいました。それは、ダニエル・デフォー(1660~1731)の言葉を引用したエピグラフです。

Il est aussi raisonnable de représenter une espèce d’emprisonnement par une autre que de représenter n’importe quelle chose qui existe réellement par quelque chose qui n’existe pas.

DANIEL DE FOE.

 デフォーと言えば、「ロビンソン・クルーソー」で有名な作家です。カミュは何故、デフォーを引用したのか?

 デフォーは、色んな職業を遍歴しましたが、政治的プロパガンダも発信するジャーナリストでもあり、諜報員でもありました。そして、1665年のペストの大流行(当時のロンドンで約10万人が死亡したという)を題材にした「ペストの記憶」という作品(原題は「疫病年誌」)を還暦を過ぎた1722年に発表しています。フィクションですが、かなり事実に基づいているようです。英国でペストが大流行した時、デフォーは5歳でしたが、周囲から色んな話を聞いて育ったと言われています。

 恐らく、カミュはこの作品を読んでいたので、エピグラフとしてデフォーの言葉を引用したと思われます。

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で、先程引用したそのデフォーの文章ですが、正直、一読してさっぱり意味が取れませんでした。丸一日格闘して、何十年かぶりに仏訳をやってみました。

 これ以下は、フランス語に興味がない方は飛ばして頂いて結構なんですが、この文は、まずaussi~que 構文で、que以下と同じくらい aussi以下だ、という意味になります。私が躓いたのは、 par une autreの部分で、何でune(女性名詞) なのか?と思ってしまったのです。emprisonnement(監禁、拘束)男性名詞なので、これを受けたわけではない。それなら、une espèce de(一種の)となると、どうも違うような気がします。une autre chose(別のもの) なのかなあ、と思ってしまいました。カミュの「ペスト」はオラン市の都市封鎖が描かれているので、監禁状態を、都市封鎖という「別のもの」で比喩しているのかなと思ったわけです。

 そこで、こう訳してみました。

現実に存在するあらゆるものを、この世に存在しないものによって表現することが理にかなっているのと同じように、一種の監禁状態を別のものによって表現することは、意味のあることだ。 ーダニエル・デフォー

 うーん、哲学的考察で、日本語にしても意味が分かりにくい…。(ちなみに、かつて読んだ翻訳本はとうの昔に紛失してます)

 そこで、語学の天才の刀根先生にメールで問い合わせてみました。そしたら、私が躓いていた par une autre の une(女性名詞) は、 une espèce( ということは、 une espèce d’emprisonnement ) でいいのではないか、と言うのです。そして彼の翻訳を提示してもらいました。

 ある監禁の状態を、それとは異なる監禁のあり方というものをもって描き出してみせる。それは、何でもいいのだが、本当にあるものを、ありもしない何ものかでもって表すことになぞらえることができる。―― つまり十分に正当なことなのだ

 私のように、直訳調ではなく、こちらはしっかり文学的に翻訳していますね。

 それにしても翻訳は難しい。でも、面白い。それに思ったのですが、日本語はすぐ古びてしまいますね。半世紀以上昔に出版された宮崎嶺雄訳の「ペスト」では、「細君」とか、「看護婦」とか、「イスパニア人」とか今ではあまり使われなくなった古い日本語が出てきます。

 新訳が望まれます…なんて書こうとしましたが、最近の日本人の翻訳力は数段、落ちているんじゃないでしょうか。洋楽ポップスや洋画のタイトルなんぞは、もう意味も通らないのに構いもせず、原文をカタカナのまんま表記して、翻訳作業そのものを放棄しています。

 最近の新型コロナ騒動では、クラスターとか、オーバーシュートとか、ロックダウンとか、カタカナ用語のオンパレード。

 何ですかあ~?

【追記】

Il est aussi raisonnable de représenter une espèce d’emprisonnement par une autre que de représenter n’importe quelle chose qui existe réellement par quelque chose qui n’existe pas.

 のこと。フランスにお住まいのガランス先生にお伺いしたところ、以下のように翻訳して頂きました。

一種の監獄状態を、なにか別の状況に置き換えて表現するというのは、なんであれ現実に存在するものを、存在しないものによって表現するのと同じくらい、破天荒なことだ。

この注釈として「 raisonableはもちろん、道理にかなったという意味ですが、もしかして逆説的に使っているのかと。文脈からすると、できそうもないことをやってのける、と言っているような気がします」といったことも書かれていました。

 なるほど、すっきりしました。

 

「闇社会の帝王」の告白

 新型コロナウイルス感染拡大のため、世間の皆様と同様に自粛しています。博物館に行きたいのですが、閉館ですし、映画館は、一部開館してはいても、ピリピリとした厳戒態勢で、楽しみに行くんじゃなくて、苦しみに行くみたいで、気がそがれてしまいました。

 フランスでは不要不急の外出禁止令が出されていますが、違反すると135ユーロ(約1万6000円)の罰金を科せられるとか。この金額、何処から来たんでしょうか?日本ならアルバイトの2日分といったところでしょうか。

 ということで、相変わらずの読書三昧で、昨日は、先日、有楽町駅前の三省堂書店でつい買ってしまった許永中著「悪漢の流儀」(宝島社、2020年2月28日初版)を読了しました。

 何でそんな本を?-と詰問されそうですが、こういう手の本は、公共図書館に置いてくれないので、借りられない。自分で買うしかないーというほかありません(笑)。第一、今、地元の図書館は、政府の要請を楯にして、閉まってますからね。

 許永中さん(72)といっても、もう若い人は誰も知らないかもしれません。バブルが弾けた1990年代から2000年にかけてのイトマン事件、石橋産業事件で刑に服した元被告人で、在日二世だったことから、「受刑者移送条約」に基づき韓国に移送され、2013年に仮釈放されて出所し、現在は、ソウル在住。日本での特別永住権を喪失した身でもあります。

 事件捜査の最中では、許氏は「戦後最大のフィクサー」「闇社会の帝王」などとマスコミで盛んに書きたてられ、「悪の権化」のような存在として、ある程度年齢がいった人たちの記憶に残っています。

 しかし、この本では、若い頃からワルで、恐喝や傷害事件などに手を染めたことを認めたものの、長じてからは、不動産業などで成功した実業家で、大阪~釜山間に大阪国際フェリーを運航するなど社会事業も起こしたり、大阪五輪誘致に奔走したりしています。 逮捕されたイトマン事件、石橋産業事件については、身に覚えがない事件で、無実であることを訴えた書にもなっています。

 また、大阪・中津で生まれ育った在日韓国人二世だったことから、子どもの頃から差別され、貧困のどん底から這い上がって、実業界で成功するも、事件で一挙に富も名声も地位も失う波乱万丈の人生で、それでも、あくまでも他人を信じる「性善説」を支持する哲学書にもなっています。

 表紙の帯にも書かれていますが、交際した人脈が半端じゃありませんね。関わった人たちとして挙げられているのは、小沢一郎、竹下登、亀井静香、野中広務、新井将敬、金泳三、宅見勝、柳川次郎、生島久次、古川真澄、小西邦彦、山段芳春、大谷貴義、大山倍達、太田清蔵、堤清二ら政財界と裏社会などの超大物ばかりです。(敬称略。詳細は本文をお読みください)

 リンクした人物など、以前、このブログで取り上げたことがある方ばかりで(深い事情で、消滅した記事もあります)、どういうわけか、渓流斎ブログは、「その筋のブログ」とよく勘違いされますが、そんなことはないんですよ。物事の実相と本質と道理を知りたいだけなのです。

 この本は、許氏の話をライターがまとめた「聞き書き」だと思われますが、どちらかと言えば、本人による一方的な弁明なので、歴史的事実として、どこまで信用していいのか分からない部分もあります。

 でも、「闇社会の帝王」「戦後最大のフィクサー」と言われた人物が、腕っぷしの強さと抜群の行動力と度胸と己の才覚だけで極貧生活から這いがって来た労苦と、その過程で知り合った人間関係は史実として理解できます。

 ただ、許氏本人は、わざと十分語り尽くそうとはしないので、読者は、読んでいて歯がゆいほど隔靴搔痒を感じます。とはいえ、言って良ければ、20世紀末の日本のバブル時代に咲いた仇花の深層を伺い知ることができます。

「仙人秘水」の釜石鉱山からの贈り物

いやはや、最近は新型コロナウイルス一色で、このブログも感染して、新型コロナウイルスに染まってしまいました。

 あまりネガティブな情報ばかり挙げても精神衛生に良くないので、本日は、個人的ながら良い知らせをご報告させて頂きます。皆さまご案内の通り、小生は、親譲りの無鉄砲で、子どもの時分から損ばかりしてきたので、まず大きな抽選や博打に当たったためしがありません。

 それが当たったのです。

 NHKの「ブラタモリ」は、日本全国の地質や列島の成り立ちが分かり、いつも興味深く拝見しているのですが、先月は三陸海岸地方を取り上げていました。その中で、製鉄の街として知られる釜石市を特集していましたが、今は、鉱山は廃坑となり、その代わり、その鉱山で自然に湧き出る水を製品として販売したら爆発的に売れるようになったという逸話をやってました。

 「仙人秘水」というのですが、あれ?どこかで聞いたことがあるなあ、と手元の本を調べてみたら、私も何冊か著書を愛読している免疫学者の藤田紘一郎先生が、全国の天然水の中で、身体に良いものの一つとして、この「仙人秘水」を取り上げていたのでした。

 私は、そうやたらと宣伝には動かない人間なのですが(笑)、モノは試しということで、500ミリリットル24本入りのケースをネット販売で買ってみることにしました。送料等込みで3600円でしたから、1本150円という計算。庶民としてはちょっと高めでしたが、ま、いっか、ということで買い求めました。

  その際、実はほとんど覚えていないのですが、(駄目じゃん!)サイトで、何か、応募抽選をクリックしたらしく、昨日になって、上の写真のような「岩手三陸の特産品詰合わせ」が当選したということで送ってきたのです。

 吃驚ですよ!

 ホタテの干し貝柱なんて、高そう(笑)。何か、お水代の元が取れてしまったようで、申し訳ない気分になってしまいました。

 ということで、3月11日は、東日本大震災から今年で9年。新型コロナウイルス騒動で、十分な追悼式が行われなかったこともあり、もう一度、東北三陸を応援したくなりました。

 釜石鉱山株式会社さま、どうも有難う御座いました。御礼申し上げます。