「戦時下の娯楽とメディア」=第55回諜報研究会

 12月9日(土)に東京・早稲田大学で開催された第55回諜報研究会(インテリジェンス研究所主催)に参加して来ました。お二人の研究者が登壇されましたが、今回の共通テーマは「戦時下の娯楽とメディア」でした。大変興味深いテーマで、実際、お二人とも清々しいほど面白い講演でしたが、参加者はわずか数人でした。オンラインで参加されていた方も何人かいらっしゃったようですが、それにしても「勿体ないなあ」と個人的には思いました。戦時下の古い話とはいえ、現代にも通じる話もあったからです。

 最初の講師は、都留文科大学・明星大学非常勤講師の戸ノ下達也氏でした。演題は「戦時下日本の娯楽政策ー『健全娯楽』の実像ー」でした。主に、1931年の満州事変から45年の終戦にかけての戦時体制下で、映画、演劇、音楽やダンスホール、バー、待合といった娯楽やその施設が徐々に検閲されたり、閉鎖されたり、上演、上映、レコード販売が禁止されたりする様を、歴史的に丹念に、その政策を逐次に追った報告でした。内容は、驚くほど大変マニアックでしたが、これ以上の漏れはないと思われるほど完璧で綿密な調査には圧倒されました。あまりにも内容量が多いので、このブログで御紹介できることはほんのわずかです。

 今、NHK朝のドラマで、笠置シヅ子をモデルにした「東京ブギウギ」をやっていますが、まさに戦時中が舞台で、上演が禁止されたり、風紀上の理由で直立不動で歌わされたりする場面が出てきたりしました。こういった娯楽の規制については、当時の文部省や内務省警保局の風俗警察、興行警察(こんなんのがあったとは!)、特高や、それに内閣情報部(局)が監督官庁として実際に取り締まりや政策を行って来ましたが、このような娯楽禁止や「弾圧」政策はほとんど「閣議決定」で決められていたというのです。

 これらは78年も大昔に終わった過去のことに過ぎない、と水に流すことは簡単ですが、講師の戸ノ下氏は、つい3年前の新型コロナウイルス感染拡大防止策として、第二次安倍内閣が行った学校休校や劇場や音楽ホールなどでの上演、演奏自粛などを閣議決定で決めたことを思わせる、と発言していました。小池百合子都知事による「三密」政策なんかもありましたね。慮ってみれば、善い悪いという話は別にして、平時でなくなれば、時の権力者や当局者がいとも容易く国民をコントロールできる仕組みを強調したかったのではないかと思われました。

 ただ、緊急の戦時体制ですから、為政者だけでなく、大衆の中には「ぜいたくは敵だ」との当局の口車に乗って、娯楽を営業する「非国民」を密告したり、為政者に協力した人もいたようですので、日本人らしい生真面目さといえば言えなくもありません。先のコロナ禍でも、マスクをしなかったり、ワクチンを接種しなかった人に対して、私も含めて白眼視してきましたからね(苦笑)。いわゆる同調圧力です。

 いやはや、戸ノ下先生の講演から少し外れてしまいましたが、敵性音楽となったジャズやタンゴの演奏やレコード販売の禁止の話はよく聞いていましたが、能や文楽や歌舞伎など日本の伝統芸能まで、演目によっては上演が禁止されていたことは今回初めて知りました。実は、これは私が会場で質問したものでしたが(笑)、戦前の国家主義といいますか、全体主義は「芸術家受難の時代」と言ってもよく、とても当時に生きたいとは思えませんね。判断基準が「不健全」とか「風紀を乱す」といった恣意的な理由ですが、実際は、反戦思想や国体護持に違反する思想を取り締まって、1億総国民を全て戦争に協力させることが目的ですから、表現の自由なんかあるわけありません。(もう少し書きたいのですが、戸ノ下氏の講演はこの辺で終わりにします。もっと詳しく知りたい方は、戸ノ下氏の著書「戦時下日本の娯楽政策」(青弓社)をお読みください。)

 続いて登壇したのは、元NHK放送文化研究所研究員の大森淳郎氏で、演題は「戦時ラジオ放送を聴く」でした。大森氏は、テレビディレクターだったので、人前で講演するのは「今回が初めて」と吐露されていましたが、落語家のような味のある噺し方をされる方で、暗い話も随分と緩和されました。また、大森氏が今年6月に出版した「ラジオと戦争」(NHK出版)が今年の第77回毎日出版文化賞を受賞されました。

 私自身、この本は未読でしたが、大森氏は「なるべく本に書かなかったことをお話しします」と始めたので、拍子抜けしてしまいました(笑)。大森氏のお話で私が一番驚いたのは、あの天下無敵のNHK(当時は社団法人日本放送協会)さんが、戦時中の音源を一切所蔵していないという事実でした。戦前は勿論、テレビはなく、ラジオ放送だけでしたが、文字通り、「放送=送りっ放し」だったわけです。

 それが、今回、当時、ラジオ放送された「サイパン島陥落」を伝える大本営発表や、鹿児島県の知覧飛行場からの「特攻隊出撃」の実況放送などの音源を聴かせてもらうことが出来ました。えっ?どうしたことでしょう?ー実は、それらは、当時、高校生だったタカハシ・エイイチさん(耳で聞いただけなので、漢字が分からず済みません。大森さん教えてください)という方が、いわゆる「ラジオ少年」で、部品を買い集めて録音機まで自分で作ってしまい、その奇跡的な貴重な音源をNHKの大森氏がタカハシさんからお借りして来たものだと明かしておりました。いつお借りしたのか分かりませんが、タカハシさんが御存命なら現在、90歳代後半です。「無名の少年」が残した貴重な歴史的音源ですから、もっと世間に知られても良いと思いました。

 サイパン島陥落は、昭和19年7月18日午後5時に大本営が発表した原稿でした。サイパンの最高指揮官である南雲忠一海軍中将を始め、全員が戦死したことを伝えるとともに、サトウキビ栽培などで移住していた2万人の邦人市民も「おおむね将兵と運命をともにせるものの如し」と発表していました。しかし、大森氏によると、住民の半数は米軍によって収容されたといいます。

 興味深いことは、このサイパン陥落報道から間もなくして、大木惇夫作詞、山田耕筰作曲で「サイパン殉国の歌」(木下保、千葉静子歌)が作られ、SPレコード(ニッチク)も発売され、戦意高揚のため、毎日、ラジオ放送もされたというのです。サイパン玉砕を予測した軍部が、随分前にあらかじめ作詞作曲を依頼したのではないかと思わせるほどの手早さです。

 大森氏は、ラジオ放送の歴史を綿密に調べ上げておりました。NHKは最初から政府べったりの「御用放送」かと思っていたら、放送が開始した大正14年(1925年)から数年は、講演会を放送し、中には軍事費を増強する政府を批判する講演まで放送していたといいます。それが、軍国主義が台頭していく中で、次第に軍部に協力するようになったといいます。 

 一般の人にはあまり知られていませんが、NHKは戦前は、ニュース報道の取材はしていませんでした。専ら国策ニュー通信社である同盟通信社(現電通、時事通信、共同通信)の配信するニュース原稿を読んで放送していました。それが、大森氏らが発掘した戦時中のニュース原稿のゲラを見たら驚きです。同盟通信の原稿を大幅に削除したり、加えたりして、より戦意が高揚するように書き換えて放送していたのです。

 こういう史実は語り継がれなければならない、と思いました。

 

セラピーとケアについて Therapy and mental health care

 別に隠す必要はないのですが、ここ2~3年もずっと気が重い状態が続いております。

 いえいえ、病気ではありません。しかも、心が風邪を引いたといったような、自覚できる軽症でもありません。何となく、スッキリしない、張り合いがないという状態が続いている、といった程度です。

 そんな折、いつぞやこのブログでもご紹介したことがあるスマホのアプリで過去のラジオ放送が聴けるNHKの「らじる・らじる」の「聴き逃し」サービスの「日曜カルチャー」という番組で大変興味深いお話に巡り会うことができました。臨床心理士の東畑開人氏の「心と向き合う?」という講演でした。

 実はこの放送を聴くのは先週に続いて二度目です。(実は、私は、聴き逃しサービスは毎週日曜日にアイロンを掛けながら聴いております=笑)先週、聴いていて、講師の方は39歳というまだお若い方なのですが、誰が聴いているのか分からないのに、自分より年下の学生に向かってため口のような感じで喋っていたので、どうもなあと思いながら、メモも取らずに聞き流していたのでした。そしたら、後半で実に素晴らしい眼から鱗が落ちるようなことを仰っていたので、もう一度確かめたくて、今度はしっかりメモを取りながら聴くことにしたのでした。アイロンを掛けながらの離れ業でしたが(笑)。

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 私が一番感心したのは、セラピーとケアの違いについてでした。私は今まで、セラピーとは治療のことですから、てっきりセラピーの方がケア(世話)より優ると思い込んでおりましたが、東畑先生は「ケアが先で、セラピーはその後だ」と強調されるのです。

 簡単に端折って言いますと、まずケアとは「相手を傷つけないこと」です。「相手のニーズを満たしてあげる」ということです。それには具体的な行動が伴います。例えば、お皿を洗うとか、雨が降っていたら駅まで傘を届けてあげるとかです。大震災で被災した方々にいくら臨床心理士がカウンセリングしてセラピー(治療)しても限界がありました。その前に、食事や毛布などの暖房や敷居をつくってプライバシーを保護してあげるとか、物質的な環境を整えることが先決だったというのです。

 その一方で、セラピーとは「傷つきと向き合うこと」だと言います。心が傷ついて痛いけど、乗り越えていこう、というのがセラピーの治療です。ということは、その半面、自己責任論となり、しんどい面もあります。

 例えば、学業成績悪い時、子どもたちに「もっと勉強しなさい」というのがセラピーの考え方です。一方、ケアは、問題は本人ではなく周囲にあるのではないかという発想なので、教え方が悪いという捉え方が出来ます。そこで、勉強が出来る環境を整えることがケアになります。例えば、参考書を買うとか、塾を探すとか、30分でもいいから親が勉強に付き合うとかいったようなことです。

 竹中平蔵さんが大好きな「新自由主義」は、市場に任せておけば正しい方向にいくというので、自己責任論と言いますか、セラピー的自立心を促す考え方です。しかし、その前にケアがなく、いきなり最初から競争社会に放り込まれてしまうと、大抵の人はつぶれてしまうか、負けてしまいます。もしくは燃え尽きてしまいます。

 つまり、ケアが出来て、初めてセラピーが考えられる、と東畑氏は力説するのです。

 ヒトは心と向き合う時、大抵は自分が悪いと思います。自分が一番攻めやすいからです。しかし、案外、周囲の方が悪い場合があります。例えば、就職活動がうまく行かず、落ちてばかりいれば、大抵の人は自分の態度や成績が悪いといった考えに陥りますが、実は、本当は景気が悪いという理由だったりするのです。

 このほか、もっともっと興味深いことを東畑氏は話されていましたので、スマホをお持ちなら是非お聴きになったら如何でしょうか?今なら間に合うと思います。

 私も気の重さの原因が、これまで自分ばかり攻めていた私自身にではなく、周りにあったことを気づかさせてもらいました。

歴史クイズが答えられない世界で強大な影響力を持つユーチューバー=東海オンエア

 この話は書かないでおこうかと思っていましたが、最近、書くネタがないので、仕方なく書かさせて頂くことに致しました(笑)。

 毎週月曜夜に放送されているNHKの「鶴瓶の家族に乾杯」という番組の話です。1月16日と23日に2回に渡って放送された「松本潤が家康ゆかりの 愛知県岡崎市の旅でまさかの対面実現!?」という番組の話です。既に御覧になった方は、「ああ、何だ、その話かあ」ということで、この先お読みにならなくて結構で御座いまする。。。

 大河ドラマ「どうする家康」のタイアップと言いますか、宣伝番組と断言しても構わないでしょう(笑)。それでも、ドンドン引き込まれてしまいますから、「あに、やってんだか」です。

 徳川家康を演じる「嵐」の松本潤が愛知県岡崎市で「ぶっつけ本番旅」をする話です。道行く観光客らしき人に声をかけると、岡崎に来た理由は、家康の生誕地だというわけではなく、岡崎市在住の有名ユーチューバー「東海オンエア」の「聖地」を訪問するためだという人ばかり。しかも、松潤よりも、東海オンエアの方が良いと露骨に言われた松本は、次第に気になって、彼らに会いたいという気持ちが高まっていきます。結局、彼らが行きつけのラーメン店があるというので行ったところ、そこの大将が彼らの無名時代からお世話したこともあり、すぐ連絡を取ってくれることになりました。

 勿論、私は東海オンエアなるユーチューバーは見たことも聞いたこともなく、これが初めてです。松潤さんも同じように初めてです。彼らは、高校の同級生を中心に集まった6人からなる人気グループで、岡崎市の名所やお勧めスポットなどを紹介するユーチューブを配信し、現在は登録者数が670万人以上。ということで、岡崎市の観光大使にも任命されているとか。そのラーメン店も彼らの聖地となっているらしく、全国どころか、遠くアイスランドから足を運ぶファンもいたとかで、本当に吃驚してしまいました。

 とにかく、東海オンエアの6人のメンバーに直接会えた松潤は、「どっちがスターか勝負しよう」と、互いに、徳川家康に関するクイズに答えることにしました。1問目が、「徳川家康が開いた幕府は?」という一瞬、耳を疑うような幼稚園児でも答えられそうな問題です。松潤はしっかりと、「江戸幕府」と正解を出したのに、東海オンエアのメンバーは「江戸幕」とフリップに書いてしまい、不正解。

 2問目は、「1600年の天下分け目の合戦とは?』で、松潤は当然のことながら「関ケ原の戦い」と書いて正解。一方の東海オンエアは、「桶狭間の戦い」。しかも「桶」の漢字が間違っていました。えっ?これ間違えるの!?です。 3問目は、「家康の晩年に2度に渡って行われた戦い」で、答えは、勿論「大坂の陣」。松潤は「大阪の陣」と書いてましたが、正解になったようですが、一方の東海オンエアさんは、「実家の陣」だったか?ー忘れてしまったので、御存知の方はコメントください(笑)。とにかく、不正解。彼らは、笑いを取るために、わざとボケていたのか? でも、メンバーの誰かが「ユーチューバーはバカだと思われたくないなあ」と本音?を漏らしていたので、もしかして、小学生レベルでも歴史の知識はゼロなのかもしれません。(くどいようですが、岡崎市は徳川家康の生誕地ですよ!)

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 でも、そんな彼らが世界中に強大な影響力を持っているわけですから、今の時代、不思議と言えば不思議です。教養も知識も学問なんかも必要がない。運と実力さえあれば、ユーチューバーで億万長者になれる時代だということなのでしょう。小学生のアンケートで「将来に何になりたいか」を聞かれて、「ユーチューバー」と答える辺り、子どもは正直ですから時代を反映しているということなのでしょう。

 ちなみに、この後、彼らのユーチューブをチラッと拝見させて頂きましたが、正直、ついていけず、途中でやめてしまいました。「老兵は死なず、消え去るのみ」かなあ…。

そのまま全てを信じるな!=歴史番組も報道もかなりバイアスがかかっている

 私は、歴史好きというより、歴史から学ばなければならないという精神が他の人より異様に強いので、本や雑誌だけでなく、テレビの歴史物の番組もよく見るようにしています。

 天下のNHK-BSで放送されている「英雄たちの選択」もその一つです。いつも感心するテーマを扱って頂き本当に勉強になります。

 ですが、先日、再放送された「天平パンデミック 聖武天皇と橘諸兄 復興への葛藤」を見て、「あれっ?何か物足りないなあ」と思ってしまいました。この番組は今年4月に最初に放送され、9月2日に2回目が放送され、9月8日(水)には午前8時からまた再々放送されるようなので、御見逃しの方は、録画でもして御覧になったら宜しいかと存じます。

 今から1300年前の奈良時代、聖武天皇(701~56年)の御世の天平7年(735年)、九州の大宰府から全国に天然痘が大流行し、翌々年の737年までに当時の人口の3分1に当たる150万人が亡くなったと言われます。政権中枢に就いていた藤原不比等の4人の息子もこの天然痘で亡くなるという大惨事でした。

 この空白期に登場したのが、橘諸兄(684~757年)でした。この人、聖武天皇の光明皇后の異父兄に当たる血統の良さもあって次々と昇進し、ついには正一位左大臣となって聖武天皇の「宰相」となり、次々と改革を打ち出していきます。そのうちの三つの大きな柱が(1)農民たちへの(税)負担の軽減(2)隣国新羅からの脅威はあったものの、疫病大流行のため、国防より国内の安定を優先(3)行政のスリム化ーといったものでした。

 その最たるものが、734年に発布した「墾田永年私財法」でした。これによって、律令制の一部が崩れたものの、朝廷は農民からより安定した税収入を得ることができるようになりました。

 聖武天皇は、疫病の流行と、藤原広嗣の乱などのせいか、平城京から恭仁京、難波京、紫香楽京、平城京と5年間で次々と遷都しながらも、その間、一貫として政権を担っていたのが橘諸兄でした。聖武天皇が当初、紫香楽京に建立したかった大仏(総工費は現代の価格にすると4567億円)を平城京に建立するように勧めたのも橘諸兄で、752年(天平勝宝4年)に東大寺大仏殿で開眼供養を行った、めでたし、めでたし。聖武天皇は756年に崩御され、橘諸兄はその翌年に亡くなった、で番組は終わっていました。

 私が「物足りない」と感じたのは、まず、大仏開眼供養が行われた時の天皇は聖武天皇ではなく、娘の阿倍内親王(孝謙天皇)に譲位して自らは聖武上皇になられていたことを説明しなかったこと。その孝謙天皇は、橘諸兄よりも藤原仲麻呂を寵愛したことにより、仲麻呂は、藤原家復興のために橘家排斥に動いたことを少し番組内で取り入れてほしかったなあ、と思ったのでした。

 事実、橘諸兄は聖武上皇崩御後は、酒席で継嗣(つぎつぐ)問題を取り上げたことが不敬と見なされて官位を辞職し、失意のうちに没したといわれます。しかも、橘諸兄の嫡男奈良麻呂は、藤原仲麻呂の排斥を企てたという科で、拷問の末に獄死したとも言われています。

 テレビ番組では、聖武天皇と橘諸兄の二人に焦点を当てたので、それ以外は余分だと考えたのかもしれませんが、頭が良い、とにかく非の打ち所がないほど自信満々の学者さんと作家さんが出演されていたわけですから知らないはずがない。

 フレームアップに近いのでは?とまでは言いませんけど、番組というものは、とかく、話題先行か、テーマ優先か知りませんけど、ある一つの課題に焦点を当てるために、他のことが等閑になってしまうことが往々にしてあります。この番組を見たほとんどの人は、橘諸兄は、功成り名を遂げて幸せな晩年生活の末、亡くなったと思ったはずです。私もそうでした。

◇恣意的要素が入る

 これは、他のドキュメンタリーにも、歴史書などの著作にも新聞記事等にも当てはまります。記者や編集者や演出家やプロデューサーらの何らかの「意図」が加わるわけです。

 私の経験でも、たとえ大物にインタービューした際でも、紙面や行数の関係で、書けることは、聞いた話のせいぜい6割程度でした。残りは捨てざるを得ません。その際、記事として反映される部分は、かなり恣意的な記者の裁量に左右されます。

 結局、何が言いたいのかと言いますと、テレビの番組にせよ、報道にせよ、新聞記事にせよ、それが「事実」の全てではないということです。かなりバイアスがかかっていると思って間違いありません。朝日新聞が報道しないことを産経新聞が報道することはよくありますし、NHKの報道は、いつも時の政権に斟酌していて随分偏向しているなあ、と感じるのは私だけではないことでしょう(苦笑)。

 あれ? いつの間にか、メディア論になってしまいましたね。

驚異的な菅内閣の支持率とコロナ感染マップ

 9月16日に発足した菅政権の支持率がメディア各社の調査で、60%~70%台という高さには驚かされました。新就任ということで「ご祝儀」もあると言われていますが、それにしても、異常な高さです。

 このままの報道を信じて受け入れた国民は「菅内閣はとても良い内閣だ」「仕事ができる期待できる政権だ」と思い込みそうです。でも、菅政権は「安倍政権を継承する」と訴えており、安倍政権末期の支持率は20%台のところもありました。そして菅首相は、当時は安倍政権の要の官房長官でした。支持率のアンケートの仔細を見る国民は少ないと思いますが、「支持する」人の理由として、「他にふさわしい人がいないから」というが結構多いのです。

 あまり皮肉を書いても、サイトが閉鎖されてしまうかもしれないので、「もしかしたら、菅政権は、大化けして、北朝鮮の拉致被害者と北方領土を返還してもらうような日本史に残る大仕事をするかもしれない」と書いておきます。

 今回の菅政権の目玉の一つが、デジタル庁の創設だと言われています。しかし、これも仔細に観察してみると、国民すべてのマイナンバーと銀行口座とのデジタル登録を完遂して、国民一人一人の資産を把握して、税金徴収を確実にすることが目的ではないか、と思えてきました。ま、これも富裕層と資産家に関係がある話で、皆さんには関係ないですね(失礼な!)。富裕層は飛び切り頭が良くて、賢いですから抜け道を考えることでしょうが…。

 そうでなくても、今は、ドコモ口座やゆうちょ銀行などの不正引き出し事件が多発しているわけですから、デジタル庁は、是非ともネット・セキュリティーの強化の方に力を入れてもらいたいものです。ハッカーとのいたちごっこが半永久的に続くと言われていますから、それこそ、ネット・セキュリティーにヒト、モノ、カネを投入してもらいたいものです。国家事業が、ハッカーされてはお話になりませんからね。

 さて、会社の同僚から面白いスマホのアプリを教えてもらいました。

 「News Digest」というアプリで、新聞社やテレビ局や通信社から提供されたニュースがあるのは、類似アプリによく見られるのですが、下の一番右の「コロナ・防災」をクリックすると、地図が出てきて、全国の新型コロナウイルスの感染場所が「〇」人と数字が出てきて、状況が一目で分かるのです。ちなみに、私が働く会社近辺の銀座を見てみると、某有名デパートでも3人の感染事例があったことが初めて分かりました(消毒済みらしいですが)!

 コロナ感染状況は、全国をカバーしているので、皆さまのお住まいのお近くの感染状況も把握できることになっています。

 また、コロナだけでなく、火事や交通事故など現場情報までもが出てきます。これは、どうも読者からの「投稿」によるようです。

 この「News Digest」というのは初めて聞くので調べてみたら、JX通信社という会社が運営しているようです。主要株主も公開されていて、テレビ朝日やフジテレビのほか、共同通信さんもメインの株主のようです。一方、主要取引先(ということは、ニュースを購入契約している相手ということか?)として、NHKのほか民放キー局、新聞社は朝日、読売、中日、産経、日経はQUICK、そして、もちろん共同通信さん。大手と言われるメディアで取引していないのは、スポーツ新聞(報知、日刊、スポニチ、サンスポ)と夕刊紙(東京スポーツ、日刊ゲンダイ、夕刊フジ)と毎日新聞と時事通信ぐらいでしょうか。

 ということで、何で、私が共同通信にさん付けしたのか、事情通の皆さんなら斟酌できるかもしれません。

 ネットニュースの世界も日進月歩ですから、動きは速いですね。ニュース・アプリと呼ばれるものはあまりにも沢山あるので、迷ってしまいます。でも、パイは限られているので、そのうち淘汰されることでしょう。

知らなかった警察用語

 

 またNHKのチーフプロデューサー(41)が強制わいせつの疑いで逮捕されましたね。逮捕されたのは6月17日ですが、容疑は、今年2月の未明に東京・練馬区の路上で、帰宅途中の女性を押し倒して、わいせつな行為をしたというものでした。

 有名番組を手掛けた天下のNHKの職員だからこそ、こうして毎回大きなニュースになりますが、実際は、こうした事件・事案は毎日のように起きているのです。新聞やテレビが取り上げないだけなので、分からないのです。

 でも、最近、警視庁が発信するようになったスマートフォン・アプリ「Digi Police」を見ると、毎日毎日、都内のどこそこで、公然わいせつがあっただの、どうした、こうしただのといった情報が、地図入りで注意喚起しているのです。

 まるで、警察無線の音声ではなく、文字版といった感じです。このほか、よく交番の掲示板に張ってある指名手配の犯人の顔写真やら特徴などもアップしています。

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 昨日、一緒にランチした新聞社に勤める笹本君にこの話をしたところ、「そのアプリ知っているけど、見たくないなあ。警察無線は昔、仕事でさんざん聞かされたからうんざりだよ」というのです。

 もう時効になるような昔の話ですが、一部のマスコミの社会部警察担当の事件記者たちは、警察無線をキャッチしていたようです。取材は、初動が肝心だからですね。

 笹本君によると、警察には独特の隠語があって、一般の無線マニアが聞いても分からない用語を使っているというのです。例えば、ガサ入れ(家宅捜査)とかカンモク(完全黙秘)といった隠語は、刑事もののテレビドラマなどでよく使われるので、一般ピープルもよく知っていますが、警察無線となると、ちょっと込み入っています。

 「例えば、警視庁は犯人のこと『ホシ』っていうけど、大阪府警は『太夫』っていうんだよ。犯人が自白した時は、『太夫が踊った』なんて言い方するんだよね」

 へー、知りませんでしたね。

 「VIPは『マルタイ』と言って、『マルタイは今、難波に移動しました』なんて使っていたなあ」

 マルタイのタイとは対象者ということで、マルは「マル暴」(暴力団)、「マルサ」(国税庁国税局査察部)などとよく使われています。また、マルタイは「身辺保護の対象者」のほか、関東では全く違った意味で「捜査対象者」の意味で使われることもあるそうです。

 笹本君は他にも色々と教えてくれました。数字が使われる「177」「205」「頭が330」などです。

 まあ、警察隠語ということで、「知ってはいけない」お話です(笑)。でも、今は簡単に調べられますので、ご興味のある方は、たまにはご自分で確かめてみてください(笑)。

作家遠藤周作の御子息がテレビ局社長に

 フジテレビの新社長に作家遠藤周作(文化勲章受章)の長男龍之介氏(62)が、6月の株主総会を経て就任するという記事を読みました。おめでとうございます。

 テレビ局に縁故入社する有名人の子弟は案外多いので、驚いたわけではありませんが、さすがにトップの社長になる人は少ないので、感心しました。遠藤氏が縁故入社かどうか公表されてもいないのに、何か上から目線ですねえ(苦笑)。

Espagne

 でも、マスコミが、作家や画家や文化人や大手企業重役などの子弟を採用するのは理由があるのです。ただし、茲では書きません。偶には、皆さんご想像してみてください。あ、それとも、既に御存知でしたか?

 そもそも、マスコミも大手企業も縁故入社があることは公然の秘密です。政治家の口利きで入社する人もいるぐらいですから。

 マスコミが「社会の木鐸」とか、清廉潔白だというのは幻想であって、天下のNHKも、大手広告代理店も、大手出版社も縁故入社はかなりいます。朝日新聞だって、もともと縁故採用が本筋で、入社試験を始めたのは1920年からです。近現代の歴史を勉強していれば、つい最近だということが分かります。コネ入社の方が、身元がはっきりしていますし、安心安全だからです。

 さすがに、霞ヶ関の官僚の世界では試験重視なので、縁故入省はないですが、外務省となると、不思議なことに、東郷さんのように、親や子や孫や何代も続いて外務官僚になる家系が多いですね。

 だから何だ、という話で、今日はオチがありません(笑)。

スペインの旅行写真はこれが最後です。本文とは関係ないのに長らく御鑑賞有難う御座いました。

何かおかしい最近のNHK

 最近のNHKの報道や番組に接していると、どうも違和感を覚えてしまいます。

 例えば、看板のニュース。しかも夜の7時のニュースともなると、ゴールデンタイムの中の最高の時間で、国民の多くが注目しています。庶民だけでなく、政治家も官僚も財界の大物も見るのではないでしょうか。影響力は国内外とも絶大です。

 その夜7時のニュースで、先日、ドラマ「家政婦が見た」で有名な女優が亡くなったということで、トップニュースだったことには驚きました。民放なら分かりますが、天下のNHKですからね。独断と偏見かもしれませんが、もっと他にに重大ニュースがあったはずです。

バルセロナ

 最近では、徴用工問題や韓国・駆逐艦による火器管制レーダーを照射問題などで、日韓関係がぎくしゃくし、尖閣諸島や太平洋進出を図る中国の覇権主義などを巡って日中関係も暗澹としてます。でも、ほとんどの日本国民は、竹島にも尖閣諸島にも行ったことがなく、「紛争状態」もほとんど報道を通して知るのです。

 ですから、NHKの報道を見ていると、相手国のあまりにもの大胆不敵な国際法違反ぶりを煽れ、恐らく、そんなニュースを見せつけられた国民の9割は「嫌韓」「嫌中」になってしまうはずです。NHKの予算は、国会で承認されることが義務付けられているので、どうしても政府寄りの報道になることは致し方ないかもしれませんが、今の報道ぶりは、まるで政府の宣撫機関か煽動機関に見えてしまいます。寝た子を起こすように、国民を煽っています。

バルセロナ・グエル邸

 そう言えば、NHKが最近、中国の良い所、韓国の素晴らしいことを報道しましたか?大抵、嫌悪を催すようなネガティブなニュースばかりでしたよ。こんなことでは、弾けた輩から「征韓論」が出てくるのではないかと危惧してしまいます。


バルセロナ・グエル邸

 もう一つ、エンターテインメント番組も、昔の方がもう少し品があったと思います。決して悪いというわけではありませんが、イケメンのジャニーズ系タレントや、個人的に嫌いなお笑いコンビばかり採用し、民放に任せればいいものを、「勘弁してほしい」と思ってしまいます。NHKは、「お高くとまっている」と批判されても、あくまでも言葉遣いが丁寧で、綺麗な日本語を使い、もっと上品であるべきです。

私自身はかつて、芸能担当記者をやっていたことがあるので、裏事情には精通しております。芸能番組を制作するには、ジャニーズ、吉本興業、ホリプロ、アップフロント、バーニング、ケイダッシュ、田辺エージェンシー、渡辺プロ、太田プロ、新栄プロ、東宝芸能、松竹芸能など大手芸能プロダクションの力を借りなくてはできず、タレントもこれら大手事務所に所属していなければ、仕事さえ回してもらえない業界の掟があることも知っております。何で、こんなタレントがテレビに出てくるのかと勘ぐれば、「それは○○事務所に所属しているから」という理由で分かります。ま、これ以上は茲では書きませんが(笑)。


バルセロナ・グエル邸

 特に私は、むしろテレビよりラジオを聴くのですが、今放送されているNHKのニュース以外の娯楽番組はほとんど付いていけません。年のせいか、安心して聴けるのは、「ラジオ深夜便」なのですが、最近疲れてそんな夜中まで起きてませんからね(笑)。

「皆さまのNHK」を自称するなら、少しは庶民の声に耳を傾けてほしいものです。ま、無理でしょうかねえ。。。

国民はなめられている

 東京の調布先生です。
 ワールドカップ・サッカーの観戦で、皆さん、また寝不足のことでしょう。チャップリンが生きていたら、「サッカー狂時代」とかいうタイトルで、面白い風刺映画をつくっことでしょう。
 「渓流斎日乗」の読者の皆さんのようなインテリさんまで、「サッカー汚染」されるのですから、時の為政者安倍首相は「世の中は、チョロい。チョロいもんだよ」と一昨日は、二代目猿翁の稽古場跡の居酒屋「赤坂 うまや」で「忖度部下」と一緒にニンマリと酒を飲んでいるのです。
 そして、昨晩は、東京・赤坂のイタリア料理店「キッチャーノ」で、曽我豪(朝日新聞編集委員)、山田孝男(毎日新聞特別編集委員)、小田尚(読売新聞東京本社調査研究本部客員研究員)、石川一郎(BSジャパン社長)、島田敏男(NHK名古屋放送局長)、粕谷賢之(日本テレビ取締役報道解説委員長)、政治ジャーナリスト田崎史郎(元時事通信)と優雅にも食事しているのです。
 まさか、官房機密費から食事代が出ていないでしょうね。納税者として、曽我、山田、小田、石川、島田、粕谷、田崎の名前は覚えておくことです。特に、国営放送の島田局長は、わざわざ、名古屋から飛んできたんですか。。。国民から視聴料を簒奪している公共放送の幹部が、現場をほっぽり出したりしていいんですかねえ?誰も批判しないので、迂生が指摘しておきます。
 もう一回、まさか、と言いますが、「国民はバカだから新聞を読まない。これで、自民党も安泰、万々歳だ」「ごもっとも、ごもっとも」と茶坊主のような会話を交歓しなかったでしょうね?
 マスコミがスクランブルを組んで、時の最高権力者にこびへつらったのか、為政者が下々の生活を知りたくて昵懇のメディア関係者を呼びつけたのか、どちらか分かりませんが、さぞかし、藤原道長も催したことがないほど和気藹々とした懇親会だったことでしょう。いずれにせよ、国民はなめられているということですよ。
 そういえば、赤坂の居酒屋「うまや」には、昔、貴人と御一緒しませんでしたか? 亡くなった藤間紫さんと市川猿之助(猿翁)の稽古場を改造したお店で、迂生は何度も行きました。

でも、総理大臣が行くには、聊か不釣り合いですよ。若いミーちゃん、ハーちゃんが行って喜ぶような雰囲気です。

 

それから、「昭和シェル」との合併問題で「出光一族」が、賛否で内部対立しているようですね。数年前あった「大塚家具」の親と娘の家族対立みたいな構図です。創業者の出光佐三も、泉下で泣いていると思いますよ。それに、「村上ファンド」やインチキ弁護士、コンサルタント屋、周旋屋なども入り込み、内実は漫画みたいな展開になっていると思います。取材するには面白いと思います。

追河探訪記者がワクワクする素材です(笑)。

安河内さん、出てましたね

foigras

「ヤスコーチ君がテレビに出てますよ」ーとのチェーンメールが昨日、世界的規模で瞬く間に広がり、私も昼休みを利用して東京・新橋の街頭テレビで見てきました。

NHKの「サラメシ」という番組で、各企業の社員食堂やお弁当などを紹介する番組です。

ヤスコーチ君というのは、老舗出版社の新潮社に勤めている安河内龍太様のことで、「敏腕編集者」として業界では有名人です。

番組では、しっかり実名と実年齢までもが明記されてましたので、本人も意欲満々でした。安河内先生は以前に「識者」として、東京新聞のオピニオン欄にも登場されてましたから、御存知の方々も多いことでしょう。

番組では、ボリューム沢山の日替わメニューが紹介され、「チキンライス」と言いながら、この他にコロッケやナポリタンなどもサイドメニューとして用意され、どれだけ盛っても200円という超破格な御値段!

おーい、今度俺も食べさせてくれい!

「サラメシ」の番組紹介欄には「東京神楽坂の新潮社にはユニークな社食がある。社員は約500。社食が登場したのは昭和41年。現在も総務部直轄で運営している。青木繁幸シェフの正式な肩書も総務部食堂係主任となっている。きょうのメニューはのりのり丼ということだが、青木シェフは早速中華麺を茹で始めた。出版の現場からは炭水化物のリクエストが多い。今日は焼き魚など6品をつくる。揚げ物などの仕込みも当日行い、その数は280人分。」とありました。

鬼の編集者、安河内先生は「のりのり弁なんて聞いたこたあねえな」と言いつつ、美味しそうに頬張っておりました。

この鬼の編集者とは、もうかれこれ27年も昔、渋谷区神南のNHKの11階にあった放送記者クラブで知り会いました。当時、彼は東京タイムズ(現在休刊)の若い駆け出し記者でしたが、その頃から風格があり、私なんかより10年以上先輩に見えました(笑)。

安河内記者の東京タイムズの先輩というか、上司というか、デスクというか、編集主幹とかいう人物が、今は関西広域を拠点に活動されている京洛先生でした。当時は東京に住んでいたので、自ら調布先生と名乗っておりました。

放送記者クラブには、各社のユニークな名物記者のオンパレードでした。「ザッキー」の異名を持ちスクープ記者として恐れられたサンケイスポーツの尾崎さんを始め、報知の稲垣さん、産経の岩切さんと安藤さん、毎日の仲西さん、東京の村上さん、そして立命館大学に奉職された日経の松田さんら昭和30年代の日本映画の黄金期とテレビ草創期を過ごした超ベテラン記者揃いでした。

当時若手ながら、後に放送評論家として名を成す読売の鈴木嘉一さんや朝日の隈元信一さんもおりましたね。

マスコミ業界では、文化、学芸、芸能記者は、政治、経済記者らよりも一段も二段も低く蔑まされて見られておりましたが、実はなかなか奥が深い(笑)。レコード大賞を作ったり、地方の美術館の館長さんにデーンとおさまったり、演劇、映画評論家になったり、大学教授に招聘されたり多士済々なわけなんです。

あっ?鬼の編集者から話が飛んでしまいましたね(笑)。ま、い、か。