残念「京町しずく」は閉店、期間限定の「鮨処 写楽」=辻惟雄氏の「私の履歴書」は面白い

 コロナ禍がなくても、飲食店業界は浮き沈みが激しく、経営も厳しいと言われています。国が正式に調査したデータはありませんが、業界団体が調査したあるデータによると、飲食店の廃業率は1年後に30%、2年後に50%、10年後ともなると95%にもなるというのです。10年後に生き残っている店舗はわずか5%ということになります。

 このブログでも、ネタに行き詰まると、すぐグルメ情報を載せますが、先日、「これは良い!」と皆さんにもお薦めした東京・銀座の和食店「京町しずく」が昨年12月31日をもって閉店していたのです。完全個室の落ち着ける店で、値段も手頃だったので、先週、「折り入って話があります」という会社の後輩がいて、私自身は「終わった人」で何の力にもなれませんが、話を聞くことぐらいはできるので、2人でこの店に行ったら、閉店していました。「ガビ~ン」です。思わず、「聞いてないよ~」と叫んでしまいました。

 ということで、私が書くグルメ情報は、行く前に事前に確かめてからお出かけください。既に、閉店してしまっていることがあるからです。

 本日行ったランチは、銀座の「鮨処 写楽」です。期間限定ですが、今、えっ?こんなに安くていいの?というぐらい低価格で美味しいお寿司を提供してくれるのです。

 上の写真のランチの「牡丹」は、あとお椀付きで、1100円(税込)なのです。まあ、安くても銀座ですから1300~1500円はしますね。ですから、期間限定なので、期限が過ぎれば、それぐらいの価格になるかと思われます。(お店の人に聞いたら、キャンペーンは、最低でも、緊急事態宣言が出されている2月7日までは続けるそうです)

 話はこれで終わってしまうのも何なんで、話を変えますが、今、日経朝刊で連載中の美術史家・辻惟雄(つじ・のぶお)氏の「私の履歴書」は面白いですね。

 辻氏と言えば、近年新たな脚光を浴びている異能の絵師伊藤若冲の素晴らしさを早いうちから見抜いた先駆者としても知られています。その伊藤若冲らを取り上げた辻氏の出世作が、もう半世紀も昔の「奇想の系譜」(1970年初版)という本です。

 本日13日は、その「奇想の系譜」のことが取り上げられていて、その最初に登場するのが岩佐又兵衛というこれまた知る人ぞ知る異能の絵師です。私も5年ほど前の展覧会で彼の代表作「洛中洛外図屏風」(国宝、東博蔵)の実物を初めて目にして圧倒されたことを覚えています。「何で、こんな凄い絵師を知らなかったんだろう」と反省したぐらいです。

 この岩佐又兵衛は、摂津国伊丹の有岡城主、荒木村重の子息でした。荒木村重は織田信長に謀反を起こしたため、一族郎党皆殺しになったはずですが、岩佐又兵衛だけは当時まだ乳飲み子で、乳母に助けられて城を脱出し、石山本願寺に保護されたといいます。成人して紆余曲折の末、京都で絵師として活動しますが、師匠は村重の家臣の子息だった狩野内膳ら諸説あり、よく分かっていないようです。とにかく、最近、戦国時代にハマって、戦国武将を身近に感じていたので、岩佐又兵衛まで身近に感じてしまったわけです。

 ともあれ、辻惟雄氏のことでした。彼は1950年、岐阜高校から都立日比谷高校(旧制府立一中)に難関の編入試験を突破して入学しますが、同級生に江頭敦夫(後の評論家江藤淳)や大宅壮一の長男歩(あゆむ)氏(東大卒後、銀行員に。ラグビーで頭を怪我した後遺症に悩み、30代前半で亡くなったといいます)もいたというので、「へー、同級生だったのかあ」と驚いてしまいました。

 猛勉強の末、大学は、東大の医学部に進める学部に合格しますが、途中で、父親と同じ医者になる学業を諦め、以前から画家になりたかったこともあり、文学部美術史学科に「転向」するまでの話が今日の回まで書かれています。今後の展開が楽しみです。

仏マクロン大統領もCovid-19に感染=ランチはゆったりとした店で

 昨日17日はフランスのマクロン大統領が新型コロナウイルスに感染(陽性)したというニュースEmmanuel Macron a été déclaré positif au Covid-19 が世界中を駆け巡りました。米国トランプ大統領、英国ジョンソン首相、ブラジル・ボルソナロ大統領ら世界の最高指導者が次々と感染しましたが、「フランスよ、お前もか」といった感じです。

 ルモンドなどの現地仏紙は、マクロン大統領は16日夜に、与党幹部ら10人ほどをエリゼ宮に招いて夕食を伴にしていたことを一斉に報道しました。政府は、国民に対して、会食人数は6人を超えないよう呼びかけ、おまけに夜間外出禁止令までが出していたので、野党からは「警察は何をしているんだ」と糾弾の声が上がったらしいですね。

 そう言えば、我が極東の国でも最高指導者が、銀座の超高級ステーキハウスで7人で会食したことが発覚して陳謝したばかり。まさか、マクロンさんは菅さんの真似をしたわけじゃないでしょうが、随分、世界が狭くなった感じがします。

 情報が本当に瞬時に伝わってしまうからです。

 ということで、政治嫌いの渓流斎は、「孤独のグルメ」ですから、本日も銀座ランチ行脚です。

 「京町しずく」という店にしました。銀座インズ1の2階にあります。夜の居酒屋がメインでしょうが、ランチもやってました。全室個室というので落ち着けます。

 ほんの少し、高級感がありますが、値段は驚くほど大衆並みなので、得した気分になれます。

ヒレカツ御膳 御飯は大盛でーす

 どれも美味しそうで、メニュー選びに迷ってしまいましたが、週替わりの「ヒレカツ御膳」にしました。

 おかずが五品もあり、コーヒーも付いて、1000円(税込み)ですから、リーズナブルです。ちょっと近くの三省堂で買い物があったので、ゆっくりできませんでしたが、時間があれば、ゆったりとくつろげます。何しろ、個室になっていますからね。

 愚生自身、もう最近、すっかり縁遠くなってしまいましたが、アベック向きの店かもしれません。アベック? 死語ですか? カップルでした!年齢がバレてしまいますね(笑)。

時の首相は政権トップの器ではないのでは?=「孤独のグルメ」に敬意を表して銀座ランチ巡り

銀座 スペイン料理「ロボス」 イベリコ豚のグリル 1000円

  もう破れかぶれ気味です。

 今の、時の政権といいますか、菅義偉首相は、どうも為政者トップの器ではないように見受けられます。聞こえてくるのは「官僚の書いた作文の棒読み」とか、「二階(幹事長)政権の操り人形」とか、「内閣支持率低下に怯えて宗旨変え」とか、ネガティブな噂ばかりです。コロナ禍という有事の宰相として相応しいとは思えず、何か、批判する気にもなれません。

 派閥を持たないガースーさんということで、日本学術会議問題にせよ、融通が効かないというのは、「揺るぎない精神」の持ち主ではなく、周囲の首領(派閥の長)に気を遣い過ぎて、単に、自己判断ができずに硬直しているだけなのかもしれません。いつも目がどんよりしていて、その目が泳いでいる人です。こういった噂は「首相周辺」とやらが政治記者に流しているようですが、「周辺」って、一体誰なんでしょうか?

 かつて、こういったヤバい噂をオフレコで発言する人をマスコミ業界はボカして、「政府首脳によると」とか「政府高官によると」とか書いていましたが、今では「政府首脳=内閣官房長官」「政府高官=事務次官、内閣官房副長官」のことだということがバレバレです。そこで、「政府筋」とか「首相周辺」なんていう新語を生み出したのかしら?(各社まちまちですが、周辺とは公設秘書も入るようです)

 傍から見て、菅首相と加藤官房長官との意思疎通がうまくいっているようにも見えません。邪推かもしれませんが…。

 ということで、政局の話はこれぐらいにして、本日も、渓流斎ブログ、実は「グルメ・ブログ」と揶揄される通り、銀座ランチ巡りの話です。

銀座コリドー街の先、つまり新橋寄りに「裏コリドー」なる商店街が出来ていました

 今年初め辺りから、テレビで「孤独のグルメ」という番組を見るようになりました。原作の漫画は読んだことはありません。俳優の松重豊さん扮する井之頭五郎という輸入雑貨商が、腹が減ったので仕事先の街でお店を見つけてランチする、というそれだけの話です。

 この番組は、再放送か、再々放送か知りませんが、第1シリーズは2012年1月から始まったようで、もう9年前のことですから、主演の松重さんも今のように白髪ではなく、黒髪で実に若い(笑)。取り上げられるお店は、どの店も安くてボリューム満点の和洋中華何でも御座れといった感じです。番組の最後の方で、原作者の久住昌之さんが、その店に実際に訪問して、昼間っから呑んだりしているので、是が非でも行きたくなるお店ばかりです。でも、いざ、実行に移そうと調べてみると、何と、ほとんどのお店が現在、閉店してしまっているのです。

 テレビに取り上げられて大いに宣伝になったはずなのに、です。閉店の理由は、店主の高齢化とか、後継ぎがいない、といった切実なものが多かったようですが、それにしても残念。

 ということで、つまらない政治の話をするより、私も井之頭五郎になったつもりで、職場のある銀座ランチを楽しむことにしたのです。今までは行きつけの同じような店ばかりでした。

 本日行ったのは、「ローマイヤ―」という老舗のドイツ料理店です。創業1921年ということは、大正11年。まあまあ、古いお店です。

 初めて行ったのですが、知る人ぞ知る有名店らしく、こんなコロナ禍の御時勢なのに超満員。前に3人組が店内に立っていて入れず、外で待っていたら、後から来た元気がいい若い女性がつかつか来て、先に店内に入ろうとするので、「おや?」と思ったら、「(おめえごときが)先に入りますか?」と一応声を掛けてくれたので、「はい」ではなく「うん」と言って先に店に入らせてもらいました。

「豚肩ロースの白ワインビネガー煮込み」

注文したのは、本日のランチの「豚肩ロースの白ワインビネガー煮込み」。ライスとスープとコーヒー付きで1100円。本日のランチなので、早いかと思ったら、混んでいたせいか、10分以上待たされました。これで、味が悪かったら、もう二度と…、と思いましたが、これが結構、薄味でいけました。この味と値段なら再訪したいと思いました。

 さすが老舗です。

 ついでながら、昨日行ったランチは、銀座7丁目の「只今」という割烹・小料理屋さんです。看板に「ランチはじめました」とあるので最近始めたと思われます。

 「只今」は「ただいま」と読むのではなく「しこん」と読みます。禅用語で、「今は今しかなく、自分は自分でしかない」という意味なんだそうです。「ただいま」の語源だとか。奥が深いです。

 場所は、ちょっと分かりにくい、路地を入ったマンションのような建物の4階。九州出身の女将さんともう一人女性が給仕してくれます。狭いお店で、席数は15。

 恐る恐る入ったら、男性1人のほか、男女4人の先客がいて、4人は昼間からワインや焼酎を飲んで御機嫌でした。4人とも50代ぐらいの感じでしたが、ゴルフ談義に花が咲いていました。

写真の4種のおばんざいの他にイワシ焼きが付きました 1200円

 ランチは「おばんざいランチ」1種類で、メインディッシュとして「ロールキャベツ」か「肉豆腐」か「本日のお魚料理」のいずれか一つを選びます。私は、魚がイワシだったので、「本日のお魚料理」にしました。

 初めて行く店なので、その店の「作法」を知りませんでしたが、最初におばんざいが出てきて、さあ食べようかな?と思ったら、なかなか御飯とお味噌汁が出てきません。先に食べ終わった男性客を女将さんたちが、わざわざ出口までお見送りしているのです。ランチなのに、そこまでするかな、といった感じです。時計を見ていませんでしたが、おばんざいが運ばれた4分後にやっと御飯と味噌汁が出てきて、その6分後にメインのイワシが出てきた感覚でした。

 でも、さすが割烹だけあって、美味しかったでしたが、ちょっと量が少なかった。お腹が空いている時は、物足りない感じでした。

 

コメディアン小松政夫さん逝く=またお手頃の銀座ランチ発見

  コメディアンの小松政夫さん(12月7日、78歳)が亡くなられました。確か、私が中高校生か大学生ぐらいだったでしたか、淀長さんの真似とか、「どーかひとつ」とか「小松の親分さん」とか「しらけ鳥」とか彼独特のギャグネタには大いに笑わされ、楽しませてもらいました。

 今年3月に新型コロナで亡くなった志村けんさんにしろ、コメディアンというのは本当に凄い職業だと思います。この世で、人を怒らせることは簡単ですが、人を笑わせることほど難しいことはないからです。

 そういう意味で、歴史の教科書は為政者の活躍が中心に記述されますが、世の中を明るくして、人類に本当に役立つ仕事をするのは、政治屋よりも、コメディアンの方だと個人的には思っています。

 博多出身の小松さんは腕利きの車のセールスマン時代、セールストークが上手かったらしいですね。植木等の付き人から芸能界にデビューし、本名は松崎雅臣。伝説のお笑い番組「シャボン玉ホリデー」に出演した際、レギュラーの松崎真と名前がダブルので、「小さい方の松崎」という意味で小松と呼ばれ、芸名になったということを今回初めて知りましたが、長い間、本当に御苦労さまでした。

 小さい頃から親しんだ好きなコメディアンがどんどん亡くなっていくので、哀しい限りです。

豚の焼肉御膳 900円

 で、本日も、またもや、書くネタがあまりないので、苦し紛れのランチの話題です。

 銀座のランチだと視聴率が取れるからです(笑)。そんなこと、ありませんよね?

 今日行ったのは、マロニエゲートの12階にある「江戸前肉割烹 宮下」です。ちょっと高そうで、敷居も高そうで、ディナーはそれなりでしょうが、ランチは意外なほど安くて美味しかったでした。

 何と言っても、平日のランチには「ドリンクバー」があり、ウーロン茶もコーヒーも紅茶も「飲み放題」が有難い。こんなことを書くと、お里が知られてしまいますね(笑)。

 今回、月代わりらしいランチ「豚の焼肉御膳」を注文しましたが、珈琲付きで900円というんですから、まさにお手頃でした。

 

新型コロナ第三波を考える=でもキムラヤのビーフシチューは美味でお得感

 釈正道と称する立派な在家の読者の方から「読みたくも無い長文の記事を拝見しておりますが、関心が高いのは、美味そうなランチの写真の方です。店名と値段を忘れずにキャプションに書いて下さい。上から目線のコメントに怒ってはいけません。修行が足りない証拠です」との”脅迫状”が届きました。

 サイコパスの方かもしれないので、無視するわけにもいかず、「努力目標と致します」と返事を認めておこうかと思っています。

 でも、小生が伝えたいのは長文の記事の方です。昨日12月8日に書いた記事「凶悪犯も詐欺師も冒険家もジャーナリストもサイコパス?=物事には両面あり」も、読み返す方は一人もいないでしょうが、見出しも含めて、5回も書き直したり、追加したりしました。記事には終わりがないのです。「ああ書けばよかった」「こう書き直した方が良かった」とキリがないので、その辺りを斟酌して頂いて、見るだけでなく、読んで頂ければ幸甚です。。。

銀座 キムラヤ 3階「洋食グリル」では憧れの窓際の席を確保してくれました

 いつものように前触れが長くなりましたが、新型コロナは第三波が襲来していることは間違いないでしょう。12月8日の時点で全国で2171人が感染し、このうち、人工呼吸器や集中治療室での治療を受けるなどしている重症者は、過去最多の536人だそうです。ここ数日、医療関係者から「医療崩壊の危機」が叫ばれてますが、政府は「GO to トラベル」も「Go to イート」もキャンペーンを中断する気配が一向にありません。

 何故なんでしょうか?東大などの研究チームも「Go To トラベル」の利用者の方が、利用しなかった人よりも多く新型コロナ感染を疑わせる症状があったとの調査結果を7日に公表して、関連性を裏付けたではありませんか。

 「GO to トラベル」を続けるのは、「自民党の二階俊博幹事長が全国旅行業協会の会長を務めているから」、「GO to イート」の方は、「菅義偉首相とぐるなびの滝久雄会長が昵懇の仲で、菅首相の政治団体にぐるなびが献金してくれるから」と明確に答えてくれれば、国民も納得できますが、国会答弁でも官僚の作文を朗読することが大好きな菅首相は、記者会見で「二階幹事長が特別ということじゃなくて」と応えるにとどまっています。

 このブログで私がいくら「いかがなものか」と叫んでも所詮、犬の遠吠えですから、無気力感に苛まれます。

銀座「キムラヤ」3階「洋食グリル」のビーフシチュー 2100円

  そこで気分を変えて、ランチは思い切って、東京・銀座「キムラヤ」のビーフシチューにしました。

 普段食するランチの2倍ぐらいの値段でしたが、先日、銀座の魚金さんでポイント貯めて、タダでランチさせてもらったので、これで清算されることになりますから、渓流斎財閥はビクともしません(笑)。

 銀座には美味しいビーフシチューが沢山あります。まだ行ったことがありませんが、昭和30年創業の専門店「銀の塔」は、シチューのランチは2650円、昭和16年創業の老舗・資生堂パーラーのビーフシチューは3700円。その点、キムラヤは2100円と価格も手ごろです。

貧乏人根性丸出しだあぁぁぁぁ

 しかも、キムラヤはパン屋さんですから、ランチのパンは食べ放題!

 ということで、貧乏人根性を発揮して沢山、取ってしまいました。しかも、また、給仕してくださる方が「お代わり」で回ってきました。さすがに三度目に回ってきた時、「もう十分です」とお断りしました。でも、明治2年創業の洋パンの老舗中の老舗・木村屋(家)。色んな種類が食べられ、全部美味しかった。

 どうです。この経済性(笑)。

 あれ? でも、これ、もしかしたら、釈正道さんの罠にハマってしまったのかもしれません。「場所」と「価格」もしっかり書き、そのお得感まで書いてしまいました。

 渓流斎ブログの愛読家でもあると勝手に想像している釈正道猊下、こんなとこでよかとですか?

 

「ティファニーで朝食を」ではなく、銀座でただのランチを

 またまたレベルが低い(?)話で申し訳ないのですが、ついに、東京・銀座でただのランチを食しました。

 本当です。

 別に慈善事業でも、不法行為でも不正行為でも何でもないのです。判子を押してもらうポイントが10個貯まったので、「ランチ1食プレゼント」ということで、正当にその恩恵に預かったのでした。

 お店は、以前このブログでもご紹介させて頂いた「500円ランチ」の魚金さんです。さすがに10回通い詰めると飽きてしまいました(笑)が、ごめんなさい、プレゼント・ランチは一番高い「マグロのレア・カツ定食」1300円(通常1500円を開店記念キャンペーン)を注文しました。

 前回、10ポイント溜まった時に、お店の人に聞いたら、「ええ、次回は無料ですよ。一番高いのを、大盛で注文してくださいね」と逆に発破をかけられてしまいましたからね(笑)。「お店の人がそんなこと言っていいんですか?」と私は応じましたけど。

「マグロのレア・カツ定食」1300円が…

 そう言っておきながら、本日は、一番高いランチを選びました。まるで、おとぎ話の「舌切り雀」の、大きなつづらを選んだ欲張り婆さんになった気分でした。

 勿論、おとぎ話のように、つづらから魑魅魍魎や蛇や虫が飛び出してくることはありませんでした。逆に一番高いランチだけあって、一番美味しかったかもしれません。

  おとぎ話の「舌切り雀」では、小さいつづらを選んだ正直爺さんは、家に帰ってつづらを開けると、そこから金や銀やサンゴなどがザックザック出てきました。

 ということは、1番安い500円(通常800円)の「いろいろマグロのごちゃ混ぜ賄い丼」を頼めば、家に帰れば、何か良い事が起きていたのかもしれません。

 しかし、むふふ…です。九州の叔母さんが実家で採れた蜜柑を送ってくれたとのことで、今夕、着く予定なのです。

 正直爺さんは大きなつづらを選び、家に帰ったら、蜜柑がどっさり届いたとさ。

ランチで2~3万円はとても、とても=「銀座百点」12月号を読んで

 「銀座百点」という冊子があります。1955年に創刊、ということは今年で65周年にもなります。

  銀座に出店している小売店から大型店まで会員になっている協同組合「銀座百店会」が発行しています。紳士服の英國屋、カバンのタニザワ、真珠のミキモト、文房具の伊東屋、それに三笠会館や歌舞伎座、近年銀座に進出したユニクロまで現在会員数は125店に上ります。


 銀座百店会の広報誌的役割を持つのがこの「銀座百点」です。広報誌的とは言ってもあまり宣伝臭くなく、創刊号から久保田万太郎、吉屋信子、源氏鶏太ら一流作家が執筆し、また同誌に連載された作品で、向田邦子「父の詫び状」、池波正太郎「銀座日記」などがベストセラーになったりしています。

 年間定期購読料は4248円ですが、私は銀座の店で食事をしたり、物を買ったりした時、加盟店の店頭に「ご自由にお持ち帰りください」と置いてある時があるので、たまに貰っていくことがあります。

 先日は、銀座の天ぷら「ハゲ天」に久しぶりにランチをし、ハゲ天も銀座百店の会員で、お店にこの冊子の最新12月号が置いてあったので、お店の人に断って持ち帰ったのです。

 久しぶりに読んでみたら、私の大学時代の同級生・生駒芳子さんが「審美眼が求められる街」というタイトルで、エッセイを書いておられました。出世されましたねえ(笑)。彼女はファッション雑誌「マリー・クレール」の編集長なども歴任したファッション評論家ですが、10年前に、金沢に行って伝統工芸に目覚めてからは、「伝統工芸・ファッションプロデューサー」の肩書で今はお仕事されているようです。

 彼女が駆け出し雑誌ライターだった頃、東銀座のマガジンハウス(恐らく当時は平凡出版だったかも)にほぼ毎日、朝まで詰めて原稿を書いていたらしく、その時に一番楽しみにしていたのが、歌舞伎座の裏にあった「さつまや」というご飯屋さん。「そこで頂くおでんやお魚定食は、美意識に溢れた本物の味」と書かれていたので、「行ってみようかなあ」と思ったら、程なくして閉店してしまったそうです。嗚呼、残念でした。

 ほかに、私も25年ぐらい昔、六本木の事務所でインタビューしたことがある作曲家の三枝成彰さんが「いつまでも特別な場所」というタイトルで、同氏が贔屓にしている行きつけの銀座の店を書いておられます。

 そしたら吃驚、ビックリ、そのまたびっくりです。

 三枝氏ご贔屓の「すきやばし次郎」はミシュランが認めた超一流の寿司店ですが、確か、ランチでも3万円はくだらない値段です。数寄屋橋通りのおでん店「おぐ羅」は、グルメネットの相場を検索してみると、7000円ぐらい。歌舞伎座の向かいの路地にある京料理「井雪」は、「日本料理の神髄が味わえる」らしいのですが、5万円から6万円。新橋演舞場近くにあるステーキ店「ひらやま」は、「肉好きの方には是非一度、行っていただきたい」と三枝先生は仰いますが、ランチが1万5000円~2万円、ディナーは5万円~6万円が相場のようです。

東銀座「井雪」 「日本料理の神髄が味わえる」そうですよ。

 並木通りのフレンチレストラン「ロオジエ」は、三枝氏がよく行かれる店のようですが、こちらもランチが1万5000円~2万円、ディナーは5万円~6万円。「金春湯」の近くにある高級居酒屋「大羽」も「好きな店だ」と書かれてますが、2万円~3万円。

 まあ、これぐらいにして、凡夫の私が吃驚仰天するのはお分かりになって頂けたかもしれません。何しろ、私は「銀座で500円のランチが食べられた!」と嬉々としてブログに書くような輩ですからね。人間的にも器が小さい、小さい。我ながら嫌になりますよ。

 でも、オペラも作曲される三枝氏のような大物の有名作曲家ともなると、毎日のようにランチ2~3万円、ディナー5~6万円は普通で何ともないんですね。協奏曲や管弦楽曲などのほかに、映画音楽やテレビニュースのテーマ曲、CMなど作品の印税が入って来るからだと思われます。人間的にも器が大きくなるはずです。

 

銀座のランチが300円で食べられたお話

  本日も銀座のランチの話題です。

 「お前の書く思想信条や御託なんかよりも、ランチや他愛のない話の方が余程面白い」というある読者からの要望もありましたもので…(苦笑)。

 ということで、最近、贔屓にしているのが10月に開店したばかりの「マグロ食堂 魚金」という店です。歩いていて偶然見つけた店ですが、何しろ、安い(笑)。

 上の写真の通り、「賄い丼」が通常800円が500円。「幕の内定食」が通常1280円が680円。「カキフライ」が通常1000円が800円…なのです。ここは銀座ですよ。

 通常、ということは開店記念で、今だけ安くなっているということなんでしょうね、きっと。

 「魚金」と言えば、新橋に有名な居酒屋があって、いつも混んでいて、満員で断られたりしたことがありましたが、そのチェーン店なのでしょうか。この店も、口コミで広がったのか、ネットで広がったのか、80席もあるというのに、いつも満員で待たされます。

 肝心のお味は、飛び切り上等とまでは言えませんが、悪くなく、いや、美味いですよ(笑)。その証拠に、大半のお客さんはリピーターが多いのです。

 何で分かるかと言いますと、スタンプカードを発行していて、10個貯まると1食分サービスになる特典があるからです。大抵の人はこのスタンプカードを提示して会計していましたから。

 随分、せこい話ですね(笑)。いや、もっと、せこい話をしますと、この店ではデビッドカードが使え、この銀行カードに付いたポイントでも支払いできます。表紙の写真に掲示した「賄い丼」は500円ですが、デビッドカードで払ったら、200ポイントが引かれて、結局支払ったのは300円で済みました。銀座でランチが300円で食べられたなんて、奇跡のようです。

 えっ?お前は相変わらずの「ポイント乞食」だな、ですか? いえいえ、何度も言いますが、それ以上の「ポイント奴隷」ですよ(笑)。

R社スマホ、快適です=「Go to イート」に挑戦

 先日、携帯のスマホをR社に変更したことを書きましたが、データ通信も通話も全く支障がなく快適です。しかも、料金が一年間無料だというので言うことありません。

 さらに、どなたかにR社のスマホを紹介すると、紹介した人に3000ポイント、紹介された人にも2000ポイントが付きますので、もしご興味を持たれた方は、是非小生に御連絡ください(笑)。小生のR社スマホのIDをお伝えします。キャンペーンは期間限定ですのでお早目に(笑)。

 付け加えると、R社のスマホのデータ通信は無制限に使えるので、初めてテザリングに挑戦してみました。そしたら、こうしてパソコンに難なくWi-Fiが繋がりました。となると、今契約しているOCN(NTTコミュニケーションズ)のモバイルWi-Fiも必要なくなります。解約しようかしら?これで、毎月の通信費が大幅に節約できます。感謝、感謝です。

 さて、昨晩は雨が降る中、「Go to イート」に行って参りました。自宅近くの炭火焼店なので、場所も店名も言えませんが(笑)、なかなか良い店、というか高級店でした。

 とにかく、ジャーナリストを自称していますから、時流に乗るといいますか、今、世間で話題になっていることを自分自身でやってみなければならないということを自分に課しておりますから、こういう無節操なこと(?)もやらざるを得ないのです。

 まず、グルメサイトの「食べログ」に登録して、「Go to イート」キャンペーンに参加している自宅近くの店を検索して、ある店に予約してみました。「食べログ」だと、Tポイントとして1人1000ポイントが付くことになっていました。このTポイントはお店に還元されるのかと思ったら、後からお店の人に聞いたら、「そんなこと全くありません」と言うのです。私は、この1000ポイント分は、またその同じ店でしか使えないと思ったら、どこでも使えるようです。つまり、同じ店に還元されるとは限らないのです。

 よく分かりませんが、どうもこのTポイントは、「食べログ」のサイト内のお店(つまり、「食べログ」に加盟料を払って参加している店)にまた予約する際に使えるようなのです。異様に面倒臭い。恐らく、グルメサイトを使用しなければ、この獲得したTポイントは「宝の持ち腐れ」になるんじゃないかと思われます。はっきり言って、「Go to イート」キャンペーンは、店舗よりも、菅義偉首相のお友達の滝久雄会長のやっている「ぐるなび」などグルメサイトが儲かる仕組みになっているのではないでしょうか?

 「Go to イート」キャンペーンの中身は、実際に自分自身でやってみないと、本当に分からないものですね。

 そうそう、私が利用しとお店の話です。普通の焼き鳥屋を選んだつもりでしたが、豈はからんや、高級炭火焼店でした。本日のお薦めのメニューを見たら、「本マグロ2200円 馬刺し2860円…」ですからね。帰ろうかなと思いました(笑)。

 でも、「本日のお薦め」以外を見ると、大衆焼き鳥屋より少し高めの値段。帰らずに注文しました。そしたら、旨いこと、美味いこと。何しろ、塩は食卓塩ではなく、高級などこかの岩塩で、醤油もスーパーには売っていない高級醤油。サラダのタレも凝っていてバルサミコ酢にチーズも入っている感じでした。

 何と言っても凄かったのは、焼き鳥には「みつせ鶏」を使っていたことです。「比内地鶏」や「名古屋コーチン」なら聞いたことはありますが、初めて聞く鳥なので、お店の人に「何処の鳥ですか?」と伺うと、「佐賀県です」と応えるではありませんか。そこで、早速、某マスコミの佐賀支局長を務めたことがある岡元氏にR社スマホのショートメッセージを使って聞いてみると、「みつせ鶏は旨いですよ。佐賀にいた時は滅多に口にできませんでしたが。」との返事を頂きました。

 そんな高級鶏でしたか! いやあ、実に旨い。感動してしまいました。この店は、数年前に線路沿いにあったのですが、火事で焼けてしまい、ここの場所(駅から歩1~2分)に変えて復活されたようなので、またお邪魔しようかと思いました。

(ビール中瓶と日本酒二合、串盛りと串焼き四本、サラダなどサイドメニュー六品、二人で8610円)

【追記】

食べログで獲得したTポイントは、他にも運用できるようです。

特別展「桃山 天下人の100年」と上野「ぽん多」のカツレツ

 嗚呼、上野駅

 台風14号の影響で大雨が降る中、上野の東京国立博物館で開催中の特別展「桃山 天下人の100年」を見に行って来ました。圧巻、感服、圧倒されました。普段は滅多に買わない図録(3000円)まで買ってしまいました。

 室町末から安土桃山、江戸初期にかけては、日本の美術史の中でもその時代は頂点を極めたと言っても過言ではないでしょう。狩野永徳、長谷川等伯、本阿弥光悦、俵屋宗達…国宝級が勢ぞろいです。彼らの先駆者の雪舟と後継者の尾形光琳、最近では伊藤若冲あたりを加えれば、もうほぼ完璧に近いでしょう。もしかして、逆に言えば、この奇跡的な時代に、日本人の美意識が完成したと言っても良いかもしれません。

 台風なのに出掛けたのは、この展覧会は、コロナ禍でオンラインによる日時指定の切符しか手に入らなかったからでした。しかも2400円もしました。(お蔭で、普段より空いていましたが、不注意にぶつかって来る人が何人もいて、一人も謝らない。日本人らしいなあ、と思いました。海外では、少しかすっただけでも、絶対、Excuse me とか Pardon ぐらい言いますからね)

 上野は久しぶりでした。2月に「出雲と大和」展(東博)を見に行って以来でしょうから8カ月ぶりです。そしたら、写真にある通り、嗚呼、上野駅はすっかり変わっておりました。東京文化会館や動物園、東博などがある公園口前の車道がなくなり、もう横断歩道を渡ることなく、そのまま駅から降りたら歩けるようになったのです。(そう言えば、東京・銀座の地下鉄の地下街を久しぶりに歩いたら、すっかり化粧直しされ、明るくなり、新しい店舗も入るようになりました)

 さて、肝心の「桃山」展ですが、絵画、襖絵から、武具甲冑、刀剣、茶道具、陶器、小袖に至るまで、信長、秀吉、家康に代表される天下人が愛用した品までもが見られるのです。また、御用絵師に描かせた肖像画などもあります。(会場には御用絵師の狩野家や土佐家の系図もありました)

 テレビの「なんでも鑑定団」の見過ぎかもしれませんが、1点何千万円も何億円も何十億円もしそうな「お宝」ばかりです。やはり、戦国武将ですから生命が掛かっています。命を削って得た「戦利品」です。これこそが、ハイリスク、ハイリターンの極致だと言えますね。

 この展覧会で特筆すべき作品を1点だけ挙げろ、と言われれば、私は本阿弥光悦・筆、俵屋宗達・絵による「鶴下絵三十六歌仙和歌巻」(京都国立博物館蔵)を挙げます。何十羽もの鶴が地上から空に飛び立つ連続写真のような絵を俵屋宗達が描き、その上に、本阿弥光悦が三十六歌仙の和歌を書いた巻物です。特に、「風神雷神図屛風」で有名な俵屋宗達は、生年没年不詳の謎の絵師で、たまたま彼を取り上げたテレビ番組を見ていたら、この作品が取り上げれられ、「いつか見たいものだ」と思っておりました。

 展覧会の鑑賞は90分までと、お上から子ども扱いされて、制限時間まで決められていました。私はギリギリ、85分粘ってやめましたが、もう一度見たかった作品もありました。展覧会は後期に作品を入れ替えするので、もしかして、もう一回行くかもしれません(笑)。

 会場を出て、この後、行ったのが上野の「三大とんかつ屋」の一つと言われる「ぽん多」でした。とんかつ屋御三家の一つ、「双葉」(川島雄三監督作品「喜劇 とんかつ一代」モデルになった=閉店)と「蓬莱屋」(小津安二郎監督がこよなく愛した店)には行ったことがありますが、「ぽん多」はどうも敷居が高く、店の前に行ったことがありますが、入るのは今日が初めてでした。

 これまた、テレビで「ぽん多」の主人に焦点を当てた番組を見てしまったため、「いつか是非」と思っていたのです。明治38年創業。「カツレツ」の元祖という有名店だということで、ランチでも1~2時間待たされると、ネットでありましたが、この日は台風のせいか、13時過ぎに入ったら運良く空いていて、すぐ座れました。

 ちょっと値が張ることは知ってましたが、ビール小瓶(550円)とカツレツ(2970円)とご飯と赤味噌汁とお漬物(550円)を注文しました。消費税を入れると、お会計は4400円でした。

 主人が腱鞘炎になるほど叩いて柔らかくしたお肉は、とても上品なお味でしたが、個人的ながら、目黒の「とんき」で食したロースかつ定食(2100円)の方が衝撃的にうまかったでした。比較してはいけなかったかもしれませんが、どなたかをお連れして再訪したいのは「とんき」の方ですね。

 そう言えば、夏目漱石も大好物だったという「空也最中」の御主人もよく行かれるという銀座のとんかつ屋「とん喜」のランチのひれかつ定食(950円)は安くて旨いです。先週も行きましたが、私はこの店にはもう30年以上前から通っています。ランチなので、これまたテレビ番組に出ていた店の御主人は全く小生のことを覚えていませんが。

 結局、「とんかつ屋談義」みたいになってしまいましたが、「ぽん多」のことを特別に称賛しないのは、やっぱり敷居が高いせいかな、と我ながら反省しています。