伊太利亜フィレンツェ
いやはや、本当に驚きました。腰を抜かすほど。まあ、朝鮮ウォチャーとしては、何年も前から予想していたことでしょうが、まさか、本当に実行するとは思いませんでした。
北朝鮮の最高指導者金正恩朝鮮労働党委員長の異母兄金正男氏が13日、マレーシアのクアラルンプール空港で暗殺された事件のことです。
まるでスパイ映画のような出来事です。
韓国の大手紙朝鮮日報系のテレビ朝鮮のスクープらしいのですが、北朝鮮の工作員と見られる女2人が、金正男氏を空港内で毒針で刺して殺害し、そのままタクシーで逃走したというのです。
伊太利亜フィレンツェ
享年45。
45歳と言えば、まさに男盛りと言いますか、バリバリ仕事を成し遂げる年頃です。
独裁体制を固めたい金正恩委員長が、自分の存在を脅かされるのではないかと異母兄の暗殺を工作員に命じたものとみられています。
まるで戦国時代ですね。
金委員長の義理の叔父で北朝鮮ナンバー2に当たる張成沢氏が2013年に処刑されたときも、ビビりましたが、腹違いとはいえ、自分の実兄まで殺害するとは…。何しろ、金委員長は既に100人以上の高級幹部を「国家反逆罪」の容疑で処刑したという情報もあり、もう何千人もの人民が餓死していると言われています。
これが、民主主義人民共和国の実体だとしたら、恐ろしい限りで、こういう隣国とどう付き合ったらいいのか、世界の叡智を集めて考える段階ではなくなっているのかもしれません。
何しろ、北朝鮮は日米首脳会談の真っ最中を狙って中距離ミサイルを日本海にまで飛ばして威嚇するぐらいですからね。
伊太利亜フィレンツェ
とはいえ、さりながら、我が国としては、少し冷静にならなければなりませんね。
こういう事態だからこそ。
北朝鮮の後ろ盾になっている中国も、抑えが効かない、歯止めが効かない状態になっているのかもしれません。
1950年に始まった朝鮮戦争も、まだ終わったわけではなく、未だに休戦状態です。
こんな大事な時に、お隣韓国では、大統領が弾劾され政治的に不安定な状態が続いています。
こういう時期だからこそ、情勢収集と冷静な分析と対策が必要とされます。
拉致問題もいまだに解決されていません。
ただ今回の金正男氏暗殺で一つだけ分かったことは、北朝鮮はまだ戦国時代を生きており、本気だということです。