公開日時: 2007年10月26日 @ 18:37
日経産業地域研究所の調査によりますと、仕事が終わって、「できるだけ早く自宅に帰りたい」と考える人は、20代で71.1%にも達したそうです。
20代といえば、今時、未婚者が多く、家に帰っても待っている夫や妻、子供がいないのに、若者はひたすら家路を急ぐそうなのです。
家に帰って何をするのですかね?ひたすら、テレビを見て、ガハハと笑って寝る生活なのでしょうか?いや、ネットにアクセスして、好きなサイトに投稿しているのかもしれません。
ただ、直帰するだけではなく、スポーツクラブに行ったり、つぶれる前のNOVAに行ったりして、自己研鑽している若者も多いようです。勤めている会社がいつ倒産するか分からないし、ひたすら自己を磨く姿が目に浮かびます。
昔は、赤提灯に行って、上司の悪口を言って、日ごろの憂さを晴らしたものです。今の若者には、もう、そんな憂さはなくなったのでしょうか?
いや、そうでもないんじゃないですか。
恐らく、昔の若者より賢くなったのでしょう。(ちょっと、皮肉になってしまいましたが…)
そういえば、今の私の職場にいる若い人を見ても、人間というか人類として、以前とは変わったような印象があります。一言でいえば、ドライになったということです。
まず、挨拶をしなくなりました。自己紹介さえ、できないのです。
そして、しばしば、アルバイトなのですが、辞める若い人が多いのですが、これまた、何も言わないで、いつの間にか、消えていなくなっていたりするのです。
もちろん、本人は「腰掛」程度にしか考えていないので、あまり深入りしないという信念があるのかもしれませんが、5年以上も長く勤めていた人でさえも、挨拶もなく、いなくなっていました。
彼は、茶髪に染めてピアスをした今時の若者でしたが、挨拶なしで辞める人類は彼に会うまで、これまではお会いしたことはありませんでした。
自己紹介がない人の名前は、こちらも覚えようともしません。どうせ、いつのまにか、いなくなるだろうと思っているからです。
そういう若者が一人だったら、特殊だと思うのですが、5人も6人も続くと、今の若者はそういうものだ、と思ってしまうのです。
人間関係が希薄化したのでしょうか。メルトダウンというべきでしょうか?評論家ではないので、この風潮について言葉が見つかりません。