「いづ源」の京寿司と握り
神戸製鋼の検査データ改竄事件は、11日付ニューヨークタイムズの一面を飾る程、世界的な大ニュースになりました。
最初の公表では、改竄されたのはアルミや鉄粉などなので、被害は飲料缶や自動車部品程度かと思いきや、昨日は川崎会長兼社長というど偉い方が出てきて、「データ改竄はかなりの範囲に及ぶ恐れがある」と明らかにしたらしく、そうなると、大変なことになりますね。
私の旧友で、有名私大を出て、大手鉄鋼会社に勤めている者がおります。彼によると、鉄鋼会社の社員は、非常に官僚的で(ほんまもんの官僚の皆さんには申し訳ないですが)、「俺たちが国を支えている」という意識が強いらしいですね。
まさに、ビスマルクの言う「鉄は国家なり」です。おお、頼もしいですねえ。
しかしですね。このように、神戸製鋼の事件が、アルミから鉄本体に発展し、まさに国家を支えている鉄道や橋梁や道路などのインフラに使われている鉄自体に問題があったとしたら、危なっかしくて、橋なんか渡ってられませんよね?
確か、安倍首相は、米国の大学に留学して、加計学園さんと刎頚の友となって帰国して、就職した会社は神戸製鋼でしたよね。
あ、今は選挙中なので、「選挙妨害」などという理不尽なレッテルを貼られると困るので、神戸製鋼ラグビー部はかつて、平尾、大八木ら日本代表を擁して日本選手権7連覇を果たした歴史的強豪だということを明記しておきましょう(笑)。
神戸製鋼は、明治7年、川越藩士だった鈴木岩次郎が創業した鈴木商店が明治38年に、前身の小林製作所を買収してグループ傘下にしたものでした。
今ではすっかり忘れ去られた鈴木商店は一時期、三井、三菱の大財閥に並ぶかそれ以上の大商社にまで発展しますが、昭和2年の金融危機を端緒に廃業します。
しかし、この鈴木商店の流れをくむ企業が現在でも活躍しており、今でも、OB会か、懇話会みたいなものがあるようですね。双日、サッポロビール、アサヒビール、太平洋セメント、帝人など錚々たる一流企業です。
勿論、その中心は、年商1兆7000億円弱を誇る神戸製鋼です。