団塊ジュニア 

今日は、エコノミストの吉崎達彦氏の講演を聴きました。

五日前に終わったばかりの衆議院選挙で、なぜ自民党が予想以上に圧勝したのか、という大変興味深い話でした。

吉崎氏によると、今回の投票率は67%で、普段は選挙に行かないような人たちで、今回、積極的に投票所に足を運んだ人が1000万人もいたそうです。この世代は、20代から30代の若い世代で、核となるのが「団塊ジュニア」世代。彼らは1971年から74年生まれで、学校を出て、ちょうど就職の時期に、バブルが崩壊して不況に突入し、正社員になれず、フリーターやニートに甘んじています。

別の見方をすれば、公務員になりたくてもなれなかった世代で、小泉首相の「郵政民営化」は、日頃の鬱憤を晴らす好材料となり、自民党に投票が集中した、というのです。

団塊ジュニアの世代は、偶然にも「少子化」を引っ張る急先鋒になっています。ホリエモン、藤原紀香、イチロー、ゴジラ松井らがこの世代を代表していますが、いずれも独身か結婚していても子供がいない…。

団塊ジュニアは、およそ800万人。かつては「Xジェネレーション」とも呼ばれ、流行の最先端を作っていた彼らも30代の半ばを迎えようとしています。

そんな中年の塊が「仕事がない」「結婚もできない」「子供も作れない」では、何かとてつもないことが未来に起こるのではないか、という危惧を抱いても大袈裟ではないでしょう。

勝利の杯に酔っている小泉さん。何とかしてくださいね。安定政権を作れたのも彼らのおかげなのですから。

あっ、忘れていました。

あのヨン様も団塊ジュニア世代ですね!