不労所得がガッポリ入る五輪貴族のための祭典、東京オリンピック・パラリンピックが来年に迫り、競技日程やら、チケット販売やらの細目が発表され出しました。
大手マスコミはスポンサーになってインサイダーなっているので、全く批判せず、「よかった」「おめでたい」「素晴らしい」の称賛一色ですから、一人ぐらい屁理屈を言うつむじ曲がりがいてもいいことでしょう。
まあ、大方予想はついておりましたが、「オリンピック大会の華」と言えば、何と言っても、陸上競技です。それは、古代オリムピック大会からそう決まってます。その陸上競技の中の花形中の花形が、男子100メートル決勝です。それが、国際陸連の発表によると、8月2日午後9時50分にスタートだとは、驚きですねえ。勝負は10秒以内に終わってしまいますが、何でこんな遅い時間なんでしょうか。お爺さんはもう寝る時間です。
2016年リオデジャネイロ五輪で日本が銀メダルを獲得した男子400メートルリレー決勝は、8月7日午後10時50分に開始。男子200メートル決勝は8月5日午後9時55分。女子100メートル決勝は1日午後9時50分スタート。じぇーんぶ、寝る時間じゃないすか。恐らく、高額の放送権料を支払っている欧米のテレビ局のゴールデンアワーに合わせたのでしょう。
ちなみに、日本の午後9時50分は、米東海岸では午前8時50分です。うーん、ちょうど良い時間帯です。でも、逆でしょう?
陸上のもう一つの花形、男子マラソンは、8月9日(日)午前6時に号砲。早(はや)!でも、これは分かります。日本の夏は、40度と殺人的な暑さで、しかも、卒倒するほど湿度たっぷりです。早朝の号砲は、日本が初参加した1912年のストックホルム五輪大会で、金栗四三が出場したマラソン大会のように死者が出かねないからでした。でも、何か変。
メダルが期待される柔道の決勝(7月25日~8月1日)は、男女とも午後5時から7時40分です。
夜に試合をするんですか? 何で、こんな変な時間帯に決勝をやらされるんでしょうか。 このように、もし、欧米列強の時間帯に合わせているとしたら、日本開催なんか意味ないし、これじゃあ、まるで植民地ですよ。
そもそも、真夏の一番ピークの殺人的猛暑が続く期間に何で選んで開催するんでしょうか。前回の1964年東京五輪の開会式は10月10日。まだ良心的でした。「スポーツの秋」で、身体を動かすのに1年でも最も適した季節です。
2020年東京五輪大会を秋の絶好のシーズンに開催できないのは、単に、米大リーグ野球やらプロバスケット、欧州のプロサッカー、ゴルフなどがシーズン真っ盛りだからなんでしょう。
こんなこと、誰でも分かりきっているのに、誰も批判しない。マスコミも批判しない。やはり、オリンピックは、五輪貴族と関連業者のための祭典と言わざるを得ませんね。