スウェーデンの最新事情を聴いたら…

WST National Gallery Copyright par Duc de Matsuoqua

 昨晩は、北欧スウェーデンから一時帰国中のH氏を囲む会が、「非正規雇用者と年金生活者の聖地」赤羽で開催されました。語弊ありますが、老若男女数多(あまた)参集し、大盛況でした。

 H氏は、時の権力者だけでなく、大手メディアも批判する筋金入りの新聞社を数年前に定年退職し、奥方様の生地に永住することを決めましたが、年に2回は帰国して、こうして昔からの馴染みのある人たちと歓談しています。

 せっかくですから、スウェーデンの最新事情を聴こうと、色々と質問してみました。特に、スウェーデンでは今や90%以上の人がキャッシュレスで、現金は使わないという話を記事で読んだので、状況を聴いてみました。そしたら、「俺、やり方、分からないから、やってないんだよね」とのお答え。まるで、説明責任も情報開示もあったもんじゃあーりませんか(笑)。以前、メールでも問い合わせた時も返事がなかったので、「返事ができないのは、知らなかったからかあ!」ということが今回初めて分かりました。

 「若い人たちは、何か、スマホに登録して、バスに乗るときでも、何か操作してピッピッと払っているみたいだけど、俺の場合は、プリペイドカードみたいなもので払ってる。面白いことに、友人のユダヤ系の人はクレジットカードも信用していないので、いつも現金払いなんだよねえ」と、やっと説明責任を果たしてくれました(笑)。報道と現実のギャップを感じましたね。

WST National Gallery Copyright par Duc de Matsuoqua

 スウェーデンといえば、グレタ・ガルボ(1905~90、ストックホルムの有名なPUBデパートの売り子だったがスカウトされた)やイングリッド・バーグマン(1915~82)ら「美人の産地」として知られますが、H氏は「それがねえ、そうではない人も結構いるんですよ」と、筋金入り新聞社の元記者としての真骨頂を発揮しておりました。

  政治面では、移民の問題があり、極右政党の民主党が勢力を伸ばしている話をしてくれました。欧州では、フランスでもドイツでも事情は同じですからね。H氏は日本国籍ですが、スウェーデンの永住権を持っていると、選挙権もあるんだそうです。「でも、俺、一回も投票行ったことないんだけね」と仰るので、またズッコケてしまいました。

同席した赤坂先生は、酔った勢いで、急に、2年前の「コート取違事件」で真冬の寒風の中、非常に難儀したのに、「本人から何の連絡もない」とか、京都に行っても、「京洛先生は、渓流斎の野郎の待遇は良いのに、自分の場合は接遇が劣る」といった話を蒸し返して、見かけによらず、蛇のような執念深い性格を露わにしておりました(笑)。

 でも、お互い、性格を知れあった仲ですから、和気藹々と散会しました。