七夕の日ぐらい夜空を見上げよう=織姫、彦星を探して

 むふふふ、「読書百遍意自ずから通ず」です。

 例の永田美絵著「星空図鑑」(成美堂出版)を読んでおります。先日、告白した通り、星の固有名詞がなかなか覚えられません。加齢臭のせいです。あ、臭は余計でした(笑)。

 でも、「読書百遍意自ずから通ず」でした。100回と言わず、何十回か、お経のように繰り返して読むと、やっと頭に入ってくるものです。そう、今、私は、星座の本をお経のように読んでいるわけです(笑)。海馬に定着するところまではいきませんが、無味乾燥なカタカナが親しみ深くなってきたことは確かです。

 カタカナはやはり意味付けしなければ、なかなか覚えられないものです。特に星座は、どういうわけか、その語源が日本人には馴染みが薄いアラビア語が意外にも多いのです。何でなのでしょう?誰か教えてください。星座の基本書は、2世紀のエジプト・アレキサンドリアの天文学者プトレマイオスの書いた「アルマゲスト」と言われています。(この本では星座48でしたが、1928年の国際天文学連合総会で、星座は88に決定)この本はギリシャ語で書かれ、その後、アラビア語に翻訳され、ラテン語にも翻訳されたようです。星座は特にギリシャ神話に登場する神々らの名前が付けられていますし、何でアラビア語が席捲したのか、つまり何故、国際共通語として命名されたのか? 恐らく、当時、天文学に関しては、欧州よりアラブ世界の方が遥かに進んでいたからなのかなあ、と思ったりしてます。

ヤブカンゾウ 何で? 星の写真はないのかえ?

 以下は、自分の学習のための備忘録です。星座にご興味のない方は、読み飛ばして頂いて結構です。(この先を読まれない方に付記しますと、地球は秒速30キロ=時速10万8000キロで公転、太陽は秒速220キロ=時速79万2000キロで銀河系内を移動しているといいます。)

【春の星座】

 ・「春の大三角形」=うしかい座のアルクトゥールス Arcturus(ギリシャ語のクマの番人の意)、おとめ座(農業の女神デメテル、もしくは正義の女神アストライア)のスピカ Spica(ギリシャ語で穂先の意)、しし座のデネボラ Denebola(アラビア語で獅子の尻尾の意)。

 ・北斗七星=おおぐま座(ギリシャ神話の妖精カリストのこと。全知全能の神ゼウスの妻ヘラ(月の女神アルテミスの説も)から嫉妬と怒りを買い、熊にされ、星に)、北極星=こぐま座(カリストが全知全能の神ゼウスとの間に産んだ男の子アルカスのこと。ゼウスにより子熊に)

【夏の星座】

・「夏の大三角形」=こと座のベガ Vega(アラビア語で急降下するハゲワシ)⇒織姫星、わし座のアルタイル Altair(アラビア語で飛翔するワシ)⇒彦星、はくちょう座のデネブ Deneb(アラビア語から由来する、雌鶏の尾の意)。

・「北の十字星」=はくちょう座のデネブDneb(雌鶏の尾)、サドル Sadr(アラビア語から雌鶏の胸の意)、 アルビレオAlbireo(アラビア語から雌鶏の口ばしの意)、 ギェナーGienah(アラビア語から雌鶏の翼の意)

・ヘルクレス座のラス・アルゲティ(ひざまずく者の頭)⇚アラビア語のラース・アル・ジャーティーに由来。

【秋の星座】

・アンドロメダ座の頭に輝くアルフェラッツ(アラビア語で馬の意)⇚ペガスス(エチオピアのアンドロメダ姫を助けにきた勇者ペルセウス王子が乗っていた天馬)座にほぼ重なっているため。

・みずがめ座⇒美少年ガニメデが、壺に入ったお酒を注ぐ姿。壺の辺りに輝くサダクビアは、アラビア語で秘密の幸せ、ガニメデの右肩のサダル・メリクは、アラビア語で王様の幸せ、左肩のサダル・スウドは、アラビア語で最高の幸運という意味。

【冬の星座】

・「冬の大三角形」=オリオン(ギリシャ神話の狩人)座のベテルギウスBetelgeuse(アラビア語から、巨人のわきの下の意)、おおいぬ座のシリウス(ギリシャ語で焼き焦がすものという意味)、こいぬ座のプロキオン(ギリシャ語で犬に先立つもの、という意味)のこと。

・オリオン座⇒狩人オリオンの右脇辺りにベテルギウス、左足がリゲル(アラビア語のリジル・アル・ジャウザから巨人の足の意)、左肩辺りがベラトリクス(ギリシャ神話に登場する女兵士。勝利を収めてアマゾン国をつくる)。一番の目印となる三ッ星はオリオンの腰のベルト辺りに輝く。

(適宜追加していきます)

 本日は7月7日の七夕です。昨日開始されたSNSの「スレッズ」ばかり見ていないで、たまには夜空を観察して、ベガ(織姫)とアルタイル(彦星)を見つけてみてはいかがでしょうか。