公開日時: 2005年11月3日 @ 17:25
目下、巷で人気の「無料動画配信」を見てみました。
うーん。時代は変わったなあ、と思いました。きちっと、CMが入り、これでは民放と変わりありません。番組は早送りできるのに、CMは飛ばせないという「技術」になっている所はさすがです。「無料」と言いながら、やはり、CMの会社がスポンサーになっているわけですからね。
無料動画では、エリック・クラプトンのライブとブルース・リーの映画「死亡遊戯」を見ました。ニュースも見ました。
これでは、テレビ界だけでなく、レンタル業界も非常に危機ですね。
何と言っても、CMのスポンサーが、テレビにそっぽを向いたりしたら、テレビ界が今後どうなってしまうのでしょうか?
昔、15年ぐらい前ですが、マルチメディアがもてはやされ、BSとCSが視聴率を伸ばし、「電波は空(衛星)から降ってくるから、地方の放送局はいらなくなる」といった、いわゆる「地方局の炭焼き小屋」理論というのが唱えられました。
もう、「インターネット放送」は、この理論さえ乗り越えてしまった感じがします。
楽天とTBSとの攻防も、時代の流れとして起こるべきして起こった現象だったのでしょう。
既存のテレビ業界は、免許事業をいいことにあぐらをかいきたのは事実です。確か、ゴールデンタイムの7割以上が、下請けの番組制作会社に丸投げしています。要するに、テレビ局の実態は、マンションのオーナーみたいなものです。時間帯を貸しているようなものです。
大変な変革期なんですね。もうテレビ局だけでなくて、はるかに少ない予算と人件費で「放送」ができる時代になったからです。今さら驚いていては遅いのですが、既存のメディアに働く人たちにそれほど危機感がないので、そちらの方がもっと驚いてしまいます。