昨日(7月31日)の日経夕刊の1面トップ記事には驚愕しましたね。
地球「12万年ぶり暑さ」=7月平均気温、温暖化に警鐘ー古気候学者
という見出しです。12万年ぶりの暑さですか!? 私は、生まれてはいませんが、あまりにも凄い壮大な話です。 12万年前は、我々の御先祖様に当たるホモ・サピエンスはかろうじで生きていました。約30万年前に誕生し、20万年前から生まれたアフリカから外に出たので、世界へ散らばって行った頃です。また、その頃は、まだネアンデルタール人とも共生していたと言われます。ネアンデルタール人は4万年前に絶滅したといいますから、12万年前は一緒に暑さをしのいでいたことでしょう。12年前の猛暑を生き残ったから、我々がいるということになります。
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さて、先日、マルセル・デュシャンの墓碑「死ぬのはいつも他人」を取り上げましたけど、考えてみれば、私自身も、世の中の出来事は、ほとんどが他人事です。それに加えて、自分自身が当事者になるわけがないと思って、普段は生きていることに気が付きました。
何が言いたいのかといいますと、世間で、目下、これだけマイナンバーカードの誤記入やひも付き銀行口座が他人名義に書き換えられていた、などの不祥事が頻発しておりますが、報道する側のマスコミ人にとって、それは、マルセル・デュシャンじゃありませんけど、あくまでも他人事なのです。まさか、自分自身のマイナーカードにそんな誤記はない、と思ってしまうのです。理由は特にありませんが(笑)。
でも、先週末、私は暇だったので、少し心配になり、自分のマイナンバーカードに正確に健康保険証番号が登録されているのかどうか、スマホのアプリを使って確認してみたのです。そしたら、保険証の記号や番号などは大体合っておりましたが、どういうわけか、保険証の交付日と資格取得年月日が間違っていたのです。えっ?どういうこと?
自分が登録したわけではないし、誰がこんな誤記をするんだろう? それに、この間違いは、誰に聞いて、どうやって訂正してもらえるんでしょうか? デジタル庁なら、今、この時間は週末なので、やっていません。週明けの月曜日まで待つしかありません。
そこで、月曜日になって満を持して、デジタル庁に電話を掛けてみました。何度かのAI操作によるデジタル誘導をされた末、やっと人間のオペレーターに繋がりました。出て来た「アズマ」さんに、簡単に経緯を説明しますと、「しばらくお待ちください」となり、なかなか出てきません。やっと、3分ぐらい経って出て来たアズマさんは「それが、会社の健康保険証でしたら、会社の御担当者に確認してもらえませんか」と言うのです。それなら、早く言え!ですよ。瞬時にものの1秒で、応えられるはずです。毎日、毎分、同じような問い合わせがあるでしょうから。
苦々しい思いで電話を切り、この後、会社の健康保険担当者に問い合わせてみました。「取り敢えず、こちらに来てください」と言うので、担当者のところに行くと、結局分かったことは、保険証の交付日と資格取得年月日が間違っていたのは、私自身が定年延長で仕事をしているせいだということが分かりました。保険証の交付日と資格取得年月日は60歳定年の後、再交付された日付だったのです。なあ~んだ、という話でした。
他の私自身の名前や生年月日、性別など間違って登録されたデータはありませんでしたから、結局、何も間違っていなかったことになります。
とはいえ、こんなんで安心しちゃいけません。為政者の最終目的は、国民に背番号を付けて、租庸調の税を徴収して、病歴を管理して弱味を握り、年金と銀行口座を筒抜けさせて逃げ場をなくすことですからね。
そんな庶民の税金が、政党助成金に回り、ブルジョア女性議員のパリ観光旅行に使われてはたまったもんじゃありませんよ。
【追記】2023.8.2
自民党の松川るい議員(女性局長)のパリ観光写真投稿事件について、テレビを中心に大手メディアは大々的に報道したのに、どういうわけか、読売新聞は発覚した翌日の8月1日の紙面に掲載しませんでした。翌2日になって、やっと自民党幹部による松川議員への厳重注意の記事を短く載せただけでした。
読売が自民党を庇うのは分かりますが、かなりの作為を感じますね。