The Earth, Wind& Fire
リドリー・スコット監督作品、マット・デイモン主演の「オデッセイ」を見てきました。
上映までのCMも入れて、155分とちょっと長い映画でしたが、リドリー・スコットらしい手慣れた手法で、最後まで飽きらせないように「工夫」を凝らしています。
地球から2億2530万キロ離れた火星探査で、独り残された宇宙飛行士ワトニー(マット・デイモン)のサバイバル映画です。宣伝文句をそのまま使わせて頂ければ「水:無し 酸素:ほぼ無し 通信手段:無し 食料:31日分 次の救助:1400日後」という過酷な状況です。
どうなるか?見てのお楽しみですが、時代設定は恐らく21世紀後半かそれ以降なのでしょうが、この映画で中華人民共和国の宇宙局が出てきたことには驚きました。しかも、米NASAと協力して極秘プロジェクトを遂行することになることにさらに驚きました。
NASAのある技術者グループの幹部が中国系の米国人で、彼の伯父さんに当たる人が、中国で宇宙局の幹部をしているようで、その繋がりで、米中が仲良く国旗を並べて、救助船を打ち上げる場面も出てきます。宇宙飛行士ワトニーの救助活動の様子が、全世界の街頭大型ディスプレイで公開され、ニューヨークとロンドンのトラファルガー広場に加えて、北京辺りの群集も写し出されます。
はっはあ、ハリウッドも随分、世界第2位の経済大国・中国のマーケットを意識しているなあ、と思いましたよ。世界一の人口13億人を擁し、映画観賞者も日本の10倍近くあるのでしょう。ハリウッドの大スターも、プレミア宣伝では、東京を通り過ごして北京に向かっているといった噂を聞いたことがありますからね。最近、日本では洋画より邦画の興行成績の方がいいですしね。
まあ、そんな裏事情に拘ることなく、ただただ、ハラハラドキドキしながら見ていれば、それでいいんじゃないかという気もしてます。
ところで、これはSF映画ですが、このSFはScience Fiction(空想科学小説)の略であることはよく知られています。しかし、米英ではあまり、SFとは略さず、sci-fi(サイファイ)と略称するらしいですね。これは知らなかった。