「四馬路」のロールキャベツは本当に旨かった

 テレビのグルメドラマでやっていた東京・銀座のお店にランチに行って来ました。「銀座は私の庭」と日頃から自称していますからね(笑)。

 お店と言っても、バーで、お昼に「昼食堂」と称してランチをやっている「四馬路」という店です。しかも、ランチと言っても、「ロールキャベツ定食」ぐらい。そして、銀座の泰明小学校の近くにありますが、とても分かりにくい場所で、狭い分かりにくい路地を入って、古い旧いビルの地下にやっとそのお店はありました。

 青髭の館のようなしっかりとして分厚い出入口の木扉なので、普段はとても入りにくいでしょうが、コロナ禍で、この扉は開いていたのですんなり入れました。

 「本当にあったんだあ…」とカウンター席に座ると、私も思わず安堵して本音を漏らしてしまいました。

 グルメドラマでは、ママさん役を室井滋さんが演っていて、とても、大袈裟な演技で、「そんな人いるわけない」と思っていたら、本物のママさんは、室井さん以上に大袈裟な方で、底抜けに明るい方でした。

 店は6人ぐらいが座れるカウンターと二つのテーブル席があるこじんまりとした感じで、奥にはピアノがありました。夜はジャズの生演奏でもあるのかもしれません。結構堅い本が沢山置いてあり、聞いてみると「お客さんが置いていってくれるので、1冊は自分で買って置いてます」とママさんは応えてくれました。常連客が結構いるらしく、壁に掛かった絵や版画は、お客さんが置いてくださったものだとか。

 肝心のロールキャベツは、ドラマでは主役の松重豊さんが、異常なほど大袈裟な素振りで、美味しそうに食べていましたから、「…んなわけ…」と心の中で呟いて見てましたが、実際に賞味してみると、本当に「美味い!」。ヨーグルトを隠し味にした絶品でした。豆腐とワカメのお味噌汁と大根と人参のなますも付いています。1000円也。

 でも、毎日は食べられませんから、月に1回ぐらいは食べに来ようかなあと思いました。銀座なのに庶民的な店なので、夜、飲みに来てもいいかもしれません。