事件記者はつらいよ=ビッグモーターを探して三千里

 今や話題沸騰、世間騒然ー。今の日本人なら誰も知らない人はいないと言われるあのビッグモーターが拙宅の近くにもあるということを知り、猛暑の中を探索に行って参りました。

 日中の気温は38度。事件記者はつらいよです。

 拙宅から近いとはいっても、私は2015年に大病を患って自家用車は売り払ってしまい、今は車はありません。猛暑の中、自転車と三輪車と乳母車まで乗り継ぎ、あとは御徒で約40分かけて、やっと探し当てました。

 そしたら、びっくり仰天です。

 昔は「車を売るならビッグモーター」と派手に宣伝しておりましたが、今では、子どもたちまでもが「伐採するならビッグモーター」と歌いながら通学している時代です。それなのに、何と、拙宅から一番近いと思われる店舗の前の街路樹は伐採されていないのです。

 一体、どういうことなんでしょうか?

 私は、無惨な伐採現場を確かめたいがために、わざわざ汗みどろになって店舗を探したのに拍子抜けしました。

 考えられることはー

①店長さんが、自身の降格を恐れず、副社長率いる本部の命令を無視した。

②街路樹があまりにも立派な樹木なので、ちょっとやそっとの除草剤ではとても枯れないので諦めた。

 このどちらかではないかと睨みました。

 私は牧野富太郎ではないので、この街路樹が何という木なのか名前を知りませんが、確かに立派な樹木です。ちょっとやそっとの除草剤では枯れない体力を持っているように見受けられます。

 事件記者は足で稼ぐといいますから、こうして実際に現場に行って確かめてみて良かったと思いました。つまり、ビッグモーターの全国の店舗の全てが樹木を伐採していたわけではなかったという事実です。

 でも、この事件の核心は伐採ではなく、損保会社と結託した疑惑がある「保険金詐欺」です。既に、国土交通省、金融庁、それに都道府県庁など複数の所管官庁が動いているようですが、早く全容が解明してほしいものです。