スキャンダル続きの霞ケ関で、またまた新たなアイドルヒーローが誕生したようです。
厚生労働省東京労働局の勝田智明局長です。
記者会見で、「何なら皆さんの会社に行って、是正勧告してもいいんだけど」と、査察もできる厚労省の持つ監督指導権という国家権力をチラつかせてマスコミを恫喝して、有名になった人らしいですね。
「恫喝」というのは、本来、裏社会の方々がしのぎを削る時に最後の手段として使うもの、とばかり思っていました。勝田局長は、東大亜法出のキャリア官僚なのかどうか知りませんけど、大変優秀なエリートの中でも、こういう手口を使う人がいるものなんですね。
この方、ほかに、昨年12月末、過労自殺した野村不動産社員に関する同社への特別指導について公表する記者会見の席上、「プレゼントもう行く?じゃ、やろっか」なぞと死者を冒涜しかねない発言をしたとか、しないとか。
本人は、国会の参考証人で、あらゆる疑惑を否定されておりましたが、余計に疑惑は深まるばかり。
トルファン©️Matouoqua-Sausai
残念なことに、この人、今ではすっかり忘れられたトッポジージョみたいな佐川元国税庁長官のようなキャラが立っていないんですよね。
野心と権力欲の塊みたいな面構えだけが特徴的で、こんな人間、何処の世界にもゴロゴロしてますからね。
1958年生まれだとかというので、今年還暦。本来なら次の天下り先も決定して、これから「生涯保障8億円」の優雅な生活が待ち受けていたはずですが、もし、これが汚点か、失点になれば、先行きの雲もあやしくなります。
我らがヒーロー勝田局長、頑張れ!
【追記】
勝田局長は、2018年4月11日、「不適切な発言で労働行政に対し、国民の信頼を著しく損ねた」として、同日付で「減給3カ月、大臣官房付への降格」処分されました。