六曜は迷信か

Noukavilla

新聞休刊日ですと、どうも張り合いがなくなりますね(苦笑)。

こういう日に限って、ネットサーフィン(古いですか)なんかして、時間を潰してしまいます。

最近、気になっているのは「六曜」です。旧暦の元旦(今年は2月8日)を「先勝」とし,続いて「友引」「先負」「仏滅」「大安」「赤口」の吉凶日を繰返して日に割り当てたものです。

この「六曜」を明記した手帳やカレンダーが「差別につながる」として、昨年末大分県などで回収騒動があったことが記憶に新しいですね。

私も、六曜についての知識がなく、結婚式は「大安」がよく、「仏滅」の日は避けるべきだとか、葬儀は「友引」を避けた方がいい、というぐらいの、その程度の知識しかありませんでした。

六曜も「ろくよう」と読んだり、「りくよう」と読んだりして、その起源も中国にあるとしながら、諸葛孔明が始めたとか、唐の学者が発明したとか、いろいろ諸説あってはっきりとしないようです。
ただ、明治新政府は、六曜は迷信として使用を禁止するよう布告を出したのですが、庶民の間では深く低く浸透して、21世紀にまで続いているというわけです。

「仏滅」とあるので、仏教と関係があるのかと思いましたら、全く関係ないそうですね。もともとは、「空亡」とか「虚亡」と言われていたのが、「物滅」となり、近世になって「仏滅」となったらしいのです。仏が亡くなった日とは関係ないので、こじつけです。一部では、暦商売の人が売るために創作したという説もあるそうです。

序ながら、「先勝」は「せんしょう」「せんかち」「さきがち」などと読まれ、先手必勝の意味。もともとは「速喜」「即吉」と呼ばれていましたから、こちらが本来の意味なのでしょう。午前中は「吉」、午後2時から6時まで「凶」。

「友引」は、もともと勝負事で引き分けになる日で、「共引」「留引」と書いていた。午前は「吉」、昼は「凶」、夕は「大吉」、ただし、「葬儀は忌む」と言われています。

「先負」は、「せんぶ」「せんぷ」「さきまけ」「せんまけ」などと読み、もともとは「小吉」「周吉」と書かれていた。午前は「凶」で、午後は「吉」。それは、先んずれば負けるという意味なので、分かりやすいように、「先負」と呼ぶことにしたのでは?これも誰か日本人が考えたのでしょう。

「大安」は、もともと「泰安」と書かれていたので、読み方も「たいあん」と濁らない。何事も「吉」、成功間違いなし。内閣組閣もこの日を選ぶなんて、本当ですかねえ?

最後に「赤口」は「しゃっこう」「しゃっく」「せきぐち」などと読み、六曜の中で、唯一、もともとの名称のまんま。「赤舌日」(しゃくぜつにち)から由来し、不吉な日とされるそうです。赤舌日は、陰陽道の影響があるようです。

大陸や半島から入ってきたものは、日本人は何事も、日本風にアレンジしてしまうものなんですね。