「母と暮らせば」★★★

 L’automne deja

今年いっぱいで、「日本アカデミー賞協会会員」の資格が剥奪されてしまうため、12月は、せめてあと2~3本の映画は見たいと思っています。今年はほとんど映画が見られなかった年でした。

取り敢えず、山田洋次監督、吉永小百合、二宮和也主演「母と暮らせば」を東京・有楽町の丸の内ピカデリーまで、映画料金と同じぐらいの交通費を払って(笑)見に行っててきました。

とにかく、観終わった第一感想は「長いなあ…」でしたけど、後で調べてみると、上映時間は2時間10分しかなかったんですね。わずか、2時間余の時間、じっとしているのができない身体になったのか、作品自体が間延びしていたのか、どちらか分かりませんが、山場と谷場のギャップは確かにありました。

もう少し、カットを減らせば、最高傑作になっていたと思われます。大船松竹直系の最後の大物には誰にも文句が言えませんからね。

主に長崎に原爆が落ちて、3年後が舞台になっています。ほんの少し落ち着きを取り戻した時代、ということになっているのですが、いくら長崎郊外だとはいえ、あんな無傷のままでいられたのかなあ、というのがまずの感想。吉永さんが何かあまりにも若過ぎて美しすぎるんじゃないのかなあ、というが第2の感想。

要するに、そんじょそこら辺の庶民とあまり変わらない感想しか持てませんでした(笑)。

主演の嵐の二宮(32)は、クリント・イーストウッド監督の「硫黄島からの手紙」にも出演した俳優ですね。演技がうまいのかどうか分かりませんが、私生活は謎に包まれているそうです。とはいえ、申し訳ないですが、あんまし、興味がありません。チャーリー・シーンとは違うと思います。あ、余計なことを書いてしまいました(笑)。「一緒にするな」と熱狂的なファンに怒られそうですね。

山田監督については、ファンタジーはあまり似合わないですね。来年公開予定の「家族はつらいよ」の予告編を観て、こちらの喜劇の方が面白そうに見えました。