「凄過ぎるベルーナ」は本当に凄かった

 毎日、ブログを書き続けることは至難の業です。

 ということで、本日は他人様の褌をお借りして相撲を取ることに致します(笑)。

 まずは昨日の11月15日に書いた「便利さと引き換えに個人財産を搾取される実態=堤未果著「デジタル・ファシズム」という記事です。アップして間もなく、九州にお住まいのAさんから本当に久しぶりにメールがありまして、「堤未果氏の本は初歩レベルで、内容も浅いものです。」と仰るので吃驚してしまいました。ITに詳しくない私にとっては知らないことばかりでしたからね。

 Aさんはこうも仰います。

 「ZOOMもLINEもインスタグラムも、メーカーのシステムエンジニア(SE)レベルの知識があれば簡単に盗見みすることが可能です。ZOOMで会議したものは筒抜けになっていると思った方がよろしいかと存じます。現在、デジタル化が推進されているようですが、重大なデメリットが内在していることをほとんどの人は知りません。ZOOMや中国系の人気動画TikTokなどを使用する場合、丸裸で外を歩いているようなものだと思ってください。ネット社会にプライバシーはありません。老婆心ながら。」

 ひょっえーー、ですね。

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 続いて、11月10日に書いた「凄過ぎるベルーナ」です。この記事を読まれた埼玉県上尾市にお住まいのMさんから驚きのメールが今朝飛び込んで来ました。

 …11月8日付「裏磐梯一人旅」の記事中に、「ベルーナの子会社グランベルホテルが経営」と書いてあったので腰を抜かすほどビックリしました。数年前、千葉に住む奥さんを亡くした友人が「ベルーナの宅配弁当を利用している」と聞いた時もビックリしたものです。
 また、11月10日付「凄過ぎるベルーナ」でまた腰を抜かしました(ヘナヘナ 立ち上がれましぇん)

 JR上尾駅東口にベルーナの大きな本社ビルがあり、その前にはベルーナ経営と思われる超高層マンションがあります。本社ビルの1階に喫茶店があり、JR高崎線がストップした時など運行回復するまで時間つぶしに何回か利用しました。
 一方、西口には旧本社ビルがあります。ベルーナ名称のビルや自動車整備工場、倉庫など上尾市内に数えきれないほど関連の建物に出くわし、「ここもベルーナかー!」と今でも驚かされています。
 30年ほど前に知人の母親が「ベルーナの通信販売のバートをしている」と初めて会社名知ったのですが、今は世界戦略を練る大企業になっていたのですね。
 私がよく通る道に「社長宅」がありますよ。広くはないのですが、竹林のある立派な造りで、厚くて高い淡い色壁の目隠し塀の上には鉄条網が張り巡らされ、多分電気が流されていると思われます。以前から普通の家ではない雰囲気がありましたが、最近になって息子から「ベルーナの社長宅」と聞いて納得したものです。

以上 箸にも棒にもかからないメールでスミマセン。…

 いえいえ、とんでもない。地元の人にしか絶対に分からない凄い機密情報です。本当に有難う御座います。こうして、渓流斎ブログは読者の皆様に支えられて続いております。

通販大手ベルーナの発祥地である印鑑販売店「友華堂」か?(埼玉県上尾市)Copyright par MM

【追記】

 Mさんが、わざわざ、ベルーナの発祥地「友華堂」と思われる印鑑販売店の写真を撮って来てくださいました。

 他に、「ベルーナ社長宅」も一緒に撮って来てくださいましたが、さすがに世界中に愛読者がいる(?)渓流斎ブログに掲載したら大変なことになりますね(笑)。確かに、社長宅の塀には有刺鉄線が巡らされていました。

 Mさんは、奥さんから「いい年をして、あなた何やってるの!?」と叱られながら、老骨に鞭を打って写真を撮って来てくださいました。感謝感謝です。御本人は「心臓ドキドキ、心ときめく取材を久しぶりにすることができました」とのことですから、よかった、よかったです。

凄過ぎるベルーナ

会津 裏磐梯・曽原湖

この渓流斎ブログは、4年以上前の2017年2月23日に書いた「凄過ぎる滋慶学園」という記事がどういうわけか、いまだに多くの方に読まれて、ベストセラー(笑)になっております。

 ということで、本日は、柳の下の二匹目のドジョウを狙って、タイトルを「凄過ぎるベルーナ」とすることに致します。

 ベルーナとは有名な通販の大手らしいのですが、私自身は全く知りませんでした。それが、先日、会津の裏磐梯に旅行した際に大変お世話になった北原安奈さんが働いているホテルの親会社だということを小耳にはさんで、俄然興味を持ってしまったのです。

 何で、通販がホテル経営を?

 安奈さんは、私が操觚者なので、色々と書かれてしまうと困るので、ベルーナのことについては口を閉ざし、見事「忠君愛社」ぶりを発揮していたことをベルーナの社長さんにはお伝えしておきます(笑)。でも、21世紀の今は、実に簡単に、新聞やネットなどで公開されたオープンソースで大体のことが分かってしまうんですよね。

 ベルーナとは、1968年、埼玉県上尾市に印鑑の訪問販売「友華堂」として創業したのが始まりだったのです。創業者は1944年生まれの安野清氏。同氏は、衣料品をカタログ雑誌で通信販売を始めてから、今では化粧品、日本酒、ワイン、家具等も含めた「衣食住」のネット通販、看護師人材紹介、会員向けファイナンス、不動産、ホテル事業にまで拡大し、一大グループ企業を一代で築き上げて立身出世を遂げた人物だったのです。

 大変失礼ながら、私はベルーナも安野社長のことも知りませんでしが、写真で見ると、いかにもやり手のたたき上げといった感じです。グローバル企業に成長しながら、本社をいまだに出身地である埼玉県上尾市に置いているということはよほど地元愛が強い方なのでしょう。印鑑の訪問販売から起業したということは、相当な苦労と辛酸を舐めて、ここまで這い上がって来たのではないかと想像します。

会津 裏磐梯・五色沼の弁天沼

 ホテル業は、ベルーナの子会社のグランベルホテルが運営していますが、裏磐梯のほかに、札幌、軽井沢、大阪、京都、東京の新宿、赤坂、渋谷と幅広く展開しているようです。

 過去記事の中には、2015年3月10日付の日経で、「通販大手のベルーナが国内外でホテル事業に本格参入。福島県の高級リゾートホテルを買収し、10月に新装開業する」といった記事が見られます。これが、私も泊まった「裏磐梯レイクリゾート」のことで、その前はあの有名な星野リゾートが所有していたことが書かれています。ホテル業界というのは、結構、M&A(合併・買収)が激しい業界だったんですね。

 この記事では「スリランカでは同国政府と合弁会社を設立し、高級ホテルを建設する」とありましたが、その後、どうなっているのか不明です。ベルーナの公式HPにはスリランカのホテルが出て来ないので(多分)、ペンディングになっているのかもしれません。(モルディブではホテルを開業したようです)

 いずれにせよ同HPの安野清社長のメッセージとして、「中長期の方針は『売上高3000億円、営業利益300億円を通過点に通信販売総合商社の熟成を目指す』としております。」と高らかに宣言されております。コロナ禍の痛手を受けて、この目標はまだ達成できていないようですが、いずれ実現するのではないかと思います。

 特に、安野社長は「中学卒業後、国立埼玉総合訓練所を卒業」ということですから大学は出ていないと思われます。勉強もしないで下手に大学に行ったり、学歴ロンダリングで海外留学なんかしてもしょうがないということですよ。商才や経営手腕や購買層の動向などを見抜く先見の明などは本を読んで身に着くようなものではありませんからね。

 安野社長は、23歳で印鑑販売で起業し、それからここまで大企業に育てたわけですから、お会いしたことはありませんが、松下幸之助や本田宗一郎のような立志伝中の人物ではないかと私なんか睨んでいます。特に、国税庁のように決算を監査したり、従業員の声を聞いたわけではありませんが、とてつもない方のように思われます。

 とにかく、滋慶学園も凄いですけど、ベルーナも凄過ぎます。

【追記】

 本日11月10日(水)毎日新聞(東京発行、13版)15面で、何とベルーナが全面広告(酒の通販)を打っておりました。何というコインシデンス(偶然の一致)!