無名の庶民こそが歴史をつくる

川崎市 生田緑地ばら苑 Copyright par Syakusyoudou rousi 悔悛した釈悪道老師が送ってくれました

(昨日の続き)

築地「魚河岸三代目 千秋」の本日のおすすめ丼と日替わり小鉢2種 1200円 東京で、いや日本で一番美味しい海鮮丼だと思ってます。やっと写真撮っちゃいました Copyright par Keiryusai

 昨日は、「裏を取る」お話で、以前自分の書いたブログの記事のセカンドオピニオンを聴く話を書きましたが、もう一つありました。いや、間違い。ブログに書かなかったかもしれません(笑)。

 松岡圭祐著「小説家になって億を稼ごう 」(新潮新書)という本が今、異様に売れているということで、またまた、出版関係の友人にどう思うか聞いてみたのです。

 この本は、帯に書かれた宣伝文句「年収億超えの人気作家が本気で伝える禁断のハウツー 前代未聞! 業界震撼!」という惹句を読むだけで、その内容が分かるかと思います(笑)。版元は新潮新書ですかぁ…。ここの編集部に勤める、テレビにも出演したことがある編集者のY君が、ウハウハと大喜びしている姿が思い浮かびます。

 当事者のY君に話を聞いてもバイアスがかかっているので(失礼!)、第三者の友人に聞いてみました。そしたら、「まあ、中には1億円稼ぐ作家さんも本当にいるけど、それは宝くじに当たるより確率低いと思いますよ」と言うではありませんか。

 そう言えば、思い出した逸話があります。馬券や株で1億円当てるよりも、「万馬券狙いで1億円を稼ぐ方法」とか「昼寝しながら株式投資で1億円」といった本を書いた方が遥かに儲かる、といった「真実」です。

 友人が言う「宝くじの当たる確率」についても考えてみました。億単位で当選する宝くじは、2000万本に1本と言われています。となると、宝くじ1枚300円として、2000万枚買うと60億円。それで、必ず3億円か5億円か10億円当たったとしても、やっぱ割に合わないなあ(笑)。

 それでも、宝くじに当たる人はいますけど、その宝くじに当たるより、作家として1億円稼ぐ方が難しいとなると、ブログでも書いていた方が、全く経済的メリットはありませんが、精神的には楽かもしれません(爆笑)。

Copyright par Keiryusai

 さて、私は毎日、平日は都心に出勤してますが、コロナ禍と雨模様で心はスッキリしません。これは多くの国民の皆様も同じことだと思います。

 でも、今朝は、ほんの少しだけ心が解放された気分になりました。私自身は、もう若いとは言えない年齢になりましたが、バスの中で、目の前の席が空きましたが、2~3人向こうにいた私より年長と思われる方を呼んで、座ってもらったのです。

 すると、これ以上ないくらい丁重な御礼を小声で言われて、大袈裟ですが、私自身も何か、他人様のお役に立てることがやっと出来て嬉しくなったのです。他の座席には私より若い人がふんぞり返って座っていて、「誰かあの杖を持って立っているご老人に譲ってあげればいいのに」と思っていましたから、尚更嬉しかったのです。

Copyright par Keiryusai

 こんな小さなことですが、人のために役立つことが出来ることは人類として最高の幸せではないかと思うようになりました。金銭的に余裕がなくても、困った人がいれば、声を掛けるだけでも、その人は話すだけで救わるかもしれません。勿論、余計なお節介は慎むべきで、その匙加減が難しいのですが…。

 私のようにブログに書いてしまう菲才凡夫は、全く御参考になりませんが、世の中には人知れず、陰徳を積まれる方が沢山いらしゃいます。それは有名人ではなく、そして裕福でもないのに匿名で寄付されたりする方もいらっしゃって、そういうニュースを聞く度に、心が温まります。

 鎌倉武士は「名こそ惜しけれ」といって自分の名声を気にして、歴史家たちは名前が残った有名人だけを相手にして、「これが歴史だよ」と無知蒙昧な凡夫たちを教化しています。

 でも、「名前が残っていない無名の庶民こそが歴史を築いてきたのではないか」と私は最近、強く思うようになりました。

 それより、テレビや雑誌で露出する歴史学者さんの自信満々の顔は見たくないなあ。学業論文だけで十分です(あくまでも個人の感想です)。

「宝くじで1億円当たった人の末路」は意外と、いや結構面白い

富山城

鈴木信行著「宝くじで1億円当たった人の末路」(日経BP社、2017年3月28日初版)は、昨年のベストセラーらしいですが、読んでみると意外と面白い。猛暑で読書する気力がなくても、サクサクと読めます(笑)。

まあ、悩み相談みたいなものです。大学教授や評論家らその筋の専門家がズバリ答えてくれるのです。

ですから、自分の興味があるとこだけ読めばいいのです。

内容は、表題のほか、

「事故物件を借りちゃった人の末路」

「『友達ゼロ』の人の末路」

「留学に逃げた人(学歴ロンダリング)の末路」

「外国人観光客が嫌いな人の末路」

「8時間以上寝る人の末路」

「禁煙にしない店の末路」

などなどです。

表題の「宝くじで1億円当たった人の末路」は、以前に色んな本を読んでいたので、答えはほとんど同じでした。

1億円にしろ、7億円にしろ、当選確率は交通事故に遭う確率よりかなり低い1000万部の1ですし、「宝くじとは、愚か者に課せられた税金」という「格言」は確かにその通りです。たとえ当たっても、トラブルに巻き込まれるのが必定で、かえって貧困になるというのは、ほぼ正解でしょう。

「事故物件を借りちゃった人の末路」は、あの相川探訪記者お勧めの事故物件公示サイト「大島てる」の運営者本人が登場して、サイトを立ち上げた経緯から、自殺した人の部屋は不思議と、また自殺者が出るような霊が霊を呼ぶ不思議な話まで飛び出します。本当に嘘みたいな話ですが、真実なので、科学では証明できない人間の心理や闇が働くということなんでしょう。ご興味ある方は、この章を読むだけでも価値があると思います(笑)。

私自身は、「『友達ゼロ』の人の末路」を興味深く拝読しました。回答者は、諸富祥彦明治大学教授。

個人的ながら、最近、どうも学生時代の旧友と次々と疎遠になってしまい、「昔はあんなに仲が良くて月に一回は飲みに行ったのに」「こちらに何か非でもあったのかなあ」などと勘繰りたくなり、長い付き合いだったため、かえって修復がうまくいかない状況が続いておりました。

しかし、この章を読んで少し救われました。人間には「群れることが好きなタイプ」と「苦手なタイプ」がいるそうです。(私は、圧倒的に後者=笑)

群れる、要するに、つるむことが好きな人は、「心を麻痺させて楽になれる」(幻想)、「友達が増えることで『自分には価値がある』と自信が持てる」(根拠なき自信)半面、「人間として成長できない」(孤独力を磨けない)、「同調圧力によるストレスで精神的に追い込まれる」、「年を取っても自分が何をどう感じていて、何を欲しているのか分からなくなる」といったデメリットがあるというのです。

ですから、諸富教授は「無理につるむ選択をする必要はない」とキッパリ宣言するのです。

「友達がいないと困った時に助けてくれる人がいない」という悩みも、「そもそも、広く浅くの表面的な関係で結ばれた友達が、いざという時に、本気であなたを助けてくれると思いますか。相手が苦しい時に自分の身を投げ出してでも何とかしようとする。そうした深い人間関係は『孤独を知った者同士』の間にこそ生まれる」という言葉は非常に説得力がありますね。

この本は何処からでも読めます。勿論、人生に正解があるわけではないので、正しい回答はないのかもしれませんが、貴方にもきっと参考になるアドバイスがあると思います。

宝くじが当たる確率と事故に遭う確率

 先日、ラジオを聴いていたら、宝くじで3億5千万円も当たった人が出演していました。「久慈太郎」さんという匿名で、愛知県に住むサラリーマン。年収400万円とか言っていました。およそ30歳代前半かなあ、と想像しました。「ロト6」という数字を6個当てるヤツです。

 

その人が一番苦労したことは、自分の愛する恋人以外に当たった事実を周囲に吹聴できなかったことだったそうです(笑)。当たり前ですよね。そんなことしたら、皆に毟り取られてしまいます。宝くじが当たっても会社は辞めなかったそうです。

 

でも、吹聴しなくても、今、手元に残っている金額は1億円を切って9000万円台なのだそうです。え?2億6千万円近くはどうしちゃったの?

 

どうやら、FXとか呼ばれる金融相場に手を伸ばして、すべてすってしまったそうなのです。久慈太郎さんには、失礼ですが、「悪銭身につかず」の好例ですね。聞かされた方はカタルシスを感じますが…

 

ジャンボ宝くじの当たる確率は2000万分の一と聞いたことがあります。ロト6はどうなのでしょうか?

 

ところで、昨晩、会社からの帰りの深夜、また私の利用するJR某線で人身事故があり、そのための遅延に巻き込まれてしまいました。先週は、出勤途中の早朝に同じ某線で人身事故があり、会社に遅刻しました。最近、この線では異様に多いのです。今年だけで12回、いやもっとあったかもしれません。人身事故とか言ってますが、結局、飛び込み自殺です。宝くじに当たる確率どころではありません。

この人身事故でJRは遺族に損害賠償を請求します。いくらかご存知ですか?私は300万円くらいかな、と思っていたのですが、友人によると、何と3000万円なんだそうです。ある人は家を売って、その費用に充てたといいます。ある遺族は、自己破産を申請して、夜逃げしたそうです。

3000万円ですよ!この数字は正確ではないかもしれませんが、一千万円単位であることは間違いないようです。この事実をもっと周知徹底させるべきではないでしょうか?通勤通学客に迷惑を掛けるだけではなく、遺族の負担は桁外れに大きいという事実をです。まさか、車内で車掌が「飛び込まないでください。事故になったら、弊社から3000万円を請求します」とアナウンスできないし、どうやって周知するか難しいですね。

まあ、こんな口コミみたいなブログで皆に広がっていったらいいと思います。