毎日、新型コロナウイルスのニュースばかりで、嫌になりますね。感染拡大を防ぐために、政府は「不要不急の用は差し控えるように」と命じました。記者から「不要不急とはどんなことですか?」と質問された当局者は、答えに詰まり、「…、あ、その…、何と言いますか、忘年会とか新年会とかです…」と声を絞り出していました。
そんな折、小泉進次郎環境相が2月16日(日)に開かれた政府の新型コロナウイルス感染症対策本部会議を欠席して、地元での後援会の新年会に出席したというではありませんか。まさに、新年会! 政府の公式発表をお借りすれば、それって「不要不急」と言えるんじゃないですか? つまり、新年会は差し控えるべきじゃないんですか? 国民の緊急の課題よりも、地元後援会を優先するということは、「票集めのため」と勘繰りたくなります。
しかも、この問題は18日の国会で可視化され、夕方の民放は報道しましたが、天下の国営放送NHKは、その日の夜の7時のニュースで報道しないんですからね。作為を感じます。
話は変わって、そういう私も既報通り、今月1日に新年会に参加しました。新型コロナウイルスがこんな異様な形で騒がれていない時期で、政府からの禁止命令もありませんでしたからね。
その席で、大手出版社の名物編集者大河内さんが、興奮しながら、「『鈴懸』の豆大福は美味いですよ。ピカイチですよ。知らなければモグリですよ」と、グルメ自慢するのでした。どうやら、鈴懸とは、博多で創業して90年以上になる和菓子屋さんで、東京には、新宿伊勢丹と日比谷のミッドタウンに出店しているというのです。(福岡以外では他に名古屋に出店し、関西にはないようです)
あまりにも勧めるので、私は新宿は好きではないので、日比谷のミッドタウンに行ってみました。探しまくったら、地下一階の通路みたいなところに店があり、店名の看板もなく、トレードマークの「鈴」があるだけでした。
店員に「こちらは鈴懸さんですか?」と聞いても、仏頂面で低い声で「ええ」。豆大福などを買って帰るときに、「店の看板、出していないんですか?」と改めて聞くと、店員は面倒臭そうに「あっち側に書いてますけど」と一言。うーん、大名商売ですねえ。
ま、いいですけんど、大河内先生が仰る「日本一」の豆大福です。悔しいですが、確かに美味い。て、ゆーか、この味は初めてでした。
餡は、小豆を何度もさらしたようで、色がピンクっぽくになり、塩が微妙な加減で入って甘さを引き立てています。
まあ、病みつきになり、また買うかもしれません。嫌味な言い方ですが、「大名商売で頑張ってください」。
【後記】
政府主催の新型コロナウイルス感染症対策本部会議を欠席したのは、小泉環境相だけかと思ったら、最高検検事総長問題を抱える森雅子法相と、高校時代に朝鮮高校の生徒と大格闘し、二度の停学処分を受けたことを自慢にしている萩生田光一文部科学相までもが地元日程を理由に会合を欠席していたことが19日に判明。もう、漫画が漫才の世界ですよ。