ゆりさん追悼

私事ながら、私淑する後藤さんの奥さん、ゆりさんが今日未明、亡くなられました。Hさんが知らせてくれました。

ゆりさんは、病気で入退院を繰り返していましたが、まさか、亡くなられるとは思ってもみませんでした。まだ、40代の若さです。

数年前、ゆりさんと偶然、東京の日比谷図書館で会ったことがあります。お互い、別に悪いことはしていないのに、どこか気恥ずかしかったことを思い出します。

ゆりさんは、大変な勉強家で、小脇に数冊の本を抱えていました。

こんな私ごときでも、ゆりさんは気に掛けてくださったらしく、後藤さんを通して、「全財産を投げ打ってでも、上司に対して盆暮れの挨拶は欠かさない方がいい」とか、私にとっては、これまで全く考えられなかったような行動パターンを伝授してくださいました。

先程、後藤さんと電話で話しをすることができました。ゆりさんは、私に対して「軽挙妄動は控えてください」と最期の「伝言」をしてくださったそうです。
頭に血が上った私がすぐ軽率な行動をすることを見透かした発言でした。私の性格を見抜いていたようです。

私は滂沱の涙を流しました。