旭山動物公園

北海道旭川市の旭山動物公園に行ってきました。
昨夏は、東京の上野動物園を抜いて、全国で1位の月間入場者数を誇ったということで、確かめに行ったのですが、その予想と期待を裏切らず、実に素晴らしかったです。

なぜ、日本の最北端の動物園が輝かしい1位を獲得したのか?
やはり、動物園という「見世物」の原点に立ち返ったのがよかったのではないかと思います。とにかく、見せ方がうまい。本当に、うまく見せます。魅せます。

特に、話題の「ペンギン館」と「アザラシ館」と「ホッキョクグマ館」がよかったです。いつもは、海岸で疲れたように寝そべっているアザラシが水の中で、あれほど活発的だとは思いもよりませんでした。それを、この動物園では水族館のように目の前で見せてくれます。

ホッキョクグマ館では、屋外に出ると、人間が屋内からホッキョクグマを観察している姿も見えます。ホッキョクグマがノソノソ歩く敷地に透明のタイムカプセルのような「観察室」が突き出ています。外から見ると、その屋内の観察室から覗いている人間がまるで見世物のように見えるのです。

それとは知らず、ホッキョクグマを屋外から見ていると、突き出た透明のタイムカプセルの中から、水木しげるの漫画に出てくるような、髪の毛の長い河童のような妖怪がぬっと顔を突き出してきました。最初、何が起きたのかわからず、本物の妖怪ではないかと勘違いしてしまいました。しかし、すぐに我に返って、あれは、見物人のおばさんだったということがわかり、大笑いしてしまいました。

人間も動物ですが、動物園の動物が一番まともで、人間が一番不可解に見えたのが、何ともいえない笑い話でした。