松井寿一著「がんを友に生きる」

いつぞや、笑いを研究している医療ジャーナリストのMさんのことを何度か取り上げましたが、ここで、Mさんとは、松井寿一さんであることを明らかにします。

なぜなら、最近、『がんを友に生きる』(元就出版、1575円)という本を出されたからです。

松井さんは、知る人ぞ知る有名人ですし、ホームページも持っていらっしゃいます。昨年、NHKのラジオ深夜便で登場されて、そのお話が大変好評で、放送がCD化されました。

11年前に胃がんを患って「5年後生存率は2-3割」と医者に宣言されてから、「いやしくも自分は医療ジャーナリストではないか」と気持ちを切り替えて、今日まで至った経緯を一部始終書きとめたことを一冊の本にまとめました。

笑うことによって、免疫機能が活性化するということで、「笑い」の研究を始めたのも、すべてご自身のためだったということを、今回初めて知りました。

松井さんは、自著を紹介するに当たって、こう書いています。

胃がんの第Ⅲ期と告げられた時は、まさに「青天の霹靂」で、にわかには信じられなかった。いや信じたくないという気持ちが強かった。「まさか」という思い、「なんで自分が」という憤り、「そうすりゃいいんだ」という戸惑い。…そうした経緯と闘病体験をありのままに綴ったのが、本書である。病気の人も健康な人も、がんに罹った人もそうでない人も、本書を読めば必ず元気が出てくること請け合いである。

ーぜひ、読んでみたくなりました。