「気滞」と「瘀血」を防いで朗らかに生きたい

(※渓流斎ブログは新サーバーに移行する予定ですが、主宰者=私のこと=の技術的無能力によって消滅する可能性もあります。)

 正月早々、ノロウイルスに感染して寝込んだり、集合住宅の役員として難題を突きつけられたり、一難去って一難の状況が続き、ついに、この渓流斎ブログの存続問題にまで発展してしまいました。

 そのせいか、毎日、憂鬱と不安で、肩痛、腰痛、関節痛などが少しも収まりません。何処かのマッサージにでも行けば、一時的には治るでしょうが、また再発しそうです。

 そんな折、大変為になる面白い話を聴きました。またまた、NHKラジオの聴き逃しサービスで、「日曜カルチャー」漢方薬膳研究家の阪口珠未氏による「元気に美しく年を重ねる食養生」の話です。

 以下は「如是我聞」で、阪口先生の話をそのまま要約したわけではないことを最初にお断りしておきます。

HigashiKurume この樹木は、中学生の頃、私の膝下しかありませんでしたが、半世紀以上過ぎて3メール以上の高さに成長していました

 漢方の考え方に、人間の身体には「気」と「血」と「水」の三つの構成要素が通っており、これらが停滞したり、鬱血したりすると、病気になったり、不調になったりするといわれています。

 「気」はエネルギーであり、これが滞ると「気滞」と呼ばれます。ストレスや心配や不安で気滞になるようです。イライラしたり、うつ状態になります。病は気から、とよく言いますから、私も慢性になっている肩痛、腰痛も、気滞の影響の一つだと思っています。

 阪口先生は、気の流れを良くするには、香りの良い食材を摂ることを勧めていました。香りの良い食材とは、レモン、ゆず(の皮)、カボス、シークワーサー、グレープフルーツなどの柑橘類なんだそうです。他に、ふきのとうや赤紫蘇なんかも良いといいます。そして、ジャスミン茶やバジルやミントなどのハーブも気の流れに良い、というので、私はこの話を聞いて、早速、遠くの専門店に行ってジャスミン茶を買ってきましたよ。すっかりお酒も弱くなってしまったので、これからジャスミン茶でも飲みますか。。。

 「血」はここには栄養が流れており、これが滞ると「瘀血」(おけつ)と呼ぶそうです。私は初めて聞きました。瘀血になると、冷え症や倦怠感など身体のあらゆる器官や部所で不調や不振が起きます。私の肩痛、腰痛もそうかもしれません。瘀血にならないようにするには、阪口先生は、下半身を使う運動を勧めていました。ウオーキングなんか良いのでしょう。血液の流れを良くするには、ショウガやニンニクを摂ると良いようです。また、阪口先生は個人的に瘀血対策として、ハイビスカスとバラとサンザシ(林檎に似た果物)などを混合したお茶を飲んでいるそうです。

 この他、気滞や瘀血にならないために、サバ缶はお勧めですが、油が酸化したスナック菓子や乾物などを摂りすぎると良くないそうです。

 「水」は、人間の身体の50~75%を占めていますから、ご説明するまでもないでしょう。人間は水で出来ているといっても過言ではないので、水がなければ確実に死に至ります。水は肌などのうるおいにも関係しますので、老人になれば、うるおいもなくなり、身体に占める水量も減ります。

 いくら、気滞や瘀血や水量に気をつけていても、人間は「加齢」からは逃れられません。平均的に女性は閉経となる49歳、男性は56歳から加齢が始まるといいます。(まあ、その前から始まるヒトも多いことでしょう。)

 私のように、毎日、抑鬱や不安にさらされていては、老化は進行することでしょう。阪口先生は、何よりも我慢せず、ストレスを溜めないことをお勧めしていました。そう言われてもねえ。。。

 私は日本人の典型ですから、どうしても我慢してしまうんですよね。これからは、ジャスミン茶でも飲んで、なるべくリラックスしますかぁ。。。

 

驚異の水 

オペラ座

例の本に、驚異的な水の話が出てきます。

アメリカで大ベストセラーになったイランの内科医のバドマンジェリッジ博士の書いた「あなたの体は水を求めている」という本が紹介されています。

1979年のイラン革命の際の実話です。ホメイニ革命によって、多くの政治犯も一緒に投獄され、博士も知的階級ということで、濡れ衣としか思えない理由で留置されます。

そこは、劣悪な環境で、毎日、無作為に選ばれた囚人が銃殺刑になるので、ほとんどの囚人が精神的ストレスから胃潰瘍などの病気になります。

医師として博士は、「何とかしたい」と思っても、監獄の中ですから、薬一つありません。そこで唯一、手に入るものといえば、水だけでした。

そこで、博士は、苦しんでいる患者に3時間ごとにコップ2杯の水を与えました。もちろん、患者に対して、これは単なる水だとは言わず、「症状の改善に役立つ」とだけ、言い続けたそうです。

すると、奇蹟が起きたのです。この「水治療」で症状が改善した人が、2年半で3000人以上に上ったというのです!

人間の7割は水でできているといいます。特に、脳細胞の8割は水でできるといいます。それだけ、人間にとって、水が大切なのですが、博士の治療法はそれだけではないことを示唆しています。