「琉球新報」と「沖縄タイムス」、尾畠春夫さんに国民栄誉賞を、ヒトはサルだった

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沖縄にお住まいの上里先生から、地元紙2紙が渓流斎の自宅に送られてきました。

いずれも、8月12日(日)付の「琉球新報」と「沖縄タイムス」朝刊です。上里先生からは事前にメールで連絡がありました。

 作家の百田尚樹さんが『つぶさないといけない』と言っていた新聞を2紙送りました。8月8日に翁長知事が急逝し、8月11日に県民大会がありました。12日の新聞は大きく報道されていたので、お送りしました。
 
本土でも大きく報道されましたが、地元紙を手に取ると圧巻でした。桁違いの報道です。やはり、地元沖縄と本土との「温度差」を感じざるを得ませんでした。
 あまり書くと、怖い強面の百田さんから、このブログを「つぶさなあかんな」と言われそうなので、不本意ながらやめておきます。「琉球新報、沖縄タイムス、頑張れ!」
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 嫌なニュースばかり続きましたが、15日は久しぶりに爽快なニュースに接することができました。3日間行方不明だった山口県防府市の藤本理稀(よしき)ちゃん(2)を奇跡的に発見した大分県のボランティア尾畠春夫(おばた・はるお)さん(78)の美談です。何しろ、山口県警・消防が380人も動員して探せなかったのに、尾畠さんはわずか20分ほどで探し当てたというんですからね。
 しかも、天晴れなのは、尾畠さんは、本当にボランティア精神に徹底していて、理稀ちゃんの祖父が「せめてお風呂にでも入ってください」というのに、それまで断ってしまうんですからね。まさに、正義の使者。月光仮面、ウルトラマン、スーパーマンです。
 尾畠さんの活動はこれが初めてではなく、新潟中越地震や東日本大震災など、災害地に足を運んで救援活動を支援していたというのですから、こういう人にこそ、県民栄誉賞どころか、国民栄誉賞を授与すべきではないでしょうか。
 尾畠さんは65歳まで、別府市で魚屋さんをやっていたらしく、今は年金暮らし。失礼ながら、大して貰っていないでしょう。ボランティアのきっかけが「俺は学歴もないし、世の中に恩返しをしたかったから」というのですから、ますます尊敬してしまいます。
 医科大学に裏口入学させたり、過剰接待の汚職を受けたりする文科省の官僚の例を出すまでもなく、学歴がある人間こそ悪いことしますからね。人間的立派さは、尾畠さんの足下にも及びません。漫画みたいに、ちょっと格好良すぎますけどね(笑)。
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サル学者の松沢哲郎京都大学高等研究院特別教授によると、ヒト(人間)とチンパンジーは500万~700万年前に同じ祖先から分かれたもので、DNAの塩基配列の98.8%まで同じなんだというのです。吃驚ですよ。

人間とチンパンジーの違いは、人間には想像力があるが、チンパンジーにはない。その代わり、人間には嫉妬心やねたみの感情を持ってしまう。

人間は理想を描くことができるが、チンパンジーは今の現実が全ててそれができない。その代わり、人間は理想と現実とのギャップに苦しみ、コンプレックスを持ってしまうというのです。

なるほど。

尾畠さんの美談に接して、ちょっと記憶力がいいだけの人間ほど傲慢になり、ヒトとチンパンジーは大して変わらないという原点を忘れがちだと再確認しました。