安河内さん、出てましたね

foigras

「ヤスコーチ君がテレビに出てますよ」ーとのチェーンメールが昨日、世界的規模で瞬く間に広がり、私も昼休みを利用して東京・新橋の街頭テレビで見てきました。

NHKの「サラメシ」という番組で、各企業の社員食堂やお弁当などを紹介する番組です。

ヤスコーチ君というのは、老舗出版社の新潮社に勤めている安河内龍太様のことで、「敏腕編集者」として業界では有名人です。

番組では、しっかり実名と実年齢までもが明記されてましたので、本人も意欲満々でした。安河内先生は以前に「識者」として、東京新聞のオピニオン欄にも登場されてましたから、御存知の方々も多いことでしょう。

番組では、ボリューム沢山の日替わメニューが紹介され、「チキンライス」と言いながら、この他にコロッケやナポリタンなどもサイドメニューとして用意され、どれだけ盛っても200円という超破格な御値段!

おーい、今度俺も食べさせてくれい!

「サラメシ」の番組紹介欄には「東京神楽坂の新潮社にはユニークな社食がある。社員は約500。社食が登場したのは昭和41年。現在も総務部直轄で運営している。青木繁幸シェフの正式な肩書も総務部食堂係主任となっている。きょうのメニューはのりのり丼ということだが、青木シェフは早速中華麺を茹で始めた。出版の現場からは炭水化物のリクエストが多い。今日は焼き魚など6品をつくる。揚げ物などの仕込みも当日行い、その数は280人分。」とありました。

鬼の編集者、安河内先生は「のりのり弁なんて聞いたこたあねえな」と言いつつ、美味しそうに頬張っておりました。

この鬼の編集者とは、もうかれこれ27年も昔、渋谷区神南のNHKの11階にあった放送記者クラブで知り会いました。当時、彼は東京タイムズ(現在休刊)の若い駆け出し記者でしたが、その頃から風格があり、私なんかより10年以上先輩に見えました(笑)。

安河内記者の東京タイムズの先輩というか、上司というか、デスクというか、編集主幹とかいう人物が、今は関西広域を拠点に活動されている京洛先生でした。当時は東京に住んでいたので、自ら調布先生と名乗っておりました。

放送記者クラブには、各社のユニークな名物記者のオンパレードでした。「ザッキー」の異名を持ちスクープ記者として恐れられたサンケイスポーツの尾崎さんを始め、報知の稲垣さん、産経の岩切さんと安藤さん、毎日の仲西さん、東京の村上さん、そして立命館大学に奉職された日経の松田さんら昭和30年代の日本映画の黄金期とテレビ草創期を過ごした超ベテラン記者揃いでした。

当時若手ながら、後に放送評論家として名を成す読売の鈴木嘉一さんや朝日の隈元信一さんもおりましたね。

マスコミ業界では、文化、学芸、芸能記者は、政治、経済記者らよりも一段も二段も低く蔑まされて見られておりましたが、実はなかなか奥が深い(笑)。レコード大賞を作ったり、地方の美術館の館長さんにデーンとおさまったり、演劇、映画評論家になったり、大学教授に招聘されたり多士済々なわけなんです。

あっ?鬼の編集者から話が飛んでしまいましたね(笑)。ま、い、か。