「鑑定団」の謎が解明

 L’arc de Triomphe

私はあまりテレビは見ない、と言いながら、TX系の「開運!なんでも鑑定団」はよく見ていますし、よく見ていました。

変な表現ですが、つまりは、22年前に番組が始まった初期の頃は欠かさず見ていたのですが、中抜けして、途中でそれほど見なくなり、また最近になって録画してでもよく見るようになったというわけです。

そして、見るのを再開して、司会者の一人である石坂浩二さんが番組ではほとんど喋らず、「どうしちゃったのかなあ?」と違和感を覚えていました。メイン司会者が、「芸能界を追放された人」から「今の人」に変わって、余計それが目立つようになりました。
石坂さんといえば、本人も二科展に入賞するなど絵画は玄人はだし。美術には造詣が深い芸能人として知られています。ですから、番組の初期は、彼が薀蓄を傾けるシーンがしばしばあったのですが、ここ最近は、全くといっていいくらいない。顔のアップも1回あるかどうか、といった感じです。とにかく、存在感がないのです。

そしたら、先週から女性週刊誌のスクープでその「原因」が公になり、揣摩臆測がネット上でも乱れ飛んだようです。

私も、野次馬ですから、昨日は「Sentence Spring」を買って読んでみました。なるほどね。ストンと納得しました。何よりも、何で今頃になって、情報が外部に漏れたのか、裏社会に詳しい渓流斎ですので、スッキリするほど腑に落ちました。

ライバル誌「New Current」にはそこまで、詳しい背景が書かれていなかったので、SPの勝ちです(笑)。

内容については、ご自分で購入してお読みください、と書けば、Hさんは大喜びでも、他の皆様は、フラストレーションが貯まるので少しだけ、かいつまんで紹介しましょう。

結論は、鑑定団の番組製作会社「ネクサス」のチーフプロデューサー(CP)と石坂氏との間で確執があり、このCPが、わざと、石坂さんが話す場面はMCの今田耕司さんと同じくらい発言しているのに、放送ではカットしていたというのです。なるほどね、です。

そして、今回の「いじめ事件」を発覚させることができたのは、石坂さんが個人事務所から、芸能界で最も影響力のある人の系列事務所に移籍して、後ろ盾を得ることができたからだというのです。

まあ、この辺りの構図については、知らない方が楽しめるかもしれないので、あまり深入りすることはお勧めできませんが、石坂浩二のような大物俳優でも、干されることがあるという事実には驚きましたよ。私の世代は、石坂浩二は、半世紀前の「ウルトラQ」のナレーターとして知っておりましたからね。芸能生活半世紀以上の大ベテランが、こんな扱いを受けていたとはね…。よくぞ、頑張ったと思います。

人間、変なプライドはかなぐり捨てて、一に忍耐、二に辛抱、三に我慢に徹すればいつか花が咲くかもしれません。

石坂さんも、番組降板と引き換えに、新番組のメイン司会者に抜擢されるそうです。