12月23日(月)放送NHKファミリーヒストリー「阿川佐和子~祖父は知られざる名建築家 そして父の遺品に」をご覧になってください

 満洲研究家の松岡將氏から、大変嬉しいメールを頂きました。

…実は、資料提供その他、小生が色々と協力したNHKのファミリーヒストリー番組「阿川佐和子~祖父は知られざる名建築家 そして父の遺品に」が12月23日(月)夜7時30分から放送されることとなりました。よかったら、ご覧になってみてください。

 内容は、阿川家三代(阿川甲一、弘之、佐和子・尚之)のお話で、この阿川甲一は、拙著『在満少国民望郷紀行』の始めに出てくる(露清密約に基づく)ロシアの1898年東清鉄道建設着工当時からハルビンに渡るなど、時代の風雲児であり、日露戦争後、満鉄長春附属地にて、多くの土木工事を手掛けた、阿川組のトップでした。それで、あまり長くはならないようですが、(現在の)長春のシーンなども出てくるようです。

 本件に関して、阿川弘之著『亡き母や』には、「明治42年、日露戦争に通訳官として従軍した阿川甲一は、戦後長春で阿川組を設立、事業を興し、羽振りをきかし…」とあるのだが、その証左として、小生が提供した阿川組のオフィスの在所(満鉄長春附属地内 日本橋通り16)の地図が出てくる筈です。ご覧のように、「日本橋通り16」は、新京(長春)駅直近で敷地も広く、しかも、オエラさんたちが出入りしていたヤマトホテルにも直近。これも、拙著『在満少国民望郷紀行』執筆・刊行の“お勉強”の成果です(同書P133参照)。

満鉄長春附属地内 日本橋通り16  Copyright par Duc de Matsuoqua

7年ほど前にも、NHKの番組には、フィギュアスケーター小塚崇彦一家の件(祖父小塚光彦が満洲国協和会職員)で協力したことがあるのだが、今回も、その繋がりもあったかと思われます(この時は、担当者に協力して、拙著『在満少国民望郷紀行』P151、③の写真を発掘したりもしたのでした)。

 今回のファミリーヒストリーの番組最後には、小生の名前が、地図や資料提供者としてクレジットされる由。こういった機会は、小生自身にとっても、問題意識を持って歴史を深掘り出来る、大変いい機会だと思っています。…

 凄い話ですね。私も楽しみに拝見させて頂くことにします。