今さらTPPとは

富士山

今日は、新聞休刊日です。

ということで、渓流斎ブログも休刊日としたいところですが、一言言いたい!(笑)。

TPPは、次期米大統領のトランプさんは、「やらないよ」と公約してます。

それなのに、日本は、早々と衆院の偉い国会議員さんが野党の欠席で可決し、今日にも参院で通ってTPP法案は成立するようです。

アメリカの参加しないTPPなんて意味ありますか?

間が抜けてますね。

そもそも、TPPで益する団体は、輸送機器関連輸出産業ぐらいで、日本の零細農業は壊滅的被害を被るはずです。

それを知ってる農業団体は、手を拱いているだけなのでしょうか?

何と言っても、曲者はISD条項です。日本の多くの人は知らないでしょう。

ISD条項とは、「投資家対国家間の紛争解決条項」(Investor State Dispute Settlement)の略語です。主に自由貿易協定(FTA)を結んだ国同士で、多国籍企業が相手国の政府を訴えて賠償請求できる、という至って多国籍企業向けの有利な条項なのです。

もし、何らかの小賢しい多国籍企業が、日本政府にケチを付けて、いや、訴えて、賠償金を勝ち取れば、そのツケは日本国民に回ってくるわけです。

他人事じゃあないんですよ。そうなったら、手遅れなのに、誰も教えてくれません。

こうなったら、百蔵山からの富士山(=写真)を見て、心を洗うしかありませんよ。