奇跡のような音楽セッション=ジョージさんのお導きで

 昨日は、またまた奇跡のようなことが起きました。この渓流斎ブログにかなりの頻度でコメントをお寄せ頂いている小澤譲二氏(以下ジョージさん)からお誘い頂き、初対面ながら彼の友人の自宅で行われた音楽セッションを見学して来ました。

 まずあり得ませんよね?(笑)。

 いくらブログにコメントをお寄せくださる方でも、書かれていることが真実かどうか確かめようがありません。ですから、いくら招待されたからと言っても、ノコノコとついて行くのも大胆不敵、というかマヌケです。

JR高輪ゲートウェイ駅

 でも、このジョージさんは、毎回、コメントでかなり御自分のプライベートなことを微に入り細に入りご報告くださり、そのせいか、全員が簡単に読むことが出来るブログの「コメント欄」にアップするのは憚れました。それでも、大変正直そうな方に見え、大変な音楽好きなセミプロで、一時期、一世を風靡したゴダイゴのタケカワユキヒデさんとも御関係があるというので、これも何かの御縁、ということで、出向くことにしたのです。

 人生、縁と運ですからね。

 ジョージさんの御祖父は、横浜の貿易商として来日した英国人でした。小学校から高校まで横浜のインターナショナル・スクールに通い、大学はICU(国際基督教大学)です。ICUと言えば、私の小中学校時代の友人の三由君の母校でもあり、授業は英語だったと聞いたことがあります。かなりレベルの高い大学です。

 ジョージさんの自己紹介によると、小学校から大学のICUまでクラスメートだったジョニー野村さんと大学でバンドを結成し、その際、ヴォーカルに同じ大学の奈良橋陽子さんを迎えたといいます。後にジョニーさんと奈良橋さんは結婚します。この二人は、業界では知る人ぞ知る有名人で、ジョニーさんは、音楽プロデューサー、奈良橋さんは、ハリウッド映画のキャスティング・プロデューサーなどとして活躍します。

 二人は、大学時代のESSで、後に俳優になる中村雅俊さん(慶応大学)やタケカワユキヒデさん(東京外国語大学)らと知り合います。そこで、ジョニーさんは、旧友でゴールデンカップスで活躍していたミッキー吉野さんをタケカワさんに紹介して、あのゴダイゴ結成に繋がったといいます。ゴダイゴは「銀河鉄道999」や「ガンダーラ」などヒット作を連発します。

 また、奈良橋さんの方は、トム・クルーズ主演の映画「ラスト・サムライ」(2003年)のActing Producerとして渡辺謙らを抜擢して大ヒットさせます。

 奈良橋さんは現在も演出家、劇作家、作詞家などとしてご活躍されていますが、ジョニー野村さんは、昨年(2021年)、惜しくもセブ島の自宅で亡くなりました。行年75歳。

 ゴダイゴのタケカワさんは、私の大学の先輩で、しかも、私も在籍した同じ音楽クラブの先輩だったという浅からぬ御縁がありました。もっとも、大学のキャンパスでは一度もお会いしたことがなく、見るのはテレビのブラウン管を通してでした。彼は、外語大に行かずに、ICUばかり通っていたことが分かりました(笑)。

気温35度という炎天下のため、都心なのに、人影もまばら

 さて、ジョージさんとは2020年に出来たばかりで、私も生まれて初めて降りるJR高輪ゲートウェイ駅の改札で待ち合わせしました。初対面のジョージさんは意外と小柄な方だったので驚きました(とはいえ、170センチはあると思いますが)この時、ジョージさんのICUの同級生で、C&Wバンドのプロ(キーボード)になった西村さんと、横浜のインターナショナル・スクール出身でヴォーカルのメアリーさんを紹介されました。

 西村さんは以前、吉祥寺に住んでいた時、近くにゴダイゴのタケカワさんも住んでいて、あの名曲「ガンダーラ」を、ミッキー吉野さんらと一緒に作曲している途中経過の場面に遭遇していたエピソードを後で伺い、これまた吃驚しました。

 音楽セッションをやる会場は、ジョージさんの古くからの友人の営ちゃんの自宅マンションの一室でした。もう50年近く住んでいるということでしたが、地下鉄泉岳寺駅から数分ですから、かなりの高級マンションでした。営ちゃんは、立教大学出身で、学生時代にテレビの「エレキ合戦」に出演して決勝まで進んだとかいう伝説の持ち主でした。

JR高輪ゲートウェイ駅

 マンションには、もう一人、営ちゃんの立教大学の後輩で一緒にバンドをやっていたメンバーの一人で、サックス奏者の全ちゃんもいらっしゃいました。これで全員ですが、初対面の方ばかり一気に5人ですから、こんがらがってしまいました。普通の人だったら臆するところでしょうが、私は人と会うのが仕事でしたから、辛うじて大丈夫でした。

 皆さん、私より年長の70歳代でしたから、ジョージさんのギター、西村さんのキーボードのセッションでやる曲は、ポール・アンカとかフランク・シナトラとか、エディット・ピアフとか、ディーン・マーチンとか、かなり古いのです。私の青春時代の音楽は背伸びしても1960年代の洋楽ポップスですが、先輩方の青春音楽は1950年代でした(笑)。でも、名曲ばかりで、「若造」の私でよく知っている曲で、昼間からビールを飲みながら、一緒に口ずさむことができました。

 2時間ぐらいでお暇しましたが、やはり、奇跡のような出来事でした。

 ※肖像権がありますので、渓流斎ブログではあまり顔写真はありません。

高級腕時計は高級車並みに維持費が掛かる?

 ほんの少しですが、今日は動揺したことがありました。

 愛用する腕時計の電池が切れて、針が止まってしまったので、会社の昼休みに電池交換のために東京・銀座の和光に行きました。この腕時計は購入してから6年近く経ちますが、電池交換はこれで2回目です。前回、電池交換した際に、「次回は是非、オーバーホールをご用命ください。3〜4年に一度が目安ですから」と言われたので、その通りにしたところ、そのオーバーホールに掛かる金額が何と4万円以上もしたのです。修理ではなく、単なるメンテナンスでそんなに掛かるとは! そして、もし、バンドの留め金等の交換が必要になった場合、さらに1万円以上掛かるというのです。合計5万6100円。安い腕時計なら1〜2個買える値段ではありませんか!(笑)。

 しかも、オーバーホールには1カ月半も掛かるというのです。

東京・銀座の和光

  実は、私の腕時計はグランドセイコーで、国産時計の中では一、二位を争う高級腕時計と言われています。定年退職を記念して、誰も買ってくれないので自分で買ったのですが、確か、25万円ぐらい致しました。でも、高級時計ともなると、高級自動車並みに維持費がかかるとは、今回初めて知りました。

築地「鳥藤」親子丼950円 旨い

 銀座4丁目の和光とは服部時計店、つまりセイコーの本店ですが、私があまりにも裕福そうに見えたのか(笑)、お店の人から少し高く吹っ掛けられたのかなあ、と疑ってしまいました。が、会社に戻って、ネットで調べたところ、ロレックスだのパテック・フィリップだの世界の超高級腕時計クラスとなると、その基本メンテナンス代だけで、5万円とか、さらには12万円とかすることを初めて知りました。ということは、グランドセイコーのオーバーホール代も相場の値段だったということになります。

 やはり、高級腕時計って、金喰い虫だったんですねえ(笑)。

 そこで、会社の同僚が、最近買ったというちょっと見映えが良い腕時計について詳しく教えてもらうことにしました。その時計はデンマーク製でしたが、3万円程と驚くほど格安です。デザインが良いので、そんなに安い代物には全く見えません。30万円ぐらいの腕時計に見えます(笑)。しかも、ソーラー電池なので、電池交換は必要なし、とまで言うのです。

 随分、レベルの低い、せこい話ではありましたが、このデンマーク製の時計を買おうかどうか、迷ってしまいました(笑)。3年ごとに5万円のオーバーホール代が掛かる高級腕時計か、3万円の格安腕時計を3年故障なしでもたせるか、の違いのような気がしたわけさ〜(何で急に沖縄弁?)