高野山奥の院と青龍山安養寺とトランプ大統領来日の真の目的

 早いもので、もう6月ですか。。。うーん、ネガティブなことを書くのはやめておきましょう。泣こうが、喚こうが、時間は経ち、人生は過ぎていきます。泰然自若の境地でいるしかありません。

 そこで、明るい気持ちになろうと、早くも夏休みの計画を立ててみました。一応、いまだに会社組織にしがみついている身なので、自由はききませんけど、休みが取れればということで、二つの大きな計画を立ててみました。本当は昨年のスペイン旅行に続いて、ポーンと、また海外旅行に行きたかったのですが、お代官様の目が厳しくて今年は無理そうです(苦笑)。

 ということで、国内に絞りました。一つは、7月に弘法大師空海の高野山に行くことです。一生に一度は行きたいと思っていたからです。NHKの「ブラタモリ」の影響もあるかもしれませんが、是非とも「奥の院」に行って、織田信長や明智光秀ら戦国武将のお墓(供養塔?)をお参りしたいと思います。

 もう一つは、京都です。皆様ご案内の通り、このブログのおかげで、作家村上春樹氏の従弟である村上純一御住職と不思議なご縁ができましたが、その村上住職が預かる左京区の青龍山安養寺にお詫び行脚に行こうかと思っているのです。村上おっさん(和尚様のことを京都ではそう呼びます。「お」にアクセント)は、とても怖そうなお方で、お会いするなり、「喝!」を入れられそうですが、お許しを戴ければ、8月の「送り火」辺りにお伺いしようかと思っています。ただ、8月はお盆ですから、1年で一番忙しい月ですからね。一番混む時期なので、また、京洛先生に御厄介をお掛けしてしまうと思います。

◇F35が1兆2000億円

今日書くことはこの辺にしておこうかと思いましたが、先日、国賓として来日したトランプ米大統領のことを書いておこうと思います。

 トランプさんは一体、日本に何しに来たのでしょうか?「新天皇陛下に面会することはスーパーボール観戦の100倍も凄いこと」と安倍首相に説き伏せられたから?それとも、ゴルフをして相撲を観戦して、優勝力士に米大統領杯を授与するために?

 ほとんどのマスコミはそんなお祭りムードめいた報道一色だったので、多くの日本国民もそう思い込んだことでしょう。

 でも、実際は、「ディール(取引)」に来たのでしょう。その辺りの事情をうまくまとめていたのが、5月28日付東京新聞の「こちら特報部」だけでした。見出しだけ見ても、血の気を引いてしまいそうです。「安倍爆買い外交の数々」「農産品関税削減 参院選後の譲歩を確約?」「米の顔色うかがい、国益にならず」…。これでは、ゴルフをしながら、トランプさんが「ちゃんと約束を果たしてくれるかどうか確かめに来たんだよ」と言えば、安倍首相も「おっしゃる通りです」「はい、その通りに致します」と、まるで植民地か属国のように、宗主国に対してペコペコしている感じに見えてしまいます。

 その取引の金額が半端じゃないのです。米国製最新鋭ステルス戦闘機F35、105機の追加費用が何と1兆2000億円。地上配備型迎撃システム「イージス・ショア」2基の取得関連費2404億円、維持運用費を含めて計4389億円。垂直離着陸輸送機オスプレイ1機100億円、17機導入で1700億円。これらは全て、国民の税金ですからね。でも、この桁違いの金額については、国民のほとんどは知らないでしょう。

 極め付きが、カジノを含む統合型リゾート施設(IR)。カジノ運営のノウハウは日本にはないので、米国の業者が中心に請け負い、その額はプライスレスだとか。つまり、天井知らずの日本人のお金が、米国に吸い取られることになります。

 東京新聞は「金で米国の歓心を買う安倍政権。『貢ぎ物』は軍事に限らない」と、大丈夫かなと思うくらい、露骨にあからさまに書いてますから、これでは、安倍政権に嫌われるはずです。菅官房長官が東京新聞女性記者の質問を受け付けない理由が分かりました。

安倍首相のお気に入りがトランプ大統領と握手していたとは…

昨晩、名古屋にお住まいの篠田先生から電話が掛かってきました。

篠田「ああたね、何か昨日はスパイ研究会に出たらしいけど、今日は、本物の現代のスパイが登場しましたよ」

渓流斎「えっ!? どういうことですか?」

篠「国技館ですよ。トランプ米大統領と握手していたでしょ? 古い、過去のもう終わったスパイの研究もいいですけど、今現在のスパイにも目配りしなければ駄目ですよ」

渓「えっ!?誰なんですか、それ?」

篠「知らないんですか?今、ネット上では大騒ぎですよ。どうせ、明日の朝刊では、どこの大新聞もテレビも報じないでしょう。相撲の取組が終わって、トランプ米大統領が升席を取っ払った特別観覧席から引き上げる際、NHKのアナウンサーが『一般のお客さんと握手を交わしています』と絶叫したでしょ?よく見たら、一般客でも何でもない。台湾出身の政治運動家・金美齢氏と極右国粋評論家・櫻井よし子氏、週刊新潮出身のノンフィクション作家門田隆将氏じゃあ、あーりませんか。いずれも、安倍首相お気に入りの親衛隊。産経新聞、フジテレビ御用達です。

渓「えーーー!、本当ですか?」

篠「知らなかったんですか?駄目ですね。ブログはこういうことを書かなければ駄目ですよ。彼らは千秋楽という最も入手困難な高額キップをどうやって手に入れたんでしょう?ネット上では『どうせ、ご招待だろ』とか『何が、一般客だ。NHKもグルだな』などと喧々諤々ですよ」

渓「知らなかったですね。どうせ明日の朝刊大手紙はどこも取り上げないでしょうけど、こちら方面が得意の『日刊ゲンダイ』や『東京スポーツ』なんかは売れなくなるはずですね。『夕刊フジ』はフジサンケイ・グループだからエールを送って載せるかも…」

新聞配達をしていた中学生の時、160センチだったのが、今や3メートルに伸びてました

篠「夕刊紙どころか、週刊誌だって、年金や相続や病気の話ばかりの『老人メディア』で、若い人はもう見向きもしませんよ。それより、トランプ大統領と安倍首相らが夜に会食した六本木の居酒屋は何処か知ってますか?」

渓「さあ…知りませんねえ」

篠「駄目ですねえ。『田舎家 東店』ですよ。六本木交差点から飯倉片町方面に下って、左手にドンキホーテがありますから、その近くですよ。ニューヨークにも支店があり大人気で、今、飛ぶ鳥を落とす勢いで、ブイブイ言わせてますよ。まあ、予算は一献2万円ってとこでしょうか」

渓「それにしても、随分、詳しいんですねえ…」

篠「ジャーナリストのくせに、ああたの取材力が足りないだけですよ(笑)」

渓「そう言われましてもねえ…」

篠「じゃ、答えをお教えしませう。 官報に告示されていたからですよ。そこにはドローン飛行禁止区域が書かれていたんですよ。ゴルフをやった千葉・茂原カントリー倶楽部や相撲観戦の国技館はマスコミ発表で事前から大々的に取り上げられましたが、大統領夫妻が宿泊するのはパレスホテル東京、夕食を供にすると思われる六本木3丁目のアロービルまで告示されてましたよ。あとは、内調(内閣情報調査室)やCIAでなくても、パンピー(NHKの好きな一般人)だって、ちょこっと調べれば分かるわけですよ」

渓「なあるほど。分かり過ぎるほど、分かりました。ぐうの音も出ません」

トランプ氏は意外にも名大統領として歴史に名を残すかも

幼児を虐待死させて両親が逮捕されたと思ったら、今度は東海道新幹線車内での無差別殺傷事件。その22歳の容疑者は「誰でもいいから人を殺したかった」と取り調べで応えたといいます。10年前の秋葉原無差別大量殺傷事件を思い起こさせます。そして、闇サイトで初めて知り合った鬼畜どもによる浜松市の29才看護師連れ去り死体遺棄事件と耳を疑うような心を痛める極悪事件がここ1週間続き、厭世気分になってしまいました。

これから、「人を見たら泥棒と思え」ではなく、「人を見たら殺人犯と思え」と子どもたちに教えなければならないのでしょうか。殺伐とした世の中は今に始まったわけではありませんが、本当に嫌になってしまいますね。

ところで、史上初の米朝首脳会談が6月12日(火)、シンガポールで行われました。新聞・テレビ等で報道された通りですが、木曜日発売の週刊誌はあまり大々的に取り上げませんでしたね。部数売り上げ向上につながらないからなのでしょう、恐らく。

マスコミのどこも、この米朝会談について、「失敗」扱いで、専門の学者のほとんどが「60点」という辛い採点を付けてます。朝鮮半島の非核化が検証可能という保証をトランプ米大統領が取り付けることができず、北朝鮮に一方的に利する結果になったから、というのがその主な理由でしたが、私は、個人的には「よくやった」と思ってます。つい半年近く前までは、ミサイルが飛び交って一触即発の雰囲気でしたから、両首脳が握手するなどとても想像できませんでしたからね。私なら85点を付けてもいいです。

それより、私自身、以前はトランプ大統領のことは「とんでもない人」だと思っていたのに、この米朝会談をきっかけに、「とてつもない人」だと思うようになりました。

有言実行の人で、これまで公約していたことの中で、「メキシコ国境に壁を建設してその費用をメキシコ側に支払わさせる」という以外は、ほとんど実行してきたのではないでしょうか。TPPからの離脱、地球環境問題のパリ協定からの離脱、貿易戦争に発展しかねない鉄鋼、アルミ、自動車等への高い輸入関税などです。

特に日本の基幹産業である自動車に以前の2.5%からその10倍も25%に引き揚げる暴挙は、日本人としてとても許せませんが、トランプ大統領はほとんど国益のため、自国第一主義を声高に叫び、失業率を17年ぶりに3%台に低下させるなど、ラストベルト地帯でも景気のどん底から明るい兆しが見えてきたという報道もあります。

17年前の2001年はクリントン大統領ですから、その後のブッシュ大統領もオバマ大統領もできなかった景気回復を、禁じ手かもしれませんが、成し遂げたのですから、一目を置くべき大統領かもしれません。

勿論、好き嫌いは別です。

これまでの世界中のマスコミがトランプ大統領を悪者扱いにしてきたおかげで、世界中の人々が彼に偏見を持つようになりました。

しかし彼ほどの愛国主義者はいないかもしれません。極右の超国家主義者かもしれません。でも、これまでの歴史家らが指摘するような超国家主義者=軍国主義者と彼には当てはまらないようです。

「誰でも戦争ぐらい簡単にできる」「戦争ゲームのような米韓合同軍事演習は中止する」といったようなトランプ大統領の発言は、驚きを禁じ得ませんでした。私も、彼のことをイケイケドンドンの軍国主義者だと思っていたからです。

平和主義者と言われたあのケネデイ大統領が、南ベトナムに軍事介入して、ベトナム戦争を泥沼化させた張本人なのですから、皮肉なものです。マスコミや歴史家によるネーミングは当てにならないということでしょう。

大金持ちのトランプ大統領ですから、只管自国第一主義、保護主義政策を取るので、中国のように領土拡大の野心などありません。

彼は、IMFやEUなど国際組織に対してはかなりの猜疑心を持っており、貿易も多国間協定ではなく二国間で結ぼうとしてます。

スポーツのIOCやFIFAの汚職事件を見て分かるように、国際組織には莫大な利権があります。トランプ大統領は、殆ど仕事しないでその利権だけを独占している国際官僚貴族の腐敗ぶりを見聞したからこそ、敢えて逆方向の自国保護主義に向かったのではないかと勘繰りたくなります。

勿論、アメリカは中間選挙を控えており、「トランプのパフォーマンスは、点数稼ぎ」という批判はよく分かります。

しかし、リベラルのハリウッド俳優が彼を「アホバカ」扱いするなど、あまりにも彼を侮辱するような心無い批判が多過ぎたので、敢えて個人的見解をさらけ出してみました。

これからの展開次第では、「名奉行」から「悪代官」に転落する可能性もありますが、意外と「名君」として名を残すのではないかと思ってます。ただし、米国の歴史教科書で(笑)。

シンクレアって何?アメリカ人が知っていて日本人が知らないこと

名古屋城にて

昨日は、 全米で、地方テレビ局を運営する保守系の放送大手シンクレアが、時と文言を一致させて、一斉に「フェイクニュース批判」のキャンペーンを繰り広げて、日本のメディアでも大々的に取り上げられました。この件については、トランプ大統領もツイッターで加勢したので、同大統領の差し金ではないかという疑惑も浮上してます。

このシンクレアって何なんでしょう? これは、どうやら米国で最も多くの地方局を傘下に持つ業界最大手の放送局らしいですね。昨年は、規制撤廃のおかげで、トリビューン・メディアを39億ドルで買収したとか。

私自身は、米国のテレビ事情はそう詳しくないのですが、以前は、1980年代頃は、ABC、NBC、CBSが「三大ネットワーク」と言って揺るぎない感じだったのですが、90年代辺りから24時間テレビのCNNが隆盛になり、最近では、保守系のFOXが四大ネットワークのトップを走っているんだとか。

FOXは、言わずと知れたあのメディア王ルパート・マードックが社主で、保守・共和党寄りです。

いずれにせよ、彼の国では、保守系メディア花盛りです。(日本も同じかも)テレビの影響力はとてもなく膨大でありますから、これで米国の気の良い大衆は「アメリカ・ファースト」と「保護主義」と「偉大なアメリカ」思想に染まるわけです。

名古屋城

シンクレアについては、まだ日本語では詳しい情報がないようですが、英語で書かれたネット情報がありました。創業者は、電気技師のジュリアン・シンクレア・スミス(1921~93)という人で、現在その息子のデビッド・デニストン・スミス氏(1950~)が会長(社主)を務めています。(1990~2017年は社長)この方、1970年代に米メリーランド州ボルティモアでポルノビデオ販売から仕事のキャリアを開始したようです。

1996年には、売春のおとり捜査で倒錯変態性行為のカドで逮捕され、当時は放送局の社長さんでしたから、シンクレア・ネットワークで薬物カウンセリングを扱ったドキュメンタリーを放送するという「社会奉仕活動」をせよとの有罪判決を受けたそうです。

英語版ウイイペディアには、シンクレアは、社主の政治思想に沿った番組を放送しなければならないとも書かれていますね。最近では放送業界の規制撤廃を求めてトランプ政権に擦り寄っていたと批判されているようです。

なるほどね。そういうことでしたか。

名古屋城

要するに、メディアと社主との関係は切っても切れない関係なんでしょうね。

だからでしょうか、トランプ大統領は先週、ダウ平均株価が一時750ドルも急落するほど、アマゾンに対して課税強化すると脅し、批判しました。

アマゾンの創業者ジェフ・ベゾス氏が、トランプ政権に批判的なワシントン・ポストの社主であることから、(ただし、買収は2013年)、米国では、その意趣返しではないかと巷間言われているそうです。

メディアとは所詮、善悪ではなくて、宣撫活動媒体ってことなんでしょうね。どっちが、錦の御旗を奪って、官軍になるか、反乱軍になるかの違いということなのでしょう。

民主主義社会の場合、「民意」が大いに反映されますから、政治家は、どうしもメディアを制そうとするのでしょうね。

トランプ大統領が可視化した米国の日本占領体制

クロード・モネのジヴェルニーの庭 ©️Hina

◇神保太郎氏のメディア批評

社友の真山君から読むように勧められた今月発売の「世界」(岩波書店)2018年1月号の中の神保太郎著「メディア批評」(2)上すべりするトランプ来日報道―は実に面白かったです。

この神保太郎という人は、筆名で、大手新聞社に勤務するジャーナリストらしいのですが、どなたか不明です。月刊「文藝春秋」の名物政治コラムの赤坂太郎と同じように複数のジャーナリストの代表筆名の可能性もあります。

この神保太郎をネットで検索すると、「メディアの内部にいる人間が匿名でメディアを批判するとは如何なものか」と批判する地方新聞記者の方がおりまして、こんな批判をする当人が、面白いことに、どう画策したのか、今年4月から有名大学の教授になった、と自分のブログに誇らしげに書いてありました。

イタリア・ヴェローナ

さて、神保太郎氏は、11月に来日したトランプ米大統領の日本のメディアの報道の仕方を大批判されております。

安倍首相と一緒に、やれ、霞ケ関カンツリー倶楽部でゴルフをしただの、銀座の高級鉄板焼き屋でステーキを食べただのといった報道ばかりで、肝心要のことが抜けているというのです。

でも、ま、神保先生、それこそが覗き見主義のジャーナリズムの本領を発揮した最たるものじゃないでしょうか(笑)。概して、ジャーナリズムは他人の不幸やスキャンダルや戦争(の脅威)で飯を喰っていることはなきにしもあらずですからね。

◇治外法権を飛び歩いたトランプ大統領

本題に入りますと、トランプ大統領の来日は、戦後、日本が独立を回復してから、歴代大統領がやったことがない空前絶後のやり方だったというのです。

まず、米国から大統領専用機で日本の法律が及ばない、つまり治外法権の軍事基地(東京・福生市の横田基地)から入国し、ここから埼玉県の霞ケ関カンツリー倶楽部に飛びます。ゴルフをした後、ここからヘリコプターで六本木ヘリポートに降り立ち、東京都心の地に足を踏みます。この六本木ヘリポートも日本の法律が及ばない米軍施設で、国会や首相官邸は目と鼻の先にあるのです。

ノンフィクション作家の矢部宏治氏によると、これらの飛行経路である「横田空域」は、日米安保条約に基づいた米国支配の象徴とみなされてきたといいます。つまり、首都圏上空に設定されている米軍専用の空域で、日航や全日空さえ(我が国なのに)米軍の許可がないと飛行できないというのです。

永田町には「日本に反米政権ができたら、米国から刺客がやって来て、横田基地からヘリで六本木に飛び、ひと仕事終えたら横田から出ていく。行動の足はつかないので日本の警察は何もできない」という冗談があるんだそうですね。

初めて聞きましたが、おっとろしいブラックジョークです。

◇いまだに米軍占領下の日本?

こんな事実を大手メディアは、新聞もテレビもどこも、あまり報道しなかったのに、「週刊新潮」11月7日号が、「安倍総理はトランプ父娘の靴を舐めたか」の特集の中で、「戦後72年経てなお、我が国が事実上の『51番目の州』であることがそこに存在した」などと報じています。

つまり、今回のトランプ大統領の来日行為は、いまだ日本は米国の支配下、占領下にあることを白日の下に晒し、「可視化」したと言ってもいいのかもしれませんね。

トランプ大統領の移民半減政策

ハバロフスクのプーシキン像 Copyright par Duc de MatsuokaSousumu

昨日の夕方、会社で何か焦げ臭いな、と思いつつ、仕事が終わって外に出たら、空に2機ヘリコプターが飛び交い、普段より多めの人が歩道に屯して異様な雰囲気。曇りかなあと思っていたら、臭いがある煙が多少充満してました。

お家に帰ってニュースを見たら、築地の場外市場の木造の商店で火災が発生した、とやっていて、それで初めて火事だと分かった次第。案外、現場近くにいても、面倒臭さがらずに、その現場に行かなければ、分からないものです。

ハバロフスク Copyright par Duc de MatsuokaSousumu

昨日のニュースで、トランプ米大統領が永住権(グリーンカード)の年間発行数を100万人から50万人へと半減する移民政策法案を発表しました。

理由は、移民労働者が米国民の職や収入を奪っているからだというもの。

これは為政者として半分正しい主張です。何故なら、為政者としての最大の使命は、自国民が安心して働ける社会を構築することにあるからです。

しかし、そもそもアメリカという国自体は、ネイティヴ・アメリカンを虐殺、略奪して建国し、はるばるアフリカから奴隷を連れてきてプランテーションで富を築き、現代も移民労働者をかなり安い賃金で搾取して成り立っている国ではないのでしょうか。

移民労働者の職を米国民が安い賃金でできるのかどうか他人事ながら心配してしまいます。

毎日新聞の報道によると、共和党側からも反対論が出ており、立法化が実現するか不透明な状況だたいうことですので、果たしてどうなるか。
ハバロフスク Copyright par Duc de MatsuokaSousumu

日本も移民問題については、対岸の昨日の築地場外市場ではない状況です。

トランプ大統領は、「今後は、英語を話し米国経済に貢献できる高い技能を持つ申請者に優先的に永住権を付与する」と説明したらしいですが、早晩、日本の為政者も「今後は、日本語を話し日本経済に貢献できる高い技能を持つ申請者に優先的に永住権を付与する」と宣言するかもしれません。

もっとも、通販大手の楽天が既に社内公用語を英語にして高い技能を持つ外国人を優先してますから、今更何だという話になるのかもしれません。

まさにグローバリズムの最先端です。

しかし、トランプ大統領の方針は、そんなグローバリズムに異議を唱えたことになります。

60年ぶりのゴルフ外交

伊太利亜フィレンツェ

2月10日~12日の日米首脳会談。やれ「大成功だった」だの、「従属おべっかつかい外交」だのと専門家と称する人から一般の人まで、好き勝手放題の感想を並べたてて、喧しいったらありゃしませんか?

トランプ米大統領と安倍首相が二人っきりで、一体何を話し合ったのか、当人と通訳以外誰も分からないのに、周辺から漏れてくる情報をもとに、したり顔で得意気に喋っているだけではないでしょうか。

伊太利亜フィレンツェ

そういう私も、特別にツテがあるわけではありませんから、新聞の活字やテレビの活動写真を通じて知る範囲だけですが、何と言っても驚かされたのが、「冬のホワイトハウス」との異名を持つトランプ大統領のフロリダ州の別荘でしたね。

活動写真を見る限り、まるでヴェルサイユ宮殿みたいな豪華さでした。

何やらトランプさんは、この宮殿を9億円ばかしで手に入れたらしいですね。

ある信頼できるかできないか分からない情報によりますと、トランプさんは、もともと大富豪の持ち主だったこの宮殿を、大富豪が亡くなって未亡人が相続していたことに目を付けて、まず最初にこの宮殿の庭先の海岸を2億円で手に入れて、景観を隠して住みづらくして、本丸を手に入れたらしいですね。

あ、これは未確認情報ですから。あくまでも。

伊太利亜フィレンツェ

今回の日米首脳会談で、最も注目されたのが、ゴルフ外交でした。お二人さんは、何と27ホールも回ったそうですね。

ゴルフ外交には伝統がありまして、ちょうど60年前の1957年に安倍首相の祖父岸信介首相とアイゼンハワー米大統領(いずれも当時)が、ゴルフ外交をして親交を深めたことがあり、それ以来らしいですね。

このアイゼンハワー~岸ゴルフ外交は、ちゃんと米国立公文書館に記録と写真が保存されてまして、今ではネットで誰でも簡単に見ることができます。当時のマッカーサー駐日米大使(GHQダグラス・マッカーサー司令官の甥)が、裏で交渉役として活動した当時の極秘文書が今では公開されておりました。

さて、トランプさんが安倍さんを招待した御自身が所有するゴルフコースの入会金は5000万円、年会費200万円、プレー料金は1時間3万円なんだそうですね。

アメリカには18ホールを3000円以内で回れるパブリックコースが有象無象にありますから、破格的な価格です。

このプレー代について、安倍首相が払うと、回りに回ってトランプさんの懐に入り、これが米国憲法に抵触するとかしないとかで、結局、トランプさんの「奢り」ということで決着がついたそうです。

もっとも、安倍首相も昨年、ニューヨークにある次期大統領(当時)のトランプさんの豪華マンションを電撃訪問して、54万円もするゴルフのドライバーをお土産に持っていったという噂ですから、これでチャラになるのでしょうか?

でも、この54万円の出処は如何に?内閣機密費なんでしょうかね?となると、国民の血税となりますが、真相を御存知の方は教えて頂きたいものです。

トランプさんが可哀想?

伊太利亜フィレンツェ

「弱い者イジメじゃないですかねえ」ー。こう仰るのは進歩主義者として知られる札幌にお住まいの雪祭先生です。

この「弱い者」というのが、アメリカのトランプ大統領のことなので、2度ビックリです。

えっ? トランプ大統領といえば、今や飛ぶ鳥を落とす勢いの、世界で最も高い権力を握った為政者でしょう?

しかも、周囲に大富豪やゴールドマンサックスや将軍様や狂犬まで従えて、自分の意の向くまま、好き放題、やり放題じゃありませんか。

「いやいや、可哀想ですよ。あそこまで世界の首脳やマスコミを敵に回して…。中東・アフリカ7カ国の人々の一時的入国禁止だって、ロイター通信の調査では、米国民の49%が支持してるんですよ。反対の方は41%と少ないんです。

それなのに、既成の新聞やテレビは、小さくしか扱わない。彼は、アメリカ国民から選ばれた正統な大統領なんですよ。

既成マスコミは、何処の国もエリートなんですよ。それも、官僚になりそこなったプチ・エリートだから、権力者に対するやっかみやら当てつけやら僻み嫉みが、一般人より激しいんですよ。

そりゃ、一緒に同じキャンパスの机の隣で並んで座っていた奴が出世すれば、誰だっていちゃもんつけたくなりますよなあ…」

雪祭先生、言わんとすることは、分からないことはないですけどね。

そう言えば、昭和の有名な評論家で、その人の名前で出版社が賞を贈呈している評論家がいましたが、その人は、新聞社からコメントを求められると「賛成?反対?」と聞いたそうですね。

例えば、安全保障問題でも、基地問題でも何でもいいんですけど、賛成でも、反対でも、どちらでも書けるという意味なんですね。

その著名評論家にとって、世情で起きる問題なぞ、どっちでもいいと思ってるんでしょう。まあ、よく言えば、紙一重だと思ってるんでしょうね。政治家じゃないから本人は、何を書いたって責任取る必要もないし、原稿料だけ稼げればいいんですから。

まあ、言葉は悪いですが、活字芸者みたいなもんですよ。

人間的な、あまりにも人間的な…。「節操が無い」と批判する方が間違ってるんですよ。
伊太利亜フィレンツェ

「そういうことです。世の中はそんな単純じゃありません。一人の人間だって、ある時は息子で、ある時は夫で父親、ある時は使用人、ある時は先生と色んな側面を持ってるわけです。

だから、物事は複眼的に見なければならないのです。マスコミが一方的に報道したことを鸚鵡返しに発言する輩が多すぎます。

その点、渓流斎さんとやらも、大分、賢くなってきたようですね。まあ、その歳じゃ、どう足掻いたって、もう手遅れですけどね(笑)。まあ、めげないで頑張って下さい」

ははあ、御意。

私は裃のシワを伸ばしながら、土下座するしかありませんでした。

バノン氏の暴走を止めるのは誰?

伊太利亜フィレンツェ

私は最近は、トランプ米大統領以上に、スティーブ・バノン首席戦略官(63)の言動に注目しています。

経歴は、ハーバード・ビジネス・スクールで名誉(?)修士号などを取得した後、海軍やゴールドマンサックスに勤務し、入閣する前は、ユダヤ系の右派ネットメディア「ブライトバート・ニュース」の編集長を務めていた人です。

アイルランド系のカトリックだそうですが、過激な発言から「人種差別主義者」「女性蔑視主義者」として危険人物視されてきました。

熱烈なトランプ支持者として、大統領選挙の選対責任者に選ばれ、大統領のスピーチや大統領令の草案を作っているものと見られ、トランプ大統領の側近中の側近ブレーンです。

既存メディアを蛇蝎視して、「お前たちは、さっさと敗北を認めて黙ってろ」と放言するなど、彼らしい面目躍如を発揮しております。

伊太利亜フィレンツェ

その白豪主義者バノン氏が昨日、国家安全保障会議(NSC)の常任メンバーに選出されたことから、またまた物議を醸しています。

彼がメンバーに選ばれることは既成路線だったとしても、統合参謀本部議長と国家情報長官がNSCの常任メンバーから除外されたというのは穏やかではありません。

これでは、バノン氏の暴走、いや独裁が目に見えています。NSCは、米国内だけでなく、日本を含む対外、つまり国際戦略に大変大きな影響を及ぼすセクションであることは明白です。9.11以降、米国はイラク・アフガン戦争を起こし、憎しみが憎しみを呼ぶテロ組織を萌芽させる遠因も作りましたからね。

気になるのは、彼のアジア人蔑視です。大国アメリカの政権中枢にいるバノン氏が、日本人を含むアジア人から、また植民地主義時代に戻って搾取することしか考えないようなら、今から遅くはないので、対策を考えるべきではないでしょうか。

そんな中、世界各国の首脳が、トランプ大統領による入国制限の混乱について批判するメッセージを発表しているというのに、日本の安倍首相だけはだんまりを決め込んでいるのが気になります。

トランプ大統領は、悪徳保安官?

伊太利亜フィレンツェ・ウフィツィ美術館

アメリカのトランプ大統領が、シリア、イラク、リビアなど中東・アフリカ7カ国からの入国を一時的に禁止する大統領令を署名したおかげで、米国内では大混乱をきたしていると、大々的に報道されています。

米国内の空港では、入国を拒否された家族や会社や関係者と見られる人々の抗議デモがありました。

テキサス・レンジャーズで活躍しているダルビッシュ投手の父親は、イラン人なので、息子の応援にも行けないかもしれない、と地元ダラスのメディアは報じています。

それにしても…。

メキシコ国境に壁をつくる、などといった公約は、大統領選挙のための単なるパフォーマンスだと世界中の多くの人は見ていましたが、冗談でも見せかけでも何でもなく、本気で着々と進めています。

伊太利亜フィレンツェ・ウフィツィ美術館

今日発売の「週刊現代」の見出しを見て、思わず苦笑してしまいました。

トランプ大統領について、「こいつ、本物のバカかもしれない」なぞと書いているんですからね。彼が日本語を読めたら、名誉毀損で訴えるかもしれませんねえ。

いやはや、世知辛い世の中になってきたものです。

伊太利亜フィレンツェ・ウフィツィ美術館

トランプさんは、明白にバカではないでしょうが、事実誤認が激しいところがある人だということは、日本人の多くが思っています。

例えば、彼は日米自動車貿易の不均衡を主張されておられますが、現状は日本から米国への輸出は2.5%の関税を掛けられているのに、米国車の日本への輸出関税はゼロなのです。

トランプ大統領が不平等だと主張するのなら、日本からの米国輸出関税をゼロにするべきでしょうね。

今の安倍政権は、属国意識が強くて頼りないので、不平等条約を改定した実績を持つ井上馨卿か陸奥宗光卿の登場をお願いしますか?

そして、彼は米軍の駐留経費は、各国全額負担しろ、と迫っておりますが、既に日本は駐留経費の74.5%も負担しているのです。同じ、敗戦国のドイツなんか、わずか32.6%だというのに…。

日本の右派識者でさえ、「これ以上負担すれば、米軍は日本の傭兵になってしまう」と指摘するぐらいですからね。

私は、トランプ大統領がバカだなどとは言いません。商才に長けた頭のキレる人でしょう。しかし、思い込みが激しい過剰な自信家であり、西部劇に登場する悪徳保安官に見えます。

大統領と言えば、かつては尊敬の対象だったのに、トランプさんの品に欠ける軽さのおかげで、すっかり格が落ちて、今では軽蔑の対象になってしまった感じがします。

※注=渓流斎ブログは2016年6月13日に書いた「あめりかは王政復古」で、秋の大統領選で、「トランプ大統領」になることを早くも予言しておりました!