靴の中敷きを巡る哲学的考察

 いつも堅い話題ですと、読者離れが、人流のように拡大するのではないかと思い、本日は日常茶飯事のお話をー。(それにしても、霞ケ関辺りが率先して、マスコミも頻繁に使うようになった「人流拡大」というのは凄い言葉ですね。コロナ禍がなければ、意味不明です。今年の流行語大賞になるのではないでしょうか?)

 本日は、靴のお話です。というか、靴の中敷きのお話です。

 例のフィンランド製のスニーカー「カルフ」(実は、フィンランド生まれの中国製だった!)を購入したら、実に履き心地が良かったので、もう一足購入した話を随分前にこのブログに書いたことがあります。最初に買ったブラックは、確かにエアクッションが効いて、実に足取りも軽く歩けるのですが、二足目に買ったブルーのカルフは、どうもエアクッションの具合がブラックと比べて悪く、同じ製品なのに、色が違うと「こうも違うものか」と違和感を覚えていました。

D社の靴の中敷き 何と!こちらが裏だったとは!

 そこで、ある人から薦められて、靴の中敷きを替えてみることにしました。結構、有名なメーカーらしく、1足分、ドラッグストアで2200円ぐらいで買えました。

 そして、どうにか装着して歩いてみましたが、右足はどうにか歩けるのですが、左足がきつくて、痛くて、痛くて、200メートルも歩けず、自宅に戻ってしまいました。

 たかが、中敷きとはいえ、微妙な差があって、なかなか難しい。説明書には、スニーカーでも使えると書いてありました。せっかく購入したのですが、処分するしかないかなあ、と思っていました。。。

 さてさて、話は変わって、東京・銀座を歩いていたら、上の写真の看板を見つけました。

 「コロナワクチン接種券、ご提示でドリンク1杯 又は シェリー(10年熟成)とレーズンのアイスクリームをサービス!!」と書かれていますね。

 「商魂逞しい」というか、「背に腹は代えられない」といった感じでしょうか。品の良さでは全国一の銀座ですから、このような看板を掲げるのは、この店舗ぐらいかもしれません。(テイクアウト以外、用もないのに、この店に電話しちゃ駄目ですよ!=笑)

 私もいつか行ってみようかしら?ー恐らく、64歳以下にもワクチン接種券が行き渡って、あと数カ月でこの看板も消えることでしょう。「ジャーナリスティックな風物詩」というか、案外、「歴史的アーカイブ」になるような貴重写真になるかもしれません(笑)。

【追記】1

 靴の中敷きですが、どうもおかしいと思ったら、裏と表を逆にして靴の中に入れてました!道理で窮屈だったことか!

 正しく挿入したら、クッションが効いて少し歩きやすくなりました。靴の中敷きメーカーさん、大変失礼致しました。

【追記】2

中敷きだけで5000円以上する靴もあるそうです。同じ靴なのに、値段が千差万別なのは、「その秘密は中敷きの値段の違いにあり」と言う人もいます。そして、中敷きが1ミリ違っても履き心地が違うと断言する人もいます。いやあ、単なる靴の中敷きなのに、実に奥が深い❗️

 

コロナ禍に5人以上で会食した菅首相が陳謝=銀座のステーキ店で

銀座「博多なぎの木」の鯵の開き定食 950円

 「首相動静」の12月14日(月)にこんな記述が見られます。

 午後8時50分、東京・銀座のステーキ店「銀座ひらやま」着。自民党の二階俊博幹事長、林幹雄幹事長代理、プロ野球ソフトバンクの王貞治球団会長、俳優の杉良太郎氏、政治評論家の森田実氏らと会食。

 これが大問題になりました。この会食は、「Go Toトラベル」事業を28日から来年1月11日まで全国一斉に一時停止すると発表した直後のことで、会食参加者は7人。政府の新型コロナウイルス感染症対策分科会も、感染拡大を防ぐため会食人数は「5人以下が望ましい」と訴えていたからです。

 「首相の一日」を代表して張り付いて取材する通信社の番記者の「動静」には書かれていませんでしたが、毎日新聞によると、参加者7人の残りの一人は、タレントのみのもんた氏(76)だったようです。通信社の「動静」は何で、みのさんのような有名人を省いたのでしょうか?分かりません。いずれにせよ、参加者は、感染した場合の重症化リスクが高い70代以上でした。

 コロナ禍の御時勢ですから、率先垂範して、忘年会を自粛すべき立場である菅首相も、さすがに観念したのか、16日、官邸での政治記者の「ぶらさがり」に応えて、「国民の誤解を招くという意味で、真摯に反省している」と陳謝しました。素直に謝罪したことには、国民としても驚きましたけどね。

「銀座ひらやま」会社から近いので見に行ってきました。新橋演舞場の真ん前。敷居が高く中には入れましぇ~ん

 それ以上に、「偶然の一致」で驚いたのが、会食した場所である東京・銀座のステーキ店「銀座ひらやま」のことです。この渓流斎ブログの12月4日の記事「ランチで2~3万円はとても、とても=『銀座百点』12月号を読んで」で取り上げたばかりだったからです。

 この記事では、作曲家三枝成彰さんの銀座の贔屓のお店のことについて触れ、こう書きました。

 新橋演舞場近くにあるステーキ店「ひらやま」は、「肉好きの方には是非一度、行っていただきたい」と三枝先生は仰いますが、ランチが1万5000円~2万円、ディナーは5万円~6万円が相場のようです。

  菅首相さまご一行は、お一人最低5万~6万円のディナーを召しあがっていたと思われます。御飲食代は、官房機密費から出ているでしょうか?失礼、下衆の勘繰りでした。杉良太郎さんは「(世界の王さんを交えて)野球談議に花を咲かせた」とか仰ってましたが、事実上、政権を運営している二階幹事長が出席しているわけですから、それだけじゃないはずです。まあ、またもや下衆の勘繰りはやめておきましょう。

 全盛期には、テレビのレギュラー番組が16本、推定年収6億円を誇っていたみのもんた氏は、最近、パーキンソン病を患っていることを公にしたり、週刊誌には「40歳年下の”介護恋人”との“老いらくの恋”、彼女に贈与した1.5億円マンション」などと書かれたりしてましたが、お元気な御様子。そうじゃなければ、忘年会に参加できませんからね。

 私自身は、自警団のように、5人以上で会食した菅首相を非難する気になれませんが、人選というか、参加者の組み合わせには意外に感じました。

博打の才能のない人は投資に向かない

 コロナ禍で皆、イライラしているんでしょうか?

 今朝の通勤途中、自宅近くの狭い道を渡ろうとしたところ、右横から来た自転車がいつの間にか迫っていて、気が付いたら、猛スピードで後ろを走り抜けました。その際、自転車に乗った50歳前後の男から「このジジーが…」などと人格を否定する言葉を散々吐いて通り過ぎました。

 自転車なら歩行者とぶつかりそうになったら向こうから止まっても良さそうなものです。もともと、私の住んでいる所は、人間の住むような所ではない民度の低い所ですから、こういう身勝手な自己中心的な人間だらけですが、さすがに一日、嫌ーな気分に襲われました。

 まあ、世の中変ですよ。

 これだけ、コロナ禍で飲食店や洋品店が倒産し、失業者もあふれ出してきたというのに、株も金も仮想通貨のビットコインも値上がりしています。24日にはニューヨーク・ダウが史上初めて3万ドルの大台に乗せましたし、それにつられて、日本の日経平均もバブル期以来29年ぶりに2万6000円台に乗せ、本日も2万6500円台と高値が続いています。

 巷では「Go to キャンペーン」の見直しが始まり、またまた不況風が吹き始めたというのに、一体、どうしたことでしょうか? 

 相場はさっぱり分かりませんね。素人でも、知ったかぶりをしている玄人でも、予測できません。これは、はっきり断言できます。

 ということで、本日は、持っていた世界最大級の投資運用会社である米国系ETFを売却してしまいました。勤務中に取引したわけではなく、前夜、「指値」で注文を出していたら、軽く売れてしまいました。終値は私の指値より遥かに高値で終わりました。

 実は、このETFは、コロナ禍の第一波に大暴落し、3月頃は、一時300万円近い損失を出していました。「これでは2,3年塩漬けにするしかないなあ…」と諦めかけていたのですが、半年ちょっとで回復し、昨日ギリギリ、購入価格を少し上回る価格を確保できるようになったので思い切って売却したのです。でも、揺れ幅の大きさが恐ろしいですね。さすがに300万円近い損失になったときは顔が青くなりましたから、自分自身、あまり博打に向いていないんでしょうね。これからは地道にやっていくしかないかもしれません。

下谷の居酒屋「鍵屋」 創業1856年

 そして、今日は、昼休みにS銀行の銀座支店の口座を解約してきました。この口座は、3~4年前に、悪友から勧められてドル建てのファンドを購入した際、取引銀行としてつくったものでした。そしたら、北朝鮮がミサイルを発射したと何とかで、ファンドが暴落して、目の玉が飛び出るぐらいの損失を出して、結局そのファンドは解約せざるを得なくなりました。いい勉強させてもらいましたよ。

 あまり良い思い出がない銀行でしたし、通帳も判子もなく(サインでした)、カードだけでしたので、リモートによるタブレット操作で案外スムーズに解約できました。以前、このブログに書きましたが、ポイントを稼ぐために、携帯電話も通販も証券も損保も電気もR社に変更したので、銀行もR社に口座を作ったのでした。あまり銀行口座を沢山持っていても、わけが分からなくなってしまうので、このS銀行を解約したわけですが、すっきりしました。

 これでR社のポイント奴隷に成り果てましたが、今のところ、スマホも買い物も順調です。後悔してません。人間がせこくできているのか、この銀行カード(デビッドカード)で何かを利用すると、わずかながらポイントが付くので、得した気分になります(笑)。

下谷の「鍵屋」

最後に、渓流斎流投資の極意です。

●投資をする際、銀行、証券、投資コンサルタント、金融のプロには近づかない。

●自分で理解できないファンドや外貨建て投信などは絶対に購入しない。

●自己研鑽を積み、情報収集と勉強を怠らず、最後は自己責任で投資する。

●個別銘柄なら、コロナ禍関連の製薬会社とか、あおり運転に備えたドライブレコーダー会社とかニュースを追っていればすぐ分かる。

●ゼロ金利時代のしがない世の中で、自分の資産を守り、増やすには投資するしか他にない。

●とはいえ、投資は博打なので、全ての財産を失うリスクもあり、自信がない人は最初からやらない。

以上、失敗経験者の語ることですから確かです。

 アメリカンドリームなど成功譚は、聞いていても心地よいかもしれませんが、誰もがそれから学んで、夢を実現できるわけではありません。誰もがウォーレン・バフェットにはなれないのです。

 哀しい哉、人間は成功よりも失敗からしか学習できないのです。これは私自身が人生経験で学んだ真理です。