博打の才能のない人は投資に向かない

 コロナ禍で皆、イライラしているんでしょうか?

 今朝の通勤途中、自宅近くの狭い道を渡ろうとしたところ、右横から来た自転車がいつの間にか迫っていて、気が付いたら、猛スピードで後ろを走り抜けました。その際、自転車に乗った50歳前後の男から「このジジーが…」などと人格を否定する言葉を散々吐いて通り過ぎました。

 自転車なら歩行者とぶつかりそうになったら向こうから止まっても良さそうなものです。もともと、私の住んでいる所は、人間の住むような所ではない民度の低い所ですから、こういう身勝手な自己中心的な人間だらけですが、さすがに一日、嫌ーな気分に襲われました。

 まあ、世の中変ですよ。

 これだけ、コロナ禍で飲食店や洋品店が倒産し、失業者もあふれ出してきたというのに、株も金も仮想通貨のビットコインも値上がりしています。24日にはニューヨーク・ダウが史上初めて3万ドルの大台に乗せましたし、それにつられて、日本の日経平均もバブル期以来29年ぶりに2万6000円台に乗せ、本日も2万6500円台と高値が続いています。

 巷では「Go to キャンペーン」の見直しが始まり、またまた不況風が吹き始めたというのに、一体、どうしたことでしょうか? 

 相場はさっぱり分かりませんね。素人でも、知ったかぶりをしている玄人でも、予測できません。これは、はっきり断言できます。

 ということで、本日は、持っていた世界最大級の投資運用会社である米国系ETFを売却してしまいました。勤務中に取引したわけではなく、前夜、「指値」で注文を出していたら、軽く売れてしまいました。終値は私の指値より遥かに高値で終わりました。

 実は、このETFは、コロナ禍の第一波に大暴落し、3月頃は、一時300万円近い損失を出していました。「これでは2,3年塩漬けにするしかないなあ…」と諦めかけていたのですが、半年ちょっとで回復し、昨日ギリギリ、購入価格を少し上回る価格を確保できるようになったので思い切って売却したのです。でも、揺れ幅の大きさが恐ろしいですね。さすがに300万円近い損失になったときは顔が青くなりましたから、自分自身、あまり博打に向いていないんでしょうね。これからは地道にやっていくしかないかもしれません。

下谷の居酒屋「鍵屋」 創業1856年

 そして、今日は、昼休みにS銀行の銀座支店の口座を解約してきました。この口座は、3~4年前に、悪友から勧められてドル建てのファンドを購入した際、取引銀行としてつくったものでした。そしたら、北朝鮮がミサイルを発射したと何とかで、ファンドが暴落して、目の玉が飛び出るぐらいの損失を出して、結局そのファンドは解約せざるを得なくなりました。いい勉強させてもらいましたよ。

 あまり良い思い出がない銀行でしたし、通帳も判子もなく(サインでした)、カードだけでしたので、リモートによるタブレット操作で案外スムーズに解約できました。以前、このブログに書きましたが、ポイントを稼ぐために、携帯電話も通販も証券も損保も電気もR社に変更したので、銀行もR社に口座を作ったのでした。あまり銀行口座を沢山持っていても、わけが分からなくなってしまうので、このS銀行を解約したわけですが、すっきりしました。

 これでR社のポイント奴隷に成り果てましたが、今のところ、スマホも買い物も順調です。後悔してません。人間がせこくできているのか、この銀行カード(デビッドカード)で何かを利用すると、わずかながらポイントが付くので、得した気分になります(笑)。

下谷の「鍵屋」

最後に、渓流斎流投資の極意です。

●投資をする際、銀行、証券、投資コンサルタント、金融のプロには近づかない。

●自分で理解できないファンドや外貨建て投信などは絶対に購入しない。

●自己研鑽を積み、情報収集と勉強を怠らず、最後は自己責任で投資する。

●個別銘柄なら、コロナ禍関連の製薬会社とか、あおり運転に備えたドライブレコーダー会社とかニュースを追っていればすぐ分かる。

●ゼロ金利時代のしがない世の中で、自分の資産を守り、増やすには投資するしか他にない。

●とはいえ、投資は博打なので、全ての財産を失うリスクもあり、自信がない人は最初からやらない。

以上、失敗経験者の語ることですから確かです。

 アメリカンドリームなど成功譚は、聞いていても心地よいかもしれませんが、誰もがそれから学んで、夢を実現できるわけではありません。誰もがウォーレン・バフェットにはなれないのです。

 哀しい哉、人間は成功よりも失敗からしか学習できないのです。これは私自身が人生経験で学んだ真理です。

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