デビッド・ボウイと八幡巻

北野天満大自在天神宮

うまいめんこい村の白羽へこ作村長です。

京洛先生が、昨日、デビッド・ボウイに関する記事が19日付の地元の京都新聞に掲載されていたというので、送ってくださました。

ただ、著作権の関係で、転載できないのが残念です。今、京都新聞のHPを検索してみましたが、もう既に、消えていました。恐らく、過去記事は、有料会員のみが読めることになっているのでしょう。

その記事によると、先月69歳で亡くなったロック歌手デビッド・ボウイさんは、宝酒造(伏見区)のテレビCM撮影(北区西加茂の臨済宗南禅寺派「正伝寺」)で京都を訪れ、その空いた時間に、東山区の古川町商店街のうなぎ店「野田屋」にぶらりと寄って、八幡巻を買ったところを、写真で撮影され、その写真を店頭に飾っていたら、ボウイさんの死後、往年のファンが次々と押し寄せてきたという話でした。

もっとも、店主の田中秀穎さん(76)さんは「当時は誰なのかも分からなかった。後でとても有名な歌手だと聞いて、いただいた写真を飾ったら、お客さんが増えた」と言うぐらいですから、ちょっとピンボケ。

新聞記事の写真には、ボウイさんに応対する若かりし頃の店主も写っていますが、キャプションがいけない。

「デビッ ト ボゥイ」と汚い手書きで書いているんですからね。猫に小判、豚に真珠です(笑)・

ついでながら(笑)、京洛先生の「解説」は以下の通りです。

…「古川町商店街」というのは、蹴上、岡崎方面から三条通りを西に向かって南側の疎水沿いに東山通りに抜ける古くからある商店街です。京都を舞台にしたテレビドラマのロケにも使われる場所です。

此処に生前、デビッド・ボウイがぶらりとやってきて、商店街にある、川魚屋さんで「八幡巻(やわたまき)」を買った、というわけです。その時の写真を店に飾ったらお客が増えた、というのですから、これも「あやかり」ですね。

八幡巻は京都の八幡村(現在の八幡市)で生まれた郷土料理です。

昔から八幡はゴボウの産地で、味付けしたゴボウの軸に、地元で採れたウナギ、ドジョウを巻いてタレをつけて作ります。関西特有で、関東、坂東地域ではないでしょう(笑)。京都市内の川魚屋の店先に行けば、何処でも売っています。ボウイはおそらく珍しいので興味を持ったのでしょうね。

ボウイさんがCM撮影された「正伝寺」には、愚生も行ったことがありますが、比叡山を借景にした眺めは、ボウイさんならずとも、誰しも感動すると思いますね。

このお寺の廊下の天井には、伏見城落城の時に、血痕が残った廊下の板を用いた「血天井」が残されています。このことを住職や関係者がボウイさんに教えたかどうか定かではありませんが、同記事によると、ボウイは庭園を眺めて涙を浮かべていたというのは、そのことを思い出したのかもしれませんね。…

なるほど、そういうことでしたか。

小生は八幡巻はいまだかつて食べたことも見たこともありませんので、また、京都に行く機会があれば、、挑戦したいと思っています。

京都は、ビル・ゲイツやスティーブ・ジョッブズらがお忍びでしばしば訪れ、座禅を組んだりしていたと言われています。

最先端の荒波の中で、身体を張って勝負している人は、異人さんでも、古都京都に惹かれるのですね。

ちなみに、ジョブズらがお忍びで通っていた京都の寿司屋や蕎麦屋は、あまりにも高過ぎて店名は忘れてしまいました(笑)。

いや、悔しいから、調べたら、寿司屋は「すし岩」(下京区)、蕎麦屋は「晦庵 河道屋」(中京区)でした。いずれも、洛中にありますね(笑)。