日本ボクシング連盟会長辞任事件について

銀座「保志乃」鯖一夜干定食1080円(赤羽村長に対抗して少し贅沢しました)

台風13号の影響で、ここ両日の都心は気温が26度程度と意外に涼しいので面食らってます。つい先日まで、39度だの40度だのと言ってましたからね。これからまたぶり返すかもしれませんが。(岐阜県美濃市は本日41.0度記録しました!)

こんな猛暑は日本だけかと思ったら、スペインとポルトガルで8月4日に何と、46度を超えたんだとか。また、お隣の韓国では8月1日、北東部の江原道洪川で同国で観測史上最高の41.0度を記録したそうですね。

消防庁によると、4月30日~8月5日の熱中症による救急搬送者数が全国で7万1266人となり、統計を取り始めた2008年以降で過去最多。死者は138人にも上ったそうです。救急搬送以外で熱中症で亡くなった方は含まれていないということで、この数字よりさらに多いことになります。

地球温暖化を否定する学者さんは、これでもまだ、否定しますかね?

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この1週間、日本ボクシング連盟の山根明会長のスキャンダルで、「辞めろ」「辞めない」の内紛がとうとう、今日8日の本人の辞任という形で決着しました。

山根会長の「容疑」が「助成金の不正流用」や「奈良判定」と言われる審判への圧力などでしたが、不正流用といっても、240万円を3分割して他の2選手に分け与えた話で、本人が私物化して自分のポケットに入れたわけではない。奈良判定は、エリート官僚がよくやる「忖度」みたいなもので、決定的な証拠はなし。もし、事実なら審判こそ共犯になる事件でしょう。

ということで、最初ラジオでニュースを聴いていたので、それほど、悪質な話じゃないんじゃないかな、と思っていましたら、本人がテレビ出演して、そのイデタチからして裏社会の人間と間違えるほどの強烈なキャラが立った個性の持ち主。これじゃ、テレビのディレクターや週刊誌はほっておけませんよね。連日、ワイドショーでお顔を見かけるようになりました。(会社でつけっぱなしのテレビでチラッと見ただけですが)

山根会長がテレビでかなりのバッシングに遭っている姿を見て、「何か裏があるな」と直感しましたので、今日は久しぶりに「週刊新潮」を買ってしまいました。そこには、テレビや新聞が決して報道しないことが書かれていたので、何となく構造的な裏の背景が分かりました。

山根会長は40年ほど前に韓国から日本に帰化し、その複雑な出自などにも触れていましたが、ま、一種のクーデターみたいなものなんでしょう。

片や、山根会長は若い頃に、山口組の「殺しの軍団」と恐れられた柳川組の柳川次郎組長にお世話になっていたこと。片や、告発者側の澤谷廣典・前近畿大学ボクシング部総監督は、山健組の傘下団体に出入りし、小指が欠損していることなどを、それぞれ本人も認めていました。

山根会長によると、澤谷総監督がコーチ相手に暴力事件を起こしたため、近畿大学を辞めさせたことから、それを澤谷氏が逆恨みしたのではないかといいます。(澤谷氏は、その暴力行為を認めています。)

ただ、会長職の任期が「終身」というのは、やはり問題がありましたね。

私はスポーツは純粋で、政治的影響を受けるものではない、という綺麗事をよく耳にしますが、スポーツほど政治的なものはないと思ってます。今年になって、日大アメフト部事件や、レスリング監督によるパワハラ事件など立て続けに不祥事が起きましたが、権力を握った者は必ず腐敗するといった格言が証明されたようなものです。

そう思いませんかねえ?

内藤選手を応援します

WBCフライ級タイトルマッチで反則行為を働いた亀田大毅選手の処分が明日、日本ボクシングコミッション(JBC)から発表されるようなので、注目したいと思います。

 

亀田は、サミングといって、クリンチした瞬間にグローブを内藤選手の目の中に入れようとしたり、太股を狙ったり、態と頭突きで、チャンピオンの右まぶたを切ったり、全く悪役レスラー並の暴行を働いていました。

私は、JBCのファイティング原田会長が現役だった頃からボクシングは見ていますが、こんなヒールは見たことがありません。

一方のチャンピオンの内藤大助選手は清々しいスポーツマンで、大変な苦労人で、大変な努力家であったんですね。

子供の頃、「いじめられっ子」で、両親の離婚で極貧の生活を強いられ、あだ名が貧乏を逆にした「ボンビー」だったこと。ボクシングは20歳から始め、世界には3度目の挑戦で、30歳過ぎになってやっと王座の手をつかんだこと。チャンピオンになるまでは、生活ができず、アルバイトで食いつないだこと等を今回、初めて知りました。

ボクシングは昔から「ハングリースポーツ」と言われてきましたが、平成の時代に、まだ、こういう選手が残っていたのか、と感激しました。言葉遣いも穏やかで、亀田の挑発に乗ることがありましたが、最後に「国民の皆様の期待に応えることができました」と発言してくれたので、スカッとしました。

それにしても、TBSの実況は、「独占商品」である亀田に一方的に加担してひどいものでしたが、私は断然、内藤選手を応援します。

疑惑の出来レース

話題のボクシングWBA世界ライトフライ級タイトルマッチ、第一位ファン・ランダエタ(ベネズエラ)対同級二位、亀田興毅の試合を見ましたか?

夜の7時半からTBSが大々的に「亀田兄弟物語」を放映し、試合が始まったのは、9時前。9時54分には決着をつけなければならないのに、判定に持ち込まれ、結局、亀田の王者獲得が決定したという疑惑のレース。放送時間の2時間半のうち、30分はコマーシャル・タイムでした。

私はなぜ、疑惑レースと書くのかというと、亀田は、初回にダウンを喫したからです。大昔に、ボクシングの取材をしたことがありますが、ダウンを喫すれば、ポイントは、相手より、「-2」の差が付きます。試合は、最終12ラウンドにまで持ち込まれましたが、亀田は、ランダエタから一度もダウンを奪うことができませんでした。ということは、2点差を挽回するのは不可能だったはずなのです。しかも、終盤では何度も、亀田がぐらつく場面がありました。ポイント的に逆転できるはずがありません。

それが、ジャッジの判定は2-1で亀田の勝ちだったのです。

これは、裏に、からくりがあって、「経済波及効果」を狙ったとしか言いようがありません。亀田にはすでに、サントリーをはじめ、明治製菓など大手企業がスポンサーになっています。みすみす、「金になる木」を手放すはずがありません。30分のコマーシャルを見せ付けられて、確信しました。

恐らく「負けた」ランダエタは、亀田以上のファイトマネーをもらって、意気揚々と母国に引き上げたはずです。

「番組」では、亀田が「このチャンピオンベルトを親父に捧げます」と、結局、安物のお涙頂戴ドラマで終わりました。

嫌あなものを見てしまいました。