話題のボクシングWBA世界ライトフライ級タイトルマッチ、第一位ファン・ランダエタ(ベネズエラ)対同級二位、亀田興毅の試合を見ましたか?
夜の7時半からTBSが大々的に「亀田兄弟物語」を放映し、試合が始まったのは、9時前。9時54分には決着をつけなければならないのに、判定に持ち込まれ、結局、亀田の王者獲得が決定したという疑惑のレース。放送時間の2時間半のうち、30分はコマーシャル・タイムでした。
私はなぜ、疑惑レースと書くのかというと、亀田は、初回にダウンを喫したからです。大昔に、ボクシングの取材をしたことがありますが、ダウンを喫すれば、ポイントは、相手より、「-2」の差が付きます。試合は、最終12ラウンドにまで持ち込まれましたが、亀田は、ランダエタから一度もダウンを奪うことができませんでした。ということは、2点差を挽回するのは不可能だったはずなのです。しかも、終盤では何度も、亀田がぐらつく場面がありました。ポイント的に逆転できるはずがありません。
それが、ジャッジの判定は2-1で亀田の勝ちだったのです。
これは、裏に、からくりがあって、「経済波及効果」を狙ったとしか言いようがありません。亀田にはすでに、サントリーをはじめ、明治製菓など大手企業がスポンサーになっています。みすみす、「金になる木」を手放すはずがありません。30分のコマーシャルを見せ付けられて、確信しました。
恐らく「負けた」ランダエタは、亀田以上のファイトマネーをもらって、意気揚々と母国に引き上げたはずです。
「番組」では、亀田が「このチャンピオンベルトを親父に捧げます」と、結局、安物のお涙頂戴ドラマで終わりました。
嫌あなものを見てしまいました。