名倉有一氏の「恒石重嗣年譜」とモーツァルトの曲、何だっけ?

 在野の近現代史研究家で、NPO法人インテリジェンス研究所特別研究員の名倉有一氏から「恒石重嗣年譜」の資料が、メール添付で小生にも送られて来ました。579ページという膨大な資料で、おっ魂消ました。

 恒石重嗣(つねいし・しげつぐ、1909~96年)という人は、太平洋戦争中、陸軍参謀本部参謀(宣伝主任)兼報道部員として敵の戦意喪失を目的としてラジオの宣伝放送「ゼロ・アワー」「日の丸アワー」等を担当した元陸軍中佐です。謀略放送ということで、戦後、戦犯容疑でGHQに2年間で23回も出頭したといいます。東京ローズ裁判のからみや、捕虜を強制的に謀略放送に使った容疑だったようです。その後、出身地の高知市に戻り、不動産業などで生計を立てていたようです。陸士44期ということで、あの瀬島龍三と同期ですね。

 もし、御興味が御座いましたら、インテリジェンス研究所のホームページにも掲載されておりますので、そちらをご参照ください。

 恒石重嗣と同じ1909年生まれの文学者には大岡昇平、中島敦、花田清輝、長谷川四郎、太宰治、松本清張、まど・みちお、飯沢匡らがおり、多士済々です。

 さて、先日、CDプレーヤーを買い換えた話をこのブログに書きました。しばらく聴けなかったCDがやっと聴けるということで、喜び勇んでかけようとしましたが、曲名が分かりません。

 モーツァルトの曲です。「ジャガジャガジャガ ジャガジャガジャガジャ ジャッジャ チャラララッチャチャ」というメロディだけは鮮明に思い浮かぶのに、何の曲かさっぱり出てきません。でも、最初は高を括っておりました。ディヴェルティメントの何番かではないか、という薄っすらとした確信があったからでした。そこで、持っているCDの中の全てのディヴェルティメントを聴いてみました。が、どれも違う? ディヴェルティメント15番変ロ長調でもありませんでした。

 おっかしいなあ?それなら「管楽器のための協奏曲」かな?ということで、フルート協奏曲やホルン協奏曲やオーボエ協奏曲など手当たり次第に聴いてみましたが、どれも違います。モーツァルトはわずか35年の生涯でしたが、作品は厖大です。K626と言われていますが、ジャンルも交響曲、室内楽から宗教曲、オペラまで作曲しています。まさに大天才です。

 そっかあ、もしかして、私の頭の中でグルグルと回っている「ジャガジャガジャガ ジャガジャガジャガジャ ジャッジャ チャラララッチャチャ」という旋律は交響曲39番だったかなあ?ということで聴いてみましたが、これも違いました。ああ、もう分からん、ということで奥歯に物が挟まった感覚でしたが、この日は諦めました。

 それが、一日経った本日、「もしかして、ヴァイオリン協奏曲かもしれない」と急に思い当たり、これまた持っているCDを手当たり次第に聴いてみましたら、やっと見つかりました。「ヴァイオリン協奏曲第4番ニ長調」の第1楽章アレグロでした。

 私が文字で示した「ジャガジャガジャガ ジャガジャガジャガジャ ジャッジャ チャラララッチャチャ」というメロディが出てきますよ(笑)。

 この曲を聴くと凄く元気が出ます。

【追記】2023年9月10日(日)

 渓流斎ブログの愛読者であるYさんから連絡があり、思い出せない曲があったら、グーグルの「鼻歌検索」があるので、試してみては如何ですか?と教えてもらいました。早速、チャレンジしてみましたが、あまりにも鼻歌が下手くそで音痴なのか、うまく行きませんでした。

 でも、iPhoneを使って、CDで曲をかけながら「この曲何?」と聞いたところ、曲名だけでなく、交響楽団名からヴァイオリン奏者まで提示し、そのCDが買えるサイトまで辿り着けるようになっていたのです。これには吃驚。

ピアノ買っちゃいました=気晴らしのためですが、何か?

  暗い個人的な話ではありますが、昨年は、長年親しかった友人に先立たれてしまったり、理由も分からず没交渉になった友人もいたりして、心に穴が開いてしまいました。正直、何か悪いことしたのかなあ、と自分自身を責めてばかり。心が不安定でずっと落ち込んでおりました。

 少年だったら非行に走れることでしょうが、気の弱い小市民としては、ひたすら、この難局を耐えるか、馬鹿なことをするしかありません(笑)。

 馬鹿なことというのは、今はコロナで旅行もできないし、友人たちと酒盛りも出来ないので、たった一人で、上野の洋食「黒船亭」とか銀座の仏料理「ポール・ボキューズ」とか、目の玉が飛び出そうな高級料理店に行って散財する程度の話ではありますが。

 でも、このまま、ずっと、暗く沈んだ生活を送っていくわけにはいきません。

 そこで、思い切って、電子ピアノ(ヤマハ Pー45)を買ってしまいました。

 ネット通販を見ていたら、急に欲しくなってしまったのです。しかも、天下のヤマハの88鍵なのに3万9700円と実に安い!私が使っている「TUMI」のバックパックが4万円もしましたから、「えっ?バッグよりピアノの方が安いの!?」と思わず、クリックしてしまいました。

 そのピアノは、写真で見ただけなので、大きさも重さも分かりませんでした。安いので、膝にも載せても弾けるおもちゃのようなシンセサイザーかと思っていました。

 そしたら、送られてきて吃驚。幅132.6センチ、高さ15.4センチ、奥行き29.5センチ、重さ11.5キロ。私の書斎の机は結構大きいので、楽勝かと思ったら、とても収まり切れません。箱の大きさだけでも部屋に置けば寝ていられません。

 仕方がないので、専用スタンド(Lー85)も買いました。これが8770円。ついでに、夜間に心置きなく弾けるように、ヤマハの専用ヘッドホン(HPHー50B)も買いました。これが2980円。付属のペダルがとてもチャチで使いにくいので、ハーフペダル機能に対応した専用ペダル(FC3A)も奮発しました。これが3645円。

 これらを合算すると、結局、5万5095円。…あれっ? ネット通販を事細かく見ると、これらのセット料金で5万円以下のものもありました。なーんだ。最初からセットで買えば、安くついたんだあ、とガッカリです。

ジョンとヨーコ(1979年8月、上野・洋食「黒船亭」) ※お店から特別の許可を得て撮影しております

 自宅にピアノがあるのは、20年ぶりぐらいです。最初は、学生の頃、実家に住んでいた時、私はお坊ちゃまですから、両親にお願いして買ってもらいました。ヤマハの「電気ピアノ」でしたが、確か、30万円ぐらいでした。今の価格なら50万円以上の感覚です。学生の身分ではとても買えません。

 ピアノは、幼児ではなく、学生時代から始めた上、独学でしたから全く上達しません。35歳を過ぎてから、先生について習いました。それまで主にビートルズの曲でしたが、今度はクラシックです。ソナチネから始め、モーツァルトの「トルコ行進曲」とかバッハの「インヴェンション第1番」など弾けるようになりましたが、ショパンやリストやドビュッシーともなると、#と♭があまりにも多くて(笑)、全くお手上げ。先生のところには2~3年通ったでしょうか、途中で挫折してしまいました。先生も家庭内の愚痴が多く、あまり情熱がなかったので、少し醒めてしまいました。

 となると、私の家には鬼が棲んでいますから、いつの間にか、ピアノはなくなり、何冊もあった楽譜も消えてなくなってしまいました。

 あれから20年。ついに念願のピアノを再び手に入れたのです!

 しかし、年を取ったせいか、指が動かん!! 

 それでも、今は、楽譜がないので、ジョン・レノンの「イマジン」とか、サイモンとガーファンクルの「明日に架ける橋」とか、バッハの「インヴェンション」とかを一生懸命に思い出しながら弾いて遊んでおります(笑)。

 3万9700円の電子ピアノですが、デモ曲が入っていたり、「グランドピアノ」だけでなく、「ハープシコード」や「ビブラフォン」「オルガン」など音色も変えられたり、どういうわけかスマホのiPhoneに接続して、何か出来たりするようなのです。

 年を重ねると、もうロックはキツイので、これからは、何かジャズ風の曲を勝手に作って、遊ぼうかと思ってます。

 これで少しは気が晴れるのではないかと思っています。

【追記】2022.3.5

「明日に架ける橋」はもう少しで思い出せそうです(笑)。このピアノは、ポール・サイモンが弾いているかと思っていたら、ラリー・ネクテルという天才ミュージシャンだったことが分かったことを2016年11月25日付渓流斎ブログ「レッキング・クルーのいい仕事」に書いております。併せてお読みください。

 会ったことがない私の祖父髙田正喜は昭和19年9月に40歳の若さで病死しましたが、音楽教師でした。朝から晩までベートーヴェンのソナタなど毎日のように弾きまくっていて、祖母が「ご飯ですよ」と呼び掛けても、「うるさい」と言って聞かなかったそうです。

 ピアノは私ではなく、祖父が弾いているような気がします。

価格破壊と技術革新でDVDが安く買えるように

 大学ではフランス語を専攻したこともあり、若い頃は、明治の人みたく「西洋かぶれ」でした。見るものも、聴くものも、つまり、美術も音楽も、泰西絵画やロック、クラッシック音楽一辺倒でした。年を取ると、雪舟や光琳、若冲、北斎などの方が遥かに好きになってしまったのとはえらい違いです。

 やはり、日本人は、「侘び寂び」に落ち着くものなのでしょう(笑)。

 それでも、若い頃、実現できなかったものは、いまだに尾を引いています。例えば、ズバリ、オペラ鑑賞です。泰西絵画は色んな国に旅行して、美術館で直接、見ることができましたが、オペラとなると、そう簡単にチケットも手に入らず別です。クラシック音楽なら、何とかCDを買い揃えて、バッハでもモーツァルトでもベートーヴェンでもブラームスでも、かなり聴くことができましたが、やはり、オペラの場合、CD音源だけ聴いていてもピンときません。

ドビュッシー:歌劇「ペレアスとメリザンド」(フィリップス)CD 6000円

 何と言っても、日本人にとってオペラの敷居が高く、手が届かなかったのは、その価格です。今でこそ、新国立劇場が出来て、以前より安くはなりましたが、世界最高峰のウィーン・フィルの「引っ越し公演」ともなると10万円以上は覚悟しなければなりませんからね。

 オペラは、舞台は諦めて映像を見ることにすると、かつてはビデオかレーザーディスクでした。それが、当時でもかなり高い。安くても8000円とか1万円とかでした。

ドビュッシー:歌劇「ペレアスとメリザンド」(グラモフォン)DVD 1980円

 そしたら、本当に吃驚大仰天です。今では、オペラのDVDがCDよりも安く買えるんですね。上の写真の ドビュッシー:歌劇「ペレアスとメリザンド」(グラモフォン)、ピエール・ブーレーズ(1925~2016年)指揮、ウェールズ・ナショナル・オペラ管弦楽団のDVD(1992年録画)が何と、たったの1980円 だったのです。

 このDVDは、銀座の山野楽器で購入したのですが、そのきっかけは、映画の「METライブビューング」の新聞広告でした。METとは、勿論、ニューヨークのメトロポリタン歌劇場のことです。演目に「カルメン」「椿姫」「セヴィリアの理髪師」などが並び、「いっちょ、全部、観てみるか」と思ったのです。鑑賞料金は3200円、「ワルキューレ」は4200円となっていました。私は歌舞伎も映像版で見ても抵抗はないので、早速、観に行こうと思いました。

 それと並行して、NHKラジオの「まいにちフランス語」応用編で「たずねてみよう、オペラ座の世界」を今年1~3月に放送、7~9月に再放送されて聴いておりましたが、他にも今まで鑑賞したことがない「くるみ割り人形」や「ジゼル」「ホフマン物語」なども取り上げられていて、是非とも一度観たくなり、色々と、ネットで検索していたのです。

 そしたら、このドビュッシーのオペラ「ペレアスとメリザンド」のDVDがわずか1980円で販売していることを知ったのです。 私がかつて購入していた「ペレアスとメリザンド」の「音しかない」CDが、1993年頃、初めてCD化されたフルネ指揮、コンセール・ラムール管弦楽団による名盤(1953年録音)とはいえ6000円もしましたからね。

 実は、ドビュッシーは私の学生時代の卒論のテーマの一つでしたが、「ペレアスとメリザンド」のオペラを一度も観ることができなくて、それでも偉そうに論文を書いていましたからね(苦笑)。

モーツァルト:歌劇「フィガロの結婚」(グラモフォン)2DVD 2970円

 結局、コロナ禍で映画館に足を運ぶのも面倒臭くなり、通販でオペラのDVDが、昔のCDよりも安く買えることを知って、今、少しずつ、購入し始めています(笑)。先日、今度はモーツァルトの「フィガロの結婚」を買ってしまいました。カール・ベーム(1894~1981年)指揮のウイーン・フィルで、フィガロがヘルマン・プライ(1929~98年)、スザンナがミレッラ・フレーニ(1935~2020年)、伯爵がフィッシャー・デイスカウ(1925~2012年)、伯爵夫人がキリ・テ・カナワ(1944~)という私の学生時代は雲の上の人のような存在だった歌手が演じています。(気が付いたら、今では殆ど亡くなってしまい残念です。もう映像でしか見られません)

 とにかく、デフレか何か知りませんが、価格破壊と技術革新に驚きながら、私はその恩恵を受けています。若い頃は、オペラがこんなに安く、簡単に観られるとは思ってもみませんでした。長生きはするものです。

世界三大料理に挑戦=トルコ料理もそうなんですか?

 やられたあーーー

 釈正道老師が、自ら「釈悪道」と名乗って、ケチを付けてきました。

  渓流斎ともあろうお人が、「遅かりし、蔵之助」とは! 「仮名手本忠臣蔵」では「遅かりし、(大星)由良助」です。蔵之助も大間違い。本物は大石「内蔵助」ですからねえ。他人のミスに気が付くのは超キモチイイー。          匿名マスク希望の釈悪道より。

 ググググ…、昨日書いた記事の間違いの御指摘ですが、まさに正論、合っていますからグーの音も出ません。恐らく、蛇のように執念深い釈正道老師は、この間の借りを返そうと、何か機会がないかと目を皿のようにして私のブログを毎日、細かく点検していたに違いありません。悔しいですが、私の負けです。やられたあーーー

 さ、気分を換えて、困った時の「銀座ランチ」です。

 その前に、「世界の三大料理」とは何か、釈正道老師は御存知でしょうかねえ?(笑)。フランス料理、中華料理はすぐ出てくるでしょうが、三番目はすぐには出て来ないはず。あれ?イタリア料理かなあ?ドイツ、イギリス、アメリカ料理は論外だし、まさか、和食かなあ…?

 ムフフフフ、残念、答えはトルコ料理でした。何でえ? はい、私も何でかなあ、と思います。一体誰がそう決めたんでしょうか? それすら分かりません。

 そもそも、三大料理と言ってもフランスに本格的料理を伝えたのは、1533年、仏王アンリ二世と結婚したイタリアのメディチ家のカトリーヌ の料理人と言われていますからね。となると、三大料理は、フランス料理ではなく、本家本元のイタリア料理のはずです。当時、ナイフとフォークもイタリアからフランスに持ち込まれたといいますから、何をか言わんやです。

 儘よ。本日はその世界三大料理の一つ、トルコ料理に挑戦してみました。

野菜スープ

 注文したのは、ミックスケバブ・ランチ 1100円です。

 最初に出てきたのが、野菜スープでした。初めて食したと思いますが、どうも、微妙な味でした。美味いのか、美味くないのかと言えば、滅法、美味いのです。トルコは地政学的にも、アジアとも、ヨーロッパとも言われていますが、その欧州とアジアの味が微妙にミックスされたような、何とも表現のしようがない味でした。クセになりそうでした。

 世界史に出てくるオスマントルコ帝国の最大勢力機の18世紀には、ハプスブルク帝国の首都ウイーンにまで迫まりました。モーツァルトの「トルコ行進曲」もその時に作曲されたと言われてます。が、これまた記憶で書いているので、またまた、釈悪道の野郎に間違いを指摘されそうです。くわばら、くわばら。

チキンとビーフのケバブ

 ケバブは、チキンとビーフがありましたが、両方味わいたかったので、ミックスにしました。んー、ごめんなさい。期待したほどじゃなかったかなあ。味付けもちょっと辛かった。

 むしろ、写真右のトルコ・パンが絶妙に美味かったでしたね。

トルコ・ティー

 東京都内では、12日(月)から新型コロナウイルスの緊急事態宣言に準じた措置が取れる「まん延防止等重点措置」が発令されたので、お客さんは疎らでした。

 そのせいなのか、注文していないのに、お店の人が「トルコ・ティー」をサービスしてくれました。メニューを見たら、250円もしました。うーむ、これも普通の紅茶と味は変わらず、トルコらしさは分かりませんでしたけど。

 勿論、会計の際、お店の人から「また次もお願いします」と、目を見つめながら念を押されてしまいました。

 嗚呼、また、行かないわけにはいかなくなってしまいましたねえ。

モーツァルト生誕250周年

トムラウシ山

公開日時: 2006年12月18日

今年、2006年はモーツァルト生誕250周年でした。1月生まれなので、ほとんど1年近く過ぎてしまいましたが、日本でも各地で記念コンサートが開催されていたことでしょう。と、変な書き方をするのは、結局、今年は、いや、今年だけでもないのですが、一度もクラシックのコンサート会場に足を踏み入れることはなかったからです。専ら、CDを聴いていました。

もう15年前の1991年。モーツァルト没後200年の記念の年では、本当に足繁くコンサート会場に通ったものです。年間80回近く聴きました。この年を前後して発売されたCD190枚付きの「モーツァルト全集」(小学館)全16巻 https://www.mls.ad.jp/sanseidou/gokabon/mozart/ を45万円くらいの値段で買った覚えがあります。

でも、15年も経ち、これほどインターネットが普及するとは思いませんでしたね。今では、ネットでモーツァルトの楽譜600曲以上が無料で手に入るという記事を読みました。

http://dme.mozarteum.at/mambo/index.php?option=com_frontpage&Itemid=1&lang=en

早速、ホームページを覗いてみました。できれば、ドイツ語ができれば便利ですね。楽譜といっても、モーツァルトの手書きの直筆がPDFでアップされていました。学術研究者用に近いので、プロ中のプロしか読みこなすことができないでしょう。記事によると、公開直後の4日間で1200万件以上のアクセスがあったそうです。恐らく、このうち、ほとんどの人は楽譜を読みこなせないので、退散したことでしょう。

いずれにせよ、すごい時代になりました。