トリノ冬季五輪

トリノ冬季五輪が開幕しましたね。でも今のところ、日本選手の成績は芳しくありません。

残念ですね。応援が足りないせいかもしれません。

スポーツというのは確かに自らやって楽しむものですが、「観客」として応援することも立派なスポーツだという気がしてきました。こんなことを言うのも恥ずかしいのですが、かつて私はスポーツ記者をやっていたことがあり、冬季五輪は、札幌やインスブルックやレークプラシッドやサラエボならはっきり覚えているのに、リレハンメルだの、アルベールビルとなると全く覚えていません。その頃、スポーツ取材から離れていたせいで、ほどんど見なかったからです。

選手となると、黒岩彰や橋本聖子なら詳しいのですが、それ以降のメダリストとなるとあまりピンとこないのです。

アイデアマンで知られる日本サッカー協会の川口会長がJリーグのチェアマンだった頃、「12番目の選手がサポーターだ」というようなことを発言していました。そう、スポーツは観客としてでも参加しないと、印象に残らないのです。思い入れが全く違うのです。お金がかかった競馬なら尚更かもしれませんが…。

ということで、トリノ五輪は「感動」してみようかと思っています。早く、日本のメダリストが出てこないかなあ。

観念が限界を作る

もうすぐトリノ冬季五輪(2月10日-26日)です。

「氷の街」帯広はスケートの盛んな所です。長野五輪金メダリストの清水宏保選手をはじめ、十勝ではこれまで43人のオリンピック選手を輩出していますが、今回のトリノ五輪でも、スピードスケート代表20人のうち、半分の10人が十勝出身です。

清水選手は31歳になりましたが、今回めでたく4回目の五輪代表に選ばれました。

その清水選手の名言。

「固定観念がその人の限界を作る」

現在、スピードスケート男子500mの世界記録は、加藤条治選手の34秒30です。昨年11月に米国ソルトレークシティで開かれたW杯でマークしました。それまでは、清水選手の34秒32で、加藤選手と同じリンクで2001年3月に出したものでした。

人類は、34秒台の壁を破ることができるか?

清水選手は「33秒台は可能」と言い切っているのです。無理だと思えば、それが固定観念となり、限界を作って、実現不可能だ、と言っているのです。

これは、スポーツの世界だけに当てはまることではないのではないでしょうか。

普段の生活でも、仕事でも、最初から「駄目だ」と諦めてしまったら、何もできない、ということを示唆していると思います。

勿論、何かを実現するためには、準備と学習と不断の努力が必要であることは言うまでもありませんが、成功している人の十中八、九は「Big mouth」、つまり大口叩きです。自らにプレッシャーをかけて、思いを遂げています。

「良い、悪い」の話ではなく、なるほどと思ってしまいました。

道を究めた一流選手の発言には重みがあります。