文楽初春公演と初戎

明けましておめでとう御座います。大阪の難波先生です。昨日は「10日えび(戎)」でした。関東よりも関西、京阪神の方が賑やかですね。もしかして、関西以外の日本人は知らないかもしれません。

ところで、不肖は新年1月7日(月)に国立文楽劇場に初春公演を見てきましたが、今年は文楽の人形芝居もさることながら、「10日戎」の前触れを味わうこともできました。

 10日付の、関西の各紙夕刊は全国の恵比寿神社の総本社で、西宮市内にある「西宮神社」での、参拝の一番乗りを競う「福男」の神事を写真入りで大きく報じています。

 早朝6時の開門と同時に、全力疾走して一番乗りを競う神事で、今年の「一番福」は広島県福山市から来た22歳の消防士だったそうです。5000人が参加したということですが、昔から商いが盛んな京阪神は、七福神で商売繁盛の「恵比寿さん」信仰が盛んです。皆さん、福笹を買いに神社に出かけますね。

 ちなみに、七福神の中で、恵比寿さんだけが日本の神さまで、残りの六福神は、インドか中国の神さまです。

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 上の写真は「国立文楽劇場」のロビーに飾られた今宮神社の宝恵籠行列に参加する蓮台とその案内です。この蓮台に人形遣いの豊松清十郎と文楽人形が乗って、この行列に参加するわけで、その前触れの宣伝です。賑やかに宝恵籠行列が繰り広げられたと思います。

また、恵比寿さんと言えば「鯛」ですが、やはりロビーに近所の「黒門市場」から贈られた大きな、立派な睨み鯛がデーンとおかれていました。凄いでしょう(笑)。


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「初戎」は各神社とも1月8日から始まり12日まで5日間、賑やかに開かれます。

何処も「宝恵籠行列」やいろいろな行事が繰り広げられます。

ちなみに、関西では「三大恵比寿神社」とは、兵庫県の西宮神社、大阪の今宮神社、京都の恵比寿神社のことを指します。

大阪の今宮神社は、船乗り込みや、ミナミの繁華街を歌舞伎役者、落語家、芸能人が加わった宝恵籠行列が繰り出したりします。

京都の恵比寿神社は祇園にあるので、舞妓さんの福笹授与などがあり、其々その土地柄が滲み出ます。

以上 本年も宜しく御願い申し上げます。

【京都の旅】西陣 今宮神社の「今宮祭」

こんにちは、皆さん。
迂生は”西陣のお祭り”と言われる、今宮神社の「今宮祭」が、5日から行われるので、一足先に、昨日、同神社に参拝に行ってきました。
 ポスターにあるように「神幸祭(しんこうさい)」は、5日、6日が「湯立祭(ゆたてさい)」、13日は「還幸祭(かんこうさい)」です。
 神幸祭は三基の神輿を中心に大勢の人が氏子区域を行列して歩き廻ります。
「湯立祭」は、同神社の境内で大釜にお湯沸かし、神楽女が笹の束を熱湯にくぐらせ、勢いよく参拝客に笹からしたたるお湯を浴びせかけます。お湯を浴びると、「無病息災」に過ごさせるという習わしです。例年、大釜の周りには、大勢の参拝の人が集まるのですが、今年も大勢の人がお湯を浴びにやってくると思いますね。
 今宮神社は正暦5年(994年)創建ですが、”玉の輿神社”の異名もあります。なぜだか分かりますか? 江戸時代、西陣の八百屋の娘の「お玉さん」が徳川家光の側室になり、お玉さんは5代将軍綱吉を生みます。
  あの有名な「桂昌院」です。女性乍ら「従一位」まで、位を昇りつめたわけですね。庶民の出身でしかも女性がここまで出世したわけで、文字通り「玉の輿」です。桂昌院は京都のいろんな神社仏閣に寄進していますが、信心深い人だった、と言えるでしょう。
  もし、皆さんに愛嬢がおられ「玉の輿」にのられる可能性があれば、一度、今宮神社に”お宮参り”されたらどうでしょうか(笑)。
 同神社の参道には、千年は続くという、あぶり餅のお店が二軒あります。「いち和」と「かざりや」です。
白味噌を使い、炭火で香ばしく焼いた、あぶり餅の味は、何とも言えません。
 「いち和」は創業1000年、「かざりや」は400年です。「いち和」は、もともとは「一文字屋和舗」が正式名称だったのですが、いまでは略して「いち和」になっています。
 昨日は「かざりや」で食べましたが、両者で、味が微妙に違うようです。「かざりや」の方が、少しだけ辛いような気がします。いずれにしろ、1000年、400年も続くというのは大変なことです。

 商売は時代によっては、浮き沈みがあり、道楽息子がいたりして、おかしくなり廃業する、と思うのですが、それだけ「商い」を続けられる、というのは凄いことですね。

昨日も、「かざりや」は、お客さんで一杯でした。時代劇のロケにも頻繁に使われていますが、新緑に囲まれて、境内周辺は、紅葉の青葉が際立っていました。

  この近所の新大宮通には「さかい」という冷やし中華の美味い店があります。今度、上洛されたらご案内しましょう。
以上 うまいめん食い村の村民第1号こと京洛先生でした。
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