公開日時: 2008年3月20日
最近、山本夏彦さん(1915-2002年)のコラムを無性に読みたくなることがあります。
稀代の毒舌家でへそ曲がり。戦前礼賛者で、国家主義者、新しい教科書をつくる会賛同者…色々と人は言いますが、私自身は肩書きは気にしません。
熱心な読者ではないので、彼の本をすべて読んだわけではないのですが、時折、彼の書いたフレーズやタイトルがふと頭に浮かんできたりするのです。
・何用あって月世界へ
・愚図の大忙し
・茶の間の正義
・私はダメな人…
「新薬の出現によって、百年このかた人は死ななくなった。ほんとは死ぬべき人が生きてこの世を歩いている」
「マジメ人間というものは、自分のことは棚にあげ、正論を吐くものである」 なんていう迷言もありました。 凡人が言葉にできないことを、スパッと言ってくれるので痛快なのです。 今日は、彼の「人生、死ぬまでの暇つぶし」というのが、フト出てきました。 まあ、クヨクヨしても始まらないーという励ましの言葉として受け取っています。
ネットサーフィンしていたら、彼の怖ろしい言葉が出てきました。
「実社会は互いに矛盾し、複雑を極めている。それは他人を見るより自分を見れば分かる。 自己の内奥をのぞいてみれば、良心的だの純潔だのと言える道理がない」
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