143年ぶりに「茅の輪」が出現=京都・八坂神社

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おはようございます。京都の京洛先生です。新型肺炎が世界中に蔓延して、2020年「東京五輪」どころではありませんね。

トランプ米大統領は「非常事態宣言」を出しました。「大統領再選」の危機感と言えますが、これもトランプ独特の一芝居です(笑)。僅か5兆円か、6兆円くらいで、非常事態が解決、解消できるわけありませんよ。

 日本では、「東京五輪」の開催決定権も無い、小池百合子・東京都知事が偉そうにマスコミ相手に色々喋っていますが、そのコメントの背景も解説せずに垂れ流すマスコミというのは何ですかねえ?小池さんの東京都知事選の事前運動か、PRを手助けしているだけの話です。取材する側にその自覚がないのですから、本当に情けない話です。

 クラスター(cluster)とかいう「感染集団」は、新型肺炎のことだけでなく、裏読みできないマスコミ自体が感染集団みたいなもので、はっきり言って、ただの烏合の衆ですよ。

京都・八坂神社  Photo Copyright par Kyoraque-sensei

ところで「祇園祭」の勧進元である京都・八坂神社では6月30日から始まる夏越の神事の「茅の輪」が、新型肺炎の蔓延もあって、三か月も早く、境内に登場しました。

御覧の通り143年ぶりに夏以外に「茅の輪」が  Photo Copyright par Kyoraque-sensei

 本来の「茅の輪のくぐり」は、新年から半年間にたまった穢れを払い、無事、夏を越せるよう、無病息災を願う神事なのです。

 今回の茅の輪は、八坂神社境内の「疫(えき)神社」と、本殿西側の二か所に設けられ、謂れが書かれた説明を読んで茅の輪をくぐる人が相次ぎ、「これで肺炎に罹らずにすむ」と喋りあう女性の姿が目立ちました。

「これで、肺炎に罹らずに済むわいな…」  Photo Copyright par Kyoraque-sensei

 八坂神社の記録では「夏越の祓え」以外で、「茅の輪」が設けられたのは明治10年(1877年)のコレラの大流行以来143年ぶりだということです。明治10年といえば、西南戦争が起きた年です。

 貴人も、以前、北野天満宮で「夏越の祓え」で茅の輪くぐりをされたことがありましたね。その時は青々とした茅(かや)を使っていた、と思いますが、今回の茅は時季外れでもあり、八坂神社に保管されていた茅を使った、ということで青々としていません。でも、ご利益は不変ということです。

以上

 いやあ、いつもながら、タイムリーなリポート有難う御座います。西南戦争の明治10年以来の茅の輪だなんて、今、凄い時代に生きているんですね。

 実感できました!

正しく怖れよ? 新型肺炎

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 後の世に語り継がれるであろう「新型コロナウイルス騒動」は、ここまで世界的に拡散するとは、思いも寄りませんでしたね。最初にニュースになった頃、テレビに出てきて、「ヒトからヒトには感染しません」と見栄を切っていたお医者さんは、今は何処に行ったのでしょうか?

 とにかく、メディアは大騒ぎです。人を宣撫して、たぶらかして、モノを買わせるのがテレビの重要なお仕事なんでしょうが、騒ぎ過ぎです。当局の言う「正しく怖れましょう」って、どういうこと? これでは、パニックにならない方がおかしいくらいです。こんな時期こそ、個人の見識と良識と教養と鑑識眼と世間知が試されます。

 冷静になりましょう。

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 とはいえ、現実は見つめなければなりません。最近の報道は過剰なので、私自身の信用度は7割ぐらいに抑えています。残りの3割は、マスコミ業界で言うところの「ウラを取る」ことで、情報の精度を高めることにしています。

 昨日は、大手代理店の社員が新型コロナウイルスで陽性と診断されたことから、東京の本社ビルに勤務する同社グループの社員全約5000人に対して、当面、在宅勤務とすることを決めた、とのニュースがあったので、今朝確かめてみました。

 皆様も御存知のA氏です。やはり、本当に「自宅待機」でお仕事されていました。通勤地獄に遭うことがないので、うらやましいと思ったら、「雑談する相手がいなく、緊張感がない」とか。あらま、贅沢な悩みだこと(笑)。

 何しろ世界的な大会社ですから、自宅で「テレビ会議」が何度か行われるようです。「それって、監視されているんでしょ!?」と聞いたところ、「まあ、悪く言えばそうかもしれませんが、良く言えば安否確認です」との答え。忠誠心が違います。

 私のような小さな会社は、テレビ会議なんて無理な話ですが、世の中、どんどんテレワークの時代に移行しているんですね。例のクルーズ船 「ダイヤモンド・プリンセス」 号での集団感染で、自治体職員や検疫官までも感染したため、霞が関の官庁や地方自治体でも一部テレワークに切り替えているようです。そんなものは、「未来社会」の話で、随分先のことだと思っていたら、もう時代が追い付いてしまっていました。

 一方、日本政府のウイルス対策は後手後手に回っているようです。今朝の新聞では、「ダイヤモンド・プリンセス」 号に乗船していて陰性で解放された人の投書が載っていましたが、軟禁中は「政府からの説明はほとんどなかった」と暴露していました。

 国会では、厚労相が「対策は万全であります」と自信満々に答弁してましたが、何か怪しくなりました。政府の危機管理は果たして大丈夫なんでしょうか?

 人は危機の時こそ、真価が問われるのではないでしょうか。