宮内庁御用達。銀座の老舗の「新富寿司」に行ってきました。
やはりこわいお店でした。40代後半の親方と20代後半の若手の二人で、客を品定めしてねめ回し、席はガラガラに空いているのに「そこに詰めて座って」などと指図されました。「あー、まずったなあ」というのが第一印象でした。
昼飯時。先客は金持ち風の親子3人連れ。娘さんは20代前半の感じでした。中小企業の3代目といった感じの旦那さんは、銚子のピッチがあがって、バカバカ注文してましたが、恐らく3人で10万円くらいいったんじゃないでしょうか。
親方は「お飲み物は!」と客の顔を見ないで言うので、最初、私に聞かれたかどうかわからなかったのですが、どうもそうらしいので、小さな声で「お、お茶でいいです…」というのが精一杯。「あがり」などと業界用語を使えば、どやされる雰囲気でした。
「何にしましょう!」と言うので、「い、い、いちにんまえで…」と俯き加減で注文しました。10分くらい待たされて出てきたのが、鮪とスミイカと鰹と穴子と縞鯛とイクラと玉子と河童巻きの8カンだけ。茶碗蒸しも汁物もなし。
お金を払おうと、席を立ったら「そこに座ってて」と命令されてしまいました。
締めて2,625円。
味は?
わかりませんでした。
とても池波正太郎にはなれませんね。