重力とは空間の曲がりが引き起こす現象=Newton別冊「相対性理論」

 ほぼ毎日のようにブログを書き続けているのですが、それほど反応はありませんし、一体、どんな方がお読みになっているのか想像すらできません。まるで「暖簾に腕押し」です。でも、FacebookなどのSNSに投稿すると、信じられないくらいの速さと量とコメントで反応がありました。

 私自身、Facebookはやめたはずでした。しかし、9月1日に書いた「100年前の関東大震災直後に起きた不都合な真実」は、地味な記事とはいえ、我ながら重要だと思ったので、なるべく多くの人に読んで頂きたいという願いで投稿してしまいました。ただ、何となく、多くの意思のある方がお読みになって頂いていることを確認できましたので、Facebookへの投稿は、これで味を占めることなく(笑)、また、控えることに致します。出来ましたら、直接ブログにアクセスして頂きますれば、主宰者として恐悦至極に存じまする。

 さて、残りの人生、「理系人間」に転向したことを以前、このブログに書きました。私はゴリゴリの文系人間で、正確には、理系人間にはなれませんので、今後はなるべく、理科系の学問も勉強して、理数系の思考に頭を切り替えることを目指すということです。

 ということで、Newton別冊「相対性理論」(ニュートンプレス)を読了しました。実に、面白かった、と言わせてください。「お前に相対性理論が分かるのか?」という声が聞こえそうですが、「はい。ある程度分かりました。人間として生まれて、この理論に触れることが出来て最高の幸せです」と答えておきます。

 正直、私がこの本によって相対性理論が「理解」できたのは、本来ならあるべき複雑な数理式が極力、最低限しか採用されていなかったからではないか、と後から思いました。つまり、ゴリゴリの文系人間でも分かるように易しく書かれていると言っても良いでしょう。

浮間舟渡

 前回、この本を取り上げた時、時間が伸びちぢみする話(例えば、東京スカイツリーの地上階と高さ450メートルの展望階では、時間の進み方が約5京分の1ほど違う)などを書きましたが、この本の後半では、空間が歪んだり、曲がったりすることが主に紹介されていました。こんな感じですー。

 ・質量が空間を曲げ、空間の曲がりが重力を引き起こす。つまり、重力とは空間の曲がりが引き起こす現象なのだ。(70ページ)

 ・「質量」とは、物体の「動かしにくさ」を表す量です。一方の「重さ」とは物体に掛かる「重力の大きさ」を表す量です。(104ページ)

 ・天体が時空をゆがめ、物質をとらえ、光を曲げるブラックホールは、1916年の一般相対性理論で証明されていたが、実際に、ブラックホールの画像をとらえたのは、その100年後の2019年4月だった。(楕円銀河「M87」の中心に存在する超巨大ブラックホール)

 ・アインシュタインは一般相対性理論を構築後、電磁気力と重力を統一する「統一場理論」を目指したが、未完に終わった。現在でもまた完成されておらず、世界中の理論物理学者が、量子論と一般相対性理論の融合という夢の実現に邁進している。(目下、最有力な理論として、素粒子を「点」ではなく、「ひも(弦)」だという「超ひも理論」が期待されている)

 ・一般相対性理論は、重力を受けた物体は、最も歳を取る道筋を通ると主張する。それが放物線だ。

 ・ゼロ以上光速(秒速30万キロ)未満の速度でしか進めない粒子を「タージオン」(地球や銀河なども)、常に光速でしか進めない粒子を「ルクシオン」、常に光速より速く進む粒子を「タキオン」と呼ぶが、もし、超光速タキオンを使って通信を行うことが出来れば、理論的には、過去への通信が可能になる。

 ・光速の60%という猛スピードで進むことが出来る宇宙船が開発され、地球を旅立つとして、地球で10年経ったのに、宇宙船内では8年しか経っていないという理論が成り立つ。

・・・まあ、こんな感じの理論を私はこの本で学びました。

 嫌な人間関係や、思い通りにならない人生にウジウジしているより、「理系の学問は何と潔いものなのか!」と悟る方が健康的(メンタルヘルス)に良いかもしれませんぜよ。

パラレルワールドもタイムマシンも出来るかもしれない?=ミチオ・カク著、斉藤隆央訳「神の方程式ー『万物の理論』を求めて」を読了して

 昨日、ミチオ・カク著、斉藤隆央訳「神の方程式ー『万物の理論』を求めて」(NHK出版)を読了しました。「嗚呼、面白かった」と言いたいところですが、理解できたのは7割ぐらいかな、というのが正直な感想です(苦笑)。

 これは以前にもこのブログに書きましたが、後半に量子論が登場してから、俄然、難しくなります。例えばー。

 ひも理論の超対称性といった要素は、無用でもなければ物理学に適用できないわけではもないことは認めなければならない。超対称性が存在する証拠はまだ見つかっていないが、量子論に潜む問題の多くを取り除くために欠かせないことは分かっている。超対称性は、ボソンをフェルミオンで相殺して量子重力理論を悩ます発散を取り除くことで、長年の課題を解決することができる。(174ページ)

 なんて言われても、日本語として辛うじて字面は読めても、うーん?どうゆうこと?と思ってしまいます。やはり、修行が足りない。

 でも、著者を批判しているわけではありません。一般の人でも、生まれて初めて相対性理論や量子論に触れる人でも分かりやすく基本的に説明してくれます。しかも、現代の最先端の理論物理学は、この相対性理論や量子論を統合した「万物の理論」を構築しようとしています。でも、いまだその理論は確立せず、そもそも相対性理論と量子論が統合できるわけがないという学者もいるようです。

 今後どうなるのか? 素人はその推移を見守るしかありませんが、少なくとも「まだ分からないことが分かった」ことは収穫ではありませんか!

銀座

 著者らが提唱する「超ひも理論」によると、我々が、縦、横、高さの三つの座標で定義される空間を動く三次元の存在だと思い込んでいるが、それは幻かもしれないといいます。本当は、我々は、ホログラムのような中で生きているかもしれないし、我々が体験している三次元の世界は、本当は十次元や十一次元である現実世界が落とす影に過ぎないかもしれないというのです。そう言われてもねえ。。。。しかも、本文では十一次元の世界とはどうゆうものなのか、素人に分かりづらいだろうと著者は思ったのかどうか知りませんが、説明がありません。

 十一次元の世界とは何か? 調べてみると、我々が実感できるのは縦、横、高さの三次元の世界で、見えたり、触ったり、匂いを感じたりすることができます。これに時間が加わると四次元の世界になります。でも、超ひも理論となると、この四次元以外に七次元の世界もあるというのです。この七次元は触ることも見ることもできず、「余剰次元」とも呼ばれますが、素粒子にぐるぐる巻かれたり折り畳まれたりして確かに存在するというのです。そう言われてもねえ。。。

銀座「割烹 きむら」

 ちなみに、この素粒子というのは、物質を分解していくと、分子や原子になり、さらに分解していくと、電子、陽子、中性子になり、またさらに分解してこれ以上のものにならないもののことですから、もともと、肉眼や普通の顕微鏡では見えないものです。これらの形状は、当初は粒と考えられていましたが、粒ではなく、実は波の性質を持って回転したり、振動するひものようなものではないかという説を唱えたのが、後にノーベル物理学賞を受賞する南部陽一郎氏らです(1970年の弦理論)。これが10次元空間の場に発展した「超ひも理論」(84年)となり、さらに11次元のM理論(95年)に引き継がれたといいます。

東銀座

 そこで、私なりに考えたことは、音楽の平均律です。ド、レ、ミ、ファ…の1オクターブを12等分した音律のことです。明治以降に教育を受けた日本人の多くは、ド、レ、ミ、ファの12平均律は極めて当たり前で常識な話です。しかし、これは西洋音楽が、オクターブを12分割しただけだったのです。トルコでは53平均律があるらしく、インドでは100とか200とかの平均律もあると聞いたことがあります。バイオリンなど弦楽器を例に取れば分かりやすいと思います。ドとレの間の半音としてド#か、レ♭の音がありますが、本来ならドとド#の間にも音があり、またその間にも音があり、音階として使えるはずなのです。それをわざわざ音階として使っているのはトルコの音楽であり、インド音楽になるわけです。

 もっと言えば、人間の耳に聞こえる周波数の範囲(可聴域)は、低い音で20ヘルツ、高い音で20キロヘルツぐらいまでの間だと言われています。それは、人間だけに当てはまることであって、例えば、イルカですと、150ヘルツから150キロヘルツの間なら聞こえると言われています。つまり、音の周波数は無限大にあり、人間が聴こえないからと言って、その周波数の音がないとは言えないわけです。

 先ほどの十一次元の世界で、七次元の世界は余剰次元と言われて、まだ実体が分かっていないのですが、まだ見つかっていないからと言って、「ない」とは言えないことも、今の例え話で共感してもらえるんじゃないかなあ、と思いました。

 何か偉そうなことを書いてしまいましたが、以前もブログに書いた通り、最先端の物理学とは結局、宇宙論です。「万物の理論」が構築されれば、ブラックホールの実体が分かり、我々の世界と同じようなパラレルワールド(並行世界)が宇宙の何処かに見つかるかもしれません。SFの絵空事だったタイムマシンだって、開発されるかもしれません。そう思うと、何かワクワクして、もっと長生きしたいと思いますよね?(笑)。

物理学に苦手意識がなくなったことが収穫です=ニュートン別冊「学びなおし 中学・高校物理」

 むふふふ…。ニュートン別冊「学びなおし 中学・高校物理」(ニュートンプレス)を読了しました。広げたら縦27.5センチ、横42.0センチというデカイ本を小さく折り畳んで、満員電車の中で一生懸命読んでいた老師がいたとしたら、それは私です。今どき、電車の中で勉強している人間は皆無です。。。と思いきや、本日は、司法試験らしき勉強をしている若い人を一人だけ見つけましたが、彼は座ると直ぐ寝入ってしまいました(笑)。

 「学びなおし 中学・高校物理」は、看板に偽りあり、ですね。「ドップラー効果」「慣性の法則」「ボイル・シャルルの法則」といった実に懐かしい用語が出てきましたが、「キルヒホッフの法則」も「波動関数」も、それ以外はほとんど習っていないことばかりです。「学びなおし」にならず、お初に学習させて頂きましたが、お蔭様で、物理学に対する謂れも知れぬ恐怖心はなくなりました。「全て理解できた」などとおこがましいことを言うつもりはありませんが、少なくとも、物理学に対する苦手意識がなくなり、むしろ、非常に好きになりました。

 いやはや、人類が確立した学問の中で、物理学ほど面白い学問はありません、と図々しく言っても過言ではありません(笑)。

Ginza

 この本では、

・重力は距離の二乗に反比例する。

・重力の正体は時空のゆがみである。

・自然界は波(電磁波、電子の波、音波など)に支配されている。

・自然という書物は、数という言語で書かれている。(ガリレオ)

 などといった物理学のキーワードが登場し、文科系の人間でも大いに深く考えさせられました。

 結局、自然科学は、実験で得た仮説を、最終的には数式に当てはめることによって初めて万物に応用が出来る学問だと思いました。アインシュタインが自らの相対性理論らしき理論を、黒板いっぱいに数式を書いて説明講義している写真を見たことがありますが、素人にはさっぱり分かりませんでしたけど(笑)。

 しかも、物理学は象牙の塔には閉じ籠りません。ニュートンの万有引力の法則は、蒸気機関の発明に応用され、産業革命の土台になりました。ファラデーとマクスウェルによる電気と磁気の解明によって、都市に街灯が巡らされ、発電機が発明され、ラジオやテレビの通信にまで応用されました。アインシュタインの相対性理論は、核力の存在を明らかにし、残念ながら本人は関与しなくても原子爆弾の開発につながり、シュレーディンガーやハイゼンベルクらの量子力学は、レーザーを始め、インターネットからスーパーコンピューターの開発に至るハイテク革命にまで応用されました。(実は、この辺りは、ミチオ・カク著、斉藤隆央訳「神の方程式」(NHK出版)からの部分引用です。)

Ginza

 さて、現代の最先端の物理学はどうなっているのでしょうか? 同書によると、現在の物理学者たちは、マクロな世界を記述する一般相対性理論と、ミクロな世界を記述する量子論を融合した「究極の理論」を構築しようと努力しているといいます。

 それは、仮に「量子重力理論」と呼ばれているそうですが、先に引用した「神の方程式」の日系3世の米国人ミチオ・カク(賀来道雄)ニューヨーク市立大学教授(76)もその一人です。彼は、「粒子と波の二面性」を持つ素粒子は点状の粒子とは考えず、長さを持つ「ひも」として考える「超ひも理論」の提唱者です。と、言われても、中学・高校で習ったことはなく、これまた初めて聞く理論です。

 人間、何歳になっても、勉強し続けなくてはいけませんね。時代についていけなくなってしまいます。

物理学、相対性理論、宇宙論、星座関連本を購入=おらあ、理科人間になるだあ

 ありゃまあ、もう7月ですかあ。今年も半分も過ぎてしまいました。まあ、何とまあ。。。

 あまりボヤボヤしていられませんので、本当に久しぶりに大型老舗書店に行って参りました。やはり、本を買うには、ちゃんと書店に足を運ぶのが一番です。それに、全く買うつもりがないのに、「偶然の産物」で見つけた本を買ってしまう楽しみがあります。ネット通販だと、最初から買うものが決まっていて、ピンポイントで購入するのは便利でしょうが、偶然の産物にありつけることはありません。それに、書店に同じような類書があると、自分にとって何が一番合うのか、手に取って確かめることが出来ますからね。

 私はもういい年なのですが、年を取っても、何歳になっても「変身願望」があります。私自身は、高校生以来文系で、歴史や文学、哲学、宗教学、絵画彫刻、寺社仏閣、お城、音楽等に興味があり、その筋の本ばかり読んで来ました。逆に言えば、数学や科学などの理系の勉強は疎かにして来たわけです。そこで、変身願望というのは、いい年こいて「理系人間になりたい」という願望だったのです。ズバリ、

  おらあ、理科人間になるだあ

 作戦です。人間、幾つになっても、努力次第で変わることが出来るというのが私の信念です。

 ついでながら、私自身の性格は、いつも不安と不満に苛まれ、苦悩の塊みたいなものです。そのため、若い頃からずっと宗教や哲学に救いを求めて来ました。しかし、宗教や哲学では、一時的に気が楽になっても、相も変わらず、苦しみや悩みは消えません。根本的には「われわれは何処から来て、何処へ行くのか?」というアポリア(難問)があります。

 そこで、人間とは何か、科学的に検証する人類学や進化生物学等の本に触れると、目から鱗が落ちるかのように、腑に落ちてきます。はっきり言ってしまえば、所詮、人間とは遺伝と環境と偶然の産物だということです。例えば、ろくに仕事をしようともせず、他者を陥れることしか考えない人間を、いくら責めても始まりません。相手は、どうせ悪党の遺伝子を受け継いでいるだけなので、治りようがありません。悔悟心も自責の念も罪悪感も全くありませんからね。

 ところで、進化生物学者が説くところによると、あらゆる悩みは、人間として生を受けたからだといいます。人間というものは、良心的人間なら、最初から悩むように、苦しむように、迷うように生まれついているというわけです。

 個人的ながら、こういったことを知ると、宗教哲学よりも、理系思考の方が救われるようになり、だんだん、理系人間になりたいと、思うようになったわけです。

おらあ、理科人間になるだあ

 大型老舗書店に足を運んだのも、もう一度、理数系の勉強をやり直そうかと思ったからでした。まず、最初に手に取ったのは、ニュートン別冊「学びなおし 中学・高校物理」(ニュートンプレス、1980円)です。人間の悩みの90%は、人間関係です。だから、もう嫌な人間と関わるのは懲り懲りですよ(笑)。別に世間に背を向けるつもりもありませんが、そんな人間どもの気まぐれを相手にするより、自然界はどんな力学が働いて動いているのか基礎知識を学ぶ方が魅力的です。中学、高校時代は物理の勉強はさぼってしまいましたから、やり直しです。(振り返ると、「組み合わせ滑車」の計算が全く出来なかったことがきっかけで、物理が嫌いになり、落ちこぼれてしまいました。)

 その次に手に取ったのが、またニュートン別冊「相対性理論」(ニュートンプレス、1980円)です。人間として生まれてきたからには、相対性理論を知らずに死ねるか、といった気持ちです。アインシュタインは、文学、哲学でいえば、ドストエフスキーやカントみたいなもので、音楽でいえば、バッハやモーツァルトやベートーヴェンみたいなもので、相対性理論は人類にとって必修でしょう。

 その後、書棚を見回すと、やたらに目立って多かったのが、「宇宙のおわり」の書です。「宇宙のはじまり」の本もありましたが、「おわり」はその3倍ぐらいの量です。そこで、当初は全く買うつもりはなかったのに、またまたニュートン別冊の「宇宙の終わり 誕生から終焉までのビッグヒストリー」(ニュートンプレス、1980円)も購入することにしました。そこには、宇宙に誕生があるように、宇宙にも終焉があるといったことが書かれていました。宇宙誕生138億年、地球誕生46億年ですが、20億年後、太陽は1.2倍の明るさとなり、地球は灼熱の大地となり生物は死滅するといったことも書かれていました。人類も、その前に絶滅していることでしょう。極貧に喘いで不幸な孤独の人生を歩んだ人間も、最高権力を手にして大豪邸で何不自由のない裕福な生活を送った人間も等しく滅び、その遺産も遺跡も跡形もなく消えるわけです。そう思えば、何を悩むことがあるのでしょうか?

築地「かつ平」ヒレカツ定食1200円 池波正太郎がこよなく愛した店 銀座、築地界隈で一番美味しいかも

 忘れるところでした。大型老舗書店に足を運んだのは、「星座」関係の本を買うためでもあったのでした。ネット通販で、星座関係の本を検索すると、星占いの本ばかり出てきて、自分が探し求めているものとは全く違いました。私が欲しかったのは、夜空の星座の観測も出来る手引きとなり、その星座の由来やエピソードも書かれた一般向けの書籍でした。書店には、それに該当する星座関係の本は「天文年鑑」も含めて10冊以上ありましたが、ちょっと、ペラペラと読み比べて、これだという1冊が見つかりました。永田美絵著、八坂康磨写真「星空図鑑」(成美堂出版、1100円)です。早速、7月7日の七夕の織姫星は、こと座のベガ、彦星は、わし座のアルタイルだということを教えてもらいました。星座観測が楽しみになりました。

 この4冊で、7040円。ちょっと高い買い物をしてしまったかな、と思いつつ、これから少しずつ読んで、勉強していきます。

 おらあ、理科人間になるだあ

情報デトックスと宇宙論

 スマホが普及してから、「情報デトックス」なる新語が生まれました。FacebookやInstagramやTwitterなどSNSを数分置きにチェックしなければならないほど依存中毒になった御同輩に対して、「少し休んでみましょう」といった軽い提案から始まりました。デトックスとは「毒抜き」といった意味で使われます。酷い症状の人には、アプリを削除するか、スマホ画面をカラーから白黒にして興味をなくさせる方向に持って行ったりする「対処療法」を勧めたりしてます。

 私はスッパリではありませんが、中毒になったSNS(のチェック)はやめました。Twitterは、電車が事故で遅れた時に、迷惑を受けた乗客が一斉に情報発信してくれて、鉄道会社の「公式見解」より早いのでアプリまで削除してませんが、まず敢えて見たりしません。

 やっているのはこのブログだけですが、もしかして、世間の皆様には一番ご迷惑をお掛けしているかもしれませんね(笑)。「毎日欠かさず《渓流斎日乗》を読まずにはいられない」という人が世界にもし一人でもいらっしゃれば、主宰者としては大変嬉しゅう御座いますが、自分で言うのも何なんですが、このブログは、デトックスの対象になるサイトなのかもしれません。つまり、ネットやテレビなんかに溢れている「いらない、必要もない情報」であり、生死に関わるような緊急の要件が書かれているわけでもないからです。

 そのため、少しは遠慮して書く頻度を緩くしようかと思ったのですが、このブログの主宰者は職業病に罹っているため、即刻、断筆するまでには至っておりません。ということで、読者の皆様方には「情報デトックス」の対象にならないよう、程々のお付き合いをお願い申し上げる次第で御座います。 

東銀座「うち山」

 本日書きたかったのは、やはり、宇宙論です。先日の続きで、一生忘れないように、頭の海馬にしっかり納めておきたい数字を列挙しておきます。<参照文献は、高水裕一著「面白くて眠れなくなる宇宙」(PHP研究所)と渡辺潤一著「眠れなくなるほど面白い宇宙の話」(日本文芸社)>

 ・上空400キロ⇒国際宇宙ステーション

 ・上空4万キロ⇒静止衛星の周回軌道

 ・上空38万キロ⇒月までの距離

 ・上空1.5億キロ⇒太陽までの距離

 ・1光年⇒9兆4600億キロ

 ・10万光年⇒天の川銀河の直径(天の川銀河は、約2000億個の恒星などで出来ており、太陽系は、その中心から2万8000光年の距離にある) ※全宇宙には、他にアンドロメダ銀河など1000億個以上の銀河がある!

 ・太陽系は秒速約240キロのスピードで天の川銀河の中を移動し、2億5000万年かけて1周する。

 ・1000万年光年⇒銀河団(100個から1000個の銀河の群れ)

 ・1億光年以上⇒超銀河団(銀河群や銀河団の集団。天の川銀河は、おとめ座超銀河団の一員で毎秒300キロの速さで動いている)

 ・宇宙は「無」から生まれ、1点が膨張(インフレーション)し、138億年前にビッグバンが起きて出来た。

 ・現在の宇宙論の基礎になっているのがアインシュタインの相対性理論。ここから、相転移による多重発生によって、無限に宇宙が生まれるというマルチバース(多重宇宙)理論も生まれた。

  以上ですが、マルチバース理論によると、母宇宙は子宇宙を生み、子宇宙から孫宇宙が生まれ…宇宙は膨張していきます。ということは、未解明の異次元空間の存在があるということで、もしかしたら、人類以外の知的生物も広い宇宙の中にいるかもしれません。

 ただし、25億年後は、地球の気温が100度以上に達し、地球上の全生物が絶滅すると考えられています。それまでに、UFOや宇宙人が見つかるのが先か? 地球が壊れる前に人類が地球以外に棲める星を探し出すことが出来るのかが先か?ー少なくとも、もう、地球上で戦争をしたり、環境破壊をしたりしている暇はないのは確かです。

 そんな暇があったら、私自身も含めて、アインシュタインの相対性理論の入門書ぐらい読むべきだと思いました。人類にとって、絶対に「いらない、必要もない情報」ではないからです。

宇宙論はアインシュタインの「相対性理論」が基礎だった

 渡部潤一・国立天文台副台長監修「図解 眠れなくなるほど面白い宇宙の話」(日本文芸社、2022年4月10日第14刷)を読了しました。確かに、眠れなくなるほど面白い! この本は薄くて(128ページ)、初心者向けに分かりやすく書いてくださっているところが良いです。

 今まで私は、誰が天下国家を取っただの、戦争で虐殺があっただの、人間どもの歴史ばかり気に掛けて勉強してきましたが、今年2月24日、ロシア軍によるウクライナ侵攻で少し醒めてきてしまいました。「歴史に学べ」と言われても、「どうせ人間どもの所業なんて、所詮…」といった気持ちなのです。

ムスカリ

 それより、小学生の頃に憧れていた宇宙や天文学の勉強をした方が遥かに健康的なような気がしてきました。何しろ、宇宙論の学問の進化は、私の子どもの頃(1960年代)とは別次元のようで、幾何学級数的に大飛躍、発展して、まるで様変わりです。天体望遠鏡も電磁波や赤外線等が使われるなど技術革新が進み、かつて分からなかったことや仮説が、次々と「証明」されたりしているのです。

 現代の宇宙論は、あのアインシュタインの相対性理論が基礎になっていることをこの本で知りました。相対性理論とは、物理学で原子爆弾等の製作の理論的支柱になったとばかり思っていたのですが、もっと、もっと壮大な理論で、宇宙生成の解明に役立ち、ブラックホールの存在の予言までしていたというのです。

 私は、「世紀の大天才」といえば、モーツァルトやベートーヴェン、もしくはレオナルド・ダビンチあたりだと思っていたのですが、人類でたった一人選べと言われれば、今はアインシュタインを選びますね。全く理解不能ではありますが(笑)。(正直、好き嫌いで言えば、モーツァルトの音楽の方が好きですが)

 この本によるとー。

 ①138億年前に「無」からビッグバンとインフレーション(「相転移」現象により莫大なエネルギーが放出)によって宇宙が誕生した。(何故、「無」からそんなことが起きたのか、さっぱり分からないようです)

②宇宙はダークエネルギーによって膨張し、60億年前から膨張は加速している(ビッグリップ説)。

③マルチバース(多重宇宙)理論によると、インフレーションによって最初に出来た宇宙(母宇宙)の中に、アインシュタインの「相対性理論」から導き出されるワームホールwormhole(異次元空間)が出来て、その中に子宇宙が出来、またその中に孫宇宙が出来…と宇宙の多重発生が起き、宇宙は無限に存在していく。(キリがないじゃない!これなら何処かに地球外生物が生息していそうなものですが)

④全宇宙に1000億個以上の銀河がある。地球がある太陽系は、距離10万光年の天の川銀河のほんの片隅にある。天の川銀河とは、太陽のような恒星が約2000億以上個集まって出来ている。(ほらね。銀河なるものが1000億個以上もあるんですよ!)

⑤銀河が数十個集まると「銀河群」、さらに100個から1000個の銀河が密集すると「銀河団」と呼ばれ、天の川銀河も含まれる「おとめ座超銀河団」は重力によって、毎秒300キロの速さで動いている。結果的に、太陽系も秒速200キロで移動している。(地球が自転、公転していても、人間は分からないのに)

⑥天の川銀河とアンドロメダ銀河は「ご近所さん」で、同じ局部銀河群を構成しているが、40億年後に両銀河は衝突して20億年かけて合体する。(そう言われても、もう地球の生物は絶滅しているのでは?)

⑦約46憶年前に太陽系と地球が出来たが、太陽の寿命は100億歳と考えられ、あと50億年で終末期に入る。太陽は「赤色巨星化」して膨れて表面積が広くなり、光熱量も増大。25億年後には地球の気温は100度以上に達し、地球上の全生物は絶滅してしまうと考えられる。(ほらほら、人類の歴史も消滅か?)

⑧太陽の30倍以上という超新星が、寿命が尽きて爆発した後に残った星の芯のようなものがブラックホール。自分自身の重力でどんどん収縮して、大きさが無限小の「点」になったもので、そこでは全ての物理法則が成り立たず、光も外に逃げ出すことができない。(アインシュタインが相対性理論で予言)

⑨宇宙は、銀河が長い糸状につながった骨組みのような「銀河フィラメント」とボイドvoidと呼ばれる「超空洞」が入り組んだ大規模な構造になっている。このような構造をつくったものがダークマター(暗黒物質)と言われる。これは質量を持ち、周囲に重力を及ぼすが目に見えない謎の物質。ダークマターは、重力で動き回っている銀河を引っ張って、飛び出さないような働きもしている。(そう言われても、見当がつかない。)

⑩宇宙全体の謎を解く方程式が、「アインシュタイン方程式」で、それは以下の式で表されます。

 G μν+ Λg μν=kT μν      ※ Λg μνとは斥力を表す宇宙項

 以上、 E=m c² に比べると少し手こずる方程式かもしれませんが、皆さんとってはお茶の子さいさいですね。