のれん会

伊太利亜ヴェニス

昨晩は、東京・内幸町にある高級料亭の隣りの大会議室で、「カレーを食べる会」が開催されまして、昔の古い仲間が参集しました。

大分宇佐から八幡先生がお出ましになり、先生の鶴の一声で集まったのが、怒髪三千丈の老若男女30人は超えていたと思います。

凄い集客力です。

中には、随分ご無沙汰している人もおり、3年ぶりか、5年ぶりに会ったというのに、もう数十年に渡って懇親してきた仲ですから、そんなブランクなど感じさせず、すぐ打ち解けるのが昔の由みのいい所です。

石川啄木ではありませんが、昔は顎で使っていた友が皆んな偉くなってしまい、今ではすっかり立場が逆転しまいました(笑)。

内館牧子「終わった人」です。

とはいえ、かなりの極秘情報を仕入れてきましたぜ、旦那。

世の中にはまだまだ知らないことが多く、新聞やテレビや、ましてや、ネットなんぞには出てこない、それはそれは、えっ?と驚くほどの超機密情報というものがあり、そういった情報は全て「口コミ」によって、インナーサークル内だけで伝わるものだということが、今回も分かりましたよ。

まあ、街の商店街の「のれん会」みたいなもんです。経団連だの、新経済政策委員会だの、商工会議所だのと大上段に構えていようと、所詮、内実は、内々の「のれん会」なのです。

さて、極秘情報とは、どんなものでしたかって?いやはや、やはり、残念ながら、ネットには出てこないんですよ(笑)。

経団連会長の品格 

 昨晩は、プレセンでおつなセミナーの会合。忘年会も兼ねていたので、普段の倍以上の30人以上の方々が集まりました。

 

ゲストスピーカーは経済ジャーナリストのAさんで、タイトルは「野党4党に参考人招致を求められた御手洗日本経団連会長の品格」。

 

私は、財界に関しては全くもって門外漢なので、色々知らないことを聞くことができて面白かったです。御手洗さんはキヤノン会長もつとめられた方で、米国法人の社長を歴任するなど在米二十三年にも及んだそうです。精密機械業界から初めて「財界総理」の異名を持つ経団連の会長に選ばれました。

 

御手洗さんの出身母体のキヤノンがこのところ、偽装請負問題や労働者派遣法の違反を起こし、A新聞がこの問題について積極的に報道したところ、キヤノンは、A新聞に広告の出稿を取りやめたというのです。2006年11月14日からだそうです。私はこの事実を知らなかったというか、気付きませんでしたね。

 

キヤノンの問題を積極的に報道しない他紙には、キヤノンの広告が逆に増えているというのです。

 

大抵の新聞社は、収益の半分は販売から、半分は広告から得ているわけですから、広告が減れば、それだけ収益が減るわけです。広告局側・経営者側の論理からすれば、「そんな青臭い書生論ばかり振りかざさないで、ほどほどにしたらどうか」ということになりますが、編集局側からすれば「何を言ってんだ。不正は不正だ。報道を控えればジャーナリズムの崩壊につながる」というわけです。

 

まさに、痛し痒し、ジャーナリズムの根幹に関わる大問題なわけです。

 

Aさんの話によると、御手洗会長は、自民党、特に戦後レジームの見直しと徳育を重視する安倍前首相との絆を深め、経団連として、自民党には25億円も献金しているのに、民主党にはわずか8千万円しか献金していないそうなのです。

 

これは、常識かもしれませんが、私は正直知らなかった事実なので、敢えて明記しておきます。

 

会合では、火花が散るほどの論戦となりました。後で、Bさんが、その会合の場での発言ではありませんでしたが「キヤノンがA新聞から広告を引き上げたことは、大英断だと喝采する企業も多い」と囁いていたので、驚いてしまいました。色んな意見を持つ方の集まりです。刺激的なテーマで一年が終わった感じでした。