軽減税率などおやめになったら如何ですか?

スペイン・コルドバ メスキータ

フェイクニュースをお知らせします。

フェイクニュースをお伝えします。

来年10月から消費税率を10%に引き上げますが、軽減税率もまた、同時に導入して8%に据え置きます。

仕組みは、非常に簡単です。

スペイン・コルドバ

コンビニで飲食料品を買った場合、軽減税率が適用されて8%でオッケーよぉ、ですが、コンビニ店内のイートインコーナーで食べた場合、「外食」扱いとなり、10%の消費税となります。コンビニ店外のベンチで食べた場合も同様に「外食」扱いとなり、10%となりますが、そのベンチに「飲食禁止」が明示されて、実際に客が飲食していない実態がある場合は8%でオッケーよぉ、となります。

でも、この「実態」なるものがあいまいなので、警察官が見た場合、と財務省の官僚役人が見た場合に分けて、罰則規定も含めて、警察官は15%、財務官僚は12%とすることに決めようかなあ、なんて、今、考えております。

もう一つ、「お持ち帰り」扱いで8%で飲食料品を買って、店外に出て、ベンチに座った場合、2%の追加料金を徴収しますが、ベンチに全部ではなく、半分だけお尻がかかっていた場合のみ、見逃す事案が全国で頻発するのではないかと推測されております。

勿論、店外で立ったまま、食べていたら、「はしたない」「日本人としていかがなものか」ということで、20%の追徴課税を科そうではないかという案が、さっき浮上しました。

◇お持ち帰りは5分54秒以内

「回転すし」はもっと簡単です。「お持ち帰り」と注文した場合、8%です。残った寿司を捨てるのが忍びないので、残った分を持ち帰った場合でも「外食」と判定され、10%が原則です。しかし、「お持ち帰り」と言っておきながら、待合所で隠れて食べていた事案は、警察官が発見した場合、罰金分を加えて15%を徴収します。一方、店内で「外食」しながら、途中で急に気が変わって、「お持ち帰り」に変更した場合、入店から5分54秒以内でしたら、お持ち帰り分のみ8%が適用される案を多数決で決議することになりました。

なお、この5分54秒というのは、大した意味がなく、口から出任せです。フェイクニュースですから、それぐらいの度量は許されることでしょう(笑)。

 スペイン・コルドバ メスキータ

さて、新聞です。これは、年に数回、ホテルオークラの高級日本料理「山里」などで、時の首相と会食されて懇親を深めていらっしゃる新聞社の偉い方々のおかげで、軽減税率が適用され、8%に据え置かれました。でも、コンビニなんかで、新聞を買ったりすると10%になるので、同じ新聞なのに、何で、新聞店で買うと8%、コンビニだと10%なの、と面倒くさくなるので、一層のこと、真ん中を取って、全部9%にしようじゃないか、と検討中なんだそうです。しかし、これではあまりにも中途半端なので、ガサネタではないかという情報の方が有力です。

最後に、8%と10%の税率が複雑に入り組むスーパーマーケットなどでは、今のシステムではとても処理できませんから、1店舗に付き100万円の出血赤字覚悟の大サービスで、システム更新をやらせて頂こうかと存じます。

非常に分かりやすいですね。これなら誰でも分かります。

スペイン・コルドバ

渓流斎さんは「とっても、分かりにくい。軽減税率など導入するくらいなら、やめちまえ。社会福祉のために消費税を値上げするというのなら、全て、均等に10%にするべきではないか。何が先進国の欧米に倣っただ。馬鹿らしい」と息巻いておりますが、あの人、全く影響力がない人ですからねえ。無視されることでしょう。

以上 フェイクニュースをお伝えしました。

軽減税率はかなり恣意的では?

アルハンブラ宮殿

星の王子さまは「大切なものは目に見えない」と喝破しました。

だから私も言いたい。

「大切なことは誰も教えてくれない」。

つまり、知識は自分で学ばなければならないのです。特に、「生きる術(すべ)」。「人間の業(ごう)」…。

それらを学んで来なかったから、分別のついた老境に入っても、チンピラに因縁をつけられたり、詐欺師に騙されたり、人に裏切られたりするのです。

あ、俺のことか?(笑)。知識を身に着けても駄目じゃん!

アルハンブラ宮殿

という救いようがないオチで始まりましたが、ちょうど1年後の来年10月から、消費税が10%に増税されることが、99.99%確実となりました。

ところが、ここに来て急に、特例と言いますか、「軽減税率」案が浮上してきました。

この件については、「御用新聞」と揶揄されている読売新聞が、他紙を圧倒して、抜きん出て報道してます。さすが、「政府系機関紙」です。政策に関する情報は、この新聞を読まなければ分かりません(笑)。天下の朝日新聞は後塵を拝しております。経済面は特につまらない…。

しかし、この軽減税率、よく理解できませんね。仕組みが複雑です。例を取ると「外食」です。店内で食事すると、10%の消費税が掛かりますが、「お待ち帰り」だと、食品などの軽減税率が適用されて、8%で済むというのです。

そんなら、私は滅多に行きませんけど、ファストフード店に行って、店内で食べずに、お持ち帰りのフリをして、外のテラスの席でこっそり食べたら安上がりで済むということなのでしょうか。セコイ話ですけどね(笑)。

アルハンブラ宮殿

「新聞は8%の据え置きにする」という話も解せないですね。私は、新聞業界で働いていながら、不公正を感じます。どうせ、新聞業界のドンが政府筋に圧力を掛けたのだろう、と推測してしまいます。

一番困ってるのはスーパー業界です。「生活必需品」は軽減税率が適用されますが、酒やタバコは駄目、その他諸々…となると、レジ作業というか、値札付けや会計処理が複雑になることでしょう。

財務省のお偉い役人さんは「軽減税率は、欧米の例に倣った」と弁明してますが、思わず「欧米か!」と何処かの漫才師のように突っ込みたくなりました。