アルハンブラ宮殿
星の王子さまは「大切なものは目に見えない」と喝破しました。
だから私も言いたい。
「大切なことは誰も教えてくれない」。
つまり、知識は自分で学ばなければならないのです。特に、「生きる術(すべ)」。「人間の業(ごう)」…。
それらを学んで来なかったから、分別のついた老境に入っても、チンピラに因縁をつけられたり、詐欺師に騙されたり、人に裏切られたりするのです。
あ、俺のことか?(笑)。知識を身に着けても駄目じゃん!
アルハンブラ宮殿
という救いようがないオチで始まりましたが、ちょうど1年後の来年10月から、消費税が10%に増税されることが、99.99%確実となりました。
ところが、ここに来て急に、特例と言いますか、「軽減税率」案が浮上してきました。
この件については、「御用新聞」と揶揄されている読売新聞が、他紙を圧倒して、抜きん出て報道してます。さすが、「政府系機関紙」です。政策に関する情報は、この新聞を読まなければ分かりません(笑)。天下の朝日新聞は後塵を拝しております。経済面は特につまらない…。
しかし、この軽減税率、よく理解できませんね。仕組みが複雑です。例を取ると「外食」です。店内で食事すると、10%の消費税が掛かりますが、「お待ち帰り」だと、食品などの軽減税率が適用されて、8%で済むというのです。
そんなら、私は滅多に行きませんけど、ファストフード店に行って、店内で食べずに、お持ち帰りのフリをして、外のテラスの席でこっそり食べたら安上がりで済むということなのでしょうか。セコイ話ですけどね(笑)。
アルハンブラ宮殿
「新聞は8%の据え置きにする」という話も解せないですね。私は、新聞業界で働いていながら、不公正を感じます。どうせ、新聞業界のドンが政府筋に圧力を掛けたのだろう、と推測してしまいます。
一番困ってるのはスーパー業界です。「生活必需品」は軽減税率が適用されますが、酒やタバコは駄目、その他諸々…となると、レジ作業というか、値札付けや会計処理が複雑になることでしょう。
財務省のお偉い役人さんは「軽減税率は、欧米の例に倣った」と弁明してますが、思わず「欧米か!」と何処かの漫才師のように突っ込みたくなりました。