W杯ラグビーで日本がアイルランドに勝った、とはいえ、目眩しではないか?

WST National Gallery Copyright par Duc de Matsuoqua

 ワールドカップのラグビーで、日本代表は、ついに歴史的快挙を成し遂げてくれましたね。大興奮です。

 今まで一度も勝ったことがない世界ランキング第2位のアイルランドに逆転勝ちして、決勝トーナメント進出を濃厚にしました。このまま、目標のベスト8どころか、ベスト4まで行ってほしい。私も、にわか国粋主義者になりました(笑)。

 正直、私はラグビーの熱心なファンではありませんでした。仕事で、寒風吹き曝しの正月の花園ラグビー場で開催される全国高校選手権に取材に行かされ、辟易していました。

 ところが、世界の頂点のW杯と高校ラグビーでは月とスッポンでしたね。怒られる比喩ですが、高校ラグビーがボクシングの新人4回戦なら、W杯は、世界ヘビー級チャンピオンシップです。

また、テレビ観戦すると、分かりにくいルールも字幕で解説してくれます。上空からも撮影してくれます。攻撃と防御の構えも、歌舞伎や大相撲のような「様式美」を感じました。

そんなこんなで、大いに感動していたら、名古屋にお住まいの篠田先生から警鐘のメールを頂きました。

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拝啓 渓流斎さま

昨日は、貴人もラグビー中継を見ていたでしょう。日本が勝って、大騒ぎで嫌になります。ワタシは天邪鬼ですからね(笑)。スポーツほどファシズムに走るものはありません。朝日も日経もグローバリズム大礼賛するなら、それと、全く逆で、正反対の「自国第一主義」のスポーツを大きく礼賛するのは可笑しいのですがね。

 トランプ米大統領をマスコミは「自国第一主義だ」と、よく批判できますね。トランプも迷惑な話です(笑)。トランプが日頃「お前らは嘘つきだ!」とマスコミ批判するのは理解できますね。ワタシは「自国第一主義」ですが、スポーツは冷めた目で見ています。「わあわあ」と言っているのは、吉本の三流芸人の、どうでもいいようなアドリブを喜んでいるのと同じです。

アイルランドは、初戦で太ももを痛めたセクストンという優秀な司令塔が不在欠場で、だいぶ戦力が落ちていたようですね。そんなことは少しも解説しません。

「NHK」はラグビーで大騒ぎですが、「関西電力」の原発マネー疑獄があるのに、この調子では、ラグビーが、目晦ましになりかねません。関電経営陣を究極の「役得」で終わらせたら駄目です。関西電力首脳が「お金を返したら、助役さんが激怒されるので…」と言ったのを、会見で記者が「死人に口なしですよ!」と反論しなかったのも、今の新聞記者の体質が表れています。

 喧嘩腰でやり取りしたら、ほかのメディアが大きく取り上げるので、関電側は窮地にさらに追い込まれるのですがね。

草々

…あらまあ、さすが篠田先生、目の付け所が凡俗な衆生とは違いますね。

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